フォレスターとクロストレック、どっちを選ぶ? 2026年モデルの価格・燃費・荷室・高さを比較
この記事の要点
- 荷物を積む機会が多い人、走りの力強さが欲しい人、渋滞時のハンズオフ(アイサイトX)を安く使いたい人はフォレスター(荷室489L・1.8Lターボ300N・m・アイサイトX付きが399万3,000円〜)
- 1,600mm制限の立体駐車場を使う人、燃費を優先したい人、ハイブリッドを安く買いたい人はクロストレック(全高1,575mm・全車S:HEVでWLTC 19.5km/L)
- いちばん安いグレードの差は1万6,500円。どちらも全車AWDで、ホイールベース2,670mm・最小回転半径5.4mも同じ
スバルのSUVを買おうとすると、たいていこの2台で止まる。フォレスターとクロストレックだ。2026年9月の改良でクロストレックが2.5Lのストロングハイブリッド(S:HEV)だけになり、いちばん安いグレードの価格が、2台でほぼ同じになった。
同じ値段で、クロストレックならS:HEV、フォレスターなら1.8Lターボが買える。ホイールベースも最小回転半径も同じ数字で、小回りの利き方は変わらない。違いが出るのは高さと荷室、そしてエンジンの性格だ。どこで決めればいいのかを整理する。
どちらを選ぶにしても、新車の価格は交渉してもそう大きくは動かない。総額を動かすのは、いま乗っている車をいくらで手放すかのほうだ。 下取りに出すつもりでも、先に買取の相場を見ておけば、提示された下取り額が妥当かどうかを自分で判断できる。
店長、クロストレックの安いほうがなくなったって聞きました
2.0Lね。いまはS:HEVだけになって、いちばん安いグレードの値段が、フォレスターとほとんど同じになったの
同じ値段なら、大きいフォレスターを買ったほうが得じゃないですか!
そう単純でもないのよ。同じ値段でも、中身はハイブリッドとターボで正反対なの
どっちも4WDなんですよね?
そこは同じ。いまは2台とも全車AWDよ。違うのは背の高さと荷物の積める量、それにエンジンね
2台は、どこが同じでどこが違うのか。
まず数字を並べる。同じところが意外に多い。
| 項目 | スバル クロストレック | スバル フォレスター |
|---|---|---|
| 発売 | 2022年12月(3代目GU型) | 2025年4月(6代目SL型) |
| 直近の改良 | 2026年9月 | 2026年5月 |
| 価格 | 383万3,500円〜405万3,500円 | 385万円〜464万2,000円 |
| 全長×全幅×全高 | 4,480×1,800×1,575mm | 4,655×1,830×1,730mm |
| ホイールベース | 2,670mm | 2,670mm |
| 最小回転半径 | 5.4m | 5.4m |
| 最低地上高 | 200mm | 220mm |
| 車両重量 | 1,660〜1,680kg | 1,630〜1,780kg |
| 駆動方式 | 全車AWD | 全車AWD |
| パワートレイン | 2.5L S:HEV | 1.8Lターボ/2.5L S:HEV |
| 荷室容量(後席使用時) | 279L | 489L(S:HEVは478L) |
| 乗車定員 | 5名(2列) | 5名(2列) |
※クロストレックの2.0L(前輪駆動も選べた)は生産終了し、販売店の在庫のみ。装備はグレードごとに違うので、それぞれの記事で確かめてほしい


ホイールベースと回転半径、本当に同じなんですね
同じよ。だから住宅街の角での小回りは変わらないの。ただ、長さは175mm、幅は30mm、フォレスターのほうが大きいから、狭い駐車場の枠では差が出るわ
値段を揃えると、どうなるのか。
いちばん安いグレード同士なら、差は1万6,500円。ただし中身が違うので、揃え方を変えて並べ直すとこうなる。アイサイトXは、渋滞時にハンドルから手を離せる運転支援で、クロストレックはPremium S:HEV EXだけ、フォレスターはEX系の5グレードに付く。
| 揃え方 | クロストレック | フォレスター | 差 |
|---|---|---|---|
| いちばん安いグレード | Premium S:HEV 383万3,500円 | Touring(1.8Lターボ)385万円 | 1万6,500円 |
| ストロングハイブリッド同士 | Premium S:HEV 383万3,500円 | X-BREAK S:HEV 437万8,000円 | 54万4,500円 |
| アイサイトX付き同士 | Premium S:HEV EX 405万3,500円 | Touring EX 399万3,000円 | フォレスターが6万500円安い |
