車検費用は何で決まる? 法定費用・車検基本料・追加整備の3つに分けて解説
この記事の要点
- 車検費用は「法定費用」「車検基本料」「追加整備・部品代」の3つに分かれる。法定費用は制度で決まっていて、店が値引きできない
- 店で変わるのは、基本料と追加整備のぶん。 法定費用は動かない(自賠責は2年で17,650円、軽は17,540円。重量税は車の重さで決まる)
- 2025年4月から、満了日の2ヶ月前から受けても有効期間は減らない。 早めに動いても損しない
車検の請求書を見て、内訳まで確認したことがある人は少ないと思います。買った店でそのまま受け続けていれば、他所がいくらなのか知る機会もありません。
ただ、車検の費用は店が動かせない部分と、店によって変わる部分にはっきり分かれています。どちらがいくらなのかを知っておくと、提示された金額を判断できるようになります。店長のレイが整理します。

車検の値段、比べたことがありますか
店長、車検って結局いくらかかるものなんですか?
車と店によるから、一律には言えないわ。ただ、その質問をする人はだいたい比べたことがないのよ
言い方が厳しいです
事実だもの。私も昔はそうだったわ
比べる、って何と何をですか?
よその店の値段と。買った店でそのまま受け続けている人が多いでしょ。その場合、出てきた金額が高いのか安いのか、比べる相手がいないの
なんとなく、そのままにしちゃいますよね
面倒だものね。ただ、その面倒が毎回お金になっているわ
……あ。うちの親戚もそうです
悪いという話ではないわ。ただ、いくらが普通なのかを知らないまま払っているのは事実よね
調べたいですけど、車検って見積もりに行かないと分からないですよね?
そこが面倒だったの。何軒も回るくらいなら、慣れた店でいいや、ってなる
なりますね
だから先に内訳を知っておくといい。車検の値段は、店が動かせない部分と、動かせる部分に分かれてるの
動かせる部分があるんですね
あるわ。だから同じ車でも、店によって値段が変わるの
車検費用は「動かせない部分」と「動く部分」に分かれる
内訳って、どう分かれてるんですか?
大きく3つよ。ひとつは法定費用。自動車重量税、自賠責保険料、検査手数料の印紙代ね。これは制度で決まっている金額だから、店が値引きすることはできない。ふたつ目が車検基本料。法定24ヶ月点検の点検料、検査機器の使用料、代行手数料がここ。店が決めている値段だから、受ける場所によって変わる。三つ目が追加整備と部品代。点検して交換が要ると分かったぶんね。これは店の料金だけじゃなく、車の状態でも変わるのよ
じゃあ安くなる余地があるのは、下の2つ?
そういうこと。法定費用は交渉の対象にならないわ
車検で払うお金の分かれ方です。
| 中身 | 店で変わるか | |
|---|---|---|
| 法定費用 | 自動車重量税・自賠責保険料・検査手数料(印紙代) | 変わらない(制度で決まっている) |
| 車検基本料 | 法定24ヶ月点検料・検査機器使用料・代行手数料 | 変わる(店が決めている) |
| 追加整備・部品代 | 点検で交換が必要になった部品代と、その作業費 | 変わる(店の料金と、車の状態で決まる) |
この表だと、比べる意味があるのは下の2つですね
そう。ただ、申し込む前に比べられるのは真ん中の基本料よ。いちばん下は、車を見てからでないと出てこないわ
動かせないほう、法定費用はいくらなのか
動かせないほうは、いくらくらいなんですか?
車の重さと種類で決まるわ。自分の車のぶんだけ見ておけばいい
2年ぶんの法定費用のうち、金額が決まっているものです。
| 項目 | 自家用乗用車 | 検査対象の軽自動車 |
|---|---|---|
| 自賠責保険料(24ヶ月) | 17,650円 | 17,540円 |
| 自動車重量税(2年・エコカー外・13年未満) | 0.5t以下 8,200円/1t以下 16,400円/1.5t以下 24,600円 | 6,600円 |
※自賠責は本土の金額(沖縄・離島を除く)。重量税は車両重量・エコカー該当・経過年数によって変わります。検査手数料(印紙代)は電子車検証かどうかや検査を受ける場所によって異なります。
軽と普通車で、重量税がずいぶん違いますね
軽は安いわよ。重量税は経過年数でも変わるから、古い車は自分の車検証で確かめること
これは交渉しても下がらないんですよね?
