Z650RSとZ900RS、どっちを選ぶ? 2027年モデルの41万8,000円差と2気筒・4気筒の違いを整理して解説
この記事の要点
- 軽さと気楽さで選ぶならZ650RS。 28kg軽い188kgで、燃料はレギュラー
- 4気筒の音と、クイックシフター・クルーズコントロールまで欲しいならZ900RS
- 価格差は標準どうし、Black Ball Editionどうしで、どちらも41万8,000円
カワサキ Z650RSとZ900RSは、丸いヘッドライトとティアドロップ型のタンクを持つ、よく似たレトロスポーツだ。どちらにも、黒で統一した「Black Ball Edition」がある。
形はよく似ているのに、価格は41万8,000円違う。 標準どうしでも、Black Ball Editionどうしでも差は変わらない。その差で何が変わるのかを、同じ条件で並べて整理する。
41万8,000円の差を、貯金だけで埋める必要はない。いま乗っている1台の売値を先に見ておけば、どちらまで手が届くかが見えてくる。

店長、この2台、どっちがどっちか分からないです
タンクの下を見なさい。エンジンのシリンダーが2本か4本かで分かるわ
そこしか違わないんですか?
見た目はね。中身は、エンジンの形式から別物よ。 ちなみに、私はZ900RS派だから
わたしはZ650RSの側です。軽いほうが好きなので
同じ条件で並べると、差はどこに出る?
2027年モデルの標準グレードどうしで並べる。
| 項目 | Z650RS | Z900RS |
|---|---|---|
| 価格(標準・税込) | 1,089,000円 | 1,507,000円 |
| 価格(Black Ball Edition・税込) | 1,111,000円 | 1,529,000円 |
| エンジン | 並列2気筒 649cm³ | 並列4気筒 948cm³ |
| 最高出力 | 68PS/8,000rpm | 116PS/9,300rpm |
| 最大トルク | 63N·m/6,700rpm | 98N·m/7,700rpm |
| シート高 | 800mm | 810mm |
| 車両重量 | 188kg | 216kg |
| 燃料タンク | 12L | 17L |
| 燃料 | レギュラー | プレミアム(ハイオク) |
| WMTC燃費 | 23.6km/L | 20.5km/L |
| 後輪タイヤ | 160/60ZR17 | 180/55ZR17 |
※2027年モデルの標準グレード(重量・シート高)。Z900RSのCAFEとSEは、シート高820mm
出力が、倍近いんですね
1.7倍ね。重さは28kgしか違わないのに、出力はそこまで開くの
Z650RSはレギュラーなのが、いいなって思います
そこは認めるわ。毎回のガソリン代で、ハイオクとの差が積み重なるもの。タンクは小さいけれどね
装備は、どこまで違う?
価格差の中には、エンジンだけでなく電子制御の差も入っている。
| 装備 | Z650RS | Z900RS |
|---|---|---|
| ABS | 標準 | 標準(IMUと連動) |
| トラクションコントロール | 標準 | 標準 |
| アシスト&スリッパークラッチ | 標準 | 標準 |
| ETC2.0 | 標準 | 標準 |
| クイックシフター | 標準装備には無い | 上下対応・標準 |
| クルーズコントロール | 標準装備には無い | 標準 |
| IMU | 標準装備には無い | 標準 |
| 販売店 | カワサキプラザ | カワサキプラザ |
Z650RSの標準装備には、クイックシフターもクルーズコントロールも無いんですね
無いわ。2026年のZ900RSは、ずいぶん張り切って電子制御を増やしたのよ。高速道路を長く走る人なら、右手を休められるクルーズコントロールが付いているかどうかで、疲れ方が違うわよ
わたしは高速、あんまり乗らないので……
なら、そこは気にしなくていいわ。使わない装備のために、差額を払う理由はないもの

走りは、どう違う?