| アイサイトX付きのS:HEV同士 | Premium S:HEV EX 405万3,500円 | X-BREAK S:HEV EX 452万1,000円 | 46万7,500円 |
ハイブリッドで比べればクロストレックが50万円前後安く、アイサイトXで比べればフォレスターのターボが安い。 どこを揃えるかで、安いほうが入れ替わる。
アイサイトXだと、フォレスターのほうが安くなるんですね
クロストレックはアイサイトXがいちばん上のグレードにしか付かないの。欲しければ上まで買え、ということね。フォレスターはターボのTouring EXに付くから、399万円で手に入るのよ
ハイブリッドが欲しいなら、クロストレックのほうがずっと安い、と
そういうこと。いちばん欲しいものを決めてから、値段を見るの
高さと荷室で、生活が変わる。
フォレスターの全高は1,730mm、クロストレックは1,575mm。この155mmが、高さ制限のある駐車場に入るかどうかを分ける。クロストレックは1,600mm制限の立体駐車場には入るが(ルーフレール付きは1,580mm)、1,550mm制限には入らない。フォレスターは1,600mm制限にも入らない。自分の駐車場の看板の数字を、先に確かめておきたい。
荷室はフォレスターのターボが489L、クロストレックが279L。同じ値段のグレード同士で、210Lの差になる。床下のサブトランクもフォレスターのターボが23L、クロストレックが1Lで、濡れた道具を床下に分けてしまえるかどうかが変わる。
| クロストレック(S:HEV) | フォレスター(1.8Lターボ) | フォレスター(S:HEV) | |
|---|---|---|---|
| 後席使用時(窓肩まで) | 279L | 489L | 478L |
| 後席を倒したとき(窓肩まで) | 858L | 1,190L | 1,162L |
| サブトランク | 1L | 23L | 6L |
※VDA法。後席を倒したときの値はサブトランクを含む
210Lって、想像しにくいんですけど
フォレスターは、後ろの席を使ったままでスーツケースが4個載る広さ。クロストレックは、その6割くらいよ。4人で旅行するなら、荷物を減らす覚悟がいるわね
日常の買い物なら、どっちでも困らない?
困らないわ。差が出るのは、旅行やキャンプみたいな年に何回かの日よ
エンジンの性格が、そもそも違う。
| クロストレック | フォレスター | |
|---|---|---|
| 1.8Lターボ | 設定なし | 177PS/300N・m・WLTC 13.6km/L・1,630〜1,640kg |
| 2.5L S:HEV | 160PS+モーター88kW・WLTC 19.5km/L・1,660〜1,680kg | 160PS+モーター88kW・WLTC 18.5〜19.1km/L・1,740〜1,780kg |
ストロングハイブリッドは2台とも同じユニットで、燃費はクロストレックのほうが少し良い。分かれるのは、ほぼ同じ値段で並ぶクロストレックのS:HEVとフォレスターのターボだ。WLTC燃費で見ると、同じ距離を走るガソリン代は、クロストレックならターボのおよそ7割で済む。 ターボのほうは300N・mのトルクがあり、しかも車体の大きいフォレスターのほうが、車重はわずかに軽い。
ほぼ同じ値段なのに、ガソリン代の安い車と、走って楽しい車に分かれるんですね
そういうこと。1万6,500円の差で、燃費を取るか、力強さを取るかになるの
ガソリン代が7割って、毎月のことなので大きいです
分かってるわよ。でも、登り坂でアクセルを踏んだときの気持ちよさも、毎日のことなの
雪道の装備は、2台とも揃っている。
どちらも全車AWDで、滑りやすい路面で駆動力を細かく制御するX-MODEも、急な下り坂で速度を一定に保つヒルディセントコントロールも、すべてのグレードに付く。改良前のクロストレックは前輪駆動の2.0Lを選ぶとこの2つが付かなかったが、いまはその差が無くなった。
違いは最低地上高で、フォレスターが220mm、クロストレックが200mm。深い雪の轍や、除雪されていない駐車場では、20mmの差がそのまま床下の余裕になる。
AWDの仕組みは、S:HEVとターボで違う。クロストレックのS:HEVは、安定して走っている場面では後輪への駆動を切り離し、必要なときに瞬時に後輪へも力を配る(X-MODEを使っているときは切り離さない)。この仕組みは「クラッチ開放制御」と呼ばれ、フォレスターのS:HEVも同じ名前のAWDだ。フォレスターの1.8Lターボは、常に4輪に力を配るAWDになる。
雪の日に強いのは、どっちですか?
