ホンダ フォルツァ、78万1,000円で何が付く? 48Lのシート下と電動スクリーンを整理
この記事の要点
- 価格は78万1,000円(2色とも同額)。シート下48L・電動スクリーン・スマートキーが標準
- 249ccの軽二輪なので車検は不要。それでいて高速道路を走れる
- 2025年1月の変更で、5インチのフルカラー液晶とHonda RoadSyncが追加された
ホンダ フォルツァは、249ccのビッグスクーターだ。価格は78万1,000円。シート下が48Lあり、スクリーンが電動で180mm動く。
高速道路を走れて、車検が要らない。通勤も長距離も1台でこなせる作りになっている。何が付いていて、どこに向いているのかを順に見ていく。
78万1,000円という価格は、交渉してもそう大きくは動かない。乗り換えの総額を動かすのは、いま持っているバイクをいくらで手放せるかのほうだ。 下取りに出すつもりでも、先に相場を知っておけば、提示された額が妥当かどうかを自分で判断できる。

店長、スクーターなのに大きいですね
ビッグスクーターっていうジャンルよ。シート下に48L入るし、スクリーンがボタンで動くの
48Lって、どのくらいですか?
ヘルメットが2個入るわ。形によるけれどね。手ぶらで出かけたい人には、これ以上ない乗り物よ
フォルツァって、どんなバイク?
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 型式 | 8BK-MF17 |
| 価格(税込) | 781,000円(2色とも同額) |
| エンジン | 水冷4スト OHC 単気筒 249cm³(eSP+) |
| 最高出力 | 17kW(23PS)/7,750rpm |
| 最大トルク | 24N·m/6,250rpm |
| 変速機 | 無段変速(Vマチック) |
| シート高 | 780mm |
| 車両重量 | 186kg |
| 燃料タンク | 11L |
| WMTC燃費 | 32.0km/L |
| 定地燃費(60km/h・2名) | 41.5km/L |
| 使用燃料 | レギュラー |
| 最小回転半径 | 2.4m |
| 乗車定員 | 2名 |
無段変速って、ギアチェンジが無いんですよね
そう。アクセルとブレーキだけよ。だからAT限定の普通二輪免許でも乗れるわ
MTが苦手でも大丈夫なんですね
ただしAT小型限定では乗れないの。249ccだから、普通二輪のAT限定以上が要るわ
シート下48Lで、何が入る?
このバイクでいちばん語られるのが、シート下の収納だ。48Lで、照明も付く。
| 入るもの(実際の報告から) | |
|---|---|
| ヘルメット | 2個(形状による) |
| A4サイズのケース | 入る |
| 約75cmの長物 | 入るという報告がある |
| 仕事道具とヘルメット | 同時に収まる |
75cmの長い物まで入るんですか!
前後に長い形をしているからね。リュックを背負わずに通勤できるのが、このバイクの一番の強みよ
毎日のことだと、たしかに違いますね
夏に背中が汗だくにならないだけで、バイクで行こうと思える日が増えるわ
電動スクリーンは、どう使う?
スクリーンはボタンで動く。可動域は180mmで、無段階に止められる。走っている最中でも操作できる。
| 位置 | 使い方 |
|---|---|
| 下げる | 視界が広く、夏は風が抜ける。街乗り向き |
| 中間 | 実際の試乗では、ここに落ち着くという報告が多い |
| 上げる | 高速道路や雨の日。少し頭を下げればほとんど濡れないという評価 |
ただし、いちばん上まで上げると風の巻き込みで頭を後ろから押される感覚がある、という報告もある。上げれば上げるほど良いわけではない。
上げすぎると逆効果なんですね
身長で最適な位置が変わるの。無段階に止まるから、風が当たらなくて視界も広い高さを探して
2025年1月の変更で、何が変わった?
2024年12月19日に発表され、2025年1月16日に発売された現行型の変更点は次のとおりだ。
| 変わったところ | 中身 |
|---|---|
| メーター | 5.0インチのTFTフルカラー液晶に |
| Honda RoadSync | 追加(専用アプリで連携。一部機能は別売のBluetoothヘッドセットが必要) |
| シート下トランクライト | 追加 |
| カラー | 変更 |
| 価格 | 691,900円 → 781,000円 |
9万円近く上がってますね
液晶と通信機能が付いたぶんね。シート下の照明は地味だけど、暗い駐輪場で中が見えるようになるわ。毎日のことよ
23PSで、高速道路は本当に走れる?
