ポルシェ カイエンはどう選ぶ? 2026年モデルのグレード・価格・荷室を整理
この記事の要点
- ガソリン・PHEV・EVが全部買える。 しかもSUVとクーペの2つの車体がある。その掛け合わせで25グレード
- 荷室はガソリンがいちばん大きい(後席を倒して1,708ℓ)。PHEVは145ℓ減り、EVは前に90ℓが増える
- EVはバッテリー113kWhで最長667km(国交省審査値)。急速充電は10〜80%が34分
ポルシェ カイエンには、日本でいま25のグレードがある。価格は1,266万円から2,903万円。ガソリン、PHEV、EVが同時に買えて、しかも車体がSUVとクーペの2種類ある。
数が多いのは、3つのパワートレインと2つの車体を掛け合わせているからだ。そこを分けて見れば整理できる。
1,266万円から2,903万円。どのグレードに手が届くかを決めるのは、いま持っている車の売値だ。 相場を先に知っておけば、販売店の提示をその場で判断できる。

店長、25グレードって多すぎませんか
多いわね。でも、掛け算の結果だと思えば簡単よ
掛け算、ですか?
ガソリンかPHEVかEVか。そしてSUVかクーペか。 この2つを決めれば、残るのは出力をどこまで上げるかだけ
そもそもカイエンは、どういうSUVなのか
カイエンは、ポルシェのいちばん大きいSUVだ。全長4,930mm(EVは4,990mm)で、トヨタ ランドクルーザー250(4,925mm)とほぼ同じ長さになる。
| 項目 | ポルシェ カイエン |
|---|---|
| 価格(税込) | 12,660,000円 |
| エンジン | 3.0L V6ターボ(2,995cc) |
| 最高出力 | 353PS |
| 最大トルク | 500N·m |
| 最高速度 | 248km/h |
| 0-100km/h加速 | 6.0秒(スポーツクロノ装着時5.7秒) |
| 変速機 | 8速オートマチック |
| 駆動方式 | 四輪駆動 |
| 全長×車幅×全高 | 4,930×1,985×1,700mm |
| 車幅(ミラーを含む) | 2,194mm |
| ホイールベース | 2,895mm |
| 空車重量 | 2,080kg |
| 最小回転半径 | 5.7m(装備により5.4m) |
| 荷室 | 後席上端まで772ℓ/後席を倒すと1,708ℓ |
荷室1,708ℓって、相当積めますね
カイエンの強みよ。スポーツカーを作る会社が、ちゃんと荷物の積める車も出しているの
まず、パワートレインを決める
| 種類 | グレード数 | 価格帯 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ガソリン | 8 | 1,266万〜1,961万円 | 3.0L V6ターボ(353PS)と4.0L V8ツインターボ(474〜500PS) |
| PHEV | 11 | 1,466万〜2,903万円 | 25.9kWhのバッテリー。システム470〜739PS |
| EV | 6 | 1,335万〜2,165万円 | 113kWhのバッテリー。最大出力408〜857PS |
いちばん安いのはガソリンの1,266万円で、いちばん高いのはPHEVの2,903万円。EVはその中間にある。
EVがいちばん高いと思っていました
そうでもないの。EVの下のほうは1,335万円だから、ガソリンとの差は69万円よ
じゃあEVでいいような気がしてきました
家で充電できるならね。 そこが無理なら話が変わるわ
次に、SUVかクーペかを決める
カイエンには、通常のSUVと、後ろが傾斜したクーペがある。
| グレード | SUV | クーペ | 差 |
|---|---|---|---|
| カイエン | 12,660,000円 | 13,440,000円 | 78万円 |
| カイエン E-Hybrid | 14,660,000円 | 15,160,000円 | 50万円 |
| カイエン S | 16,430,000円 | 17,320,000円 | 89万円 |
| カイエン GTS | 19,060,000円 | 19,610,000円 | 55万円 |
| カイエン Turbo E-Hybrid | 24,900,000円 | 25,480,000円 | 58万円 |
クーペは36万〜89万円高い。 屋根が後ろに向かって下がるので、見た目は低く構えて見える。
クーペのほうが高いんですね
デザインにお金を払う形ね。そのかわり、後ろの頭上は狭くなるの
荷室は、パワートレインで大きく変わる
荷物を積む人には、ここがいちばん大きい差になる。
| 仕様 | 後席上端まで | 後席を倒す | フロント |
|---|---|---|---|
| ガソリン(カイエン/S/GTS) | 772ℓ | 1,708ℓ | なし |
| PHEV(E-Hybrid) | 627ℓ | 1,563ℓ | なし |
| PHEV(Turbo E-Hybrid) | 621ℓ | 1,557ℓ | なし |