どちらも雪道で不安は少ないわ。深い雪まで入っていくなら、車の下に余裕のあるフォレスターね
走りは、どう評価されている?
乗った人の評価で2台に共通して挙がるのは、ボディが硬く締まっていること、ハンドルを切ったとおりに向きが変わること、まっすぐ走るときにふらつかないことだ。見通しがよく、座り心地もいい。雪道でもタイヤがしっかり路面をつかんでいる感じがある。
ストロングハイブリッドはどちらも、発進から街中の速度までが滑らかで静か。モーターで力を少しずつ出せるので、雪の上でもじわっと進んでいける。そのかわり、高速で追い越すときの加速は物足りない、と言う人がどちらにもいる。
フォレスターの1.8Lターボは、S:HEVより100kgほど軽く、身のこなしが軽快で、踏み込んだときの加速が伸びる。 その代わり、燃費への不満が出やすい。
不満として共通しているのは、11.6インチの画面の反応が遅いことだ。乗り味の感じ方は人によって分かれるので、エンジンの違いは試乗で確かめるといい。
剛性感って言われても、乗らないと分からないです
段差を越えたときに車体がぶるっと震えず、一回で収まる感じね。でも、ターボとハイブリッドの違いのほうが、よっぽど体で分かるわ。不満の出る画面まで2台で揃っているのは、律儀なものね
好みで言うと、どっちなのか
店長はどっちですか?
フォレスターのターボね。385万円で300N・mが買えて、しかもクロストレックのS:HEVより軽いのよ。迷う理由がないわ
私はクロストレックです。うちの近所の立体駐車場に入るのと、ガソリン代が安いので
ガソリン代の差で、ターボの楽しさを手放すのね
楽しさでお腹はふくれないですから
ただ、荷室の210Lは後から増やせないわよ。年に2回のキャンプで毎回困るなら、そこは先に考えておくこと
……年に2回なら我慢しちゃいそうです
あなた、いつもそこで妥協するわね
こんな人はフォレスター/こんな人はクロストレック
| フォレスターが向く | クロストレックが向く |
|---|---|
| 荷物を積む機会が多い(489L・サブトランク23L) | 1,600mm制限の立体駐車場を使う(全高1,575mm) |
| 走りの力強さが欲しい(1.8Lターボ・300N・m) | 燃費を優先したい(全車S:HEV・WLTC 19.5km/L) |
| 渋滞時にハンドルから手を離したい(Touring EXが399万3,000円) | ハイブリッドを安く買いたい(383万3,500円〜) |
| 深い雪まで入っていく(最低地上高220mm) | 街中心で、冬だけ雪道に出かける |
グレードごとの価格や全カラーは、それぞれの記事にまとめてある。
1万6,500円の差より、いまの車の売値のほうが大きい。
いちばん安いグレードなら1万6,500円しか違わないし、もう好みで決めていいですよね
好みで決めていいわ。ただ、総額を決めるのはその差じゃないの
え、ほかに何かありますか?
いまの車の売値。同じ車でも、どこに売るかで数十万円の開きが出ることもあるのよ。1万6,500円と、どっちが大きい話か考えてみなさい
……それなら、ハイブリッド同士の54万円の差も、埋められますか?
埋まる人もいるわ。売った額は、そのまま新しい車の予算に乗るもの。売値しだいでは、フォレスターのS:HEVまで手が届くかもしれない
でもうちの車、古いからたいして値段つかないと思います
そこを自分で決めないこと。 いまは中古の相場が上がっていて、値が付かないと思っていた車に金額が出ることがあるわ
下取りに出すほうが楽じゃないですか?