下がらない。だから総額だけ見て『あっちの店が安い』と言っても意味がないの。車の重さが違えば総額は変わるでしょ
同じ条件で並べないと分からない、ってことですか?
そう。見るのは基本料のほうよ
動くほう、基本料は店によって変わる
基本料って、どれくらい違うものなんですか?
店の設定しだいだから幅があるわ。同じ車でも、受ける場所で変わる
それを知るには、やっぱり見積もりに行くしかないですよね?
以前はそうだったの。今は車検の比較・予約サイトがあって、店を検索すると、その店の車検料金が並んで出てくる。EPARK車検はそのひとつで、掲載している店の基本料に割引クーポンを出しているわ。公式の案内では、車検基本料の通常価格に対して50%以上の割引ね
半額以下!? そんなに下がるものなんですか?
下がる店はあるわね。ただし勘違いしないこと。半額以下になるのは基本料だけ。法定費用も、追加整備のぶんも割引されない。 総額が半分になるという話ではないわ
あ、安くなるのは真ん中だけなんですね
そこを押さえておけば、数字に振り回されないわ
ほかに気をつけることはありますか?
クーポンには条件があるの。本数限定で、車検を受ける月と店舗も決まっている。ほかの割引と併用はできないし、すでに車検が切れている車は対象外よ
そこは見てから決めないとですね
そう。それと、この手のサイトのいいところは、申し込む前に料金が一覧で見えることよ。車の区分と郵便番号を選べば、近くの店がいくらでやっているのか出てくる
名前とか電話番号は?
料金を見るところまでは要らないわ。連絡先を渡すのは、実際に見積もりを頼む段になってからよ
じゃあ見るだけ見ておこうかな、ってできますね

車検はいつから受けられる? 2ヶ月前から動ける
そもそも車検って、いつから受けられるんですか? 満了日ぴったりに行くものだと思ってました
そこ、2025年の4月に変わったのよ
何が変わったんですか?
受けられる期間が広がったの
受検できる期間の変更です。
| 満了日の何ヶ月前から受けられるか | それより早く受けた場合 | |
|---|---|---|
| 2025年3月まで | 1ヶ月前から | 受けた日から2年になり、残っていた期間が消えた |
| 2025年4月から | 2ヶ月前から | 満了日までに受ければ、残りの期間は失われない |
2ヶ月あれば、比べる時間もありますね
そこよ。満了日の直前になると選ぶ余裕がなくなって、いつもの店に持っていくことになるでしょ
急いでるときって比較しないです
だから満了日の2ヶ月前になったら、一度料金を見ておくといいの
申し込む前に知っておくこと
安さだけで選ぶと、まずいこともありますか?
点検してから、部品交換や追加整備が必要だと分かることがあるの。さっきの3つ目ね。基本料にも法定費用にも入っていないから、そのぶんは別に足される。しかも金額は店の料金設定と車の状態の両方で動くわ。車を見ないと分からないことはあるから、これは店が悪いわけではないの。ただ、作業の前に説明があるか、了承を取ってから進めるかは確認しておいたほうがいい
勝手にやられて後で請求、は困りますね
そうならないように聞いておくこと。あと車検を扱う工場には認証工場と指定工場があって、指定工場は自社の設備で検査までできるから、車を検査場へ持ち込まずに済むわ
安いほうがいいけど、どこでもいいわけじゃないんですね
整備を伴う車検を頼むなら、認証または指定を受けた工場かどうかは確認するように、と国も案内しているわね
⚠️ 注意点
- 割引されるのは車検基本料だけ。 法定費用も追加整備・部品代も対象外なので、総額が半額になるわけではない
- 点検で追加整備が必要になれば、その費用は基本料とは別に発生する。 金額は店の料金設定と車の状態で変わるので、事前に説明・了承があるかを確認しておく
- 割引クーポンは本数限定・車検を受ける月や店舗の限定・他の割引と併用不可。車検切れの車は対象外
- 輸入車・ハイブリッド・EV・商用や貨物・2,500kgを超える車は、一部の店で取扱いがない(申込の前に対応車種を確認する)
- 立会いか預かりか、代車、土日対応、納期、カード払い、保証はすべて店によって違う。 予約する前に店舗ごとの条件を見る
車検と点検整備は、別のもの
そういえば車検って、点検じゃないんですか?
