カワサキ Z900RS 2027年モデルは何が変わった? 標準モデル復活とカラー変更を整理して解説
この記事の要点
- 標準の「Z900RS」が復活して4本立てになった。 1,507,000円で、シリーズの最安グレード
- 中身は2026年モデルのまま。電子制御スロットル・クルーズコントロール・上下対応クイックシフターを積んだ状態で、価格は据え置き
- 変わったのはカラーとラインアップ。CAFEはエボニーからキャンディトーンレッドへ
カワサキ Z900RSの価格は上のとおりで、ここは交渉してもそう大きくは動かない。乗り換えの総額を動かすのは、いま持っているバイクをいくらで手放せるかのほうだ。 下取りに出すつもりでも、先に相場を知っておけば、提示された額が妥当かどうかを自分で判断できる。

Z900RSは、どんなバイク?
店長、Z900RSって人気ですよね。何がそんなにいいんですか?
Z1に連なる姿ね。丸いヘッドライト、二眼のメーター、ティアドロップのタンク。そこに現代の直列4気筒が載ってる
店長、いま目が光りました
気のせいよ
私もこれ好きです。丸いライトのやつは全部好きなんで
あなたのは形が好きなだけでしょう。私はその後ろに直4が載っているのが好きなの
同じもの見て、見てるところが違うんですね
以下は主要スペックです(数値は標準のZ900RS)。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| エンジン | 水冷4ストローク DOHC4バルブ 並列4気筒 948cm³ |
| 最高出力 | 116PS/9,300rpm |
| 最大トルク | 98N・m/7,700rpm |
| シート高 | 810mm |
| 車両重量 | 216kg |
| 寸法 | 2,100×815×1,135mm(WB 1,465mm) |
| 燃料タンク | 17L |
| タイヤ | 前120/70ZR17/後180/55ZR17 |
| WMTCモード燃費 | 20.5km/L |
これ、けっこう大きいバイクですよね?
大きいわね。取り回しは軽量なミドルクラスより負担がある。ただ走り出すと直4は扱いやすくて、ハンドリングも自然だと評価されてるの
取り回し、大事じゃないですか?
大事よ。でも、それで諦める人は最初からこれを選ばないわ
言い方がきつい
そういうバイクなの。軽さで選ぶ人向けの1台ではないもの
足つきはどうなんですか?
173cmで股下80cmくらいの試乗者が、両足は着くけどかかとが少し浮くと書いていたわね。国内仕様はローシートとナローハンドルだから、そこは有利に働いてる
2027年モデルで何が起きたのか
新しいのが出るって聞いたんですけど、また何か変わったんですか?
大きく変わったのはラインアップね。標準のZ900RSが戻ってきたの
戻ってきた? ……なくなってたんですか?
2026年モデルは3本立てで、全身黒のBlack Ball Edition、カウル付きのCAFE、上級のSE。素の『Z900RS』という選択肢がなかったのよ
無いと困る人、いるんですか?
素がいちばんかっこいいのよ
え、そんなことあるんですか!?
あるのよ。それが2027年で復活して、しかもシリーズでいちばん安い値付けになったの
2027年モデルのラインアップです(2027年モデル)。
| バリエーション | 価格(税込) | 発売日 | カラー |
|---|---|---|---|
| Z900RS(復活) | 1,507,000円 | 2026年8月1日 | キャンディトーングリーンイッシュブルー |
| Z900RS Black Ball Edition | 1,529,000円 | 2026年9月1日 | エボニー |
| Z900RS CAFE | 1,540,000円 | 2026年8月1日 | キャンディトーンレッド |
| Z900RS SE | 1,837,000円 | 2026年8月1日 | メタリックスパークブラック |
発売日が1つだけずれてますね?
Black Ball Editionだけ9月1日発売なの。他の3モデルは8月1日ね
標準のZ900RS、CAFE、SEの3本は予定どおり2026年8月1日に発売され、いずれもカワサキプラザで扱われている。Black Ball Editionだけが9月1日発売で、店頭に並ぶのはこれからになる。
もう買える状態なんですね
玉虫色の標準はね。黒いのが欲しいなら、もうひと月待つことになるわ
中身は変わっていない。それが今年の話の中心
じゃあ中身も新しくなってるんですか?
