BMW S1000RRとM1000RRの違いは? 2026年モデルの値段・馬力・シート高、Mスポーツの仕様まで解説
この記事の要点
- 公道も走るなら、DDCとクルーズコントロールが付くS 1000 RR(ふつうの仕様かMスポーツ)。 サーキットを走り込むならM 1000 RR
- 見た目もMの色にしたいなら、S 1000 RRのMスポーツ。 足つきを気にするならSのほうが33mm低い(832mmと865mm)
- S 1000 RRは270万9,000円〜(210PS)、M 1000 RRは430万2,000円〜(218PS)。最安どうしの差は159万3,000円
BMWのS 1000 RR(エス1000アールアール)は、999ccの並列4気筒で210PSを出す、BMWのスーパースポーツ。同じエンジンを218PSまで高めたM 1000 RR(エム1000アールアール)が上にいる。
価格はS 1000 RRが270万9,000円から、M 1000 RRが430万2,000円から(どちらも2026年モデル)。差は159万3,000円。S 1000 RRの中にも、鍛造ホイールやカーボンホイールを付けた仕様がある。
270万円を超えるスーパースポーツは、いま乗っているバイクの売値で、選べる仕様が変わる。乗り換えるなら、手放す1台の値段を先に見ておきたい。

店長、このバイク、カウルの横に羽が生えてます!
ウイングレットよ。2025年の改良で、形が新しくなったの
210PSって、車でもすごい数字ですよね……
そうね。でも、これはまだ『S』。上に、もっと速い『M』がいるわ
S 1000 RRって、どんなバイク?
S 1000 RRは、2025年2月5日に改良型が日本で発表された。ウイングレットとサイドパネルの形を変え、スロットルを回す量を少なくした。いまの年式は2026年モデル。
SとMの数字を並べた(2026年モデル)。
| 項目 | S 1000 RR | M 1000 RR |
|---|---|---|
| 価格(税込) | 2,709,000円〜 | 4,302,000円〜 |
| エンジン | 水冷 並列4気筒 999cc | 同じ |
| 最高出力 | 154kW(210PS)/13,750rpm | 160kW(218PS)/14,500rpm |
| 最大トルク | 113N·m/11,000rpm | 113N·m/11,000rpm |
| 変速 | 6速 | 6速 |
| 全長×全幅×全高 | 2,075×740×1,205mm | 2,085×899×1,230mm |
| シート高 | 832mm(スポーツシート858mm) | 865mm |
| 車両重量 | 202kg | 198kg |
| 燃料タンク | 16L | 16.5L |
| WMTC燃費 | 15.62km/L | 15.38km/L |
| タイヤ | 前120/70ZR17/後190/55ZR17 | 前120/70ZR17/後200/55ZR17 |
※車両重量は国内の届出値(燃料100%)
最大トルクは同じ113N·mで、Mは8PS高く、高い回転まで回る。 Mの後輪は200mm幅と太い。
8PSの差で159万円って、すごいですね
8PSだけなら高いわ。Mは、ホイールもブレーキも排気管も、サーキットで速く走るための部品に変わっているの
S 1000 RRの中の仕様
| 仕様 | カラー | 主に付くもの |
|---|---|---|
| Race〈鍛造〉 | ブラック・ストーム・メタリック | 鍛造ホイール |
| 〈鋳造〉/〈鍛造〉 | ブラック・ストーム・メタリック、ブルー・ストーン・メタリック | 電子制御サスペンション(DDC)、クルーズコントロール |
| Mスポーツ〈鍛造〉 | ライト・ホワイト/Mモータースポーツ | DDC、クルーズ、Mスポーツシート、Mのフットレスト、青いブレーキキャリパー |
| Mスポーツ〈カーボン〉 | ライト・ホワイト/Mモータースポーツ | Mスポーツの装備に、カーボンホイール、スポーツサイレンサー、Mエンデュランスチェーン、Mのビレットパック |
※2026年モデル。バイクは年式で色が入れ替わる
電子制御サスペンションのDDCとクルーズコントロールが付くのは、ふつうの仕様とMスポーツの仕様。 DDCは、路面と走り方に合わせて減衰を変える電子制御サスペンションだ。
すべての仕様に、クイックシフターのシフトアシスタントPro、トラクションコントロール(DTC)、ABS Pro、グリップヒーター、TFTメーター、ETC2.0が付く。
