カワサキ KLX230は6台のどれを選ぶ? 2026年モデルの価格・シート高・SHERPA・SM・DFの違いを整理
この記事の要点
- 足つきを優先するならSHERPA S(825mm)、本格的に走るならKLX230(880mm)、舗装路中心なら前後17インチのSM
- 林道で手とエンジンを守りたいならSHERPA、荷物を積むならキャリアとエンジンガードが標準のDF
- 6台とも232ccの空冷単気筒で18PS、価格は61万6,000円〜68万2,000円。車検なし・普通二輪で乗れる
カワサキ KLX230は、232ccの空冷単気筒を積むオフロードバイクだ。いまは公道を走れるモデルが6台あり、名前が似ていて違いが分かりにくい。
6台ともエンジンは同じで、価格は61万6,000円〜68万2,000円。違うのはシート高と足まわり、そして標準で付く装備だ。 林道に行ってみたい人、荷物を積んで出かけたい人に向けて、どれを選べばいいかを整理する。
SHERPAで止めるかDFまで行くかの4万4,000円で迷うなら、手元の1台の値段を先に知っておくと、決めやすくなる。 傷んだ1台でも値段がつくことがある。

店長、KLX230って、こんなに種類があるんですか?
公道を走れるのが6台よ。名前の後ろに付く文字で、性格が変わるの
SとかSHERPAとかSMとか、もう呪文です
エンジンは全部同じだから、違うのは足の長さと、付いてくる道具だけよ。ただ、名前の『S』は、KLX230 SとSHERPA Sで意味が違うの。迷わせるのはメーカーの得意技ね
KLX230って、どんなバイク?
6台とも、232ccの空冷単気筒エンジンと軽い車体を持つ。いまの世代は2024年11月に日本で発売され、そこから派生モデルが増えていった。
6台に共通する主要スペックは次のとおり。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| エンジン | 空冷4スト SOHC2バルブ 単気筒 232cm³ |
| 最高出力 | 13kW(18PS)/8,000rpm |
| 最大トルク | 19N·m/6,400rpm |
| 変速機 | 6速MT |
| 燃料タンク | 7.6L(レギュラー) |
| WMTC燃費 | 34.7km/L |
| ABS | 標準 |
| メーター | 液晶(Bluetoothでスマホと連携) |
タンクが7.6Lって、小さくないですか?
小さいわ。ただ燃費がいいから、計算上は1回の給油で250km以上走れるの。林道の奥へ行くときは、ガソリンスタンドの場所を先に確かめておきなさい
6台は、何が違う?
6台の違いは次のとおり。
| モデル | 価格(税込) | シート高 | 車両重量 | 最低地上高 | ホイール | 位置づけ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| KLX230 | 616,000円 | 880mm | 133kg | 265mm | 前21/後18 | サスの動く量がいちばん長い。本格的に走る |
| KLX230 S | 616,000円 | 845mm | 133kg | 240mm | 前21/後18 | KLX230のシートを低くした仕様 |
| KLX230 SHERPA | 638,000円 | 845mm | 134kg | 240mm | 前21/後18 | 林道・アウトドア向けの保護装備付き |
| KLX230 SHERPA S | 660,000円 | 825mm | 136kg | 215mm | 前21/後18 | SHERPAをさらに低くし、後輪をチューブレスに |
| KLX230SM | 638,000円 | 840mm | 137kg | 220mm | 前後17 | 舗装路用のタイヤを履いたモタード |
| KLX230 DF | 682,000円 | 845mm | 137kg | 240mm | 前21/後18 | キャリアとエンジンガードが標準。荷物を積む |
※SHERPAは2025年モデル、ほかは2026年モデルの設定
KLX230とSって、値段が同じなんですね
同じよ。違うのはシートの高さと、サスペンションの動く量。Sは足つきを良くするかわりに、サスペンションが沈める量を少し減らしているの
わたしなら、いちばん低いSHERPA Sがいいです
足つきで選ぶなら正解ね。ただ、低くしたぶん最低地上高も低くなっているから、大きな石や段差では底を擦りやすくなるわ
KLX230 SとSHERPAは、シート高が同じですよね。何が違うんですか?