そこがポイントで、エンジンも電子制御も足回りも変わっていないの。SEとBlack Ball Editionについては、カワサキ自身が主要諸元表に変更なしと書いてる
え、じゃあ何も進化してないってことですか? それって微妙じゃ……
逆よ。去年やり切ったの。 2026年モデルがシリーズ初の大幅刷新で、電子制御をまとめて追加したのがそのときなの
2026年モデルで追加され、2027年モデルにもそのまま載っている装備です。
| 装備 | 内容 |
|---|---|
| 電子制御スロットル(ETV) | スロットル操作を電子制御化 |
| ボッシュ製IMU+KCMF | 車体の姿勢を検知して制御に反映 |
| KQS(クイックシフター) | 上下対応・オートブリッピング付き |
| 電子制御クルーズコントロール | 高速巡航でスロットルを保持 |
| ABS | IMU連携で強化 |
| スマホ連携 | RIDEOLOGY THE APP対応 |
| 国内仕様 | ローシート+ナローハンドル |
つまり2027年モデルは、去年入れた中身をそのまま、値段も上げずに買える年ということ。継続の3モデルはいずれも前年と同じ金額よ
値上げされてないんですね。それは今のご時世だと意外です
意外ね。据え置きで新色が来て、さらに安い標準が増えた。買う側から見れば悪くないわ

4本の違いはどこにある?
その4本、どう選べばいいんですか?
装備で分かれるのはSEだけよ。あとの3本は外装とハンドルとシートの違いね
バリエーション間の主な違いです。
| 項目 | Z900RS | Black Ball Edition | CAFE | SE |
|---|---|---|---|---|
| フロントカウル | なし | なし | あり | なし |
| ハンドル | ナロー | ナロー | 黒塗装ローポジション | ナロー |
| シート高 | 810mm | 810mm | 820mm | 820mm |
| フロントブレーキ | 300mmダブル+4ポットラジアル | 同左 | 同左 | ブレンボM4.32+メッシュホース |
| リヤショック | ホリゾンタルバックリンク | 同左 | 同左 | オーリンズS46 |
| フロントフォーク | 41mm倒立 | 同左 | 同左 | 41mm倒立・ゴールド |
| USB Type-C | なし | なし | なし | あり |
| 前後2カメラドラレコ(GPS付) | なし | なし | なし | あり |
| 車両重量 | 216kg | 216kg | 218kg | 217kg |
SEの差額の中身は、ブレンボとオーリンズ、それにUSBとドラレコ。その装備に差額の価値を感じるかで決まるわね
Black Ball Editionと比べると、CAFEはずいぶん近い値段なんですね?
カウルとハンドルとシートの違いだから、そこは見た目と乗車姿勢の好みよ。ただCAFEはハンドル位置が低くて、シートも標準より高いから、前傾がきつく感じる人はいるわね
火の玉と玉虫の話は、正確に言うとこうなる
Z900RSって、火の玉とか玉虫とか呼ばれてる色がありますよね?
呼ばれているけれど、どちらも正式なカラー名ではない。公式のカラー名で言うとSEはメタリックスパークブラック、Black Ball Editionはエボニー。カワサキはそのタンクの意匠を『ファイヤーボール』と説明しているので、火の玉というのはグラフィックの呼び名に近い。玉虫のほうは公式のカラー名にも公式の通称にも存在せず、『玉虫ブルー』は一部の媒体の表現。標準モデルの正式なカラー名はキャンディトーングリーンイッシュブルーになる
注文するときは正式な名前で言ったほうがいいですね
そのほうが確実ね
走りは、どう評価されている?
2026年モデルで入った中身が、そのまま2027年モデルに載っている。試乗記で評価が集まっているのは、この刷新のぶんだ。
| 見られているところ | 書かれていること |
|---|---|
| エンジン | 電子制御スロットルで低回転のギクシャク感が減り、スムーズな特性に変わった。高回転まで回していく感触も良い |
| 電子制御 | 電スロ以前は「ワンテンポ遅れてくる」印象があったのが解消された。IMUが入り、ウィリーの抑えかたが丁寧。クイックシフターは弱い操作から強い操作まで対応する |
| ポジション | ナローハンドルでグリップ位置が下がり、上半身の前傾は強まったが、コンパクトにまとまって自然なハンドリングにつながった |
| 足回り | フロントフォークがリアショックに合わせて最適化され、セッティングが上がった。軽快さと重厚さのいいとこ取りという表現 |
| ブレーキ | IMU連動ABSで安心感が増している |
見た目は前とほとんど同じなのに、そんなに変わったんですか
そこが今年の面白いところよ。写真で見分けるのは難しいけれど、乗ると別物だと書いている媒体がいくつもあるの
どういう人に向いた変わりかたですか?
街中でのんびり走る人ね。低回転のギクシャクが減ったというのは、そこがいちばん効く話なんだから
飛ばす人向けじゃないんですね
もちろん高回転も良くなっているわ。でも毎日乗る人がいちばん得をする直しかたよ
- ⚠️ SEはオーリンズ製のリアショックが付くので、足回りの評価はSEと他の3本で分けて読む
ライバルと並べると、どこにいる?
