BMW R1300GSとアドベンチャー(Adventure)の違いは? 2027年モデルのASA・シート高・重量・価格を解説
この記事の要点
- GSは298万6,000円〜、Adventureは352万円〜(どちらも2027年モデル)。 エンジンは同じ1,300ccのボクサーで145PS
- 違いはタンク(GS約19L/Adventure 30L)と重さ。車高制御の付く仕様どうしで、Adventureは24〜26kg重い。Adventureの航続距離は612km(WMTC)
- 両方にASA(クラッチ操作と変速を自動化)の仕様があり、AT限定の大型二輪で乗れる。 停車時にシートが下がる車高制御も選べる
BMWのR 1300 GS(アール1300ジーエス)は、1,300ccの水平対向2気筒を積んだ、BMWの大型アドベンチャー。タンクを大きくして、長い旅に向けた「R 1300 GS Adventure」もある。
価格はGSが298万6,000円から、Adventureが352万円から。どちらも2027年モデルで、クラッチレバーの無い「ASA」の仕様を選べる。ASAの仕様は、AT限定の大型二輪免許で乗れる。
300万円クラスのGSは、いま乗っているバイクの値段で、選べる仕様が変わる。乗り換えるなら、手放す1台の価格を先に知っておきたい。

店長、このバイク、エンジンが横に飛び出してますよ!
ボクサーよ。BMWのGSは、このシリンダーが顔みたいなもの。大型アドベンチャーといえば、まずこれを思い浮かべる人が多いわね
かっこいいのは分かるんですけど、登山用のリュックくらい大きく見えます……
大きいわよ。しかも、もっと大きいAdventureまであるの
R 1300 GSって、どんなバイク?
R 1300 GSは、2023年11月に日本で予約の受付が始まった。2024年9月には、タンクを30Lにした「Adventure」が加わった。いまはどちらも2027年モデルが売られている。
以下は2027年モデルの主要スペック。
| 項目 | R 1300 GS | R 1300 GS Adventure |
|---|---|---|
| 価格(税込) | 2,986,000円〜 | 3,520,000円〜 |
| エンジン | 空冷/水冷 水平対向2気筒 1,300cc | 同じ |
| 最高出力 | 107kW(145PS)/7,750rpm | 同じ |
| 最大トルク | 149N·m/6,500rpm | 同じ |
| 変速 | 6速(ASA仕様あり) | 6速(ASA仕様あり) |
| 駆動 | シャフト | シャフト |
| 全長×全幅 | 2,210×1,000mm | 2,280×1,012mm |
| シート高 | 820〜870mm(仕様による) | 835〜890mm(仕様による) |
| 車両重量 | 250kg | 284kg |
| 燃料タンク | 約19L | 30L |
| WMTC燃費 | 20.83km/L | 20.4km/L |
| タイヤ | 前120/70R19/後170/60R17 | 同じ |
※車両重量は国内の届出値(燃料100%)。GSはスポーツサスペンション付きで260kg、アダプティブ車高制御付きで258kg
エンジンと出力は、GSとAdventureでまったく同じ。 違うのは、タンクの大きさと、それを支える車体だ。
馬力が同じなら、軽いGSのほうがお得な気がします
軽さで選ぶならGSね。でも、Adventureの30Lは、それだけで別の乗り物になるわ
GSとAdventure、どちらにするか
| 比べるところ | R 1300 GS | R 1300 GS Adventure |
|---|---|---|
| 価格(税込) | 2,986,000円〜 | 3,520,000円〜 |
| 燃料タンク | 約19L | 30L |
| 車両重量 | 258〜260kg(GSスポーツ・ツーリング系) | 284kg |
| サスペンションの形式 | テレレバー/パラレバー(DSA) | EVOテレレバー/EVOパラレバー(DSA) |
| サスペンションのストローク | 前190/後200mm(GSスポーツは前210/後220mm) | 前210/後220mm |
※GSの価格は基本の仕様、Adventureは最安の仕様の価格で、仕様をそろえた差額ではない。GSの基本の仕様は250kg
Adventureは、タンクが11L大きく、車高制御の付く仕様どうしで24〜26kg重い。 そのかわり、Adventureの航続距離はWMTCモードで612km。給油所が少ない道でも、ガソリンの残りを数えながら走らなくて済む。
GSのほうは約19Lで、同じエンジンのまま、そのぶん軽い。普段の道や、旅でも給油できる場所が多いなら、こちらで足りる。
612kmって、東京から大阪を過ぎるくらいですよね。1回の給油で!