手続きが一か所で済むのは、下取りのいいところね。でも金額だけで比べるなら、買取のほうが高くなるわ。見るだけならタダだから、先に数字を出しておきなさい
📌 まとめ
- いちばん安いグレードは1万6,500円差。クロストレックはS:HEV、フォレスターは1.8Lターボで、燃費を取るか力強さを取るかで分かれる
- ハイブリッド同士ならクロストレックが54万4,500円安く、アイサイトX付き同士ならフォレスターのほうが6万500円安い
- ホイールベースと最小回転半径は同じで、2台とも全車AWD。決め手は、1,600mm制限の駐車場に入る全高1,575mmが要るか、荷室の約200Lの差が要るか
同じスバルの大きいほうと小さいほうなのに、選ぶ理由が全然違うんですね
上位互換ではないのよ。フォレスターは、背が高くて荷物が積める代わりに、入れる駐車場が減る。そこを納得して選ぶ車だわ
帰ったら、うちの駐車場の高さを測ってみます
数字より先に、それを確かめることね
よくある質問
フォレスターとクロストレック、どっちが安い?
いちばん安いグレードはクロストレックのPremium S:HEV(383万3,500円)で、フォレスターのTouring(385万円)との差は1万6,500円です。ハイブリッド同士ならクロストレックが54万4,500円安く、アイサイトX付き同士ならフォレスターのTouring EXのほうが6万500円安くなります。
運転しやすいのはどっち?
ホイールベース2,670mm、最小回転半径5.4mは同じで、小回りの利き方は変わりません。違うのは全長(4,480mmと4,655mm)、全幅(1,800mmと1,830mm)、全高(1,575mmと1,730mm)で、どれもクロストレックのほうが小さくなります。
荷室はどのくらい違う?
後席使用時でクロストレック279L、フォレスターは1.8Lターボが489L、S:HEVが478Lです。同じ値段で並ぶグレード同士では210Lの差になります。
燃費がいいのはどっち?
クロストレックのS:HEVがWLTC 19.5km/Lで、フォレスターのS:HEV(18.5〜19.1km/L)より少し良く、1.8Lターボ(13.6km/L)より大きく上回ります。
前輪駆動(2WD)は選べる?
新車で注文できるのは、どちらもAWDだけです。クロストレックの前輪駆動は2.0Lにあったもので、2026年9月の改良で2.0Lは生産終了・在庫販売のみになりました。前輪駆動で探すなら、在庫の2.0L車か、スバルならインプレッサになります。
アイサイトXが欲しいときは?
クロストレックはPremium S:HEV EX(405万3,500円)だけ、フォレスターはEX系5グレード(Touring EXの399万3,000円から)に付きます。ハンズオフが目的ならフォレスターのほうが選びやすくなります。
雪の多い地域ならどっち?
どちらもAWDとX-MODEで雪道に向いています。最低地上高はフォレスターが220mm、クロストレックが200mmで、フォレスターが20mm高くなります。ただし、4WDでも冬用タイヤは別に必要です。
買い替えるなら、いま乗っている車はいくらで売れる?
車種と年式、走行距離と状態で変わります。中古車の相場は上がっていて、思っていたより高い金額が出ることもあります。先に査定で売値を確かめておくと、どちらを選ぶにしても、実際に払う額が見えます。
※この記事は2026年10月16日時点の情報をもとに作成しています。価格・装備・カラーは改良や仕様変更で変わることがあります。
この記事で参照した情報源(16件)
- SUBARU フォレスター グレード・価格(公式)
- SUBARU フォレスター 主要諸元(PDF・公式)
- SUBARU クロストレック グレード・価格(公式)
- SUBARU クロストレック 主要諸元(PDF・公式)
- SUBARU クロストレック 主要装備(PDF・公式)
- SUBARU 公式FAQ フォレスターの荷室容量
- SUBARU 公式FAQ クロストレックの荷室容量
- SUBARU ニュースリリース フォレスター改良モデルを発表(2026年5月21日)
- SUBARU ニュースリリース クロストレック改良モデルを発表(2026年9月17日)
- webCG フォレスター 試乗記
- webCG クロストレック S:HEV 試乗記
- Motor-Fan クロストレック S:HEV 雪上試乗記
- 価格.com フォレスター オーナーレビュー
- 価格.com クロストレック オーナーレビュー
- 中古車の平均成約単価(くるまエラブ)
- 中古車相場の動き(くるまエラブ)
※記事内の画像はイメージです。細部は実際のものと異なる場合があります。
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