スバル クロストレックはどう選ぶ? 2026年時点のグレードと、2.0Lと2.5Lハイブリッドの違いとは?
この記事の要点
- 価格は税込301万4,000円から405万3,500円。前輪駆動を選べるのは2.0Lだけ
- 2.0Lは10kWの1モーター(マイルド)、2.5L S:HEVは88kWの駆動用モーター+発電用の2モーター。 同じ「e-BOXER」でも中身が違う
- S:HEVは荷室が315L→279Lに減る(電池で床が約20mm高くなる)
スバル クロストレックには、名前の似たハイブリッドが2種類ある。2.0Lの「e-BOXER」と、2.5Lの「S:HEV」だ。同じ会社の同じ車で、呼び方も似ているのに、中身は別物といっていい。
値段と走り方が大きく変わるのは、そこと駆動方式だ。2.0Lなら前輪駆動が選べて301万4,000円から。2.5Lは四駆だけで383万3,500円から。この差の中身を順に見ていく。
スバル クロストレックの価格は上のとおりで、ここは交渉してもそう大きくは動かない。総額を動かすのは、いま乗っている車をいくらで手放すかのほうだ。 下取りに出すつもりでも、先に買取の相場を見ておけば、提示された下取り額が妥当かどうかを自分で判断できる。
店長、クロストレックのカタログ見てたんですけど、ハイブリッドが2つあって混乱しました
あれは分かりにくいわね。2.0Lのほうは、モーターが10kWしかないの
10kW……ピンとこないです
13馬力ちょっとよ。発進を軽く助ける程度で、モーターだけで走る場面はほとんど無いわ
じゃあ、ほぼガソリン車ってことですか?
そう思って選んだほうが後悔しないわ。もう一方の2.5L S:HEVは駆動用モーターが88kW。こちらは本物のハイブリッドね
同じ名前で売らないでほしいです
私もそう思うわ
公式サイトでは、2.0Lのグレードも2.5Lのグレードも「e-BOXERモデル」と紹介されている。強いほうにだけ「e-BOXER(S:HEV)」と括弧が付く書き分けだ。カタログを流し読みすると、同じ名前の仲間に見える。

そもそもクロストレックは、どういう車なのか。
そもそも、この車はどのへんの立ち位置なんですか
フォレスターより一回り小さいSUVよ。全長4,480mmで、街の駐車場でも困らないサイズ。先代までは日本では『XV』という名前で売られていた車なの
あ、XVなら聞いたことあります
3代目から世界と同じ名前に揃えたのよ
クロストレックの性格は、最低地上高200mmという数字によく出ている。ふだんは通勤と買い物に使い、週末は雪道やキャンプ場の未舗装路にも入っていく、という使われ方を想定した車だ。四駆を選べばX-MODEも付くが、前輪駆動も選べるようになっているので、雪が降らない土地の人は、その装備を持たない選択もできる。
以下は現行クロストレックの主要スペック。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 発売(3代目GU型) | 2022年12月1日 |
| 全長×全幅×全高 | 4,480×1,800×1,575mm(ルーフレール付きは全高+5mm) |
| ホイールベース | 2,670mm |
| 最低地上高 | 200mm |
| 最小回転半径 | 5.4m |
| 車両重量 | 1,550〜1,660kg |
| 乗車定員 | 5名(2列) |
| 駆動方式 | 前輪駆動またはAWD(S:HEVはAWDのみ) |
全高1,575mmって、立体駐車場に入りますか?