試乗記で評価されているところは、2台ではっきり分かれる。
Z650RSで挙げられるのは、低い回転から使える2気筒のトルクと、軽い車体。Z900RSは、4気筒の扱いやすさと自然なハンドリングに加えて、2026年モデルで増えた電子制御も評価されている。
2台を乗り比べた試乗記でも、外観は似ていても走りは別物だと書かれている。
Z650RSは気楽、Z900RSは回して楽しい、ってことですか?
そういうこと。この2台の差は、数字の差より性格の差よ。ゆっくり流して楽しいのはZ650RS。高い回転まで引っ張って、音を聞きたいならZ900RSね
わたしは、ゆっくり流すほうです
知っているわ。だからあなたにはZ650RSが合うの。私は回したいほうだから、Z900RSよ
足つきと取り回しは?
シート高は10mmしか違わないが、重さは28kg違う。足つきの数字より、停まったときと押して歩くときの重さで差が出る。
Z900RSは、身長173cmの試乗者の場合、両足が着いてかかとが1〜2cm浮いたという例がある。Z650RSは、細身の車体と低いシートが足つきのよさとして挙げられている。どちらも体格で感じ方は変わるので、2台並べて、またがって、少し押してみるのがいちばん早い。
28kgって、どれくらいの差なんですか?
お米の袋ひとつ分くらいね。坂の途中で止まるときや、Uターンで足を着いたときに、その分がずしっと来るわ
それは、けっこう大きいです
そうね。ただ、走り出してしまえば、Z900RSには116PSがあるわ
家の前が坂になっている人は、大変そうですね
そういう人は、実車で試しておきなさい。毎日出し入れする場所で怖いバイクは、だんだん乗らなくなるのよ
黒どうしで比べても、差は同じ
Black Ball Editionは、2台とも標準より2万2,000円高い。
| 項目 | Z650RS Black Ball Edition | Z900RS Black Ball Edition |
|---|---|---|
| 価格(税込) | 1,111,000円 | 1,529,000円 |
| カラー | エボニー×メタリックスパークブラック | エボニー |
| 黒で仕上げた主な部分 | タンク・カバー類・ホイール・排気系カバー・レバー・メーターベゼル | メーターベゼル・灯火のリム・レバー・ホイール・チェーンなど |
| 標準との差 | +22,000円 | +22,000円 |
上乗せの金額まで同じなんですね
上乗せまで2万2,000円でそろえてきたわ。比べる人には親切な値付けね。 迷う理由が、ひとつ減るもの
黒にするかどうかは、2台とも同じ考え方で決められますね
そういうこと。黒にするか決めてから、エンジンを選んでもいいわ
給油と燃料代は?
Z650RSは12Lのタンクにレギュラー、Z900RSは17Lのタンクにハイオクを入れる。WMTC燃費から計算すると、1回の給油で走れる距離はZ900RSのほうが長い。
| 項目 | Z650RS | Z900RS |
|---|---|---|
| タンク | 12L | 17L |
| WMTC燃費 | 23.6km/L | 20.5km/L |
| 計算上の航続距離 | 約283km | 約348km |
| 燃料 | レギュラー | ハイオク |
※航続距離はWMTC燃費×タンク容量の計算値。実際の燃費は走り方で変わる
ガソリン代はZ650RSが安くて、給油の回数はZ900RSが少ない。どっちもどっちですね
そうね。遠くまで走る日が多いか、近所を走る日が多いかで決まるわ
結局、どっちを選ぶ?
| こういう人 | 選ぶなら |
|---|---|
| 大型は初めて、重さが不安 | Z650RS |
| ガソリン代を抑えたい | Z650RS(レギュラー) |
| 街と近場のツーリングが中心 | Z650RS |
| 4気筒の音に乗りたい | Z900RS |
| 高速道路で長い距離を走る | Z900RS(クルーズコントロール・17Lのタンク) |
| クイックシフターを使いたい | Z900RS |
| 黒で統一したい | どちらにもBlack Ball Editionがある |
表を見ても、わたしの答えは変わりません
私もよ。残っているのは、差額をどうするかだけね

大型二輪だから発生するお金の話
税金・車検の区分は2台とも同じだ。
| 項目 | 2台共通 |
|---|---|
| 車検 | あり(新車の初回は3年、その後は2年ごと) |
| 必要な免許 | 大型二輪(クラッチ付きのMTなのでAT限定では乗れない) |
| 軽自動車税 | 年6,000円 |
| 重量税 | 新車時5,700円(3年分)/継続3,800円(2年分) |
| 自賠責 | 24か月8,760円/36か月10,490円 |
※税率・保険料は改正されることがある
差が出るのは、燃料代とタイヤ代ね。後ろのタイヤはZ900RSのほうが太いわ。タイヤ代は、交換のときに見積もりで比べなさい
先にZ650RS、あとでZ900RS。その計画にも、売値の数字が要る
いまはZ650RSにして、慣れたらZ900RSに乗り換える、っていうのはアリですか?
