ハーレーダビッドソン ナイトスターはなぜ148万円になった? 水冷975ccの中身と、188万円だった頃との違いを解説
この記事の要点
- 148万8,800円。3色とも同じ値段で、色を選んでも価格は変わらない
- 「40万円値下げされた」わけではない。 2025年まで日本で売られていたのは188万8,800円のSpecialで、2026年から標準車に切り替わった。装備が違う
- 975ccの水冷Vツインで220kg。ハーレーの中では軽く、シート高705mm。ただし鼓動は薄いという評価がはっきり出ている
ハーレーダビッドソン ナイトスターの価格は上のとおりで、ここは交渉してもそう大きくは動かない。乗り換えの総額を動かすのは、いま持っているバイクをいくらで手放せるかのほうだ。 下取りに出すつもりでも、先に相場を知っておけば、提示された額が妥当かどうかを自分で判断できる。

ナイトスターって、どんなバイク?
店長、ハーレーが148万円って安くないですか?
安いわね。Xシリーズを別にすれば、新車で買えるハーレーでいちばん安いモデルよ
何が付いてるんですか、その値段で
975ccの水冷Vツイン。Revolution Maxという、いまのハーレーの新しいほうのエンジンね
以下は2026年モデルの主要スペックです。
| 項目 | ナイトスター |
|---|---|
| 価格(税込) | 1,488,800円 |
| エンジン | Revolution Max 975T(水冷60度Vツイン DOHC) |
| 排気量 | 975cc |
| 最高出力 | 89HP(66kW)/7,500rpm |
| 最大トルク | 95N・m/5,750rpm |
| 変速機 | 6速 |
| 全長×全幅 | 2,250×840mm |
| ホイールベース | 1,545mm |
| シート高(非積載) | 705mm |
| 最低地上高 | 110mm |
| 車両重量 | 220kg |
| 燃費 | 5.5L/100km(約18.2km/L) |
| 燃料タンク | 11.7L |
| 前後タイヤ | 100/90-19 / 150/80B16 |
220kgって、重いんですか?
ハーレーとしては軽いわ。同じところのクルーザーは、300kg前後あるもの
じゃあ扱いやすいんですね
タンクがシートの下にあるの。重いものが低い位置にあると、同じ重さでも軽く感じるわ
タンクが下? あの前にあるやつは何なんですか
あれはエアクリーナーのカバーよ。燃料は入っていないの
148万円になった理由は、値下げではない
ここが検索でいちばん誤解されているところです。
| 年式 | 日本で売られていたもの | 最低価格(税込) |
|---|---|---|
| 2024年モデル | ナイトスター Special | 1,888,800円 |
| 2025年モデル | ナイトスター Special | 1,888,800円 |
| 2026年モデル | 標準のナイトスター | 1,488,800円 |
同じ車が40万円安くなったのではありません。 日本での販売グレードが、Specialから標準車に切り替わりました。標準車はシングルシート、簡素なメーター構成など、Specialから装備を整理した仕様です。
えっ、じゃあ安くなってないんですか?
買える値段は下がったわ。でも同じ物が下がったわけじゃないの。ここを混ぜると話がおかしくなる
中古で188万円のを見たら、高いって思っちゃいますよね
そう。でもそっちはSpecialなのよ。 比べる相手が違うわ
ややこしい……
販売店で現車を見るときは、年式とグレードの両方を聞きなさい。それだけで防げるわ
カラーは3色。値段は同じ
2026年モデルのカラーです。バイクのカラーは年式ごとに入れ替わるため、購入時は最新のラインアップを確認してください。
| カラー | 価格(税込) |
|---|---|
| ダークビリヤードグレー | 1,488,800円 |
| ビビッドブラック | 1,488,800円 |
| ブラッドオレンジ | 1,488,800円 |
ブラッドオレンジだけ中身が少し違います。XR750というレース車のタンクグラフィックを再現した仕様で、同色のフェンダー、黒いホイール、クロームのエキゾーストシールドが付きます。
同じ値段でグラフィックが付くんですか? じゃあオレンジ一択じゃないですか
好きならね。ただし目立つわよ
目立つの、悪いことですか?
悪くないわ。私は黒を選ぶけど
出ました、店長の黒

足つきと重さは、どうなのか
シート高は705mmです。ハーレーのクルーザーとしては標準的で、250ccのフルカウルより低い位置にあります。
| 車種 | シート高 | 車両重量 |
|---|---|---|
| ナイトスター | 705mm | 220kg |
| ホンダ レブル1100 | 710mm | 226kg |
| (参考)ホンダ CBR250RR | 790mm | 168kg |
レブル1100とほぼ同じなんですね
そうなの。この2台は、数字の上ではかなり近いわ
なお公式ページには、乗車したときのシート高として688mmという数値も出ています。測り方が違うだけで、どちらも公式の数字です。
乗ると沈むってことですか
サスペンションが縮むからね。カタログの数字は、誰も乗っていない状態よ
じゃあ実際はもう少し低いんだ
そう。だから数字で諦めないで、一度またがりなさい
走りは、どう評価されている?