SHERPAには、手を守るハンドガードと、エンジンの下を守るアルミの板が最初から付いているの。SHERPAのほうが2万2,000円高いわ。林道で枝に手をぶつけたり、石でエンジンの下を擦ったりしたくないなら、SHERPAね

SHERPAとSHERPA Sは、何が違う?
名前が似ているぶん、迷いやすいのがこの2台だ。SHERPA Sは、シートを低くしただけの仕様ではない。
| 項目 | SHERPA | SHERPA S |
|---|---|---|
| 価格(税込) | 638,000円 | 660,000円 |
| シート高 | 845mm | 825mm |
| 最低地上高 | 240mm | 215mm |
| サスの動く量(前/後) | 200/223mm | 158/168mm |
| 後輪 | チューブ | チューブレス |
| スマホ連携 | アプリ連携 | 音声操作・ナビに対応 |
| 車両重量 | 134kg | 136kg |
| カラー | ホワイティッシュベージュ/ミディアムスモーキーグリーン/ミディアムクラウディグレー | 同じ3色 |
サスの動く量が、けっこう短くなってるんですね
そうよ。車高を下げるために、サスペンションそのものを短くしているの。そのぶん足つきは良くなるけど、荒れた道で衝撃を吸える量は減るわ
後ろのタイヤがチューブレスなのは、何がいいんですか?
釘を踏んだときに、空気が一気に抜けにくいの。林道の奥でパンクしても、すぐに動けなくなりにくいわ。それから前後のスプリングは、沈み始めは柔らかく奥で踏ん張る『デュアルレート』に変わっているのよ
SMとDFは、どんな人向け?
KLX230SMは、前後17インチのホイールに舗装路用のタイヤを履いたモタードだ。フロントフォークは倒立式で、前のブレーキディスクは300mmと大きい。同じエンジンでも、林道向けの仕様の代わりにはならない。 街中やワインディングを軽く走りたい人向けだ。
KLX230 DFは、SHERPA系のアウトドア装備に、大型のリアキャリアとエンジンガードを標準で加えたモデル。後輪はチューブレス。荷物を積んで出かける使い方を想定している。
| 装備 | KLX230/S | SHERPA/SHERPA S | KLX230SM | DF |
|---|---|---|---|---|
| ハンドガード | — | 標準 | — | 標準 |
| アルミのスキッドプレート | — | 標準 | — | 標準 |
| 大型リアキャリア・エンジンガード | — | キャリアは純正アクセサリー | — | 標準 |
| ABSを切るスイッチ | あり | あり | なし | あり |
※「—」は標準装備として案内されていないもの
荷物を積んで出かけるならDFですね。キャリアが最初から付いてるのはいいです
SHERPAとの差は4万4,000円よ。その分で、大型のリアキャリアとエンジンガードが最初から付いて、後輪もチューブレスになるわ
ABSを切るスイッチって、何に使うんですか?
ABSを自分で切れるスイッチよ。土や砂利の上では、ABSを切って走りたい場面があるの。停車しているときに操作して、前後とも切れる仕組みね
カラーは、モデルごとに違う
| モデル | カラー |
|---|---|
| KLX230 | ライムグリーン |
| KLX230 S | ライムグリーン/ブライトホワイト |
| KLX230 SHERPA | ホワイティッシュベージュ/ミディアムスモーキーグリーン/ミディアムクラウディグレー |
| KLX230 SHERPA S | ホワイティッシュベージュ/ミディアムスモーキーグリーン/ミディアムクラウディグレー |
| KLX230SM | ネオングリーン×エボニー/バトルグレー×エボニー |
| KLX230 DF | ミディアムクラウディグレー |
※SHERPAは2025年モデル、ほかは2026年モデルの設定。バイクは年式で色が入れ替わる
SHERPAの色、落ち着いていておしゃれです
街に置いても浮かない色ね。ライムグリーンが似合うのは、泥をかぶる覚悟のある人よ
直近の年式で何が変わった?
