バイクのカスタムは査定で不利? 売る前に戻す4つと、残していいもの
この記事の要点
- 最優先で戻すのは4つ。 マフラー・ウインカー・ミラー・ナンバー周り。保安基準に関わるところだけは例外なく戻す
- 基準は数字で決まっている。 ミラーの鏡面は69cm²以上、ウインカーは毎分60〜120回。好みの問題ではない
- 合法なカスタムは、外す前に現状の査定を取る。 比べる相手がないと、戻すのが得かどうか決まらない
バイクを売ると決めたとき、まず迷うのがカスタムの扱いです。「純正に戻したほうが高い」とは聞くけれど、どこまで戻せばいいのか。
実は戻すかどうかを決めるのは、見た目の好き嫌いではありません。 そのまま公道を走れる状態かどうかです。そこだけは全部戻す。残りは計算で決まります。店長のレイが整理します。

戻す基準は「好み」ではなく「公道を走れるか」
店長、バイクって純正に戻してから売ったほうがいいんですよね?
全部戻す必要はないわ。でも、絶対に戻さないといけないものはあるの
どう見分けるんですか
そのままで公道を走れる状態かどうかよ。カッコいいかどうかの話じゃないの
あ、法律のほうですか
そう。保安基準に合っていない車体は、買い取った店も売れないでしょう。直す費用とリスクが査定から引かれるわ
じゃあ、合ってるカスタムなら残していい?
そこは別の判断ね。足し引きして、多いほうを選ぶだけよ
最優先で戻すのは、この4つです。
| 状態 | どうするか | |
|---|---|---|
| マフラー | 競技用・公道走行不可・認証が確認できない | 純正か、適合が確認できる公道用へ戻す |
| ウインカー | 小さすぎる/間隔不足/色違い/点滅が速い | 適合品へ戻して、正常に点くか確認 |
| ミラー | バーエンド等で面積や視界が足りない、片側だけ | 適合する純正か認証品へ戻す |
| ナンバー周り | フェンダーレスで番号灯や反射器が無い、ナンバーの折り曲げ | 灯火と反射器を戻して、表示を適法な状態に |
フェンダーレス、けっこう付けてる人いますよね
多いわね。問題はフェンダーレスそのものじゃなくて、番号灯と反射器が落ちることなの
あ、あの小さいライトですね
そう。ナンバーを照らす白いライトと、後ろの赤い反射板ね。どちらも無いと基準に合わないわ
反射板って、テールランプがあればいいんじゃないんですか?
そこは違うのよ。反射器は灯火じゃないの。光っているものと、光を返すものは別扱いなの
テールが点いてても代わりにならないんですか!?
ならないわ。これ、外して気づかない人がいちばん多いところね
基準は数字で決まっている
ミラーって、小さいと駄目なんですか
駄目ね。鏡の面積が決まっているの
決まっている数字です。
| 基準 | |
|---|---|
| 鏡面の面積 | 69cm²以上 |
| 円形のミラー | 直径94mm以上150mm以下 |
| 円形以外 | 直径78mmの円が入って、120mm×200mmの長方形に収まること |
| 取り付け位置 | 反射面の中心が、ハンドルの中心を通る面から280mm以上外側 |
| 状態 | 著しい歪み・曇り・ひび割れは不可 |
バーエンドミラーって、これ通りますか
製品によるわ。ちゃんと面積のあるものもあるし、小さすぎるものもあるの
見た目だけで選ぶと危ないんですね
危ないわね。外側に280mmという位置の条件もあるから、そこも見るのよ
ウインカーは?
色は橙色。点滅は毎分60回から120回ね
点滅の速さまで決まってるんですか
決まっているわ。LEDに替えて速く点滅するようになったやつ、あるでしょう
あー、ハイフラってやつですね
そう。あれは基準の範囲から外れているの。抵抗を入れるか、対応品に替えるかね
大きさの決まりはないんですか
そこは一律には言えないの。電球の場合の目安はあるけれど、装置として認証を取った小さいLEDは別の基準で通るわ
じゃあ、買うときに『車検対応』って書いてあるやつを選ぶと
そのほうが確実ね

⚠ マフラーは、書類まで含めて1セット
マフラーはやっぱり戻したほうがいいですか
そこがいちばん大きいわね。しかも2016年に扱いが変わったの
変わった?
後付けのマフラーは、加速したときの騒音が基準に合っていることを、認証の表示か、公的な試験機関の成績書で示さないといけないの。どちらも示せないものは、保安基準に合っていない扱いになるわ。しかも成績書のほうで示す場合は、その書類を車両に載せておく必要があるのよ
書類を持ち歩くんですか!?