アリよ。ただ、2段階だと、乗り換えるたびに1台売ることになるでしょう。最初はいま乗っているバイク、次はZ650RS。どっちも値段を知らないと、計画が立たないわ
先のことまで考えるの、大変です
いまの1台から始めればいいの。車種を選ぶだけで、相場が分かるサービスがあるわ。業者どうしの取引の場では、海外への輸出が相場を支えていて、高い水準が続いているのよ
その数字しだいで、いきなりZ900RSに行けちゃうかもしれないんですね
そういうこと。2段階にするか、1回でZ900RSまで行くかが、その数字で決まるわ
📌 まとめ
- 価格差は標準どうし・Black Ball Editionどうしで41万8,000円。軽さとレギュラーのZ650RS、4気筒と装備のZ900RS
- Z900RSには上下対応クイックシフターとクルーズコントロールが付く。Z650RSは28kg軽い188kg
- 走りの差は、数字の差より性格の差。軽さで選ぶならZ650RS、4気筒で選ぶならZ900RS
41万8,000円浮いたら、ヘルメットもジャケットも新しくできますよ
……それは、そうね。装備をそろえてからZ650RSに乗るのも、悪くない選び方だわ
店長が折れた
折れてないわ。私はZ900RS。 でも、あなたがZ650RSを選ぶ理由は、ちゃんと分かったのよ
よくある質問
Z650RSとZ900RSの価格差は?
2027年モデルの標準どうしで41万8,000円、Black Ball Editionどうしでも41万8,000円です。標準はZ650RSが108万9,000円、Z900RSが150万7,000円です。
Z650RSにクイックシフターやクルーズコントロールは付く?
Z650RSの標準装備には含まれていません。Z900RSは2026年モデルから、上下対応のクイックシフターとクルーズコントロールが標準です。
燃料はどちらもハイオク?
Z650RSはレギュラー、Z900RSはプレミアム(ハイオク)です。
いま乗っているバイクは、いくらで売れる?
年式・走行距離・状態で変わります。Z650RSをはさむか、1回でZ900RSまで行くかを決める前に、相場を見ておくと計画を立てやすくなります。
この記事で参照した情報源(16件)
- カワサキ Z650RS 2027年モデル(公式)
- カワサキ Z650RS Black Ball Edition 2027年モデル(公式)
- カワサキ Z900RS 2027年モデル(公式)
- カワサキ Z900RS Black Ball Edition 2027年モデル(公式)
- カワサキ Z900RS 2027年モデル発売のお知らせ
- カワサキ Z650RS Black Ball Edition 発売のお知らせ
- カワサキ Z900RS 2026年モデルの変更点(公式)
- 国土交通省 二輪車の検査
- 国土交通省 自賠責保険料
- 勝浦町 軽自動車税(種別割)税率表
- ヤングマシン Z650RSとZ900RS 比較試乗
- ヤングマシン Z650RS 試乗
- webオートバイ Z650RS 試乗
- モーサイ Z900RS 試乗
- Webike Z900RS 2026年モデル
- バイク王&カンパニー 2025年11月期 第3四半期決算短信(業者オークション相場)
※この記事は2026年10月8日時点の公開情報をもとに作成しています。価格・装備・カラーは改良や仕様変更で変わることがあります。
※記事内の画像はイメージです。細部は実際のものと異なる場合があります。
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