250ccのスクーターを検討するとき、いちばん不安になるのがここだろう。フォルツァの最高出力は23PS、最大トルクは24N·mだ。
現行型は2021年型と主要な数値が共通だ。その試乗では、100km/h巡航に余裕があるとされている。振動と騒音が気にならず、直進安定性も高い。ホイールベースが1,510mmと長いぶん、まっすぐ走るのが得意な車体だ。
| 場面 | 評価 |
|---|---|
| 街中(〜60km/h) | 低速トルクが強く、加速に余裕がある |
| 幹線道路 | 流れに乗るのに困らない |
| 高速道路の巡航 | 100km/hで余裕。振動・騒音は気にならない |
| 渋滞路 | 車体が大きく、カウルに付いたミラーの幅に気を遣う |
| 荒れた路面 | 前後サスペンションの吸収に物足りなさがある |
23PSでも足りるんですね
スクーターは無段変速だから、エンジンがいちばん力を出せる回転をずっと使えるの。同じ23PSでも、MTとは出方が違うわ
じゃあ、数字だけ見ても分からないってことですか
そういうこと。変速の仕組みが違うものを、馬力だけで比べても意味がないわ
装備は、どこまで付く?
| 装備 | 内容 |
|---|---|
| 電動スクリーン | 標準(可動域180mm・無段階、走行中も操作可) |
| シート下収納 | 48L・照明付き |
| スマートキー | 標準(始動・ハンドルロック・シート/給油口の解錠・アンサーバック) |
| USB電源 | 標準。Type-C(5V・3A以下)、インナーボックス内 |
| メーター | 5.0インチTFTフルカラー |
| Honda RoadSync | 標準(専用アプリが必要) |
| HSTC | 標準(トラクションコントロール。切ることもできる) |
| ABS | 前後標準 |
| 灯火 | LEDヘッド・テール、エマージェンシーストップシグナル |
| グリップヒーター・ETC2.0 | 純正アクセサリー(標準ではない) |
グリップヒーターは別売なんですね
そこは足すことになるわ。冬に乗るなら、ETCと一緒に最初から予算に入れておいて

二人乗りと乗り心地は、どうか
タンデムは評価が高い。幅広く弾力のある後席、ステップの位置、グラブバーが好評だ。スクーターは後席が広いので、二人で出かける前提なら有利になる。
乗り心地は、ワイド&ロングシートと落ち着いた挙動が挙げられている。一方で、荒れた路面では前後サスペンションの吸収に物足りなさがある。
二人乗りに強いのは意外でした
後ろに乗る人は、背もたれが無くても座面が広ければ楽なの。ただし高速道路でのタンデムには条件があるから、次の表を見て
車検なしで高速道路に乗れる、250ccの強み
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 区分 | 軽二輪(249cc) |
| 車検 | 不要 |
| 必要な免許 | 普通二輪AT限定以上(AT小型限定・普通自動車免許では乗れない) |
| 軽自動車税 | 年3,600円 |
| 重量税 | 新車の届出時のみ4,900円 |
| 燃料 | レギュラー |
| 高速道路 | 走行可。二人乗りは運転者が20歳以上、二輪免許の通算3年以上などの条件あり |
| ファミリーバイク特約 | 使えない(125cc以下が対象) |
※税率は改正されることがある
車検が無いのに高速に乗れるのは、いいとこ取りですね
車検が無くて高速にも乗れるのが250ccという区分よ。フォルツァは、その枠をいちばん贅沢に使った1台ね

カラーは2色。値段は変わらない
| カラー | 価格(税込) |
|---|---|
| パールジュビリーホワイト | 781,000円 |
| パールシャイニングブラック | 781,000円 |
※2026年モデルの設定。バイクは年式で色が入れ替わる
2色だけなんですね
白と黒よ。どちらを選んでも値段は同じだから、好きなほうにしなさい
通勤で毎日使うと、どこに差が出る?
フォルツァの装備は、1回の走行より毎日の積み重ねで差が出るものが多い。
| 装備 | 毎日使うと、どうなるか |
|---|---|
| シート下48L | リュックを背負わずに済む。夏の背中の汗が無くなる |
| スマートキー | 鍵を出さずに始動・シートの解錠ができる。手袋のままで済む |
| 電動スクリーン | 季節と天気で風の量を変えられる |
| USB Type-C | スマホをナビにしても電池が減らない |
| シート下の照明 | 夜の駐輪場で、中を手探りしなくていい |
| HSTC | 濡れたマンホールや白線で後輪が滑りにくい |
一つひとつは小さいですね
そう。でも通勤で年200回乗るなら、200回ぶんの差になるの。バイクを選ぶときに見落とされがちなところね
装備の値段って、そう考えるんですね
装備の値段は、使う回数で割って考えなさい。毎日使うものなら、たいてい安く付くわ
足つきと取り回しは、どうか
シート高は780mm。実際の報告では、身長170cmでシートの前方に座ると両足の半分が接地する。168cmでは両踵が少し浮き、163cmでは「このクラスでは標準的だが良くはない」という評価だ。
車両重量は186kgある。走り出せば気にならないが、押して動かす場面と、停めるときの一歩は重い。前輪を溝にはめる駐輪場を使う人や、坂の途中に停める人は、実車を押してみてから決めたほうがいい。
186kgは、わたしには重そうです
スクーターは重心が低いから、数字ほど恐ろしくはないわ。ただ、傾けてしまったら支えきれない重さではあるの
じゃあ、平らなところに停めるのが大事ですね
置き場所が平らかどうかで、選べる重さが決まるの。どのバイクでも同じことよ
XMAXと比べると、どこにいる?