「Mパッケージ」という名前は、以前の年式にもあった。 2019年の日本仕様では、Mモータースポーツの配色、Mカーボンホイール、軽いバッテリー、車高を調整できるサスペンションのキット、Mのシートなどをまとめた「Mパッケージ」が選べた。いまの「Mスポーツ」は、その「Mパッケージ」などを組み合わせた日本の仕様の名前で、中身は年式ごとに違う。中古で探すときは、年式と装備表を合わせて見たい。
白と青と赤のMスポーツ、レースのバイクみたいでかわいいです
かわいいかはともかく、Mの色をまとったSが、いちばん速そうに見えるのは確かね
M 1000 RRとの159万3,000円の差
差は、いちばん安い仕様どうしで比べたもの。
| 比べるところ | S 1000 RR | M 1000 RR |
|---|---|---|
| 最高出力 | 210PS | 218PS |
| ホイール | 鋳造(仕様により鍛造・カーボン) | M鍛造(Mコンペティションはカーボン) |
| リアのブレーキキャリパー | 1ピストン | M 2ピストン |
| 後ろのタイヤ | 190mm幅(仕様によっては200mm) | 200mm幅 |
| シート高 | 832mm | 865mm |
| 車両重量 | 202kg | 198kg |
M 1000 RRは、S 1000 RRをサーキットの速さに寄せたモデル。 Mのブレーキと鍛造ホイールに加えて、チタン製のエキゾーストパイプが付き、車重は4kg軽い198kgだ。
ただ、シートは865mmと高い。 公道で信号のたびに足を着くときは、Sより気をつかう。
M 1000 RRには、さらに上の「Mコンペティション」もある。Mカーボンホイール、カーボンと削り出しの部品のパッケージ、Mエンデュランスチェーンが付き、カラーはブラック・ストーム・メタリック/Mモータースポーツになる。ふつうのM 1000 RRは、ライト・ホワイト/Mモータースポーツだ。
Mのほうが軽くて速いけど、足が着きにくいんですね
そう。Mはサーキットで使い切る人のもの。公道を走るのが中心なら、Sで十分すぎるわ
サーキットのための電子制御
| 装備 | 内容 |
|---|---|
| ライディングモードPro | 走る場所に合わせて、エンジンの出方や制御を切り替える |
| DTC(トラクションコントロール) | 後輪が空転しすぎないように抑える |
| ABS Pro | 曲がりながらのブレーキでも働くABS |
| シフトアシスタントPro | クラッチを使わずに、上げも下げも変速できる |
S 1000 RRは、Raceもふつうの仕様もMスポーツも、この4つが標準。 210PSを、人が扱える範囲に収めるための仕組みだ。
雨の日や、路面が冷えている朝には、DTCが後輪の空転を抑えてくれる。クイックシフターは、クラッチを握らずにギアを替えられるので、街中でも左手が楽になる。
こんなに電子制御があったら、わたしでも乗れちゃいそうです
乗れはするわ。でも、電子制御は転ばないための保険で、速く走らせてくれる魔法じゃないの

公道で乗るときに助かる装備
スーパースポーツでも、S 1000 RRはグリップヒーター、ETC2.0、TFTメーターとスマートフォンの連携が全部の仕様に付く。冬の朝に手がかじかまず、高速道路の料金所で止まらずに済む。
クルーズコントロールが付く仕様なら、高速道路の長い直線で、右手を少し休められる。前傾した姿勢のまま、一定の速さを保つのは意外と疲れるので、ツーリングにも使う人にはありがたい装備だ。
グリップヒーター付きのスーパースポーツって、なんだか優しいですね
BMWらしいところね。速いだけで、乗る人を置いていくバイクにはしていないの
初代から、ここが変わった(旧型との違い)
| 時期 | 出来事 | 日本仕様の最高出力 |
|---|---|---|
| 2010年4月 | 初代が日本で納車開始(2009年に海外で発表) | 156PS |
| 2015年2月 | フルモデルチェンジ。電子制御サスペンションのDDCを設定 | 199PS |
| 2019年 | エンジンを新しく設計し、可変バルブのShiftCamを採用。フレームも新しくした | 207PS |
| 2023年 | ウイングレットを付け、車体の後ろまわりも新しくした | 210PS |
| 2025年 | ウイングレットとサイドパネルの形を変えた | 210PS |
いまの世代の土台は、2019年に新しくなったエンジンとフレーム。 そこから2023年にウイングレットが付き、2025年に形が変わった。初代の156PSから、いまは210PSになっている。
2025年の改良では、時速300kmで走ったときの前を押さえつける力が、17.1kgから23.1kgに増えた。公式の諸元表では、最高速度の欄が「200km/h以上(300km/h)」と書かれている。M 1000 RRは314km/hだ。
初代から、50PS以上も上がってるんですね!
