新型デリカD:5(2026年モデル)は改良前と何が違う? 歴代初のS-AWCで走りはどう変わった?
この記事の要点
- 2026年1月9日発売。価格は税込451万〜494万4,500円(G・G-Power Package・Pの3グレード)
- 歴代デリカ初のS-AWC(車両運動統合制御)と4ドライブモードを搭載。走りの制御を刷新
- エンジンは2.2Lディーゼルのまま。出力・トルクの数値は改良前と同じ
三菱のデリカD:5が2026年1月9日に大幅改良された。価格は税込451万円から。比較する改良前は、2019年2月の大幅改良から2026年1月8日まで売られたCV1W型だ。
エンジンは今までと同じディーゼルのまま。それでも三菱は「走行性能を進化させた」と打ち出していて、その中心が歴代デリカ初のS-AWCだ。買い替えを考える人ほど、何が変わって何が変わっていないかを分けて見ておきたい。
新型デリカD:5の価格は上のとおりで、ここは交渉してもそう大きくは動かない。総額を動かすのは、いま乗っている車をいくらで手放すかのほうだ。 下取りに出すつもりでも、先に買取の相場を見ておけば、提示された下取り額が妥当かどうかを自分で判断できる。
店長、デリカって新しくなったんですか?
ええ。今回は大幅改良よ。三菱が『走行性能を進化させた』って打ち出してるの
走行性能!? エンジンが良くなったんですか?
そこがポイントなの。エンジンの出力もトルクも、数字は前と同じ。変わったのは、その力をどう地面に伝えるか、っていう制御のほうよ
制御……。ちょっと難しくなってきました
同じ力でも、四本のタイヤへの配り方を変えると、走りは別物になるの。そこに手を入れたということね
馬力が上がるより地味ですね
地味よ。でも、雪の坂道で助かるのはそっちなの
で、何が載ったんですか?
いちばん大きな変更は、歴代デリカで初めて載ったS-AWCっていう仕組みね
そもそも、デリカD:5はどういう車なのか。
店長、デリカって見た目からしてミニバンっぽくないですよね
そこがこの車ね。三菱が掲げているのは『唯一無二のオールラウンドミニバン』。3列ミニバンの居住性と積載性に、悪路や雪道まで見据えた4WDを載せた車なの
店長、この車は好きなんですね
好きよ。まともに走れるミニバンは、そう多くないもの
他のミニバンと、何がそんなに違うんですか?
アルファードやノアは、舗装路で快適に人を運ぶことを前提に作られている。デリカはそこに、道が舗装されていない場所まで入る前提を足している
でも、その道に行く人ってどれくらいいます?
行けることに意味があるの
行かないんですね
2026年の改良では、S-AWCと路面別のドライブモード、ヒルディセントコントロールが入って、オンロードの安定性と悪路での扱いやすさが強化された。試乗媒体が指摘しているのは、この組み合わせに事実上の代替がないということ。本格的な四駆性能を備えたミニバンを探すと、選択肢がほとんどないのよ
新型デリカD:5は、改良前と何が変わったのか。
| 項目 | 改良後(2026年1月) | 改良前 |
|---|---|---|
| 価格 | 451万〜494万4,500円(3グレード) | 422万2,900円〜479万9,300円(8グレード) |
| サイズ | 4,800×1,815×1,875mm/WB 2,850mm(全幅+20mm) | 4,800×1,795×1,875mm/WB 2,850mm |
| パワートレイン・燃費 | 2.2Lディーゼル 145PS・380N・m、WLTC 12.9km/L | 同じエンジン、WLTC 12.6km/L |
| 安全・運転支援 | S-AWC+4ドライブモード+ヒルディセントコントロール、自転車検知、後退時の踏み間違い抑制、パーキングセンサー追加 | e-Assist・マルチアラウンドモニター(上記の追加分は無し) |
| 内装・画面まわり | 8インチカラー液晶メーター、新内装、USB Type-C 4ポート追加 | 上記の追加前 |
グレードと価格(税込)。全車2.2Lディーゼル・8速AT・4WDで、7人乗りと8人乗りがある。
| グレード | 価格 |
|---|---|
| G | 451万円 |
| G-Power Package | 474万6,500円 |
| P | 494万4,500円 |
走りに関わる数値は、新旧でこうなっている。
| 項目 | 改良後 | 改良前 |
|---|---|---|
| 型式・排気量 | 4N14型 2.267L 直4ディーゼルターボ | 同じ |
| 最高出力 | 145PS/3,500rpm | 同じ |
| 最大トルク | 380N・m/2,000rpm | 同じ |
| 変速機・駆動 | 8速AT/4WD | 同じ |
| WLTC燃費 | 12.9km/L | 12.6km/L |
グレード、前よりだいぶ絞られてますね
改良前はURBAN GEARとかCHAMONIXとか8種類あったけど、今回は3つに整理されたの。選ぶときは迷いにくくなったわね
いちばん安いグレードの値段は上がってます?
