アウトランダーPHEVとエクストレイル、どっちを選ぶ? 2026年モデルの価格・充電・給電を比較
この記事の要点
- 自宅か職場で充電できる人、雪や雨の多い土地で4WDが前提の人はアウトランダーPHEV。電気だけで102km走る
- 充電の設備を用意できない人、予算を450万円までに収めたい人、街乗りと通勤が中心の人はエクストレイル
- 素の価格ではエクストレイルが42万2,400円安い。国のCEV補助金84万円を引くと、アウトランダーPHEVのほうが41万7,600円安くなる(2026年4月1日以降の登録が対象・予算枠あり)
三菱 アウトランダーPHEVと日産 エクストレイル。どちらも全長4,700mm前後のSUVで、モーターで走る感触も似ている。ところが価格表を並べると、帯が重ならない。エクストレイルの最上級が494万6,700円、アウトランダーPHEVのいちばん安いグレードが536万9,100円だ。
比べるまでもない、と思うところだが、国の補助金84万円を入れると順序が入れ替わる(2026年4月1日以降に新車新規登録したものが対象で、予算に達すると受付が終わる)。この2台は、予算で分かれる車ではなく、家に充電できる場所があるかどうかで分かれる車だ。
どちらを選ぶにしても、新車の価格は交渉してもそう大きくは動かない。総額を動かすのは、いま乗っている車をいくらで手放すかのほうだ。 下取りに出すつもりでも、先に買取の相場を見ておけば、提示された下取り額が妥当かどうかを自分で判断できる。
店長、この2台って比べる意味あります? 値段の帯が重なってないですよね
素の価格ならそうね。エクストレイルのいちばん上を買っても、アウトランダーのいちばん下に届かないもの
じゃあ話は終わりじゃないですか
アウトランダーには国の補助金が84万円出るのよ
84万円!? それ引いたら……あれ、逆転しますね
そう。アウトランダーのほうが40万円以上安くなるの。順番が入れ替わるわ
それ、誰でももらえるんですか
2026年4月1日以降に登録した新車が対象で、予算に達したら終わりよ。枠がある間の話ね
なんでエクストレイルには出ないんですか
外から充電できないから。エクストレイルはガソリンで発電して走る車で、コンセントを挿す口が無いのよ

2台は、どこが同じでどこが違うのか。
大きさはほとんど変わらない。ホイールベースに至っては2,705mmで同じ数字だ。
| 項目 | アウトランダーPHEV | エクストレイル |
|---|---|---|
| 価格(税込) | 536万9,100円〜690万1,400円 | 384万3,400円〜494万6,700円 |
| 全長×全幅×全高 | 4,720×1,860×1,750mm | 4,690×1,840×1,720mm |
| ホイールベース | 2,705mm | 2,705mm |
| 最小回転半径 | 5.5m | 5.4m |
| 車両重量 | 2,070〜2,180kg | 1,740〜1,900kg |
| 駆動方式 | 全車ツインモーター4WD | 2WD/e-4ORCE(4WD) |
| 電気だけで走れる距離 | 102km(Mは106km) | 設定なし |
| WLTC燃費 | 17.2km/L(Mは17.6km/L) | 18.0〜19.4km/L |
| 荷室容量 | 498L(5人乗り) | 575L(2列シート車) |
| 3列シート | Mを除いて設定あり | X e-4ORCE・ROCK CREEKに設定あり |
アウトランダーのほうが、だいぶ重いんですね
電池の重さね。アウトランダーは22.7kWhを積んでいるもの。同じくらいの装備どうしで並べても200kg近く、いちばん軽いエクストレイルといちばん重いアウトランダーなら400kg以上変わるわ
重いのって、悪いことですよね
一概には言えないわ。重いものが床下にあると、車は落ち着くの。ただ、タイヤもブレーキも余計に減るし、燃費にも出るわね
※荷室容量は測定の条件が各社で違う。数字の大小だけで優劣は決まらない。
値段を揃えると、どうなるのか。
上下の端どうしを比べても意味がないので、同じ予算で買える組み合わせを並べる。
| アウトランダーPHEV M | エクストレイル G e-4ORCE | |
|---|---|---|
| メーカー希望小売価格 | 536万9,100円 | 494万6,700円 |
| 国のCEV補助金 | −84万円 | 対象外 |
| 引いた後 | 452万9,100円 | 494万6,700円 |
補助金は令和7年度補正予算のクリーンエネルギー自動車導入促進補助金で、2026年4月1日以降に新車新規登録したものが対象になる。申請額が予算に達すると受付が終わるため、枠がある期間の話ではある。
40万円安くなるなら、アウトランダー一択じゃないですか
装備で言えばそうでもないの。アウトランダーのMは18インチで、テールゲートは手動。エクストレイルのG e-4ORCEはGoogleのナビも周囲を立体で見せるカメラも駐車支援も付いてくるわ
あー、上と下を比べてるからか
そういうこと。同じ金額でも、中身の作り方が違うの。片方は電池に金がかかっていて、もう片方は装備に金がかかっているわ
エクストレイル側でもっと安いのを選ぶなら?
