ホンダ CBR250RRはなぜ90万円する? 42PSと電子制御の中身、色で変わる価格を整理して解説
この記事の要点
- 公道仕様は単一タイプ。選ぶのはグレードではなく色で、色によって価格が38,500円違う(902,000円/940,500円)
- 42PS・トラクションコントロール・3つのライディングモード・スロットルバイワイヤを標準装備。同じ250フルカウルのNinja 250とYZF-R25は、どちらも積んでいない
- 249ccなので車検はなし。車検の有無も税額もNinja 250・YZF-R25と同じ。 分かれるのは、回し切ったときの伸びと装備、そして顔つき
ホンダ CBR250RRの価格は上のとおりで、ここは交渉してもそう大きくは動かない。乗り換えの総額を動かすのは、いま持っているバイクをいくらで手放せるかのほうだ。 下取りに出すつもりでも、先に相場を知っておけば、提示された額が妥当かどうかを自分で判断できる。

CBR250RRって、どんなバイク?
250のフルカウルを調べてたんですけど、これだけ値段が飛び抜けてません?
飛び抜けてるわ。90万円からよ
他は69万とか72万なのに、なんで21万も違うんですか!?
中身が違うの。同じ250ccの2気筒でも、こっちは回して速くするために作られてる
回して速く……
最高出力が出るのが13,500回転。ライバルより上を使うバイクよ
13,500って、そんなに回すんですか?
そこまで回して、やっと42PS。街を流している限り、この数字は出ないわ
それ、いい話なんですか?
最高よ
食い気味でしたよ
……そこを目指して作ってあるバイクなの、というだけの話ね
いま取り繕いましたよね
以下はCBR250RRの主要スペックです。型式は8BK-MC51、現行は2025年3月発売のカラー変更車にあたります。
| 項目 | CBR250RR |
|---|---|
| 全長×全幅×全高 | 2,065×725×1,110mm |
| ホイールベース | 1,390mm |
| シート高 | 790mm |
| 最低地上高 | 148mm |
| 車両重量 | 168kg |
| エンジン | 水冷4ストロークDOHC4バルブ 直列2気筒 |
| 排気量 | 249cm³ |
| 最高出力 | 31kW〈42PS〉/13,500rpm |
| 最大トルク | 25N・m/10,750rpm |
| 変速機 | 6速リターン |
| WMTCモード燃費 | 27.4km/L |
| 燃料タンク | 14L |
| タイヤ | 前110/70R17・後140/70R17(ラジアル) |
| ブレーキ | 前φ310mm/後φ240mm |
| フロントサスペンション | φ37mm ショーワ製SFF-BP 倒立 |
| リアサスペンション | プロリンク式(5段階プリロード調整) |
フォークが金色なのって、意味があるんですか?
色は化粧よ。意味があるのは倒立だっていうところ。太いほうを上にして、ハンドリングの正確さを取りにいってるの
見た目のためじゃないんですね
両方でしょうね。ホンダも分かってやってるわ
買うときに選ぶのは、グレードではなく色
グレードはどれがおすすめですか?
無いのよ、グレードが。公道用は1タイプだけ
じゃあ悩まなくていいってことですか?
そうもいかないの。色で値段が変わるから
現行3色の価格です(2025年カラー変更車)。装備の差はなく、違いは色だけです。
| カラー | 価格(税込) |
|---|---|
| マットビュレットシルバー | 902,000円 |
| パールグレアホワイト | 940,500円 |
| グランプリレッド | 940,500円 |
えっ、色を変えるだけで38,500円ですか!?
マットの塗装だけ安いの。逆ね
普通、マットのほうが高くないですか?
そう思うでしょう。ここは素直に、安いほうがマットよ
じゃあ赤が欲しい人は、色に4万円払うことになるんですね
そういうことになるわ。中身は1円ぶんも変わらないの
でも払う人いますよ。私も、たぶん色で選びます
それは正しい買い方よ。見えている時間のほうが長いもの

なお、シフトアップ・ダウンに対応したクイックシフターは、3色とも標準装備ではなく純正オプションです。
そこは付いてないんですね
別売りよ。あとから足す前提の作りね
250フルカウルで、この1台だけが積んでいるもの
21万円の差って、結局どこにあるんですか?
電子制御よ。ここが他の2台と決定的に違うところ
CBR250RRの電子制御まわりの装備です。すべて3色共通の標準装備です。
| 装備 | 内容 |
|---|---|
| トラクションコントロール | HSTC(Hondaセレクタブルトルクコントロール)。介入3段階+OFF |
| ライディングモード | Sport+/Sport/Comfort の3モード |
| スロットル・バイ・ワイヤ | 標準装備(アクセルとスロットルが機械的に繋がっていない) |
| ABS | 標準装備 |
| メーター | フルデジタル液晶 |
| 灯火類 | ヘッドライト・テール・ウインカーすべてLED |
トラクションコントロールって、250ccに要るものなんですか?