上がってる。ただ装備も足されてるから、単純な値上げとは言いにくいの。価格差と中身をセットで見るのがいいわね
デリカって、色で雰囲気がけっこう変わりますよね
屋根を黒くする2トーンが半分以上あるからね。同じ車でも締まって見えるわ
見た目の話になると元気ですよね
毎日見るものだもの
迷ったら2トーンにしとけば間違いない、みたいな?
間違いないとは言わないけど、選ぶ人は多いほうよ。ただグレードで選べる色が変わるから、そこは先に確認して
新型デリカD:5のボディカラーは全9色。うち5色がルーフを黒くした2トーンだ。
| カラー名 | 種類 | 備考 |
|---|---|---|
| ムーンストーングレーメタリック×ブラックマイカ | 2トーン | 有料色・発売時の人気色 |
| ホワイトダイヤモンド×ブラックマイカ | 2トーン | 有料色 |
| ブラックダイヤモンド×グラファイトグレーメタリック | 2トーン | 有料色 |
| グラファイトグレーメタリック×ブラックマイカ | 2トーン | — |
| スターリングシルバーメタリック×ブラックマイカ | 2トーン | — |
| ブラックダイヤモンド | モノトーン | 有料色 |
| ホワイトダイヤモンド | モノトーン | 有料色 |
| ブラックマイカ | モノトーン | — |
| グラファイトグレーメタリック | モノトーン | — |
※グレードにより設定が異なる。


「走りが変わった」って、実際どういうこと?
で、そのS-AWCって、何をするものなんですか?
車両の動きをまとめて制御して、路面の状況に合う走りを助ける仕組みなの。大事なのは、エンジンを強くしたんじゃなくて、同じ力をどう使うかを見直した、っていうところ。デリカはもともと悪路に強い車だから、その部分をさらに整えた改良ね
それ、普通に運転してて分かるものなんですか?
分かりやすいのは、滑りやすい場面ね。今回はECO・NORMAL・GRAVEL・SNOWっていうドライブモードも付いて、路面で切り替えられるようになったの
スキー場に行く人には心強そうですね!
キャンプや雪山で、舗装されていない道まで入る人には、この変更は使い方に合うわ
街乗りだけの人には、上がった価格の理由が見えにくいですね
そうね。だからS-AWCだけじゃなくて、安全装備や内装の更新まで含めて、その差にお金を払う価値があるかで見るのよ
エンジンは同じでも、そこが変わると意味があるんですね
速くなった話じゃなくて、滑りやすい路面での安心感の話。そこがデリカの使われ方に合ってるの

見た目も変わったんですよね?
顔まわりね。グリルと前後のバンパーが立体的になって、ホイールも新しくなった。中も液晶メーターが付いて、USBのType-Cが増えたの
Type-Cが増えたのは、大人数で乗る車だと助かりますね!
7人8人で乗る車だからね。派手じゃないけど、実際に乗ると差が出るところよ
走りと使い勝手は、どう評価されている?
改良後の車両を約500km走らせた試乗記事では、ゆったりとした乗り心地、高速走行での安楽さ、横風にも動じにくい直進性が評価されている。鋭さより安定感を重視した操舵特性は、長距離移動で疲れにくいという見方だ。四隅を把握しやすいボディで運転しやすさが損なわれていないことや、液晶メーターや金属調パネルによる内装の質感向上も好意的に受け止められている。改良前の記事では、ディーゼルの低回転のトルクと、ストロークを確保しながらフラットに走る足まわりが高く評価されていた。
長い距離を走るなら、どこを見ておけばいいですか?