年式で選ぶなら、2019年より前か後かがいちばん大きな境目ね。エンジンもフレームも別物よ
直近の年式で何が変わった?
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 2025年2月 | S 1000 RRの改良型を発表。ウイングレット、サイドパネル、スロットルの操作量を変えた |
| 2025年3月 | M 1000 RRの改良型の受付が始まる。最高出力を212PSから218PSに上げた |
| 2026年9月 | M 1000 RRの限定車「Isle of Man TT」を国内2台で発表(応募は9月30日で終了) |
M 1000 RRは、2025年の改良で218PSになった。 限定車の応募はすでに終わっている。ふつうのM 1000 RRとMコンペティションは、これとは別の仕様だ。
走りは、どう評価されている?
実際に乗った評価では、S 1000 RRは210PSという数字からは想像しにくいほど、公道の低い速度でもエンジンが扱いやすいと言われる。それでいて、回転を上げたときの加速は鋭い、と書かれる。
一方で、前に大きく倒れる姿勢と、高い位置のステップが、体の負担になるという指摘もある。
姿勢が合うかは、身長と腕の長さで変わる。販売店でまたがって、ハンドルまでの距離と、ひざの曲がり方を確かめたい。
前に倒れる姿勢、わたしは5分でギブアップしそうです
それがスーパースポーツよ。私はその5分が、いちばん好きな時間だけどね
ほかのリッタースーパースポーツと比べると
| モデル | 価格(税込) | 最高出力 | シート高 | 車両重量 |
|---|---|---|---|---|
| BMW S 1000 RR | 2,709,000円〜 | 210PS | 832mm | 202kg |
| ホンダ CBR1000RR-R FIREBLADE | 2,486,000円 | 218PS | 830mm | 200kg |
| ホンダ CBR1000RR-R FIREBLADE SP | 2,849,000円 | 218PS | 830mm | 201kg |
| BMW M 1000 RR | 4,302,000円〜 | 218PS | 865mm | 198kg |
S 1000 RRは、CBR1000RR-RのSTDとSPのあいだの価格。 シート高と重さは、ほとんど同じだ。
M 1000 RRは、CBRのSPより145万3,000円高い。同じ218PSでも、値段の幅はこれだけ開いている。
どんな人に合う?
| こんな人は | 合うのは |
|---|---|
| 公道でもスーパースポーツに乗りたい | S 1000 RR(DDC・クルーズ付きの仕様) |
| サーキットを走るのが中心 | S 1000 RR Race、またはM 1000 RR |
| 見た目も含めてMにしたい | S 1000 RR Mスポーツ |
| 部品まで含めて、いちばん速いBMWがいい | M 1000 RR |
大型二輪だから発生するお金の話
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 車検 | あり(新車の初回は3年、その後は2年ごと) |
| 必要な免許 | 大型二輪 |
| 軽自動車税 | 年6,000円 |
| 自賠責(24か月) | 8,760円(2026年11月1日以降に始まる契約は9,640円) |
| メーカー保証 | 初度登録から3年(走行距離の制限なし)。延長保証で最長5年 |
| 点検 | 初回は500〜1,200km。その後はBMW Motorradのサービスを年1回(2023年版の取扱説明書) |
※税率・保険料は改正されることがある
燃料はハイオク指定。サーキットを走るなら、タイヤやブレーキパッドの減りも早くなる。オイルやフィルターの交換と工賃、指定の点検などをまとめた「BMW Motorrad CARE」というプランもあり、初度登録から90日以内に申し込む。

車体のほかにかかるお金を、いまの1台で埋める
スーパースポーツって、バイク代のほかにもお金がかかりそうですよね。ツナギとか、タイヤとか
かかるわよ。サーキットに行くなら、タイヤは消えるように減るわ。だから、車体の代金で全部使い切らないことね
お金のことを考えるだけで疲れちゃいます。いまのバイクは、販売店に全部任せちゃおうかな
任せれば楽よ。下取りは手続きが1か所で終わるもの。ただ、少しでも多く手元に残したいなら、買取店に出したほうが金額は上がりやすい
バイクの業者どうしのオークションは、海外へ送る買い付けもあって、高い水準が続いている。
高く売れたぶんで、ツナギまで買えたらいいなあ
そういうこと。手元に戻るお金が多いほど、ツナギとタイヤに回せる。車体を選んだあとに、走るための道具まで手が届くの。値段を調べるのに、売る約束は要らないわ
📌 まとめ
- S 1000 RRは270万9,000円〜(210PS)、M 1000 RRは430万2,000円〜(218PS)。 最安どうしの差は159万3,000円
- 公道も走るなら、DDCとクルーズが付くS 1000 RR(ふつうの仕様かMスポーツ)。 サーキットが中心ならRaceかM
- M 1000 RRは198kgと軽いが、シートは865mmと高い
わたしが選ぶなら、Mスポーツ〈鍛造〉です。色がいちばんかわいいので
私はM 1000 RR。218PSを一度でいいから全部使ってみたいわ
店長、それ、どこで使うんですか?