そう。山の奥でガソリンの心配をしないで済む。それがAdventureを買う理由よ
でも、わたしはたぶん、そこまで遠くへ行く前におなかが空きます
なら、GSで十分ね。30Lを持て余すなら、Adventureの重さは損なだけよ
仕様は、何が付くかで選ぶ
R 1300 GSもAdventureも、カラーと仕様によって、標準で付く装備が変わる。日本の装備表で分けられている仕様は次のとおり。
| 仕様 | GS | Adventure | 主に付くもの |
|---|---|---|---|
| 基本の仕様 | あり | — | 電子制御サスペンションのDSA、シフトアシスタントPro、ライディングモードPro、シートヒーター、メインスタンド |
| GSスポーツ | あり | あり | オフロード向けのスポーツサスペンションとタイヤ、エンデューロProパッケージ、ツーリングパッケージ、アダプティブ車高制御 |
| ツーリング | あり | あり | アダプティブクルーズコントロール、ヘッドライトPro、電動スクリーン、ケースのホルダー、アダプティブ車高制御 |
| ツーリング ASA | あり | あり | ツーリングの装備に、ASA(クラッチ操作と変速の自動化) |
※「主に付くもの」は、GSの日本の装備表から。Adventureの同じ名前の仕様は、中身が一部違う
※Adventureのツーリング系は、通常の車高制御よりシートを20mm低くする「コンフォート」の車高制御
前の車との距離を保つクルーズコントロール(ACC)は、ツーリングの仕様に付く。 高速道路を長く走るなら、ここが仕様選びの分かれ目になる。
キーレス、ETC2.0、シートヒーターは、GSにもAdventureにも付いている。
ツーリングって名前の仕様が、いちばん旅に向いてるんですね
高速道路で前の車に合わせて速さを変えてくれるのは助かるわ。長く乗るなら、ここはけちらないほうがいいわ

足つきは、仕様と車高制御で変わる
| 仕様 | GSのシート高 | Adventureのシート高 |
|---|---|---|
| 基本の仕様 | 850mm | — |
| GSスポーツ | 840〜870mm | 855〜870/875〜890mm |
| ツーリング系 | 820〜850mm | 835〜850/855〜870mm |
同じGSでも、仕様によってシート高が50mmほど違う。 いちばん低いのは、GSのツーリング系の820mmだ。
GSスポーツとツーリング系に付く「アダプティブ車高制御」は、止まるときや低い速度のときに車高を下げ、走り出すと戻す仕組み。Adventureでは、止まるときにシートが30mm下がる。
止まるときだけ低くなるんですか! それなら、わたしでも足が届くかも
届く人は増えるわ。ただ、低くなるのはシートで、284kgはそのままよ。足が届いたあと、支えられるかは別
ASAなら、クラッチレバーが無い
ASA(Automated Shift Assistant)は、発進と停止のクラッチ操作と、変速をバイクが受け持つ仕組み。 ASAの仕様にはクラッチレバーが無い。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 選べる仕様 | GS・Adventureの「ツーリング ASA」 |
| クラッチレバー | 無い |
| 乗れる免許 | 大型二輪(AT限定でも乗れる) |
クラッチ操作の装置が無いバイクは、免許の上ではAT車として扱われる。ASAの仕様は、AT限定の大型二輪免許で乗れる。
実際に乗った評価では、ASAは発進と停止の負担を減らしてくれるという声が多い。
わたし、坂道発進が苦手なので、クラッチが無いのはうれしいです
でしょう。エンストを気にせず、景色を見ていられるわ
店長は、ASAとふつうのクラッチ、どっちがいいんですか?
私は自分でクラッチを操りたいほう。でも、人に勧めるならASAね。発進でエンストして、車体を倒す心配が減るもの
カラー
| カラー | GS | Adventure |
|---|---|---|
| レーシング・レッド | 基本の仕様/ツーリング系 | ツーリング系 |
| ホワイト・アルミニウム・メタリック・マット | GSスポーツ/ツーリング系 | — |
| ブラック・ストーム・メタリック | ツーリング系 | ツーリング系 |
| インペリアル・ブルー・メタリック(Option 719) | ツーリング系 | — |
| レーシング・ブルー・メタリック | — | GSスポーツ/ツーリング系 |
| アウレリウス・グリーン・メタリック・マット(Option 719) | — | ツーリング系 |
※2027年モデル。バイクは年式で色が入れ替わる
色によって選べる仕様が決まっている。 GSスポーツには金色のスポークホイールが付く。Option 719の色を選ぶと、Option 719の部品も付いてくる。
白いGSスポーツに金色のホイール、すっごくかわいいです!
かわいい、で片付けるのね。私は黒。この大きさを黒でまとめると、ほかのバイクが小さく見えるわ
この数年で、何が変わった?
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 2023年11月 | R 1300 GSの予約受付が日本で始まる |
| 2024年9月 | R 1300 GS Adventureの受付が始まる。ASAの仕様も価格表に載った |
| 2024年10月 | 2025年モデルの価格と仕様を発表 |
| いま | GS・Adventureとも2027年モデル |
走りは、どう評価されている?