X e-4ORCEね。補助金を引いたアウトランダーのMより、まだ十数万円安いわ。プロパイロットも四駆も付いているから、ここが現実的な比べ方になるわね
補助金を引いたあとの位置関係は、こうなる。
| 組み合わせ | 支払いの目安 |
|---|---|
| アウトランダーPHEV M(補助金84万円を引いた後) | 452万9,100円 |
| エクストレイル X e-4ORCE | 434万9,400円 |
| エクストレイル G e-4ORCE | 494万6,700円 |

充電できる家かどうかで、答えが変わる。
この2台を分けるのは、突き詰めると1つだ。自宅か職場に、車を充電できる場所があるかどうか。
| 充電できる | 充電できない | |
|---|---|---|
| アウトランダーPHEV | 日常の102kmを電気で走れる。ガソリンを入れる回数が減る | 22.7kWhの電池を積んだままガソリンで走る。燃費は17.2km/L |
| エクストレイル | 関係なし(充電の設備は使わない) | そのまま。給油だけで完結する |
うちはマンションの機械式駐車場なんで、充電は無理ですね
その時点でアウトランダーは消えるわ。電池のぶん重い車を、ガソリンで走らせることになるもの
もったいないですよね。せっかく84万円もらえるのに
補助金は充電して使う人のために出ているお金だから、そこは筋が通っているわ
戸建てなら、充電器っていくらくらい付くんですか
工事の内容で変わるから金額は言わないけれど、契約の前に見積もりを取っておくところよ。自治体によっては充電器にも補助が出るわ
先に調べる順番があるんですね
車を選ぶより先。ここが決まらないと、そもそも土俵が違うもの
電気の使い道が、そもそも違う。
どちらもAC100V・1500Wのコンセントを持っている。ただし、そこから先が違う。
| アウトランダーPHEV | エクストレイル | |
|---|---|---|
| AC100V・1500W | 全グレード標準 | G系は標準、S・Xはセットオプション |
| V2H(家へ電気を戻す) | 全グレード対応・車両側DC出力 最大10kW | 設定なし |
| 駆動用電池 | 22.7kWh | 容量は非公表 |
V2Hって、そんなに違うものなんですか
コンセントのほうは、延長コードを引いて機器をつなぐ形ね。V2Hは車を家の電源側につないでしまうから、仕組みからして違うのよ
じゃあ停電のときは、コンセントを探さなくていいんですか
そういう方向の機能ね。しかもガソリンが残っていればエンジンで発電もできるから、電池を使い切って終わりにならないの
災害の備えで車を選ぶ人、けっこういますもんね
増えたわね。ただしV2Hは家側の機器を別に買う話だから、車を買っただけでは完成しないわ。大きく出ている機能ほど、条件は小さく書いてあるものよ
3列目と荷室は、どちらも「使える」とは言い切らない。
どちらにも3列シートの設定がある。アウトランダーはM以外に9万1,300円で、エクストレイルはX e-4ORCEに12万9,800円で追加できる。
じゃあ7人乗れるんですね
乗れるけれど、アウトランダーの3列目は実際に乗った評価だと狭いの。足元も余裕が無くて、大人を日常的に乗せる場所ではないという意見で揃っているわ
近所を5分、みたいな使い方ですか
そう考えたほうがいいわ。年に数回のために保険として付けておく、という買い方ね
荷室は575L対498Lで、エクストレイルの勝ちですか
測り方が違うから、そのまま比べないで。各社、自分に都合のいい測り方を選ぶもの。ただ、エクストレイルは後席を倒すと1,821mmの長さになるの。実際に乗った評価でも、後ろのドアが大きく開いて荷物と人の出し入れが楽だという声が出ているわ
走りは、どう評価されている?