そうなの。マフラーは本体だけじゃなくて、書類まで含めて1セットなのよ
認証の表示って、あのプレートですか
そう。JMCAとか、JQR、JATA、JARIといった表示ね。番号からメーカーと適合車種、規制への適合、騒音や排ガスのデータが確認できるわ
プレートが付いてれば大丈夫ですか
そこも早いわ。プレートがあるだけで、どの車種にも合うわけじゃないの
え
識別番号と、自分のバイクの原動機型式を照合するの。別の型式向けの認証品を付けていたら、合っていないことになるわ
Eマークっていうのも見ますけど
あれは国連の協定規則に合っているという表示ね。ただ、それだけで国内のその車両に適合していると決めつけないことよ
『レース用』って書いてあるやつは
公道用として基準に合っていることを示す製品ではないわ。付けたままだと走れないの
戻さないとどうなるんですか
罰則があるわ。改造した側にも、乗っている側にもね
不正改造をした側は6か月以下の拘禁刑または30万円以下の罰金、使用者には整備命令が出され、従わない場合は使用停止命令や50万円以下の罰金が定められています。
けっこう重いですね
重いわ。だから査定の前に、走れる状態へ戻しておくの。値段の話はそのあとよ

250cc以下でも、基準は同じ
うちのバイク、250ccなんで車検ないですよ
車検が無いのと、基準が要らないのは別の話よ
え、そうなんですか
250cc以下は定期的な車検がないだけなの。基準に合っていない状態で公道を走れないのは、排気量に関係なく同じわ
排気量ごとの違いです。
| 排気量 | 車検 | 手続きの窓口 | 保安基準 |
|---|---|---|---|
| 250cc超 | あり | 運輸支局 | 適合義務あり |
| 125cc超〜250cc以下 | なし | 運輸支局 | なくても適合義務あり |
| 125cc以下 | なし | 市区町村 | なくても適合義務あり |
じゃあ、車検がないぶん見逃されてるだけなんですね
検査の機会が無いだけね。そして売るときには、買取店が見るわ
あ、そこで見られるのか
見られるわよ。買った店が次に売る車体だもの。誰も見ていないと思っていたのは、乗っていた本人だけね
合法なカスタムは、外す前に査定を取る
じゃあ、ちゃんと認証のあるマフラーなら残していいですか
そこが計算の話ね。答えは『外す前に査定を取ってから決める』よ
先に査定なんですか?
そう。外してしまったら、比べる相手がいなくなるでしょう
比べるのはこれです。
| A:現状のまま | 現状の車体査定額 |
| B:純正に戻す | 純正に戻したあとの車体査定額 + パーツを売った手取り − 脱着の工賃 − 送料と手数料 − 破損のリスク |
AとBを比べる、と
そういうこと。Aが分からないと、Bと比べようがないの
工賃も引くんですね
引くわ。マフラーの脱着だって、店に頼めばお金がかかるもの。自分でやるなら、傷を付ける可能性まで込みで考えるのよ
パーツって、そんなに高く売れるんですか
物によるわ。公表されている買取の例を見ると、けっこうな額が付いているものもあるの
公表されている買取の例です。
| パーツ | 買取例 |
|---|---|
| チタンのフルエキゾースト | 110,000円 |
| モノサスペンション | 120,000円 |
| 大型スポーツ用の鍛造ホイール | 150,000円 |
※いずれも1社の掲載例です。相場ではありません。
15万!?
車種も型番も状態も違えば、まるで別の数字になるわ。自分のパーツがいくらかは、出してみないと分からないの
定価の何割、みたいな目安はないんですか
無いわ。あったら楽なんだけどね
パーツを単体で売る方法です。
| 方法 | 向くのは | 注意 |
|---|---|---|
| 車体ごと専門店へ | フルカスタム、脱着が難しい、一式で価値がある | 一般の買取店だと部品代が反映されないことがある |
| パーツ買取店 | ブランド・型番・適合・付属品がはっきりしている | 再販の取り分があるぶん、個人売買より低くなることがある |
| オークション・フリマ | 自分で安全に外して、撮って、梱包して、適合を説明できる | 手数料・送料・梱包の手間。適合違いや返品の揉め事。重い荷物の発送 |
フルエキを送るの、大変そうです
大変よ。その手間まで込みでBのほうが高いなら、外す意味があるの。そうでないなら、そのまま売ればいいわ
ETCは、付けたままでいい
ETCとかグリップヒーターは外したほうがいいですか
そのままでいいわ
加点になるからですか?