濡れた路面で後輪が滑ったときに、勝手に出力を絞ってくれるの。無くても走れるけど、あると転ばずに済む場面があるわ
モードが3つあるのは?
アクセルの開け方に対して、エンジンがどれくらい元気に反応するかを切り替えるものよ。Comfortだと穏やかに、Sport+だと即座に反応する。同じバイクの性格を、走る場所に合わせて変えられるということね。街中と峠で別のバイクになる、とまでは言わないけれど、雨の日にComfortへ落とせる安心はあるわ
Ninja 250とR25には、これ付いてないんですか?
付いてないの。トラコンもモードもスロットルバイワイヤも、公式の装備欄に無いわ
じゃあ21万円は、そこに払ってるってことですか?
出力7PSぶんと、電子制御と、ラジアルタイヤ。並べるとそれなりに納得はできる金額よ
店長は納得する側ですよね
するわね。ただ、回さない人が買うと、21万円のうち半分くらいは眠ったままよ
そこ正直に言っちゃうんですね
薦めるときに嘘をつくと、あとで恨まれるもの
フォークは?
あれはYZF-R25も倒立よ。そこはCBRだけの取り柄じゃないわ
2023年に、中身が入れ替わっている
これって、けっこう前からあるバイクですよね?
2017年からね。ただ2023年に中身が入れ替わっているから、そこは分けて見たほうがいいわ
| 時期 | 変わったこと |
|---|---|
| 2023年2月 | 排出ガス規制に適合。最高出力41PS→42PS/φ37mm倒立フォークを採用/HSTC(トラコン)を新採用/外観をレイヤード構造へ変更 |
| 2024年 | 商品改良・価格改定なし |
| 2025年3月 | 色のみ変更(現行の3色へ) |
| 2026年 | 変更なし |
41から42って、1PSしか増えてないですね
1PSよ。そこを大きく書くのがメーカーなの。実際に変わったのは、フォークとトラコンのほうね
トラコンって、最初から付いてたわけじゃないんですね
2023年からよ。中古を見るなら、ここが分かれ目ね
それより前のを買うと、無いってことですか?
無いわ。倒立フォークもね。年式で中身が変わるバイクだから、装備で選ぶなら2023年以降と覚えておけばいいわ
走りは、どう評価されている?
実際に乗った評価でいちばん多く語られるのは、回転を上げていったときの伸びです。低い回転でのんびり走らせているぶんには穏やかなのに、上まで引っ張ると別の顔になる。42PSという数字よりも、そこへ向かっていく過程が楽しいという書かれ方をします。
車体は軽くスリムで、ワインディングでの旋回性と安定感を挙げる声が多い。スーパースポーツの見た目のわりに前傾はきつすぎず、300km程度のツーリングもこなせるという受け止めもあります。それでも250ccクラスとしては前傾が強めなので、長時間だと首や手首に来ることはあります。
回すと楽しい、って言われても、正直ピンとこないです
エンジンの音と震え方が、回転で変わっていくの。同じ道を同じ速度で走っても、ギヤを一段落として回したほうが気分がいい。そういう種類の楽しさよ
効率とは逆ですね
逆よ。でも、そのために買うバイクなの
私のエストレヤ、回すとうるさいだけです
あれはそういう作りじゃないもの。同じ二輪でも、目的が違うのよ
前傾がきついかどうかは、人によりますよね
身長でも変わるし、走る距離でも変わるわ。こればかりは、またがってみないと分からないの
じゃあ、お店で座らせてもらうしかないですね
シート高790mmという数字だけで決めないことね。沈み込む量も、足の長さも、数字には出ていないわ
あと、正直に言うと私、この顔わりと好きです
それも立派な理由よ。 毎日見るものだもの
Ninja 250・YZF-R25と比べると、どこにいる?
3台とも249cc前後の並列2気筒フルカウルで、すべて軽二輪です。価格は税込です。
| 項目 | YZF-R25 | Ninja 250 | CBR250RR |
|---|---|---|---|
| 価格 | 690,800円 | 726,000円 | 902,000円〜 |
| 最高出力 | 35PS | 35PS | 42PS |
| 車両重量 | 169kg | 166kg | 168kg |
| シート高 | 780mm | 795mm | 790mm |
| WMTC燃費 | 26.5km/L | 25.1km/L | 27.4km/L |
| フロントフォーク | 倒立 | 正立 | 倒立 |
| タイヤ | バイアス | バイアス | ラジアル |
| トラクションコントロール | なし | なし | あり |
| ライディングモード | なし | なし | あり |
| 車検 | なし | なし | なし |
重さもシート高も、ほとんど変わらないんですね
3kgと15mmの差よ。カタログを横に並べても、この3台は決まらないの
じゃあ何で選ぶんですか?
乗った感じと、顔の好み。そのうえで、払う金額と付いてくる装備ね
安く始めたいならR25、ってことですか?