同じ大排気量ネオレトロ・ネイキッドと並べたものです。
| 車種 | 価格(税込) | 排気量 | 最高出力 | シート高 | 車両重量 |
|---|---|---|---|---|---|
| Z900RS(標準) | 1,507,000円 | 948cc | 116PS | 810mm | 216kg |
| ヤマハ XSR900 ABS | 1,320,000円 | 888cc | 120PS | 810mm | 193kg |
| スズキ KATANA | 1,683,000円 | 998cc | 150PS | 825mm | 215kg |
XSR900のほうが安くて軽いんですね
軽いわね。ただZ900RSは、Z1を思わせる外観そのものが決め手になる人も多いバイクなの。価格と重量だけでは比べにくいのよ
スペック表だけでは決められないですね
そう。ちなみに同じカワサキのZ900は現代的なスーパーネイキッドで、メーターも5インチのTFT。同じ4気筒でも狙いが違うから、迷ったら形で決めていいわよ

大型だから発生するお金の話
Z900RSは948ccで車検があります。毎年かかるものと、車検のときにかかるものを分けて見ておきます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 軽自動車税(毎年・250cc超) | 6,000円 |
| 車検 | 新車初回3年、以後2年ごと |
| 自動車重量税 | 初度検査からの経過年数で変わる(国交省の照会サービスで確認できる) |
| カワサキケア | 1か月点検+3年間の定期点検・オイル/フィルター交換が無償 |
点検が無償で付くのは大きいですね
大きいわね。あと現実的な話をすると、タイヤと油脂で250ccクラスとは差が出るわよ。後輪は180幅のラジアル、ガソリンはハイオク、オイルの量も多い。金額は銘柄と工賃で変わるから一律には言えないけど、そこは織り込んでおいたほうがいい
250ccの感覚で考えたらダメですね
そういうこと
買い替えの総額は、いまのバイクの売値で動く。
Z900RSって人気車種ですよね。人気があるバイクなら、値段なんて大体分かりません?
そこが誤解なの。人気があって値落ちしにくい車種ほど感覚で言い当てられると思われがちだけど、実際の数字は自分では分からないのよ
え、人気があるから高く売れそう、くらいの予想はできると思ってました
予想と実際の査定額は、けっこう離れることがあるわ。状態や年式、色まで見て初めて出る数字だから、乗っている本人がいちばん分からなかったりするの
じゃあ、乗り換える前に、いまのバイクを見てもらったほうがいいってことですか
そうよ。新しい車両の値段だけ見て予算を組むと、いまのバイクの売値ぶん、あとで計算が狂うの。先に数字を出しておけば狂わないわ
見るだけならタダなんですよね
タダよ。見て、やっぱりいまのバイクでいいと決めても構わないの
でも、何年も乗ったバイクって値段つかないんじゃないですか
そう決めつけないこと。 中古の相場は昔より上がっていて、人気のある車種は年式のわりに落ちていないの
知らなかったです
下取りに出す前に、買取の金額を一度は見ておきなさい。同じ車体でも、出てくる数字が変わることがあるわ
📌 まとめ
- 2027年モデルは標準のZ900RSが復活して4本立て。1,507,000円でシリーズ最安
- 中身は2026年の大幅刷新のまま、価格は据え置き。電子制御スロットル・クルーズコントロール・上下対応クイックシフターを積んだ状態で買える
- 選ぶポイントは、外装と乗車姿勢(標準/Black Ball/CAFE)か、ブレーキと足回り(SE)か。カラーは通称ではなく正式名で確認する
乗り換えるとしたら、まず何をすればいいんですか?
いま乗っているバイクがいくらになるかを調べること。150万円台の買い物で、手放す側の金額が分かっていないのはもったいないわよ
先に自分の数字を持っておく、ですね
そう。順番だけの話だけど、そこで判断が変わるの
よくある質問
2027年モデルは2026年モデルから性能が上がっていますか?
上がっていません。エンジン・電子制御・サスペンション・ブレーキに変更はなく、カワサキも主要諸元表に変更なしと明記しています。変わったのはラインアップとカラーです。
標準のZ900RSとBlack Ball Editionは何が違いますか?
装備は共通で、外装の仕上げとカラーが違います。Black Ball Editionはメーターベゼル、灯火類のリム、レバー、ホイール、チェーンまでブラックアウトした仕様です。発売日も標準が8月1日、Black Ball Editionが9月1日と異なります。
どこで買えますか?
4本すべてカワサキプラザ専用モデルです。一般の正規取扱店では扱いがありません。カワサキケア(1か月点検と3年間の定期点検・オイル交換が無償)の対象です。
※この記事は2026年8月11日時点の情報をもとに作成しています。価格・仕様・カラーは変更される場合がありますので、最新の情報は公式サイトでご確認ください。
※記事内の画像はイメージです。細部は実際のものと異なる場合があります。
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