同じ250ccクラスのスクーターで、よく比べられるのがヤマハ XMAXだ。
| 項目 | ホンダ フォルツァ | ヤマハ XMAX |
|---|---|---|
| 価格(税込) | 781,000円 | 737,000円 |
| 排気量 | 249cc | 249cc |
| シート高 | 780mm | 795mm |
| 車両重量 | 186kg | 183kg |
| シート下 | 48L | 現行の公式ページに数値なし |
| 電動スクリーン | 標準 | — |
※XMAXのシート下容量は、現行の公式ページに数値の記載がない
XMAXのほうが4万4,000円安いんですね
そのぶんフォルツァは電動スクリーンとシート下の広さがある。XMAXのシート下の数値は、いまの公式ページに出ていないから、実車で確かめるしかないわ
カタログに載っていないこともあるんですね
あるのよ。カタログに無い数字を、分かったふりで並べないことね
足りないものは、何か
フォルツァは標準の装備が厚いぶん、足りないものが見えやすい。買う前に知っておきたいのは次の3つだ。
| 足りないもの | どうするか |
|---|---|
| グリップヒーター | 純正アクセサリーで追加する。冬に乗るなら必須に近い |
| ETC2.0 | 同じく純正アクセサリー。高速に乗るなら最初から入れる |
| スマートフォンホルダー | USB電源はインナーボックス内にあるので、外に出すなら別に用意する |
けっこう足すものがありますね
冬と高速を使うなら、この2つは車両代と一緒に考えておいて。後から付けると工賃が別にかかるもの
もっと小さいスクーターと、何が違う?
| モデル | 排気量 | 価格(税込) | 高速道路 |
|---|---|---|---|
| ホンダ フォルツァ | 249cc | 781,000円 | 走行可 |
| ホンダ ADV160 | 156cc | 539,000円 | 走行可 |
| ホンダ PCX160 | 156cc | 462,000円 | 走行可 |
| ヤマハ NMAX155 | 155ccクラス | 459,800円 | 走行可 |
| スズキ バーグマンストリート125EX | 124cc | 317,900円 | 不可 |
| スズキ バーグマン400 ABS | 399cc | 980,100円 | 走行可(車検あり) |
PCX160なら、30万円以上安いです
軽くて安いわ。でも、シート下は30Lだし、電動スクリーンは無いの。毎日どれだけ積むかで決めなさい
乗り換えを考えるなら、いまの1台の値段から。
78万1,000円って、スクーターにしては高く感じます
装備を見れば納得の値段よ。ただ、通勤で毎日使うつもりなら、走行距離はどんどん伸びるでしょう
走行距離が伸びると、売るとき不利ですよね
だからこそ、買うときに『次に売るときいくらか』まで考えておくの。いま乗っている1台の値段を調べると、その感覚がつかめるわ
まだ買ってもいないのに、売る話ですか
買うときの値段と、手放すときの値段。その差が本当の出費よ。今日の値段だけ見て決める人が多いけれどね
📌 まとめ
- 価格は78万1,000円(2色とも同額)。シート下48L・電動スクリーン・スマートキーが標準
- 249ccの軽二輪なので車検は不要。それでいて高速道路を走れる
- 2025年1月の変更で5インチのフルカラー液晶・Honda RoadSync・シート下の照明が加わった
これ1台で全部できちゃいますね
通勤で毎日使って、週末に高速で遠出する。その両方を1台でやるなら、これが近道よ
わたしも荷物を背負わずに通勤したいです
わたしはこの大きさが苦手ね。細い道と駐輪場で、186kgは持て余すもの
店長、結局それなんですね
よくある質問
フォルツァは高速道路を走れる?
走れます。249ccの軽二輪なので高速道路を通行できます。二人乗りには、運転者が20歳以上で二輪免許の通算期間が3年以上などの条件があります。
必要な免許は?
普通二輪免許(AT限定を含む)以上です。無段変速なのでAT限定でも乗れますが、249ccなのでAT小型限定免許や普通自動車免許では乗れません。
車検は必要?
不要です。軽二輪なので車検はありません。軽自動車税は年3,600円、重量税は新車の届出時に4,900円だけかかります。
シート下にヘルメットは何個入る?
48Lあり、ヘルメット2個が入ります。ただしヘルメットの形状によります。A4のケースや約75cmの長物が入ったという報告もあります。
いま乗っているバイクは、いくらで売れる?
車種・年式・走行距離・状態で大きく変わります。販売店の下取りだけで決めずに、買取の相場を先に見ておくと、提示された金額が妥当かどうかを判断できます。
この記事で参照した情報源(15件)
※この記事は2026年9月20日時点の公開情報をもとに作成しています。価格・装備・カラーは改良や仕様変更で変わることがあります。
※記事内の画像はイメージです。細部は実際のものと異なる場合があります。
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