ルーフレールを付けなければ、1,550mm制限の駐車場には惜しくも入らないわ。1,600mmまで入るところなら大丈夫ね。そこは自分が使う駐車場の看板を見てから決めること
グレードは、どこで分かれるか。
価格はこうなっている。
| パワートレイン | グレード | FWD | AWD |
|---|---|---|---|
| 2.0L e-BOXER | Touring | 301万4,000円 | 323万4,000円 |
| 2.0L e-BOXER | Limited | 323万4,000円 | 344万8,500円 |
| 2.0L e-BOXER | Limited Style Edition | 335万5,000円 | 356万9,500円 |
| 2.0L e-BOXER | Limited Black | 323万4,000円 | 344万8,500円 |
| 2.5L e-BOXER(S:HEV) | Premium S:HEV | 設定なし | 383万3,500円 |
| 2.5L e-BOXER(S:HEV) | Premium S:HEV EX | 設定なし | 405万3,500円 |
比べるなら、同じ駆動方式で隣り合うグレードを見る。AWD同士なら、Touringから Limited までが21万4,500円、Limited から Premium S:HEV までが38万5,000円という並びになる。
| 迷いどころ | 差額 | 何が変わるか |
|---|---|---|
| Touring → Limited(AWD同士) | 21万4,500円 | 内外装の上級化、ドライバーモニタリングシステムが標準に |
| Limited → Premium S:HEV(AWD同士) | 38万5,000円 | 2.5Lのストロングハイブリッド。荷室は36L減る |
| Premium S:HEV → 同EX | 22万円 | アイサイトX(渋滞時ハンズオフなど) |
アイサイトXが付くのは、いちばん上だけなんですね
クロストレックはそうなの。フォレスターだと複数のグレードに設定があるけれど、こっちは Premium S:HEV EX の1つだけよ
高速をよく使う人は、実質そこしかない、と
ハンズオフが目的ならね。405万円になるから、そこはフォレスターと値段が近づいてくるわ
2つのハイブリッドは、何が違うのか。
| 2.0L e-BOXER(マイルド) | 2.5L e-BOXER(S:HEV・ストロング) | |
|---|---|---|
| エンジン | 1,995cc・145PS/188N・m | 2,498cc・160PS/209N・m |
| モーター | 10kW〈13.6PS〉/65N・m(1モーター) | 88kW〈119.6PS〉/270N・m(駆動用+発電用の2モーター) |
| 駆動 | FWD/AWD | AWDのみ |
| WLTC燃費 | FWD 16.4km/L/AWD 15.8km/L | 18.9km/L |
| 荷室容量(後席使用時) | 315L | 279L |
| 車両重量 | 1,550〜1,610kg | 1,660kg |
| 燃料タンク | 48L | 63L |
モーターの出力が9倍近く違うんですね
だから走り方が変わるの。2.0Lはエンジンで走る車、S:HEVはモーターで走る時間の長い車。街中で信号から発進する場面が、いちばん差が出るところね
でも荷室が36L減るのは、けっこう痛くないですか
電池を積むぶん、床が2cmほど高くなるのよ。買い物カゴなら影響ないけれど、ベビーカーや大きいスーツケースを立てて積む人は気づく差ね
荷室と、四駆の装備。
荷室はVDA法で、2.0Lが315L(トノカバーまで)、S:HEVが279L(窓の高さまで)。後席を倒すと2.0Lで926L、S:HEVで858Lになる。ルーフまで積み上げれば1,318Lと1,260Lだ。
四駆を選ぶと、X-MODEとヒルディセントコントロールが付く。滑りやすい路面で駆動力を制御する仕組みと、急な下り坂で速度を保つ仕組みで、前輪駆動を選ぶとどちらも付かない。
雪の降らないところなら、前輪駆動でいいってことですか
価格も22万円安いし、燃費も少し良くなるわ。ただ、キャンプ場の砂利や雨の坂で困ったことがある人は、四駆にしておいたほうが安心ね
私は雪も降らないし、砂利道も行かないので……
なら前輪駆動でいいのよ。この車で四駆にしないのは、負けでも何でもないわ
ボディカラーは、全8色。
黄色と砂色があるのは、この車らしいですね
2025年に足された色ね。SUVで黄色を選べる車は多くないから、目立ちたい人には刺さるところ
| カラー名 | 追加額 |
|---|---|
| クリスタルホワイト・パール | 33,000円高 |
| アイスシルバー・メタリック | |
| マグネタイトグレー・メタリック | |
| クリスタルブラック・シリカ | |
| ピュアレッド | |
| サファイアブルー・パール | |
| シトロンイエロー・パール | 33,000円高 |
| サンドデューン・パール | 33,000円高 |
※Limited Style Editionはシトロンイエロー・パールを選べず7色になる。グレードによって選べない色があるので、注文前に見積りで確認する。
直近で何が変わった?