価格もシート高も一番下だから、最初の1台には向いてるわ。回して電子制御まで欲しいならCBR250RR。Ninja 250は、同じ車体でNinja 400という選択肢が横にあるのが強みね

250ccクラスで発生するお金の話
CBR250RRは249ccなので軽二輪にあたります。250ccを超えるバイクとの一番の違いは、車検の有無です。
| 項目 | CBR250RR(249cc・軽二輪) |
|---|---|
| 車検 | なし |
| 軽自動車税(種別割・年額) | 3,600円 |
| 自動車重量税 | 新規届出時に4,900円を1回のみ |
| 必要免許 | 普通自動二輪(MT)※AT限定では乗れない |
| ファミリーバイク特約 | 対象外 |
※税額は改正されることがあります。購入・届出の時点で最新の金額を確認してください。
重量税って、毎年払うんじゃないんですか?
軽二輪は最初の1回だけ。そもそも車検が無いから、次に払う機会がないの
ゼロじゃないんですね
そこは誤解されやすいところね。車検が無いのと、重量税が無いのは別の話よ
点検も、しなくていいってことですか?
それは別。車検が無いだけで、整備しなくていいわけじゃないわ。誰も見てくれない代わりに、自分で見るのよ
乗り換えの総額を決めるのは、いまのバイクの売値。
私、まだ乗り換えるつもりないんですよね。査定って、決めた人がやることじゃないんですか?
決めてない人こそ見ておくべきなの。今の値段を知らないまま『まだ乗る』って言うのは、ただの勘よ
勘じゃダメなんですか?
ダメじゃないけど、数字を知ったうえでの『まだ乗る』のほうが、あとで後悔しないわ
見てもらって、高かったら心が揺れそうで怖いです
揺れて何が悪いの。査定額を聞いたところで、売る契約をさせられるわけじゃないわ
じゃあ、揺れる準備だけしておきます
その言い方、嫌いじゃないわ
距離を走ってると、もう値段つかない気がします
それも思い込みよ。 相場は昔より上がっているし、人気のある車種は年式のわりに落ちていないわ
そうなんですか
下取りに出す前に、買取でいくらになるかを見ておきなさい
📌 まとめ
- 公道仕様はグレードが無く、選ぶのは色。マットビュレットシルバーだけ38,500円安い
- 42PS・トラコン・3つのライディングモード・スロットルバイワイヤが、同クラスのライバルとの差。2023年から積んでいる
- 3台とも軽二輪で車検なし・税額も同じ。維持費で差がつかないぶん、最後に残るのは乗り味と顔の好み
値段の理由は分かりました。でも、私が毎日乗るなら安いほうを選ぶと思います
それでいいのよ。街で使うぶんには35PSで足りるわ
あれ、店長は高いほう推してませんでした?
推してないわ。中身の説明をしただけ。回したい人にはこれ、と言っただけよ
よくある質問
CBR250RRにグレードはありますか?
公道仕様は単一タイプで、グレードの設定はありません。選択肢は3色で、マットビュレットシルバーが902,000円、パールグレアホワイトとグランプリレッドが940,500円(いずれも税込)です。装備の違いはありません。
クイックシフターは標準装備ですか?
標準装備ではありません。シフトアップ・ダウンに対応した純正オプションとして設定されています。
車検はありますか?
249ccの軽二輪なので、車検はありません。ただし自動車重量税は新規届出時に4,900円を1回納めます。軽自動車税は年額3,600円です。
中古で買うとき、年式で気をつけることはありますか?
2023年2月発売のモデルから、最高出力が41PSから42PSになり、φ37mmの倒立フォークとトラクションコントロール(HSTC)が採用されています。装備で選ぶなら、この年式が分かれ目になります。
いま乗っているバイクは、いくらで売れますか?
年式・走行距離・状態・時期で変わるため、相場を先に確認するのが確実です。メーカーと車種を選ぶだけで買取相場を確認できるサービスがあり、連絡先を入力しなくても数字だけ見ることができます。
この記事で参照した情報源(12件)
- Honda|CBR250RR 製品ページ
- Honda|CBR250RR 装備・スペック
- Honda|「CBR250RR」のカラーバリエーションを変更し発売(2025年2月28日)
- Honda|「CBR250RR」の外観を変更し装備を充実させ発売(2023年1月13日)
- Honda|「CBR250RR」を発売(2020年7月23日・変更前の41PS)
- ヤマハ発動機|YZF-R25 価格・仕様
- カワサキモータース|2026 Ninja 250
- 日本二輪車普及安全協会|バイクにかかる税金
- 警視庁|二輪免許の種類
- WEBヤングマシン|CBR250RR 試乗
- モーサイ|CBR250RR 公道300km試乗
- Webike|CBR250RR オーナーレビュー
※この記事は2026年8月9日時点の公開情報をもとに作成しています。価格・仕様・カラーは変更される場合がありますので、最新の情報は公式サイトでご確認ください。
※記事内の画像はイメージです。細部は実際のものと異なる場合があります。
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