ステアリングはシャープとは言いにくい、と評価されているわ。ただこれは悪路でハンドルを取られにくくして、高速で直進を安定させるための性格でもあるの
機敏さを求める人には合わない、ということですね
そうなるわね。曲がる楽しさより、遠くまで疲れずに行けることを取った車ということよ
買うべき人と、見送っていい人。
これは、どういう人向けなんですか?
今回はけっこうはっきりしてるわ
| こんな人 | |
|---|---|
| 新型を買っていい | 雪道や砂利道など、舗装されていない道をよく走る人(S-AWCと4モードが活きる)/新しい顔つきと内装が好みの人/大人数で乗ってUSBの数が欲しい人 |
| 急がなくていい | 街乗りが中心で、悪路をほとんど走らない人/最高出力・最大トルクの向上を期待していた人(そこは公表値が据え置き) |
街乗りメインだと、そんなに恩恵ない?
無いとは言わないけど、S-AWCがいちばん活きるのは滑りやすい路面なの。毎日きれいな舗装路しか走らないなら、そこは優先度が下がるわ。安全装備や内装の更新に価値を感じるかで決めればいいのよ
買うと決めても、出ていく額はいまの車の売値で変わる。
G、G-Power、P。23万とか20万とか、グレードの差額はだいたい頭に入りました。あとは決めるだけ、ですよね
まだよ。その差額より先に、いまの車がいくらで売れるかを知っておくべきなの
え、そこまだ聞いてないです
査定額は、車の状態だけじゃなくて、買い取る側がいつ・どれだけ欲しがっているかでも動くの。決算期で在庫を集めたい時期なら、同じ車でも数字が変わることがあるわ
そんなの、こっちからは分からなくないですか
分からないから、その時々の実際の数字を聞きに行くしかないの。中古サイトの相場を眺めているだけじゃ、自分の車がいま何円で引き取られるかは出てこないわ
聞くだけ聞いて、やっぱりP型は諦めるかもしれないですけど
それでいいの。費用はかからないし、数字を知ったうえで『今年は見送る』と決めるのも、立派な判断よ
うちの車、そろそろ価値ないですよね
決めつけないの。中古の相場は上がっていて、値が付かないと思っていた車に金額が出ることがあるわ
知らなかったです
知らない人が多いのよ。同じ車でも、下取りと買取で出てくる数字が変わることがあるわ
📌 まとめ
- 2026年1月9日発売。税込451万〜494万4,500円の3グレード
- 一番大きな変更は歴代デリカ初のS-AWC。4ドライブモードとヒルディセントコントロールも加わり、悪路での走行制御を刷新した
- エンジンの出力・トルクは変わっていない。だから「舗装されていない道をよく走るか」で価値が分かれる
エンジンが同じでも、こういう進化のさせ方があるんですね
S-AWCで悪路の制御を見直したのは、デリカらしい進化ね。使い方が合う人には、しっかり意味のある改良よ
よくある質問
新型デリカD:5はいつ発売された?
2026年1月9日に発売されました。正式発表は2025年12月18日、予約受付は2025年10月30日から始まっていました。
価格はいくら?
税込451万〜494万4,500円です。グレードはG(451万円)、G-Power Package(474万6,500円)、P(494万4,500円)の3つで、全車2.2Lディーゼル・4WDです。
改良前と何が違う?
いちばん大きいのは、歴代デリカで初搭載されたS-AWC(走行制御)です。あわせて4ドライブモードとヒルディセントコントロールも採用されました。ほかに前後デザイン、全幅+20mm、8インチ液晶メーター、自転車検知や駐車支援の強化など。エンジンの出力・トルクは変わっていません。
新車をお得に買うには、何から始めればいい?
いま乗っている車を、できるだけ高く手放すことです。車両価格の値引きには限りがありますが、手放す側の金額は車の状態や時期で動きます。ディーラーの下取りを使う場合でも、先に買取の査定額を知っておけば、提示された下取り額が妥当かどうかを判断でき、そのまま交渉の材料になります。
※この記事は2026年7月23日時点の情報をもとに作成しています。
※記事内の画像はイメージです。細部は実際のものと異なる場合があります。
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