| 時期 | 変わったこと |
|---|---|
| 2022年12月1日 | 3代目GU型として発売(先代までの車名は「SUBARU XV」) |
| 2024年9月13日 | 一部改良。オートビークルホールドのショートカット追加、内装の質感、新色 |
| 2024年12月5日 | Premium S:HEV/Premium S:HEV EX を追加(2.5Lストロングハイブリッド) |
| 2025年7月10日 | 一部改良。サンドデューン・パールとシトロンイエロー・パールを追加、ドライバー異常時対応システムとドライバーモニタリングの連携を強化 |
| 2026年4月2日 | 特別仕様車「Limited Black」を設定 |
2025年7月の改良から、通常モデルには手が入っていない。中古で探すときは、2024年12月より前の年式にはストロングハイブリッドが無い点だけ押さえておきたい。
走りは、どう評価されている?
実際に乗った評価で共通して挙がるのは、ボディの剛性感と、ハンドルの正確さ、直進の安定感だ。乗り心地はしっかりしていながら角が丸い、という受け止めが多い。前方と斜め前の視界のよさ、着座位置の高さ、長距離でのシートの疲れにくさも繰り返し評価されている。
2.0Lへの評価で繰り返し出てくるのが、モーターのアシストを体感しにくいという点だ。追い越しや登坂で余裕が少ない、という声が多い。一方でS:HEVは、発進と市街地の加速が明確に力強く、エンジンの始動・停止や回生ブレーキのつながりも滑らか、という評価が中心になる。
ただしS:HEVでも、高速での再加速や高回転の伸びは「スポーティーと呼ぶほどではない」という受け止めだ。オーナーの不満として目立つのは、荷室が狭くなること、1,660kgという重さ、そして価格。
雪道での評価は高い。AWDとX-MODEの組み合わせで、発進・旋回・登坂の安心感が強いという声が多く、S:HEVではモーターの応答の速さが、細かい駆動力の制御にもつながっているという評価が出ている。
2.0Lの評価、ちょっと厳しめですね
期待の方向がずれると、そうなるのよ。ハイブリッドとして買うと物足りない。四駆のガソリン車として買うなら、悪くない車なの
見方を変えろ、ということですか
カタログの言葉に引っ張られないこと。それだけよ
フォレスターと比べると、どこにいる?
同じスバルの、ひとつ上のSUVと並べるとこうなる。
| 項目 | クロストレック | フォレスター |
|---|---|---|
| 価格 | 301万4,000円〜405万3,500円 | 385万円〜464万2,000円 |
| 全長×全幅×全高 | 4,480×1,800×1,575mm | 4,655×1,830×1,730mm |
| ホイールベース | 2,670mm | 2,670mm |
| 最小回転半径 | 5.4m | 5.4m |
| 最低地上高 | 200mm | 220mm |
| 駆動方式 | FWDまたはAWD | 全車AWD |
| 荷室容量 | 315L(S:HEVは279L) | 489L(S:HEVは478L) |
ホイールベースと最小回転半径は同じ。大きさの差は、全高155mmと荷室の容量に出ている。
買っていい人と、見送っていい人。
| 買っていい人 | 見送っていい人 |
|---|---|
| 雪や未舗装路を走る(AWDならX-MODE付き) | 荷室を毎週たくさん使う。フォレスターのほうが174L広い |
| 立体駐車場に入れたい(全高1,575mm) | 3列シートが要る(このクラスには無い) |
| 前輪駆動で安く買いたい(301万4,000円〜) | ハイブリッドらしい静かさと力強さが欲しいのに、予算は330万円まで |
| 高速で手を離したい(Premium S:HEV EXのアイサイトX) | 目線の高さと後席の余裕を優先したい |
乗り換えの総額を決めるのは、いまの車の売値。
2.0Lで我慢するか、38万5,000円足してS:HEVにするか。さっきからずっとそこで悩んでるんですけど
そこで悩む前に、確認しておくことがひとつあるわ
え、まだ何かあるんですか
グレードの差額より先に見るべきなのは、いまの車がいくらで売れるかよ。新車の値段は誰が買っても同じだけど、手放す側の金額は状態と時期で数十万円動くの
それ、38万5,000円の悩みより大きくなることもあるってことですか
普通にあるわ。だから商談の席に着く前に、自分の車の値段を先に知っておくの。それを知らないまま下取りの数字を見せられても、高いか安いか判断できないでしょ
