レクサスGXはどう選ぶ? 2026年モデルの価格と、version LとOVERTRAIL+の違い

この記事の要点

  • 価格は税込1,195万円(OVERTRAIL+・5人乗り)と1,270万円(version L・7人乗り)の2グレード
  • マルチテレインセレクト、クロールコントロール、E-KDSS、電動リヤデフロックが付くのは、安いほうのOVERTRAIL+
  • エンジンは3.5LのV6ツインターボ1種類。同じV35A-FTSでも、GXは353PSで、レクサスLXの415PSとは出力の設定が違う

レクサスGXが日本で普通に買えるようになったのは、2025年4月3日だ。世界では3代目にあたるが、日本のカタログにGXという名前が並んだのは、この世代が最初になる。

グレードは2つ。7人乗りのversion Lが1,270万円、5人乗りのOVERTRAIL+が1,195万円だ。ややこしいのは、高いほうのversion Lに、悪路向けの装備がほとんど付かないこと。値段の上下と装備の上下が一致していない。この記事は、その2つの違いを整理していく。

レクサスGXの価格は上のとおりで、ここは交渉してもそう大きくは動かない。総額を動かすのは、いま乗っている車をいくらで手放すかのほうだ。 下取りに出すつもりでも、先に買取の相場を見ておけば、提示された下取り額が妥当かどうかを自分で判断できる。

モモ
モモ

店長、GXって聞いたことない気がします

レイ
レイ

日本で普通に買えるようになったのが去年の4月だもの。無理もないわ

モモ
モモ

え、そんな最近なんですか!?

レイ
レイ

海外では2002年からあるの。日本のカタログに載ったのが、この代から

モモ
モモ

なんで日本で売ってなかったんですか

レイ
レイ

そこはレクサスの都合ね。それより中身よ。グレードが2つあって、高いほうに悪路の装備が付かないの

モモ
モモ

……逆じゃないですか?

レイ
レイ

逆に見えるでしょう。でも理屈は通ってるわ

モモ
モモ

どういう理屈ですか

レイ
レイ

高いほうは3列シート。安いほうは悪路仕様。払う先が違うだけよ

レクサスGX550 OVERTRAIL+の斜め前からの外観。ボディカラーはテレーンカーキマイカメタリック&ブラックルーフ。角ばった直線的な車体と縦基調のグリル。乾いた土の路面と低い植生、日中の自然光
レクサスGX。日本での通常販売は2025年4月3日から

そもそもレクサスGXは、どういうSUVなのか。

モモ
モモ

GXって、レクサスの中ではどのへんなんですか

レイ
レイ

LXの下。LXが1,450万円からで、GXが1,195万円から

モモ
モモ

その差って、何なんですか

レイ
レイ

大きさと、エンジンの出力。LXは全長5,100mmあるけど、GXは4,960mm。ランドクルーザー250とほぼ同じ

モモ
モモ

あ、ランクルの名前が出てきた

レイ
レイ

一般には、GXはランドクルーザー250のレクサス版と言われてるわ。骨格のGA-Fも、ホイールベース2,850mmも同じね

モモ
モモ

じゃあ中身は250なんですか

レイ
レイ

そこが面白いところで、エンジンは全然違うの。250は2.7Lの直4、GXは3.5LのV6ツインターボよ

250が163PS、GXが353PS。骨格を共有していても、載っているものは別物になる。

モモ
モモ

倍以上じゃないですか!

以下が現行GXの主要スペック。日本仕様のパワートレインは3.5LのV6ツインターボ1種類だ。

項目数値
日本での通常販売開始2025年4月3日
型式3BA-VJA252W
全長×全幅×全高4,960〜4,970×1,980〜2,000×1,920〜1,925mm
ホイールベース2,850mm
最低地上高215mm
最小回転半径6.0m
車両重量2,480〜2,510kg
エンジンV35A-FTS型 3,444cc V6ツインターボ(353PS/650N・m)
変速機Direct Shift-10AT
駆動方式フルタイム4WD(センターデフロック・H4/L4付き)
WLTC燃費8.1km/L
使用燃料無鉛プレミアム(ハイオク)
燃料タンク80L
乗車定員5人(OVERTRAIL+)/7人(version L)
レイ
レイ