そこは期待しないで。ほとんど査定に入らない、と言っている買取店もあるの
じゃあ外して売ったほうが
外す工賃のほうが高くつくわ。配線を切って、跡が残って、次の人が付け直すのよ
あー……たしかに
便利な装備は、付いている状態がいちばん自然なの。ただしETCは、車載器の管理番号とセットアップの状態、それとちゃんと動くかは確認しておくのよ
残すか迷うものの整理です。
| 扱い | |
|---|---|
| ETC・グリップヒーター・USB電源 | そのまま。 加点は期待しないが、外す工賃に見合わない |
| 有名メーカーのマフラー | 適合表示と書類、傷の少なさがそろえばプラスの例がある |
| 社外ホイール | 単品でも需要がある。曲がり・傷・ベアリング・適合型式で変わる |
| サスペンション・ブレーキ | 施工と整備履歴が確認できれば評価の例がある。無名品や液漏れは逆効果 |
| 純正オプション | メーカー適合が明確なぶん、社外品より評価されやすいとされる |
| フレーム加工・極端なローダウン・定員変更 | 自分で戻さない。 専門店と運輸支局に相談して、改造歴を開示する |
最後のやつだけ、扱いが違いますね
そこは安全と登録に関わるところだからね。素人が戻して余計に危なくするより、開示して相談するほうがいいの
純正パーツを捨ててしまった場合
純正、捨てちゃった人はどうすれば
買い戻す前に、まず現状で査定を取りなさい
また査定ですか
またよ。そして『純正に戻したら、いくら上がりますか』と聞くの
聞いていいんですか?
聞いていいわ。そのうえで、上がる額より純正部品代のほうが高いなら、買い戻す意味がないでしょう
赤字になることがあるんですね
あるわ。とくに旧車や廃番の部品は高いの。部品番号、欠品、送料、工賃まで足して考えるのよ
いま基準に合ってない状態だったら?
それは走らせないで。整備店に交換費用を見積もってもらって、直さずそのまま売れるかを買取店に相談するの
隠さないんですね
隠さないわ。あとで揉めるほうが高くつくもの

申告することと、そろえるもの
査定のときって、何を言えばいいですか
自分が知っていることは全部ね
言うことです。
| 内容 | |
|---|---|
| 改造歴 | 純正に戻したものも含めて伝える。 フレーム加工、配線加工、エンジン変更、メーター交換 |
| 事故・転倒・修復歴 | 知っている範囲で |
| 不具合 | 異音、警告灯、始動不良、電装、オイル漏れ |
| メーター交換 | 交換した時期と、交換前後の距離 |
言うと安くなりませんか
言わないほうが高くつくわ。知っている事実を隠して契約すると、あとで減額や解除、賠償の話になり得るの
逆に、ちゃんと言っておけば?
申告したうえで契約したなら、後から修復歴を理由に当然に減額できるとは限らないわ。そのほうが強い立場よ
そろえておくものです。
| 書類 | 点検整備の記録、整備明細、消耗品の交換履歴 |
| 鍵 | メインキー、スペアキー、キーナンバー、取扱説明書 |
| 社外部品の資料 | メーカー、製品名、品番、適合型式、認証プレート、排ガスの成績書 |
| 純正部品 | 無理に付けなくていい。清掃して、左右・ボルト・ステーまで一式で見せる |
| 洗車 | 汚れを落として、傷や漏れが見える状態に。強い研磨や不慣れな補修はしない |
純正、付けなくていいんですか
いいの。箱に入れて『これも付きます』でいいわ。買取店が、カスタムのまま売るか純正に戻すかを選べるでしょう
なるほど、選択肢を渡すんですね
そういうこと。選べる車体は、扱いやすいのよ
売る手続きは、排気量で違う
書類って、排気量で違うんですか
違うわ。とくに125cc以下は、窓口が市区町村なの
| 排気量 | 用意するもの | 窓口 |
|---|---|---|
| 250cc超 | 自動車検査証、譲渡証明書 | 運輸支局 |
| 125cc超〜250cc以下 | 軽自動車届出済証、譲渡証明書 | 運輸支局 |
| 125cc以下 | 標識交付証明書、譲渡証明書 | 市区町村 |
名義変更と廃車って、どっちでもいいんですか
別のものよ。廃車はナンバーを返して使用を止める手続きで、それだけでは相手のものにならないの
じゃあ譲渡証明もいるんですね
いるわ。そして名義変更なら、終わったあとの書類か受付の控えをもらっておくことよ
もらわないとどうなるんですか
税金の通知が自分のところへ来たり、事故の責任が残ったりするわ
まず、いくらなのかを知る
結局、最初にやることは何ですか
いまの値段を知ることね。そこが決まらないと、何も比べられないの
でも査定って、電話がかかってくるのがちょっと
そこは分けて考えられるわ。メーカーと排気量と車種を選ぶだけで、相場だけ見られる仕組みがあるの
名前とか電話番号は出さずに済みますか
出さずに済むわ。3つ選ぶだけで数字が出るの
じゃあ、まずそれを見てから考えると
そうよ。現状の相場が分かれば、純正に戻すかどうかも計算できるでしょう
戻す工賃と、パーツが売れる額と、上がるぶんを比べる
そういうこと。全部そのあとの話なの
まず数字、ですね
費用はかからないし、今日売ると決めなくていいわ

よくある質問
バイクのカスタムは査定でマイナスになりますか?