どちらもモーターで走る車なので、発進から低速までの滑らかさは似ている。分かれるのは、そこから先だ。
アウトランダーPHEVは、2024年の改良で乗り心地と静粛性が変わった。前後のモーターとブレーキで姿勢を作るので、2トンを超える車体でも山道の曲がりはじめが重くならない。その代わり20インチを履くと、路面の継ぎ目で足が一度バタつく。
エクストレイルは、長く走っても神経に触るところが少ない。四駆のe-4ORCEは、足が柔らかくても曲がっている最中の姿勢が崩れない。弱点はペースを上げたときのロールの速さと、高速道路が主体のときの実燃費で、都内から箱根を往復して9.8km/Lという記録もある。
高速で燃費が落ちるのは、エクストレイルのほうなんですね
審査値の高速道路モードで見ると、17.6km/Lと18.1km/L。ほとんど差は無いの。ただ、実際に走ったときの報告では条件によって落ちることがある、という話ね
じゃあ長距離が多い人は、どっちですか
そこは充電できるかどうかで決まるわ。電気で102km走ってから高速に乗るのと、最初からガソリンで走るのとでは、同じ距離でも中身が違うもの
好みで言うと、どっちなのか。
店長はどっちですか。……聞くまでもない気がしますけど
アウトランダーね。全部4WDで、家に電気を送れて、20インチを履いた姿がいい。値段の理由が分かる車よ
私はエクストレイルです。X e-4ORCEで434万9,400円。充電器の工事もいらないし、そのぶん普通に安いです
そこは正しいわ。充電できない家でアウトランダーを買うのは、いちばんもったいない買い方だもの
意見が合いましたね
合っていないわよ。私は充電できる家に住む前提で話しているの
それ、車の話じゃなくて家の話じゃないですか
この2台に限っては、そこが本題なのよ

こんな人はアウトランダーPHEV/こんな人はエクストレイル
| アウトランダーPHEV | 自宅か職場で充電できる人。停電に備えて家へ電気を戻す手段が欲しい人。雪や雨の多い土地で4WDが前提の人。日常の走行が片道50km前後までに収まる人(電気だけで往復できる) |
| エクストレイル | 集合住宅などで充電の設備を用意できない人。予算を450万円までに収めたい人。街乗りと通勤が中心の人。荷物と人の出し入れのしやすさを優先する人 |
買い替えの総額を決めるのは、いまの車の売値。
どっちにしても400万円台後半ですよね。踏ん切りがつかないです
その金額、丸ごと払うつもりで見ている?