でも私、まだ買うって決めてないんですよ
決めてなくていいの。査定を受けるのにお金は要らないし、金額を聞いたあとで話を無かったことにしてもいいの
じゃあ、悩んでる場合じゃなくないですか
その通り。順番を間違えなければいいだけの話よ
うちの車、そろそろ価値ないですよね
決めつけないの。中古の相場は上がっていて、値が付かないと思っていた車に金額が出ることがあるわ
知らなかったです
知らない人が多いのよ。同じ車でも、下取りと買取で出てくる数字が変わることがあるわ
📌 まとめ
- 価格は301万4,000円から405万3,500円。前輪駆動を選べるのは2.0Lだけで、2.5L S:HEVはAWDのみ
- 2.0Lはモーター10kWのマイルドハイブリッド、2.5L S:HEVはモーター88kWのストロングハイブリッド。同じ「e-BOXER」でも別物
- S:HEVは荷室が315L→279Lに減る。アイサイトXが付くのは Premium S:HEV EX だけ
名前が似てるだけで、ここまで違うんですね
カタログの表紙だけ見ていると引っかかるところよ。試乗するなら、両方乗って発進を比べること
同じ日に乗らないと分からないやつですね
販売店に頼めば、たいてい用意してくれるわ
よくある質問
クロストレックはいくらから買える?
税込301万4,000円(Touring・前輪駆動)からです。いちばん高いPremium S:HEV EXが405万3,500円になります。
2.0Lと2.5L S:HEVは何が違う?
モーターの出力が10kWと88kWで、性格が別物です。2.0Lは発進を軽く助けるマイルドハイブリッド、2.5L S:HEVはモーターで走る時間の長いストロングハイブリッドです。燃費は15.8〜16.4km/Lと18.9km/L、荷室は315Lと279Lです。
前輪駆動はどのグレードで選べる?
2.0L e-BOXERのTouring、Limited、Limited Style Edition、Limited Blackです。2.5L S:HEVはAWDのみになります。前輪駆動を選ぶとX-MODEとヒルディセントコントロールは付きません。
アイサイトXが欲しいときは、どのグレード?
Premium S:HEV EX(405万3,500円)だけです。渋滞時のハンズオフやカーブ前の速度制御が使えます。
荷室の広さは?
VDA法で2.0Lが315L、2.5L S:HEVが279Lです。後席を倒すと926Lと858L。S:HEVは電池のぶん床が約20mm高くなります。
フォレスターと迷っています。決め手は?
荷室と目線の高さ、雪道での余裕ならフォレスター。価格と全高1,575mmの扱いやすさ、前輪駆動という選択肢ならクロストレックです。ホイールベースと最小回転半径は同じなので、取り回しは大きく変わりません。
新車をお得に買うには、何から始めればいい?
いま乗っている車を、できるだけ高く手放すことです。値引きの幅には限りがありますが、手放す側の金額は時期と持っていく先で動きます。先に買取の相場を知っておくと、下取り額が妥当かどうかを自分で判断できます。
※この記事は2026年8月12日時点の情報をもとに作成しています。価格・装備・カラーは改良や仕様変更で変わることがあります。
この記事で参照した情報源(13件)
- SUBARU クロストレック 公式ページ
- SUBARU クロストレック グレード・価格(公式)
- SUBARU クロストレック 主要諸元(PDF・公式)
- SUBARU クロストレック 安全性能(公式)
- SUBARU 公式FAQ クロストレックの荷室容量
- SUBARU ニュースリリース クロストレック発表(2022年12月1日)
- SUBARU ニュースリリース ストロングハイブリッド追加(2024年12月5日)
- SUBARU ニュースリリース 一部改良(2025年7月10日)
- SUBARU ニュースリリース 特別仕様車 Limited Black(2026年4月2日)
- webCG クロストレック S:HEV 試乗記
- webCG クロストレック 2.0L e-BOXER 試乗記
- Motor-Fan クロストレック S:HEV 雪上試乗記
- 価格.com クロストレック オーナーレビュー
※記事内の画像はイメージです。細部は実際のものと異なる場合があります。
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