| 年式(発売) | 変わったこと |
|---|---|
| 2025年モデル KLX230/S(2024年11月) | いまの世代に刷新。 低中回転の燃料噴射の設定、車体の角度、サスの動く量、アルミのスイングアーム、ABSを切るスイッチ、LEDヘッドライト、Bluetooth対応の液晶メーターなどを更新 |
| 2025年モデル SHERPA(2024年12月) | 日本で発売 |
| 2025年モデル SM(2025年1月) | いまの世代に刷新 |
| 2026年モデル KLX230/S/SM(2025年9月) | カラー変更。それぞれ22,000円の値上げ |
| 2026年モデル SHERPA S/DF(2025年9月) | 日本で新たに発売 |
この2年くらいで、一気に増えたんですね
そうね。中古で探すなら、2025年モデル以降がいまの世代よ。それより前のKLX230は、中身がかなり違うわ
走りは、どう評価されている?
KLX230 Sの試乗記で挙げられているのは、低い回転から中間の回転までの扱いやすさと、軽い車体だ。街中から未舗装の道まで、身構えずに入っていける。
SHERPAは、穏やかな単気筒で、林道でも一般道でも扱いやすい。ただし、万人向けではなく、使い方との相性で選ぶバイクだという見方もある。
SMは、舗装路で軽く向きを変えられて、エンジンも扱いやすい。サスペンションがショックをうまく受け止めるという評価もある。
足つきはシート高だけでなく、シートの幅やサスペンションの沈み込みで変わる。同じ845mmでも、またがった感覚は車種で違うので、実車で確かめるのがいちばん早い。
身構えずに入っていける、っていうのがいいですね
軽いのよ。6台とも130kg台よ。起こしやすいかは体格しだいだけど、重いよりは楽でしょう。オフロードで最初に覚えるのは、転んで起こすことだもの
転ぶ前提なんですね……
前提よ。だから軽いバイクを選ぶの
似た価格のオフロード・アドベンチャーと比べると
| モデル | 価格(税込) | エンジン | 最高出力 | シート高 | 車両重量 |
|---|---|---|---|---|---|
| カワサキ KLX230 S | 616,000円 | 空冷単気筒 232cm³ | 18PS | 845mm | 133kg |
| カワサキ KLX230 SHERPA S | 660,000円 | 空冷単気筒 232cm³ | 18PS | 825mm | 136kg |
| ホンダ CRF250L | 649,000円 | 水冷単気筒 249cm³ | 24PS | 830mm(〈s〉は880mm) | 141kg |
| ホンダ CRF250 RALLY | 792,000円 | 水冷単気筒 249cm³ | 24PS | 830mm(〈s〉は885mm) | 153kg |
| スズキ Vストローム250SX | 599,500円 | 油冷単気筒 249cm³ | 26PS | 835mm | 164kg |
CRF250Lのほうが、力はひと回り上なんですね
そうね。KLX230は、そのかわり軽いわ。力を取るならCRF、林道で軽さを取るならKLX230ね。Vストロームは、出力は高いけど、そのぶん重いわ
232ccだから発生するお金の話
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 車検 | なし(250cc以下) |
| 必要な免許 | 普通二輪(クラッチ付きのMTなのでAT限定では乗れない) |
| 軽自動車税 | 年3,600円 |
| 重量税 | 新車登録時のみ(継続車検がないため) |
| 自賠責 | 24か月8,920円/36か月10,710円 |
| 燃料 | レギュラー |
| ファミリーバイク特約 | 使えない(125cc以下が対象) |
| 販売店 | カワサキの正規取扱店(カワサキプラザを含む) |
※税率・保険料は改正されることがある
車検なしでレギュラーで、燃費もいい。維持費は気にしなくてよさそうです
そうね。お金がかかるとしたら、転んで曲げたレバーやウインカーよ。そこは消耗品だと思っておきなさい

林道で傷だらけの1台も、家まで見に来てもらえる
オフロードに乗っていた人って、前のバイクが転んだ傷だらけだったりしますよね。そういうのも売れるんですか?