実際に乗った評価では、GSは大きさのわりに車体を扱いやすく、走り出すと安定していて、曲がるのも素直だと言われる。
Adventureは、またがったときに大きさを意識する。それでも、走り出せば落ち着いていて、スクリーンとACCのおかげで高速道路が楽という声が多い。ASAの仕様では、発進と停止の気づかいが減る。
ただし、車高制御でシートが下がっても、車重は減らない。止まって押して歩くときの重さは、販売店で一度、自分で確かめたい。
走ると安定してる、って言われても、止まるときが心配です
そこは人による。身長と、片足で何kgまで支えられるかで、答えが全然違うわ。またがって、少し押してみて決めなさい
大型二輪だから発生するお金の話
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 車検 | あり(新車の初回は3年、その後は2年ごと) |
| 必要な免許 | 大型二輪(ASAの仕様はAT限定でも乗れる) |
| 軽自動車税 | 年6,000円 |
| 自賠責(24か月) | 8,760円(2026年11月1日以降に始まる契約は9,640円) |
| メーカー保証 | 初度登録から3年(走行距離の制限なし) |
※税率・保険料は改正されることがある
燃料は無鉛プレミアム(ハイオク)を指定している。

仕様をひとつ上げられるかは、いまのバイクの値段で決まる
ツーリングにするか、ASAにするか……決めることが多くて、頭が混乱してきました
どの仕様まで見るかを決める前に、いまの1台の値段を先に知っておきなさい。順番が逆だと、迷うだけで終わるわ
いまのバイクは、販売店で下取りに出しちゃえば一回で済みますよね?
一回で済むのは楽ね。ただ、下取りに出したあとで『もっと高く売れたかも』と思っても、もう確かめられないわ。いまはバイクの相場が高めだから、先に買取の値段も見ておきなさい
高く売れたら、そのぶんがGSの予算に足せるってことですね!
そういうこと。高く売れたぶんは、そのまま次の1台の予算になる。ツーリングやASAまで見られるかどうかは、そこで変わるわ。目安を見るのは今日でも、売るのは納車の直前でいいの
📌 まとめ
- R 1300 GSは298万6,000円〜、Adventureは352万円〜(2027年モデル)。 エンジンは同じ1,300ccボクサーの145PS
- 給油できる道が多いならGS(約19L)、山奥まで遠くへ行くならAdventure(30L・航続612km)
- ACCはツーリング、クラッチレバーの無いASAはツーリング ASA。ASAの仕様はAT限定の大型二輪で乗れる
わたしが選ぶなら、GSスポーツの白です。金色のホイールで、山にも街にも似合いそうなので
私はAdventureの黒ね。給油所を探す時間まで、走る時間にしたい
Adventureって重いですよね。ASAにすれば、足つきも楽になりますか?
ならないわ。ASAが受け持つのはクラッチと変速。止まったときに支えるのは、車高制御と自分の足よ
よくある質問
R 1300 GSはAT限定の大型二輪免許で乗れる?
ASA(Automated Shift Assistant)の仕様なら乗れます。ASAにはクラッチレバーが無く、AT車として扱われます。ふつうのクラッチの仕様は、限定なしの大型二輪免許が必要です。
GSとAdventureのエンジンは違う?
同じです。どちらも1,300ccの水平対向2気筒で、145PS・149N·mです。違うのはタンク(約19Lと30L)と、車体・足まわりです。
R 1300 GSの足つきは?
シート高は仕様によって820〜870mmです。GSスポーツとツーリング系には、止まるときに車高を下げる「アダプティブ車高制御」が付きます。
R 1300 GSの重さは?
国内の届出値(燃料100%)で、GSの基本の仕様が250kg、スポーツサスペンション付きが260kg、アダプティブ車高制御付きが258kgです。R 1300 GS Adventureは284kgです。
いま乗っているバイクは、いくらで売れる?
年式・走行距離・状態で変わります。先に買取の目安を見ておくと、GSのどの仕様まで予算が届くかを決めやすくなります。
この記事で参照した情報源(19件)
- BMW Motorrad R 1300 GS(公式)
- BMW Motorrad R 1300 GS データ&装備(公式)
- BMW Motorrad R 1300 GS Adventure(公式)
- BMW Motorrad R 1300 GS Adventure データ&装備(公式)
- BMW Motorrad ASA(公式)
- BMW R 1300 GS 国内発表(2023年)
- BMW R 1300 GS Adventure 国内発表(2024年)
- BMW Motorrad CARE(保証)
- 警察庁 AT限定の大型二輪の扱い(通達)
- 国土交通省 二輪車の検査
- 国土交通省 自賠責保険料
- 損害保険料率算出機構 自賠責保険 基準料率(2026年4月)
- 芦屋市 軽自動車税の税率
- バージンBMW R 1300 GS 試乗
- Motor-Fan R 1300 GS 試乗
- バージンBMW R 1300 GS Adventure 試乗
- ヤングマシン R 1300 GS Adventure ASA 試乗
- ForR ASAの解説
- バイク王&カンパニー 2025年11月期 第3四半期決算短信(業者オークション相場)
※この記事は2026年10月21日時点の公開情報をもとに作成しています。価格・装備・カラーは改良や仕様変更で変わることがあります。
※記事内の画像はイメージです。細部は実際のものと異なる場合があります。
← 記事一覧へ