別よ。混ざりやすいところね
どう違うんですか?
車検はその時点で保安基準に合っているかを見る検査。点検整備は、故障を防ぐために状態を見て手を入れること。目的が違うの
2つの違いです。
| 何をするか | 義務か | |
|---|---|---|
| 車検(継続検査) | その時点で保安基準に適合しているかの検査 | 通っていないと公道を走れない |
| 法定24ヶ月点検 | 故障を防ぐための点検整備(マイカーは1年ごと29項目・2年ごと60項目が基本) | 使用者の義務 |
車検に通ったから点検も済んだ、じゃないんですね?
通っても、あとで壊れる部品はあるでしょ。それを見るのが点検のほうよ
セットになっている店もあるんですか?
EPARK車検は、掲載している店はすべて法定24ヶ月点検付きだと案内しているわね
よくある質問
車検の費用で、安くできるのはどの部分ですか?
申し込む前に比べられるのは車検基本料(法定24ヶ月点検料・検査機器使用料・代行手数料)の部分です。自動車重量税・自賠責保険料・検査手数料の印紙代は法定費用で、制度で決まっているため店が値引きすることはできません。点検で見つかった追加整備・部品代は基本料とは別に発生し、店の料金設定と車の状態によって金額が変わります。総額だけを他人と比べても、車の重さが違えば金額は変わります。
車検はいつから受けられますか?
2025年4月からは、満了日の2ヶ月前から満了日までに受検すれば、残りの有効期間は失われません。この期間内であれば早めに受けても損をしません。
車検が切れた車を運転するとどうなりますか?
無車検運行は6ヶ月以下の拘禁刑または30万円以下の罰金で、違反点数は6点です。自賠責保険も切れていれば無保険運行にもなり、1年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金、違反点数6点が加わります。
OBD検査の対象になるのはどの車ですか?
原則として2021年10月1日以降の新型車(輸入車は2022年10月1日以降)です。OBD検査は2024年10月から国産車、2025年10月から輸入車で始まりました。車検証にOBD検査対象と記載されていても、型式指定から2年かつ初回登録から10ヶ月を経過するまでは対象外です。
📌 まとめ
- 車検費用は法定費用・車検基本料・追加整備/部品代の3つに分かれる。法定費用は制度で決まっていて、店が値引きできない
- 店で変わるのは基本料と、点検で出た追加整備のぶん。 基本料が半額以下になる店はあるが、総額が半額になるわけではない
- 2025年4月から満了日の2ヶ月前から動ける。 直前になると比べる余裕がなくなるので、早めに料金だけ見ておく
私、車検って言われた金額を払うものだと思ってました
多くの人がそうよ。比べたことがないだけで、比べられないわけじゃないの
まず内訳を見て、動く部分だけ比べるんですね
それでいいわ。満了日まで2ヶ月あるなら、今日は料金を見るだけで十分よ
※この記事は2026年7月30日時点の公開情報をもとに作成しています。法定費用の金額・割引の内容・対応車種は変更される場合がありますので、最新の情報は公式サイトおよび国土交通省の案内でご確認ください。
※記事内の画像はイメージです。細部は実際のものと異なる場合があります。
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