重さを見て。2,480kgから2,510kgね

モモ
モモ

250が2,240kgでしたよね。240kg以上重いんですか

レイ
レイ

そう。寸法はほぼ同じなのに、これだけ違うの。エンジンも装備も別物だからね

2つのグレードは、まったく別の方向を向いている。

GXの選び方は、ここだけで決まる。価格差は75万円だ。

version LOVERTRAIL+
価格(税込)12,700,000円11,950,000円
乗車定員7人(3列)5人(2列)
全長×全幅×全高4,960×1,980×1,920mm4,970×2,000×1,925mm
車両重量2,510kg2,480kg
内装色ブラック/サドルタンブラック/シャトー
モモ
モモ

高いほうが7人乗りなんですね

レイ
レイ

そこは素直よ。3列目のぶんが値段に乗ってる

モモ
モモ

じゃあ、安いほうは何にお金が使われてるんですか

レイ
レイ

悪路の装備。しかも、けっこうな量よ

悪路まわりの装備を並べると、こうなる。

装備version LOVERTRAIL+
H4/L4 副変速機・センターデフロック標準標準
マルチテレインセレクト標準
クロールコントロール標準
ダウンヒルアシスト標準
マルチテレインモニター標準
電動リヤデフロック標準
E-KDSS標準
パノラミックビューモニター標準
モモ
モモ

安いほうに全部付いてるじゃないですか

レイ
レイ

そうなの。75万円安いほうが、悪路では圧倒的に強い

モモ
モモ

じゃあ、version Lを買う理由って3列目だけですか

レイ
レイ

それと内装の作りね。でも、3列が要らないならOVERTRAIL+一択というのは、そのとおりよ

モモ
モモ

なんか、珍しいですね。安いほうが装備で勝つの

レイ
レイ

レクサスにしては珍しいわね。用途で割り切って作ってる証拠だと思ってるわ

E-KDSSは、車体の傾きを抑えるスタビライザーを電子制御で切り離す仕組みだ。舗装路ではつないで姿勢を安定させ、悪路では外してタイヤを路面に届かせる。本来ぶつかる2つの要求を、切り替えで両立させる装備になる。

レクサスGXのグレード選びを整理した図解。version Lは1,270万円で7人乗り3列シート、パノラミックビューモニターが標準だが、マルチテレインセレクト・クロールコントロール・E-KDSS・電動リヤデフロックは設定されない。OVERTRAIL+は1,195万円で5人乗り2列シート、マルチテレインセレクト・クロールコントロール・ダウンヒルアシスト・マルチテレインモニター・電動リヤデフロック・E-KDSSがすべて標準。価格差は75万円で、安いほうが悪路装備を持つ
レクサスGXの2グレードは、払う先が違う

荷室とバックドア。250と同じ考え方の装備がある。

荷室はグレードで大きく変わる。VDA法での公式値だ。

状態容量
OVERTRAIL+・5人乗車1,063L
OVERTRAIL+・2列目タンブル1,947L
OVERTRAIL+・2列目前倒し最大2,225L
version L・7人乗車(3列目使用)171L
version L・3列目格納949L
version L・2列目タンブル+3列目格納1,822L
version L・2・3列目前倒し最大2,100L
モモ
モモ

3列目を使うと171Lですか

レイ
レイ

ランドクルーザー250とほぼ同じ数字ね。7人乗せたら荷物は載らない、という点は変わらないわ

そしてGXには、バックドア全体を開けずに、ガラス部分だけを上に開けられる仕組みがある。後ろが壁に近いときや、小さい荷物を放り込むだけのときに使うものだ。ランドクルーザー250にも同じ考え方の装備がある。

モモ
モモ

あ、それ便利そうです

レイ
レイ

日常でいちばん手が伸びる装備だと思うわ。悪路の装備より使う回数は多いでしょうね

レクサスGX550の真後ろからの外観。ボディカラーはグラファイトブラックガラスフレーク。角ばったリアゲートと縦基調のリアランプ。屋外の舗装路、日中の自然光
真後ろから見たGX。バックドアのガラスだけを開けられる

ボディカラーは11種類。

モモ
モモ

色は何色ですか

レイ
レイ

単色と、ブラックルーフの2トーン。合わせて11種類

モモ
モモ

11!? LXは6色でしたよね

レイ
レイ

そう。GXのほうが色で遊べるの。2トーンがあるぶん、印象も変えやすいわ

2トーンはOVERTRAIL+用で、それぞれ7万7,000円になる。

カラー名種類備考
ソニッククォーツモノトーン
マーキュリーグレーマイカモノトーンversion L用
ソニックチタニウムモノトーン
チタニウムカーバイドグレーモノトーン
グラファイトブラックガラスフレークモノトーン
テレーンカーキマイカメタリックモノトーン
ディープブルーマイカモノトーンversion L用
ソニックチタニウム&ブラック2トーン77,000円・OVERTRAIL+用
チタニウムカーバイドグレー&ブラック2トーン77,000円・OVERTRAIL+用
ムーンデザート&ブラック2トーン77,000円・OVERTRAIL+用
テレーンカーキマイカメタリック&ブラック2トーン77,000円・OVERTRAIL+用
モモ
モモ