| EV(Cayenne Electric) | 781ℓ | 1,588ℓ | 90ℓ |
| EV(Turbo Electric) | 747ℓ | 1,554ℓ | — |
PHEVはガソリンより145ℓ小さい。 25.9kWhのバッテリーを積むぶん、そこが削られている。
EVは後席を使う状態では781ℓといちばん広く、前にも90ℓある。だが後席を倒すとガソリンのほうが120ℓ大きい。
PHEVがいちばん狭いんですか
エンジンとバッテリーの両方を積むんだもの。 どこかが削られるのは避けられないわ
じゃあ荷物を積むならガソリンですね
大物ならね。普段使いの量ならEVが広いから、何を積むかで変わるわ

EVは、どのくらい走って、どのくらいで充電できるのか
| グレード | 価格(税込) | 最大出力 | ローンチ時 | 航続距離 |
|---|---|---|---|---|
| カイエン エレクトリック | 13,350,000円 | 408PS | 442PS | 636km |
| カイエン クーペ エレクトリック | 14,070,000円 | 408PS | 442PS | 636km |
| カイエン S エレクトリック | 16,760,000円 | — | 666PS | 667km |
| カイエン S クーペ エレクトリック | 17,170,000円 | — | 666PS | 667km |
| カイエン ターボ エレクトリック | 21,010,000円 | 857PS | 1,156PS | 629km |
| カイエン ターボ クーペ エレクトリック | 21,650,000円 | 857PS | 1,156PS | 629km |
バッテリーは6グレードとも113.0kWhで共通。急速充電(150kW DC)で10%から80%まで34分だ。
目を引くのはターボ エレクトリックのローンチコントロール時1,156PSという数字だろう。SUVでこの出力は多くない。
1,156PS!? もう数字の意味が分からないです
スポーツカーでも滅多に見ない数字ね。ただ、2トンを超えるSUVで使いきれる場面があるかは別の話よ
PHEVは、3種類ある
| グレード | 価格(税込) | システム出力 | 最大トルク |
|---|---|---|---|
| カイエン E-Hybrid | 14,660,000円 | 470PS | 650N·m |
| カイエン S E-Hybrid | 16,730,000円 | 519PS | — |
| カイエン ターボ E-Hybrid | 24,900,000円 | 739PS | 800N·m |
E-Hybridは3.0L V6ターボにモーターを組み合わせ、ターボE-Hybridは4.0L V8ツインターボとモーターの組み合わせになる。バッテリーは3つとも25.9kWhで、家庭でも充電できる。
電気だけでどのくらい走れるんですか?
そこは公式に数字が出ていないの。 販売店で確かめて
全幅2,194mm。駐車場を必ず確かめる
| 項目 | ガソリン・PHEV | EV |
|---|---|---|
| 車幅 | 1,985mm | 1,980mm |
| 車幅(ミラーを含む) | 2,194mm | 2,199mm |
| 全高 | 1,675〜1,700mm | 1,675mm |
ミラーを含めば2,194mm。 機械式駐車場には全幅の上限があると言われるので、自分が使う枠で確かめておきたい。全高も1,700mmあるので、高さ制限も見ておく必要がある。
いっぽうで最小回転半径は5.7m、リアアクスルステアリングを付ければ5.4mまで縮む。この大きさの車としては小回りが利く。
2.2メートル近いって、道でもこわいです
狭い住宅街はつらいわね。ただ、後ろのタイヤも曲がるから、交差点では数字ほど困らないの
維持費は、EVがいちばん軽い
| 項目 | ガソリン3.0L | ガソリン4.0L | PHEV | EV |
|---|---|---|---|---|
| 自動車税(年額) | 50,000円 | 65,500円 | エンジン排気量で決まる | 25,000円 |
| 重量税(新車時3年・エコカー外) | 61,500円(2,080kg) | 61,500円(2,190〜2,220kg) | 61,500円(E-Hybrid 2,440kg)/73,800円(Turbo E-Hybrid 2,580kg) | 73,800円(2,550kg) |
| 車検 | 新車初回3年、以降2年 | 同じ | 同じ | 同じ |
※税率は改正されることがある。EV・PHEVは重量税の免税・軽減の対象になる場合があり、自治体独自の減免もある
PHEVの自動車税は、エンジンの排気量で決まる。 電気も使うからといって安くはならない。
EVだけ別枠なんですね
排気量がゼロだもの。4.0LのGTSと比べたら年4万円以上の差よ

走りは、どう評価されている?