実際に乗った評価では、低重心で数値以上に軽く感じるという声が繰り返し出てきます。クラッチも軽く、倒し込みは自然で、ハンドリングはクルーザーというよりスポーツネイキッドに近い。中回転域が滑らかで力強く、回転を上げて走るタイプのエンジンです。
一方で、鼓動は薄いという評価がはっきり出ています。従来の空冷スポーツスターのような荒々しさとは別物で、音や機械的な感触を「ハーレーらしくない」と受け取る人がいます。同時に、Vツインらしさは残っているという評価もあり、ここは受け取り方が割れています。
足まわりについては、街中や通常のワインディングでは落ち着いているものの、リアのストロークが短く、バンク角にも限界があるという指摘があります。高速で荒れたコーナーに入ると出やすい部分です。
シートは1時間ほどで尻がつらくなるという評価が多く、交換したら長距離が大幅に楽になったというオーナーの声もあります。後方のシリンダーの熱でシートが暖かくなる、という長期使用者の指摘も出ています。
鼓動が薄いって、そんなに問題なんですか?
ハーレーを買う理由が鼓動なら、問題よ
店長がそう言うと重いですね
軽い車体と現代的な走りが欲しいなら、これは正解なの。でも、あの音が欲しくて来た人には物足りないわ
両方は無理なんですか
無理ね。逆の方向を向いてるもの
タンクは11.7L。どこまで走れるのか
ここは買ってから気づきやすいところです。
燃料タンクは11.7Lで、大型としては小さい部類です。海外の長期テストでは、勢いよく走って約160kmで給油を考え始めるという報告があります。残量表示が出てから走れるのは約50km。高速巡航で23km/L前後、一般走行で25km/L前後という数字です。
160kmって、けっこう短くないですか?
短いわ。無給油で200km走れる前提で計画を立てると、たぶん途中で困るの
ツーリングだと困りますね
困るわね。サービスエリアを1つ飛ばさない、くらいの感覚でいるといいわ
それともう一点。このバイクは給油口がシートの下にあります。給油のときは側面の鍵でシートを跳ね上げます。低重心にはつながっていますが、動作としては普通のタンクより一手間増えます。
毎回シート開けるんですか?
そうよ。慣れれば何ということもないけど、知らないと戸惑うわ
同じ価格帯だと、どこにいる?
日本で買える現行の対抗馬と並べます。価格は税込です。
| 車種 | 価格 | 排気量 | 最高出力 | シート高 | 車両重量 |
|---|---|---|---|---|---|
| ハーレー ナイトスター | 1,488,800円 | 975cc | 89HP | 705mm | 220kg |
| ホンダ レブル1100(MT) | 1,204,500円 | 1,082cc | 88PS | 710mm | 226kg |
| トライアンフ ボンネビル ボバー | 1,999,000円 | 1,200cc | 78PS | 690〜700mm | 251kg |
| インディアン スカウト クラシック | 2,348,000円〜 | 1,250cc | 105HP | 680mm | 252kg |
レブル1100のほうが安いんですね。排気量も大きいのに
28万円ね。値段では負けているわ
じゃあレブルでよくないですか?
それを言われて残るのが、ブランドと形なの。ハーレーが欲しくて来た人は、レブルを見て帰らないでしょう
身も蓋もないですね
身も蓋もないけど、そこを認めないと選べないの。逆に、形にこだわりが無いならレブルは賢い買い方よ
スカウトは86万円も高いんだ
そう。水冷クルーザーの中では、ナイトスターはまだ手前にいるわ

975ccだから発生するお金の話
975ccなので大型自動二輪(MT)免許が必要で、車検もあります。
| 項目 | ナイトスター(975cc) |
|---|---|
| 必要免許 | 大型自動二輪(MT) |
| 車検 | あり(新車初回3年・以降2年) |
| 軽自動車税(種別割・年額) | 6,000円 |
| 自動車重量税(継続2年・13年未満) | 3,800円 |
| 自賠責保険(24か月・本土) | 8,760円 |
| 継続検査手数料(持込) | 2,100円 |
| ファミリーバイク特約 | 対象外 |
※税額・手数料は改正されることがあります。購入・車検の時点で最新の金額を確認してください。
自分で持ち込んで車検を通す場合、法定費用は2年で14,660円です。ここに整備費用と部品代が乗ります。
なお正規販売店で買った新車には3年の保証が付き、延長で最長5年まで伸ばせます。
税金は思ったより安いんですね
税金はね。出ていくのは整備のほうよ
乗り換えの総額を決めるのは、いまのバイクの売値。
148万円でも、やっぱり大きい買い物ですよね
大きいわ。だから先に、いま乗ってるバイクがいくらになるか調べておきなさい
買うと決めてから調べればよくないですか?