一律にマイナスになるわけではありませんが、ノーマルのほうが評価されやすいとされています。カスタムは好みが分かれて次の買い手を狭めること、保安基準に適合していない部品や状態が分からない部品は販売前に交換や確認が必要になること、施工の品質が確認できない改造は復元コストが読めないことが理由です。ただし取り付けにかかった費用がそのまま査定に加算されるわけでもありません。まずは現状のまま査定を取ってください。
売る前に必ず純正へ戻すべきパーツはどれですか?
保安基準に関わる4つです。競技用や公道走行不可、認証が確認できないマフラー。小さすぎる、間隔が足りない、色が違う、点滅が速いウインカー。面積や視界が足りないミラー。フェンダーレス化で番号灯や後部反射器が欠けているナンバー周り。これらは公道を走れない状態なので、査定額の前に走行の可否の問題になります。
ミラーの大きさに決まりはありますか?
あります。鏡面の面積は69cm²以上で、円形なら直径94mm以上150mm以下、円形以外なら直径78mmの円を内包でき、かつ120mm×200mmの長方形に収まることが必要です。取り付け位置も、反射面の中心が操舵装置の中心を通る鉛直面から280mm以上外側と決められています。著しい歪み、曇り、ひび割れも不可です。
ウインカーをLEDに替えたら点滅が速くなりました。問題ありますか?
方向指示器の点滅は毎分60回以上120回以下の一定周期と決められているため、その範囲を外れていれば基準に適合しません。抵抗を追加するか、対応する製品へ交換してください。色は橙色である必要があります。なお大きさについては、電球を使う場合の目安はありますが、装置として型式指定を受けた小型のLEDは別の適合ルートがあるため、一律の数値では判断できません。
社外マフラーは付けたまま売れますか?
認証が確認できるものであれば、そのまま査定を受けて構いません。2016年の改正により、性能等確認済表示(JMCA、JQR、JATA、JARIなどの表示)か、公的試験機関の試験成績書によって加速走行騒音の適合を確認できない後付けマフラーは、保安基準に適合しないものとして扱われます。成績書で示す場合はその書類を携行する必要があります。なお認証プレートが付いていても、識別番号と自分の車両の原動機型式が一致していなければ適合とはいえません。「レース用」「公道走行不可」と表示された製品は公道用ではありません。
250ccなので車検がありません。カスタムは自由ですか?
車検がないことと、保安基準が免除されることは別です。125cc超250cc以下の軽二輪も、125cc以下の原付も、定期的な車検はありませんが、保安基準に適合しない状態では公道を走れません。また売却時には買取店が状態を確認します。買い取った車体を次に販売するため、基準に適合していない部分は交換や確認の対象になります。
ETCやグリップヒーターは外したほうがいいですか?
付けたままで構いません。査定額に大きく反映されるとは限りませんが、取り外しの工賃や配線の処理を考えると、外すほうが割に合わないことが多いためです。ETCについては、車載器管理番号、セットアップの状態、正常に作動するかを確認しておいてください。
純正パーツを捨ててしまいました。買い戻すべきですか?
買い戻す前に、まず現状のまま複数社で査定を取り、「純正に戻した場合にいくら上がるか」を聞いてください。純正部品の代金が査定の上昇額を上回ることがあり、その場合は買い戻す意味がありません。とくに旧車や廃番部品は入手価格が高くなりがちなので、部品番号、欠品の有無、送料、工賃まで含めて採算を確認してください。なお現状が保安基準に適合していない場合は、公道を走らせず、交換費用を整備店に見積もったうえで、直さずに売れるかを買取店に相談してください。
外した社外パーツはどこで売ればいいですか?
