ハーレーダビッドソン ストリートボブは114と117で何が変わった? 293kgの身軽さと装備の中身を解説
この記事の要点
- エンジンが114から117になったのは2025年モデル。 同時に排気、前後サスペンション、ライディングモード、メーターまで入れ替わっている
- 293kg。ハーレーのビッグツインでは軽い部類で、シート高680mm。切り返しが軽快だという評価が繰り返し出てくる
- 防風も積載もほぼ無い。 ロングツーリングに振るなら、シートやスクリーンを足した総額で考えたほうがいい
新車の価格は、交渉してもそう大きくは動かない。乗り換えの総額を動かすのは、いま持っているバイクをいくらで手放せるかのほうだ。 下取りに出すつもりでも、先に相場を知っておけば、提示された額が妥当かどうかを自分で判断できる。

ストリートボブって、どんなバイク?
店長が好きなやつですよね、これ
そうよ。余計なものが付いていないの
余計なものって?
カウルもバッグもスクリーンも無いわ。エンジンとタンクと車輪だけ。それでちゃんと形になってるでしょう
以下は2026年モデルの主要スペックです。
| 項目 | ストリートボブ |
|---|---|
| 価格(税込) | 2,593,800円〜2,657,600円 |
| エンジン | Milwaukee-Eight 117 Classic(空油冷45度Vツイン) |
| 排気量 | 1,923cc |
| 最高出力 | 91HP(68kW)/5,020rpm |
| 最大トルク | 156N・m/2,750rpm |
| 変速機 | 6速 |
| 全長×全幅 | 2,320×925mm |
| ホイールベース | 1,630mm |
| シート高(非積載) | 680mm |
| 最低地上高 | 125mm |
| 車両重量 | 293kg |
| 燃費 | 5.5L/100km(約18.2km/L) |
| 燃料タンク | 13.2L |
1,923ccって、車みたいな数字じゃないですか
そうよ。2Lクラスの車と同じ排気量を、2気筒で回してるの
だから低い回転でトルクが出るんですね
そういうこと。2,750回転で最大トルクが出るのよ。回さなくていいの
114と117で、何が変わったのか
「114と117の違い」は中古を見るときに必ずぶつかるところです。変わったのは2025年モデルで、エンジンだけの話ではありません。
| 年式 | エンジン | 変わったこと |
|---|---|---|
| 2024年モデルまで | Milwaukee-Eight 114 | — |
| 2025年モデル | Milwaukee-Eight 117 Classic | 排気を2-1化、前後サスペンションを再設定、ライディングモード(ロード/レイン/スポーツ)、コーナリング対応の電子制御、LED灯火、4インチのアナログ+液晶メーター、USB-Cを導入 |
| 2026年モデル | Milwaukee-Eight 117 Classic | 主要機構は継続。カラー、タンクメダリオン、価格を更新 |
エンジンだけじゃないんですね
ここが大事なところ。114と117の差を排気量だけだと思って中古を見ると、装備の差を見落とすわ
電子制御が入ったのが大きいんですか?
大きいわね。雨の日に安心して走れるかどうかが変わるもの
じゃあ114はもう選ばないほうが?
そうは言ってないわ。安く買えるならそれも手よ。ただ、何が付いていないかを知ったうえで選びなさい
カラーは5色。値段は色で動く
2026年モデルは5色です。バイクのカラーは年式ごとに入れ替わるため、購入時は最新のラインアップを確認してください。
確認できているのは、ダークビリヤードグレー、ビビッドブラック、ブリリアントレッド、オーロラブルーデニム、オリーブスチールメタリックの5色です。最安のダークビリヤードグレーが2,593,800円で、上は2,657,600円まで。ホイールの仕様でも価格が変わるので、色だけで差額を計算しないほうが確実です。
2026年モデルでは、タンクのメダリオンが新しくなりました。1966年のデザインに着想した「ストレッチドダイヤモンド」という黒とクロームの意匠です。
メダリオンって、あのタンクの真ん中の飾りですか
そう。これ、けっこう見る人は見るのよ
そんなところ気にします?
気にするわ。跨がったときに目に入るのは、そこだから

293kgは、ビッグツインとしては軽い
数字だけ見ると重いのですが、この車格の中では軽い部類です。
| 車種 | 車両重量 | シート高 |
|---|---|---|
| ストリートボブ | 293kg | 680mm |
| ハーレー ファットボーイ | 315kg | 675mm |
| ハーレー ストリートグライド | 368kg | 715mm |
| インディアン チーフ ダークホース | 304kg | 662mm |
グライドと75kgも違うんですね
人ひとり分よ。同じブランドでこれだけ違うの
じゃあ最初の1台にはこっちですか?
ビッグツインが欲しいなら、ここから入るのは理にかなってるわ。シートも低いしね
シート高680mmって、私でも届きそうです
届くわよ。ただし293kgが傾いたら、届いたところで止められないの。そこは別問題
走りは、どう評価されている?