サーキットよ。公道で218PSを使い切れる場所なんて、日本地図のどこにも載っていないもの
よくある質問
S 1000 RRとM 1000 RRの違いは?
エンジンは同じ999ccの4気筒で、最高出力はSが210PS、Mが218PSです。Mはホイール・ブレーキ・排気管が変わり、車重は4kg軽く、シートは33mm高くなります。
S 1000 RRの足つきは?
シート高は832mmで、スポーツシートでは858mmです。M 1000 RRは865mmです。
クルーズコントロールは付く?
S 1000 RRのふつうの仕様とMスポーツの仕様、M 1000 RRに付きます。
S 1000 RRの馬力は?
最高出力は154kW(210PS)です。M 1000 RRは160kW(218PS)です。
S 1000 RRの旧型との違いは?
2019年にエンジンとフレームが新しくなり、可変バルブのShiftCamが付きました。2023年にウイングレットが加わり、2025年に形が変わっています。日本仕様の最高出力は、初代の156PSから、いまは210PSです。
S 1000 RRの最高速は?
公式の諸元表の最高速度の欄は「200km/h以上(300km/h)」です。M 1000 RRは314km/hと書かれています。
S 1000 RRにMの名前が付いた仕様はある?
日本の装備表には、白・青・赤のMモータースポーツの配色の「Mスポーツ」の仕様があります。鍛造ホイールの〈鍛造〉と、カーボンホイールの〈カーボン〉の2つです。
いま乗っているバイクは、いくらで売れる?
年式と走行距離、転倒の跡があるかどうかで差が出ます。目安が分かれば、車体のほかにツナギやタイヤへいくら回せるかも計算できます。
この記事で参照した情報源(21件)
- BMW Motorrad S 1000 RR(公式)
- BMW Motorrad S 1000 RR データ&装備(公式)
- BMW Motorrad M 1000 RR(公式)
- BMW Motorrad M 1000 RR データ&装備(公式)
- BMW S 1000 RR 初代 国内発表(公式)
- BMW S 1000 RR 2015年 国内発表(公式)
- BMW S 1000 RR 2019年 国内発表(公式)
- BMW S 1000 RR 2023年 国内発表(公式)
- BMW Motorrad CARE(公式)
- BMW S 1000 RR 国内発表(2025年2月5日)
- BMW M 1000 RR/M 1000 R/S 1000 R 国内発表(2025年3月28日)
- BMW M 1000 RR Limited Edition Isle of Man TT 国内発表
- BMW Motorrad CARE(保証)
- ホンダ CBR1000RR-R FIREBLADE(公式)
- 国土交通省 二輪車の検査
- 国土交通省 自賠責保険料
- 損害保険料率算出機構 自賠責保険 基準料率(2026年4月)
- 芦屋市 軽自動車税の税率
- ヤングマシン S 1000 RR 試乗
- バージンBMW S 1000 RR 試乗
- バイク王&カンパニー 2025年11月期 第3四半期決算短信(業者オークション相場)
※この記事は2026年10月21日時点の公開情報をもとに作成しています。価格・装備・カラーは改良や仕様変更で変わることがあります。
※記事内の画像はイメージです。細部は実際のものと異なる場合があります。
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