ムーンデザートって名前、いいですね

レイ
レイ

砂漠の月ね。この車が想定してる場所が、そのまま名前になってる

日本にGXが来るまで。

GXは2023年6月8日に発表された。日本では、そこから2段階で入ってきている。

時期できごと
2023年6月8日現行GXを発表
2024年4月19日日本で先行販売の告知。OVERTRAIL+を100台、抽選で受付(1,235万円)
2024年6月上旬抽選に当たった人へ先行販売を開始
2025年4月3日GX550の国内通常販売を開始。version LとOVERTRAIL+の2グレードを設定
モモ
モモ

最初は抽選だったんですね

レイ
レイ

100台だけね。普通に買えるようになったのは2025年4月から

モモ
モモ

じゃあ、街で見かけないのも当然ですね

レイ
レイ

まだ2年経ってないもの。しばらくは珍しい車のままでしょうね

2025年4月以降、GXに一部改良や特別仕様車は入っていない。中古で探す場合も、いまのところ世代や年式で中身が分かれることはない。

走りは、どう評価されている?

実際に乗った人の評価で共通しているのは、ラダーフレーム車に残りがちな細かい振動が抑えられている点だ。ロールの出方も自然で、オンロードでも車体の大きさをつかみやすい。

エンジンは、V35A-FTSが静かに滑らかに力を出す。一方で、この車重に対して圧倒的な加速感を強調する性格ではない。353PSという数字よりも、どこからでも過不足なく前に出る感じのほうが近い。

OVERTRAIL+はE-KDSSを持つぶん、舗装路では姿勢を抑え、悪路ではホイールストロークを確保する。同じGXでも、足の動き方が変わる。

モモ
モモ

LXと比べると、どうなんですか

レイ
レイ

LXのほうが上質で静か。GXは、もう少し道具っぽいわ。値段の差ぶんは、ちゃんと差になってるわね

モモ
モモ

じゃあ、GXを選ぶ意味は

レイ
レイ

大きさと、値段と、悪路への振り方ね。OVERTRAIL+の装備の積み方は、LXの標準仕様より思い切ってるもの

ランドクルーザー250と、どこまで同じなのか。

項目レクサスGXランドクルーザー250
プラットフォームGA-FGA-F
ホイールベース2,850mm2,850mm
全長4,960〜4,970mm4,925mm
エンジンV35A-FTS 3.5L V6ツインターボ 353PS2TR-FE 2.7L 直4 163PS
使用燃料無鉛プレミアム無鉛レギュラー
車両重量2,480〜2,510kg2,240kg
価格1,195万〜1,270万円577万9,400円
モモ
モモ

骨は同じで、エンジンが別物なんですね

レイ
レイ

そこがこの2台の関係を一番よく表してると思うわ。同じ骨格に、まったく違うものを載せてるの

モモ
モモ

値段は倍以上ですね……

レイ
レイ

倍出して、190PS増える。それをどう見るかは人それぞれね

モモ
モモ

私は250でいい気がしてきました

レイ
レイ

あなたはそう言うと思ったわ

買っていい人と、見送っていい人。

こういう人判断
悪路に本気で入るOVERTRAIL+。マルチテレインセレクト、クロールコントロール、E-KDSS、リヤデフロックが標準
7人乗せることがあるversion L。GXで3列シートがあるのはこちらだけ
2トーンの外観にしたいOVERTRAIL+。2トーンの4色はこちらの設定
骨格が同じで、もっと安いほうがいいランドクルーザー250へ。577万9,400円でレギュラーガソリン
もっと大きく、もっと上質にレクサスLXへ。全長5,100mm、1,450万円から
全幅2,000mmが停められないversion L(1,980mm)か、250(1,980mm)へ。それでも機械式はまず入らない