実際に乗った評価では、117 Classicの低中速のトルクが厚いという声が共通しています。114より明確に強い一方で、ローライダー系に載る117 High Outputほど高回転には振っていません。街を流す速度域で使いやすい方向にまとめられています。
車体については、軽さとハンドルのてこが利いて、ビッグツインとしては切り返しが軽快という評価です。低回転のトルクと、古典的な鼓動を意識した味付けが好意的に受け止められています。
一方で短所もはっきりしています。フロントはブレーキング時の沈み込みが抑えられましたが、リアは大きな段差で硬い当たりが残るという指摘があります。前後ともストロークが長くないので、荒れた道では「改善されたが十分に柔らかいわけではない」という評価です。
フロントブレーキはシングルディスクで、通常走行なら十分なものの、この重量と加速を考えると強い制動での余裕は大きくありません。リアブレーキも併用する前提の構成です。クラッチは渋滞で重いという国内試乗の評価も出ています。
クラッチが重いのって、慣れますか?
腕は慣れるわ。でも渋滞に慣れることはないわね
都内で乗る人はきついですね
毎日通勤に使うなら、渋滞のたびにそれを味わうことになるわ
ミニエイプハンドルは、疲れるのか
これは買った人が後から気づくところです。
ミニエイプは操作のてこが利く一方で、上半身が風にさらされます。 シートとミッドコントロールの組み合わせは体格で評価が割れ、背の高い人は膝と腰が詰まりやすいという指摘があります。
ただし、ミニエイプが一律に疲れるわけではありません。疲労はシート、バーの手前と高さ、足の位置の組み合わせで大きく変わります。長距離を走る人はシートやライザー、ミニフロアボードを交換している例が多く、ノーマルのまま乗って即断しないほうがいい車種です。
つまり、合わなくても直せるってことですか
そういうこと。この車は、いじる前提で作られてるわ
お金かかりますね
かかるわ。でも、そこも含めて楽しいと思える人向けなの
ツーリングに使うなら、足すものがある
このバイクは、足していく前提で作られています。 そのままだと高速道路では体で風を受けますし、荷物も積めません。
タンクは13.2Lで、ビッグツインとしては小さめです。旧型のオーナーからは、燃料警告灯が約160kmで点くという報告があります。
じゃあツーリング向きじゃないんですか?
足せば行けるわ。 ただ、スクリーンとシートとバッグを足した総額で、最初からそれが付いている車と比べたほうがいいの
ヘリテージクラシックみたいなやつですか
そう。あっちは最初からスクリーンとバッグが付いてるの。値段は上がるけどね
素のまま乗るか、足していくか、ってことですね
そこが分かってれば十分よ
同じクラスだと、どこにいる?
日本で買える現行の対抗馬と並べます。価格は税込です。
| 車種 | 価格 | 排気量 | 最高出力 | シート高 | 車両重量 |
|---|---|---|---|---|---|
| ハーレー ストリートボブ | 2,593,800円〜 | 1,923cc | 91HP | 680mm | 293kg |
| インディアン チーフ ダークホース | 2,980,000円〜 | 1,890cc | 公式に公表なし | 662mm | 304kg |
| トライアンフ ボンネビル ボバー | 1,999,000円 | 1,200cc | 78PS | 690〜700mm | 251kg |
| ホンダ レブル1100(MT) | 1,204,500円 | 1,082cc | 88PS | 710mm | 226kg |
レブル1100、また安いですね
安いわ。139万円ちがうもの
その差は何なんですか
排気量と、車格と、鼓動ね。1,082ccと1,923ccは、走らせたときの押し出しが別物よ
チーフのほうが高いのに重いんですね
そう。この価格帯だと、ストリートボブがいちばん身軽なビッグツインね

1,923ccだから発生するお金の話
大型自動二輪(MT)免許が必要で、250cc超なので車検もあります。
| 項目 | ストリートボブ(1,923cc) |
|---|---|
| 必要免許 | 大型自動二輪(MT) |
| 車検 | あり(新車初回3年・以降2年) |
| 軽自動車税(種別割・年額) | 6,000円 |
| 自動車重量税(継続2年・13年未満) | 3,800円 |
| 自賠責保険(24か月・本土) | 8,760円 |
| 継続検査手数料(持込) | 2,100円 |
| ファミリーバイク特約 | 対象外 |
※税額・手数料は改正されることがあります。購入・車検の時点で最新の金額を確認してください。
法定費用は2年で14,660円です。ここに整備費用と部品代が乗ります。正規販売店で買った新車には3年の保証が付き、延長で最長5年まで伸ばせます。
排気量が大きくても税金は変わらないんですね
250ccを超えたら同じよ。そこは1,923ccでも得してるわ
乗り換えの総額を決めるのは、いまのバイクの売値。
259万円って、さすがに構えますね
構えるわ。だったら、いま乗ってるバイクの値段を先に押さえておきなさい
順番、逆じゃないですか?