売れることはあるわ。事故車や動かない車体まで扱うところもあるの。傷があるから値段がつかない、と決めつけないことね
でも、動かないバイクをお店まで持って行くのは大変です
家まで見に来てもらえるサービスもあるわ。北海道と離島は対象外だけど、それ以外なら出張の査定は無料よ。呼ぶ前に、メーカーと車種を選ぶだけで相場が見られるから、来てもらう価値があるかも分かるわ
相場は、申し込まなくても見られるんですか?
見られるわ。業者が買い付けるオークションでは、海外へ輸出される分の買い手もいて、相場は高いところで落ち着いているの。思ったより残っていれば、SHERPAで止めるかDFまで行くかの4万4,000円が、気にならなくなることもあるわよ
📌 まとめ
- 足つき優先ならSHERPA S、本格的に走るならKLX230、舗装路中心ならSM
- 林道で手とエンジンを守るならSHERPA、荷物を積むならDF
- 車検なし・普通二輪・WMTC 34.7km/L。 車両重量は133〜137kg
わたしはSHERPA Sです。足が着くのと、ベージュがかわいいので
私はKLX230ね。林道に行くなら、サスがいちばん長く動くのがいいわ
店長、880mmって、足つきます?
……停まる場所は選ぶわ
よくある質問
KLX230とKLX230 Sは何が違う?
価格は同じ61万6,000円で、Sはシート高が845mmとKLX230より35mm低くなっています。そのぶん、サスペンションの動く量が減り、最低地上高も低くなっています。
SHERPAとSHERPA Sは何が違う?
SHERPA Sはシート高が825mmと20mm低く、後輪がチューブレスになり、スマホの音声操作とナビに対応しています。サスペンションの動く量と最低地上高は短くなり、価格は2万2,000円高い66万円です。
KLX230は車検がある?
ありません。232ccなので250cc以下の区分です。普通二輪免許で乗れますが、クラッチ付きのMTなのでAT限定では乗れません。
いま乗っているバイクは、いくらで売れる?
状態や年式で変わります。転んだ傷がある車体や、動かない車体を扱う買取もあります。北海道と離島を除けば出張の査定を無料で受けられるところもあります。
この記事で参照した情報源(24件)
- カワサキ KLX230 2026年モデル(公式)
- カワサキ KLX230 S 2026年モデル(公式)
- カワサキ KLX230 SHERPA 2025年モデル(公式)
- カワサキ KLX230 SHERPA S 2026年モデル(公式)
- カワサキ KLX230SM 2026年モデル(公式)
- カワサキ KLX230 DF 2026年モデル(公式)
- カワサキ KLX230 比較一覧(公式)
- カワサキ KLX230/S 発売のお知らせ(2024年)
- カワサキ KLX230 SHERPA 発売のお知らせ(2024年)
- カワサキ KLX230SM 発売のお知らせ(2025年)
- カワサキ KLX230 SHERPA S 発売のお知らせ(2025年)
- カワサキ KLX230 DF 発売のお知らせ(2025年)
- ホンダ CRF250L(公式)
- スズキ Vストローム250SX(公式)
- 国土交通省 二輪車の検査
- 国土交通省 自賠責保険料
- 勝浦町 軽自動車税(種別割)税率表
- Motor-Fan KLX230 S 試乗
- BDS Report KLX230 S 試乗
- ヤングマシン KLX230 SHERPA 試乗
- Motor-Fan KLX230 SHERPA 試乗
- バイクブロス KLX230SM 試乗
- webオートバイ KLX230SM 試乗
- バイク王&カンパニー 2025年11月期 第3四半期決算短信(業者オークション相場)
※この記事は2026年10月8日時点の公開情報をもとに作成しています。価格・装備・カラーは改良や仕様変更で変わることがあります。
※記事内の画像はイメージです。細部は実際のものと異なる場合があります。
← 記事一覧へ