車体と一緒に専門の買取店へ出す、パーツ専門の買取店へ出す、オークションやフリマで自分で売る、の3つが一般的です。公表されている買取例では、チタンのフルエキゾーストが110,000円、モノサスペンションが120,000円、大型スポーツ車用の鍛造ホイールが150,000円という金額もありますが、これらは1社の掲載例であり市場の相場ではありません。車種、型番、状態、付属品、認証の有無で大きく変わります。自分で売る場合は手数料、送料、梱包の手間、適合違いによる返品のリスクも計算に入れてください。
改造歴は査定のときに伝えるべきですか?
伝えてください。純正に戻したものも含め、フレーム加工、配線加工、エンジンの変更、メーター交換などは申告が必要です。事故や転倒による修復歴、判明している不具合も同様です。知っている事実を隠して契約すると、後から減額や契約の解除、損害賠償を求められる可能性があります。逆に申告したうえで契約した場合は、業者が後から修復歴などを理由に当然に減額できるとは限りません。
バイクを売るときに必要な書類は何ですか?
排気量で異なります。250cc超の小型二輪は自動車検査証と譲渡証明書、125cc超250cc以下の軽二輪は軽自動車届出済証と譲渡証明書、125cc以下の原付は標識交付証明書と譲渡証明書です。窓口も、250cc超と軽二輪は運輸支局、原付は市区町村と分かれます。なお廃車と名義変更は別の手続きで、廃車だけでは買主への所有権移転は完結しません。名義変更の場合は、完了後の書類か受付の控えを必ず受け取ってください。
📌 まとめ
- 戻す基準は好みではなく「公道を走れる状態か」。 マフラー・ウインカー・ミラー・ナンバー周りの4つは例外なく戻す
- 基準は数字。 ミラーの鏡面は69cm²以上、ウインカーは毎分60〜120回。反射器は灯火ではないので、テールが点いていても代わりにならない
- マフラーは本体だけでなく書類まで1セット。 認証か試験成績書で適合を示せないものは基準不適合の扱い
- 250cc以下に車検はないが、保安基準の適合義務は同じ
- 合法なカスタムは、外す前に現状の査定を取る。 戻した場合の上がり幅と、パーツの手取りと、脱着の工賃を並べて決める
- ETCやグリップヒーターは付けたままでいい。 外す工賃に見合わない
思ったより、戻すものって少ないんですね
少ないわ。走れるかどうかのところだけよ
あとは計算で決めると
そう。そして計算するには、いまの数字が要るの
……あ、でも私、あのミラーは外して手元に置いておきたいかも
売らずに?
はい。初めて自分で選んで付けたやつなので
……それは分かるわ
店長もそういうのあるんですか?
あるわよ。最初に履かせたホイール、まだガレージの隅に置いてあるもの
使ってないのに?
使っていないわ。でも、そういうものでしょう
じゃあ人のこと言えないですね
言えないわね。ただ、これは『いくらになるか分からないから残す』じゃないの。分かったうえで残しているのよ
そこは違うんですね
全然違うわ。売らないと決めるのは自由。でも、いくら捨てているのかは知っておきなさい
先に相場、ですね
覚えたわね。外してからだと、もう比べられないのよ
※この記事は2026年9月6日時点の公開情報をもとに作成しています。保安基準の適用は車両の製作年月や認証の方式によって異なる場合がありますので、個別の車両については運輸支局・自動車技術総合機構の案内でご確認ください。買取価格・パーツの取引例は事業者や時期によって変わります。
この記事で参照した情報源(21件)
- 国土交通省 不正改造の具体例
- 国土交通省 不正改造車を排除する運動
- 国土交通省 交換用マフラーの規制
- 国土交通省 マフラーの基準に関するチラシ
- 国土交通省 後付消音器の取扱い
- 国土交通省 細目告示(方向指示器)
- 国土交通省 細目告示(後写鏡)
- 国土交通省 別添82(後写鏡の技術基準)
- 国土交通省 二輪車の排出ガス規制
- 自動車技術総合機構(NALTEC) 審査事務規程
- 全国二輪車用品連合会(JMCA) マフラーの規制
- 全国二輪車用品連合会(JMCA) 認証の流れ
- 全国二輪車用品連合会(JMCA) マフラー交換の注意
- 日本二輪車普及安全協会 二輪品質評価者制度
- 自動車公正取引協議会 二輪車の品質評価基準
- 軽自動車検査協会 軽自動車とは
- 近畿運輸局 二輪車の手続き
- 関東運輸局 二輪車の名義変更
- 中古二輪自動車流通協会(UMDA)
- 国民生活センター 中古自動車の売却トラブル
- e-Gov法令検索 道路運送車両法
※記事内の画像はイメージです。細部は実際のものと異なる場合があります。
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