乗り換えの総額を決めるのは、いまの車の売値。

モモ
モモ

1,195万円って、やっぱり別世界です

レイ
レイ

だからこそ、手放す側の金額をちゃんと見るのよ

モモ
モモ

手放す側……いま乗ってる車ですか

レイ
レイ

そう。そこで数十万円変わるでしょう。その額は、そのまま買うほうの予算に乗る

モモ
モモ

うちの車、たいした額にならないと思いますけど

レイ
レイ

みんなそう言うわ。でも実際に出すと違うことがあるの。いま中古の相場が動いていて、値段なんて付かないと思ってた車に金額が出ることがあるのよ

モモ
モモ

え、そうなんですか

レイ
レイ

とくにSUVや、もう作られていない車ね。周りも気づいてないから、教えると驚かれる

モモ
モモ

……見るだけなら、やってみてもいいかもです

レイ
レイ

それでいいの。査定はタダで、見たあとで乗り続けても構わないもの

モモ
モモ

損しないなら、まあ

レイ
レイ

先に相場を知っておけば、ディーラーで出された下取り額が高いのか安いのかも、自分で判断できるわ

査定は1回・やり取りの窓口はセルカだけ

無料査定で、愛車の値段を見てみる

※出品前に、自分で「いくらなら売るか」を決められます

PR

📌 まとめ

  • GXは2グレード。version Lが1,270万円で7人乗り、OVERTRAIL+が1,195万円で5人乗り
  • 悪路の装備は、安いほうのOVERTRAIL+に集まっている。マルチテレインセレクト、クロールコントロール、E-KDSS、電動リヤデフロックはversion Lには設定されない
  • 骨格とホイールベースはランドクルーザー250と共通だが、エンジンは3.5L V6ツインターボの353PSで、250の2.7L・163PSとは別物
モモ
モモ

安いほうが装備で勝つ、って初めて聞きました

レイ
レイ

珍しいわね。でもGXは、そこがはっきりしてるのが良さだと思ってるわ

モモ
モモ

どっちを買うか、迷わないですもんね

レイ
レイ

3列が要るかどうかで決まるもの。選ぶ時間が5秒で済む車

モモ
モモ

値段は5秒で決まらないですけどね

レイ
レイ

そこは自分でどうにかしなさい

モモ
モモ

店長ならどっちですか

レイ
レイ

OVERTRAIL+ね。2トーンの見た目が好きだし、装備も全部付いてくるもの

モモ
モモ

3列は要らないんですか

レイ
レイ

私が誰を乗せるのよ

よくある質問

レクサスGXはいくら? グレードは何種類ある?

2グレードで、OVERTRAIL+(5人乗り)が税込1,195万円、version L(7人乗り)が1,270万円です。日本仕様のパワートレインは3.5LのV6ツインターボ1種類です。

レクサスGXのversion LとOVERTRAIL+は何が違う?

version Lが7人乗りの3列シートで、パノラミックビューモニターが標準です。OVERTRAIL+は5人乗りの2列で、マルチテレインセレクト、クロールコントロール、ダウンヒルアシスト、マルチテレインモニター、電動リヤデフロック、E-KDSSが標準になります。悪路の装備は安いほうのOVERTRAIL+に集まっています。

レクサスGXはいつから日本で買える?

通常販売の開始は2025年4月3日です。それに先立って2024年4月19日にOVERTRAIL+を100台、抽選で受け付け、2024年6月上旬から先行販売されていました。

レクサスGXとランドクルーザー250は同じ車?

プラットフォーム(GA-F)とホイールベース2,850mmは共通で、一般にはGXが250のレクサス版として扱われています。ただしエンジンは、GXが3.5LのV6ツインターボ353PS(ハイオク)、250が2.7Lの直4163PS(レギュラー)と別物です。車両重量も240〜270kg違います。

レクサスGXとLXはどちらを選べばいい?

大きさと予算です。LXは全長5,100mmで1,450万円から、GXは全長4,960mmほどで1,195万円から。7人乗りはどちらにも設定があります。どちらにもOVERTRAIL+という悪路仕様があり、悪路の装備はそこに集まっています。

新車をお得に買うには、何から始めればいい?

いま乗っている車を、できるだけ高く手放すことです。車両価格の値引きには限りがありますが、手放す側の金額は車の状態や時期で動きます。ディーラーの下取りを使う場合でも、先に買取の査定額を知っておけば、提示された下取り額が妥当かどうかを判断でき、そのまま交渉の材料になります。

※この記事は2026年8月30日時点の情報をもとに作成しています。価格・装備・カラーは改良や仕様変更で変わることがあります。

この記事で参照した情報源(15件)

※記事内の画像はイメージです。細部は実際のものと異なる場合があります。

← 記事一覧へ