カイエンは、リアアクスルステアリングを付けると山道をすいすい走れると評価されている。平らな高速道路では乗り心地も滑らかだ。E-Hybridでの試乗による評価になる。
一方で、PHEVとEVは2.4トンを超える。止まるときと向きを変えるときには、その重さが出る。
最低地上高はエアサスペンションで変えられる。ノーマルで188〜198mm、オフロード設定で233〜245mmまで上がる。
オフロードにも行けるんですか
行けるように作ってはあるわ。ただ、この値段の車で林道に入る人がどれだけいるかね
ボディカラーは、コンフィギュレーターで決まる
ポルシェのボディカラーは、グレードとモデルイヤーごとに選べるものが変わる。ソリッド、メタリック、スペシャルカラー、そして好きな色を指定できるPaint to Sampleの4区分がある。
全色と追加料金は、購入時のコンフィギュレーターで確認することになる。
買っていい人と、見送っていい人
| こういう人 | どう考えるか |
|---|---|
| いちばん安く買いたい | カイエン(1,266万円)。353PSでも十分速い |
| 荷物を最大限積む | ガソリン。後席を倒して1,708ℓ |
| 自宅で充電できる | EV。自動車税が年25,000円で、航続も最長667km |
| 充電環境が無い | ガソリンかPHEV。PHEVは充電しなくても走れる |
| 見た目を優先する | クーペ。36万〜89万円高くなる |
| 機械式駐車場を使う | 契約前に幅と高さを確認する(ミラー込み2,194mm、全高1,700mm) |
| とにかく速いのが欲しい | ターボ エレクトリック(ローンチ1,156PS) |
迷ったらどうすればいいですか
充電できるかどうかで、まず半分に割れるわ。そのあと荷物の量で決めなさい
乗り換えの総額を決めるのは、いまの車の売値。
下から上まで、1,600万円以上も開きがあるんですね
同じ名前の車でこれだけ違うの。だからこそ、いま乗っている車を売った額が、どのグレードに手が届くかを変えるわ
グレードが変わるんですか
変わることがあるの。販売店の下取りと、買取の専門店。金額だけなら後者のほうが高くなるわ。中古の相場はここ数年上がっているの
そんなに違うものですか
違うから調べるのよ。 数十万円動けば、クーペにするか迷っていた人の答えが変わるわ
📌 まとめ
- 25グレードは「3つのパワートレイン × 2つの車体」の掛け合わせ。ガソリン・PHEV・EVが同時に買える
- 荷室はガソリンがいちばん大きい(後席を倒して1,708ℓ)。PHEVは145ℓ減り、EVは前に90ℓ増える
- EVは113kWhで最長667km、急速充電は10〜80%が34分。自動車税は年25,000円
掛け算で見ると、たしかに整理できました
そう。先に充電環境を確かめて、次に荷物の量で決める。それだけよ
わたしはEVのいちばん安いのにします。荷室も広いですし
わたしはガソリンのGTSね。V8の音が聞ける最後の世代かもしれないもの
よくある質問
カイエンはいくらから買える?
いちばん安いカイエン(ガソリン)が1,266万円(税込)です。いちばん高いのはカイエン ターボ E-Hybrid クーペ with GT Packageで2,903万円になります。
ガソリン・PHEV・EVのどれを選べばいい?
自宅で充電できるならEVが有利です。自動車税が年25,000円で、航続距離も最長667kmあります。充電環境が無いならガソリンかPHEVになります。PHEVは充電しなくても走れます。
荷室がいちばん広いのはどれ?
後席を倒した状態ではガソリンの1,708ℓがいちばん大きくなります。後席を使う状態ではEVが781ℓでいちばん広く、EVには前にも90ℓあります。PHEVは床下にバッテリーを積むぶん、ガソリンより145ℓ小さくなります。
クーペとSUVの違いは?
クーペは後ろに向かって屋根が下がる形で、価格は36万〜89万円高くなります。見た目を優先する選択肢です。
機械式駐車場に入る?
ドアミラーを含む全幅が2,194mm(EVは2,199mm)、全高が1,675〜1,700mmです。機械式駐車場には全幅と全高の上限があるため、契約前に確認してください。
いま乗っている車は、いくらで売れる?
車種・年式・走行距離・状態で大きく変わります。販売店の下取りだけで決めずに、買取の相場を先に見ておくと、提示された金額が妥当かどうかを判断できます。
この記事で参照した情報源(15件)
- ポルシェジャパン カイエン モデル一覧
- ポルシェジャパン カイエン(ガソリン)
- ポルシェジャパン カイエンS
- ポルシェジャパン カイエンGTS
- ポルシェジャパン カイエン E-Hybrid
- ポルシェジャパン カイエン ターボ E-Hybrid
- ポルシェジャパン カイエン エレクトリック
- ポルシェジャパン カイエン ターボ エレクトリック
- トヨタ ランドクルーザー250 主要諸元(公式)
- webCG ポルシェ・カイエンEハイブリッド 試乗記
- Ask Porsche 充電規格について
- 東京都主税局 自動車税(種別割)
- 国土交通省 自動車重量税額表
- 中古車オークション相場(車選びドットコム)
- 中古車市場レポート(車選びドットコム)
※この記事は2026年9月21日時点の公開情報をもとに作成しています。価格・装備・カラーは改良や仕様変更で変わることがあります。
※記事内の画像はイメージです。細部は実際のものと異なる場合があります。
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