違うんですか
いま乗っている車があるなら、出ていくのはその差額でしょう。新車の値引きには限界があるけれど、いまの車をいくらで手放すかは、まだ動くの
下取りでいいかなと思ってました
その下取り額が高いのか安いのか、何と比べて判断するの
……何もないです
だから査定額を1つ持っておくのよ。手元に数字があれば、提示された下取り額をその場で判断できるわ。お金はかからないし、いまの車をまだ手放さなくていいの
どっちを買うか決まってなくても、ですか
決まっていないからやるのよ。手放す側の金額が分かれば、この2台のどちらに手が届くかがはっきりするもの
聞いてみて安かったら、がっかりしませんか
そのときは断ればいいの。それに、いまは相場が上がっているから、思っていたより高い数字が出ることもあるわ
あ、逆もあるんですね
あるわ。下取りの金額だけで決めないで、買取のほうも見ておくのよ
📌 まとめ
- 素の価格はエクストレイルが42万2,400円安い。国のCEV補助金84万円を入れると、アウトランダーPHEVが41万7,600円安くなる
- 充電できない家でアウトランダーPHEVを選ぶと、重い電池を積んだままガソリンで走ることになる
- 燃費と車重、荷物と人の出し入れのしやすさはエクストレイル。4WDと給電、高速の得意さはアウトランダーPHEV
結局、家を見てから車を見るんですね
この2台はそうよ。充電できるならアウトランダー、できないならエクストレイル。そこまで決めてから、グレードの話をしなさい
私は当分エクストレイル側ですね。マンションなので
それでいいわ。先に、いまの車がいくらになるかだけ調べておきなさい
よくある質問
アウトランダーPHEVとエクストレイル、安いのはどっち?
メーカー希望小売価格では、エクストレイルが42万2,400円安くなります(エクストレイル G e-4ORCE 494万6,700円/アウトランダーPHEV M 536万9,100円)。ただしアウトランダーPHEVは国のCEV補助金84万円の対象なので、条件を満たせば実質452万9,100円となり、順序が入れ替わります。
エクストレイルは補助金の対象にならない?
なりません。クリーンエネルギー自動車導入促進補助金は外部から充電できる車が対象で、エクストレイルのe-POWERは充電口を持たないためです。
充電できない家でも、アウトランダーPHEVは買える?
買えますし、ガソリンだけでも走ります。ただし22.7kWhの電池を積んだまま走ることになり、ハイブリッド燃費は17.2km/L(Mは17.6km/L)でエクストレイルの18.0〜19.4km/Lを下回ります。補助金も充電して使うことを前提にした制度なので、充電できないならエクストレイルのほうが素直です。
7人乗りが必要なら、どちらを選ぶ?
どちらにも3列シートの設定があります(アウトランダーPHEVはMを除いて9万1,300円、エクストレイルはX e-4ORCEで12万9,800円の追加)。ただしアウトランダーPHEVの3列目は、実際に乗った評価では狭く、大人を日常的に乗せる場所ではないという指摘が多いです。3列目を頻繁に使うなら、この2台ではなく3列目の広いミニバンやより大きなSUVも見たほうがいいでしょう。
新車をお得に買うには、何から始めればいい?
いま乗っている車を、できるだけ高く手放すことです。車両価格の値引きには限りがありますが、手放す側の金額は車の状態や時期で動きます。ディーラーの下取りを使う場合でも、先に買取の査定額を知っておけば、提示された下取り額が妥当かどうかを判断でき、そのまま交渉の材料になります。
※この記事は2026年8月22日時点の情報をもとに作成しています。価格・装備・カラー・補助金は改良や制度変更で変わることがあります。
この記事で参照した情報源(13件)
- 三菱自動車 アウトランダーPHEV 主要諸元
- 三菱自動車 三菱のPHEVのCEV補助金
- 三菱自動車 ニュースリリース アウトランダーPHEVを一部改良(2026年6月25日)
- 三菱自動車 荷室容量(公式FAQ)
- 日産自動車 エクストレイル 主要諸元・主要装備一覧(PDF・公式)
- 日産自動車 エクストレイル 価格・グレード
- 日産自動車 ニュースリリース エクストレイルをマイナーチェンジ(2025年8月21日)
- 日産自動車 荷室容量(公式FAQ)
- GAZOO アウトランダーPHEV 試乗記
- 価格.comマガジン アウトランダーPHEV 試乗記
- BE-PAL アウトランダーPHEV 3列目レビュー
- webCG エクストレイル ROCK CREEK 試乗記
- Car Watch エクストレイル 試乗記
※記事内の画像はイメージです。細部は実際のものと異なる場合があります。
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