逆よ。決めてから調べると、出された下取り額を判断する材料が無いの
あー、比べるものが無いってことですね
そう。その一手間で、数万円から十数万円変わるわ
でも査定って、電話が来るのが嫌で
メーカーと車種を選ぶだけで相場が見られるものがあるの。連絡先は入れなくていいわ
見るだけでも大丈夫なんですか
大丈夫。見たうえで、やっぱり今のに乗り続けると決めてもいいの。知らないまま損をするほうがもったいないでしょう
でも、何年も乗ったバイクって値段つかないんじゃないですか
そう決めつけないこと。 中古の相場は昔より上がっていて、人気のある車種は年式のわりに落ちていないの
知らなかったです
下取りに出す前に、買取の金額を一度は見ておきなさい。同じ車体でも、出てくる数字が変わることがあるわ
📌 まとめ
- 148万8,800円。3色とも同額で、ブラッドオレンジだけグラフィックとホイールの仕様が違う
- 40万円下がったのは、Specialから標準車に切り替わったから。 中古のSpecialと値段だけで比べない
- 220kg・シート高705mmでハーレーとしては軽い。ただし鼓動は薄く、タンクは11.7L。ここを納得できるかで決まる
私はやっぱりこれです。軽いし、オレンジがかわいいので
その2つで決めるのね
毎日乗るなら軽いほうがいいじゃないですか。店長だって重いのは疲れるって言ってましたよ
言ったわね。でも私は重いほうを選ぶわ
矛盾してませんか?
してるわ。疲れるのと、欲しいのは別なの
よくある質問
ナイトスターは40万円値下げされたのですか?
同じ車が値下げされたのではありません。2025年モデルまで日本で売られていたのは1,888,800円のナイトスターSpecialで、2026年モデルから標準のナイトスター(1,488,800円)に切り替わりました。標準車はシングルシート、簡素なメーター構成など、Specialから装備を整理した仕様です。
カラーによって価格は変わりますか?
変わりません。ダークビリヤードグレー、ビビッドブラック、ブラッドオレンジの3色とも1,488,800円です。ブラッドオレンジはXR750のタンクグラフィックを再現した仕様で、同色フェンダー、黒いホイール、クロームのエキゾーストシールドが付きます。
足つきはどうですか?
シート高は非積載で705mmです。ホンダ レブル1100の710mmとほぼ同じで、250ccのフルカウルより低い位置にあります。公式ページには乗車時の数値として688mmも出ています。ただし車両重量は220kgあるため、足が着くことと支えられることは別です。
満タンでどれくらい走れますか?
燃料タンクは11.7Lです。公式の燃費は5.5L/100km(約18.2km/L)ですが、海外の長期テストでは勢いよく走って約160kmで給油を考え始めるという報告があります。無給油で200km走る前提は立てないほうが安全です。
ハーレーらしい鼓動はありますか?
実際に乗った評価では、従来の空冷スポーツスターのような荒々しい鼓動とは別物で、鼓動が薄いという声がはっきり出ています。一方でVツインらしさは残っているという評価もあり、受け取り方が割れています。またがってエンジンをかけると分かりやすい部分です。
いま乗っているバイクは、いくらで売れますか?
年式・走行距離・状態・時期で変わるため、相場を先に確認するのが確実です。メーカーと車種を選ぶだけで買取相場を確認できるサービスがあり、連絡先を入力しなくても数字だけ見ることができます。
この記事で参照した情報源(22件)
- ハーレーダビッドソン ジャパン|ナイトスター 価格・諸元・カラー
- ハーレーダビッドソン ジャパン|2025年モデル ナイトスター Special
- ハーレーダビッドソン ジャパン|保証・サービス
- 正規ディーラー|2026年モデル 日本仕様の価格(3色同額)
- 正規ディーラー|2026年モデルの外装変更点
- Honda|レブル1100 主要諸元
- Honda|CBR250RR 主要諸元
- トライアンフ|ボンネビル ボバー
- インディアン モーターサイクル|スカウト クラシック
- 警察庁|運転免許の種類と運転できる自動車等
- 国土交通省|二輪自動車の検査(有効期間)
- 財務省|自動車重量税の税率
- 東京都主税局|軽自動車税(種別割)の税率
- 日本損害保険協会|自賠責保険料
- 国土交通省|自動車検査手数料の改定(2026年4月)
- アクサ損害保険|ファミリーバイク特約の対象範囲
- webCG|ナイトスター 試乗記事
- webCG|ナイトスター 初期型 試乗記事
- RevZilla|Nightster 試乗記事
- Rider Magazine|Nightster 試乗記事
- Cycle World|Nightster・Rebel 1100・Scout 比較試乗
- Bennetts BikeSocial|Nightster 975 長期テスト(実走燃費・航続)
※この記事は2026年8月15日時点の公開情報をもとに作成しています。価格・仕様・カラーは変更される場合がありますので、最新の情報は公式サイトでご確認ください。
※記事内の画像はイメージです。細部は実際のものと異なる場合があります。
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