逆じゃないの。先に相場を知っていないと、出された下取り額が高いのか安いのか分からないでしょう
たしかに、言われた金額に頷くしかないですね
そこで数万円から十数万円動くわ。買う金額を値切るより、売る金額を知るほうが早いの
でも査定って電話がかかってくるじゃないですか
車種とメーカーを入れるだけで相場が分かるサービスがあるの。名前も電話番号も要らない
見るだけならタダなんですね
タダよ。数字だけ見て、やっぱり乗り続けるでも構わないわ
そんなに金額って変わるものですか
変わることがあるわ。いまは中古の相場が上がっていて、値が付かないと思っていた車体に金額が出ることもあるの
気づいてない人、多そうですね
多いわよ。だから下取りだけで決めないで、買取のほうも見ておきなさい
📌 まとめ
- 114から117になったのは2025年モデル。 排気・サスペンション・電子制御・メーターまで同時に入れ替わっているので、中古では年式で装備が違う
- 293kg・シート高680mm。 ビッグツインの中では軽く、切り返しが軽快という評価が共通している
- 素の状態で買う車。 防風も積載も無いので、ツーリングに振るなら足すものと総額を先に見ておく
私、これは重すぎます。でもかっこいいのは分かりました
分かればいいわ
店長はこれの何が好きなんですか
何も付いてないところよ。足していけば何にでもなるでしょう
結局いじるんじゃないですか
いじるわね
よくある質問
ストリートボブの114と117は何が違いますか?
2025年モデルでMilwaukee-Eight 114から117 Classicへ変わりました。エンジンだけでなく、2-1排気、前後サスペンションの再設定、ライディングモード(ロード/レイン/スポーツ)、コーナリング対応の電子制御、LED灯火、4インチのアナログ+液晶メーター、USB-Cが同時に導入されています。
293kgは重いですか?
ハーレーのビッグツインとしては軽い部類です。ファットボーイが315kg、ストリートグライドが368kgなので、同じブランドの中では取り回しの負担が小さい側にいます。ただし絶対値としては重いため、傾いたときに支えられるかは実車で確認してください。
ツーリングに使えますか?
使えますが、防風装備も積載も付いていません。高速道路では体で風を受けることになり、荷物はそのままでは積めません。長距離に振るなら、スクリーン・シート・バッグを足した総額で、最初からそれらが付いているモデルと比べるのがおすすめです。
クラッチは重いですか?
国内の試乗評価では、街中なら許容できるものの渋滞では重さが気になるという声が出ています。毎日の通勤で渋滞を走る使い方なら、購入前に実車で確認しておきたい部分です。
ミニエイプハンドルは疲れますか?
体格と組み合わせによります。操作のてこが利く一方で上半身が風にさらされ、背の高い人は膝と腰が詰まりやすいという指摘があります。長距離を走る人はシートやライザー、ミニフロアボードを交換している例が多く、ノーマルのまま乗って判断を決めないほうがいい部分です。
いま乗っているバイクは、いくらで売れますか?
年式・走行距離・状態・時期で変わるため、相場を先に確認するのが確実です。メーカーと車種を選ぶだけで買取相場を確認できるサービスがあり、連絡先を入力しなくても数字だけ見ることができます。
この記事で参照した情報源(22件)
- ハーレーダビッドソン ジャパン|ストリートボブ 価格・諸元・カラー
- ハーレーダビッドソン ジャパン|2025年モデル ストリートボブ
- ハーレーダビッドソン|2025年クルーザーの刷新内容(公式リリース)
- ハーレーダビッドソン ジャパン|ファットボーイ 諸元
- ハーレーダビッドソン ジャパン|ストリートグライド 諸元
- ハーレーダビッドソン ジャパン|保証・サービス
- webCG|ハーレーダビッドソン 2026年モデル19車種の価格
- インディアン モーターサイクル|チーフ ダークホース
- トライアンフ|ボンネビル ボバー
- Honda|レブル1100 主要諸元
- 警察庁|運転免許の種類と運転できる自動車等
- 国土交通省|二輪自動車の検査(有効期間)
- 財務省|自動車重量税の税率
- 東京都主税局|軽自動車税(種別割)の税率
- 日本損害保険協会|自賠責保険料
- 国土交通省|自動車検査手数料の改定(2026年4月)
- アクサ損害保険|ファミリーバイク特約の対象範囲
- Cycle World|Street Bob・Low Rider S 試乗記事
- BikeJIN|ストリートボブ 試乗記事
- Visordown|2025 Street Bob 試乗記事
- バージンハーレー|2026年モデル クルーザー解説
- HDForums|2025年117 ストリートボブ オーナーレビュー
※この記事は2026年8月15日時点の公開情報をもとに作成しています。価格・仕様・カラーは変更される場合がありますので、最新の情報は公式サイトでご確認ください。
※記事内の画像はイメージです。細部は実際のものと異なる場合があります。
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