ハリアーは2026年8月改良で何が変わった? ガソリンとPHEVが消えて、価格はいくらから?
この記事の要点
- 2026年8月3日発売。価格は税込439万6,700円〜556万1,600円
- パワートレーンがHEVに一本化。ガソリン車とPHEVが廃止され、グレードは10から5へ
- アクセサリーコンセント(AC100V・1500W)が全車標準に。改良前はメーカーオプションだった
トヨタのハリアーが2026年8月3日に一部改良された。見た目はほとんど変わっていないが、買える中身が大きく変わっている。
一番の変化は、パワートレーンがハイブリッド1本になったこと。長く選べたガソリン車と、2022年に加わったPHEVが、どちらも姿を消した。あわせていちばん安いグレードの価格が371万円台から439万円台へ上がっている。いま検討している人・旧年式に乗っている人に向けて、変わった点を整理していく。
ハリアーの価格は上のとおりで、ここは交渉してもそう大きくは動かない。総額を動かすのは、いま乗っている車をいくらで手放すかのほうだ。 下取りに出すつもりでも、先に買取の相場を見ておけば、提示された下取り額が妥当かどうかを自分で判断できる。
店長、ハリアーって、いまガソリン車あります?
無いわ。8月の改良で消えた
消えた!?
ハイブリッドだけになったの。ついでにPHEVも無くなったから、いまのハリアーは2.5Lのハイブリッド一択よ
選択肢、だいぶ減りましたね……
10あったグレードが5つ。安いほうも、高いほうも切られたわ
店長、そういうの怒りそうですけど
怒ってはいないわ。売れ筋だけ残すのは、商売として正しいもの。……面白くはないけれど
そもそも、ハリアーはどういう車なのか。
そもそもハリアーって、どういう立ち位置の車なんですか?
同じトヨタのSUVでも、RAV4みたいに外へ出ていく方向じゃないの。街に似合うことを優先して作られている
アウトドア用じゃない、と
悪路を走るための装備で勝負していないという意味ね。静かさと内装の質感にお金がかかっている車よ
店長は好きですか、この手の車
嫌いじゃないわ。速さで語る車ではないけれど、乗ると分かる贅沢があるの
贅沢って、具体的には?
静かなことよ。それにいちばんお金がかかっているの
現行は4代目で、2020年6月17日発売。型式はAXUH80(2WD)とAXUH85(E-Four)。土台はGA-Kプラットフォームで、これはRAV4と共通。サスペンションはフロントがマクファーソンストラット、リヤがダブルウィッシュボーン。ホイールベースは2,690mmで、ここもRAV4と同じ数字になる。同じ骨格を使いながら、全長を4,740mmまで伸ばして、性格を都市型に振ったのがハリアーという格好になる
土台が同じなのに、ぜんぜん違う車に見えますね
そこがメーカーの腕の見せどころよ
2026年8月の改良で、何が変わったのか。
改良の前後を同じ軸で並べると、こうなる。
| 項目 | 改良後(2026年8月3日〜) | 改良前 |
|---|---|---|
| 価格 | 税込439万6,700円〜556万1,600円 | 税込 約371万〜約626万円 |
| サイズ | 4,740×1,855×1,660mm/WB2,690mm/5人 | 変更なし |
| パワートレイン・燃費 | 2.5L HEVのみ/2WD・E-Four/WLTC 21.7〜22.7km/L | 2.0Lガソリン・2.5L HEV・2.5L PHEVの3本立て |
| 安全・運転支援 | Toyota Safety Sense 全車標準 | 変更なし |
| 内装・電源 | アクセサリーコンセント(AC100V・1500W)が全車標準 | 1500W電源はメーカーオプション |
グレードは5本立てになった。価格はすべて税込。
| グレード | 2WD | E-Four |
|---|---|---|
| G | 439万6,700円 | 461万6,700円 |
| Z | 486万6,400円 | 508万6,400円 |
| Z“Night Shade” | 502万1,500円 | 524万1,500円 |
| Z“Leather Package” | 518万6,500円 | 540万6,500円 |
| Z“Leather Package・Night Shade” | 534万1,600円 | 556万1,600円 |
いちばん安いグレードが439万円……前は370万円くらいでしたよね
そこ、ひとまとめに値上げと言われるんだけど、中身は2つに分かれるの
2つ?
いちばん安かったのはガソリン車で、それが消えた。 そのうえで、残ったハイブリッドも別に上がっているわ
安いのが消えて、残ったやつも上がった、と
そういうこと。別々に起きたことが、表の上では一気に70万円の値上げに見えるの
ハイブリッドのGで見ると、430万1,000円から439万6,700円。約9万6,000円の上昇になる。
上のほうはどうなったんですか?
いちばん高かったPHEVが無くなったから、上限は下がったわ。幅が上下から詰められて、真ん中に寄せられた感じね
エンジンとモーターは、こうなっている。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| エンジン | 2.5L 直4 A25A-FXS/131kW(178PS)/221N・m |
| フロントモーター | 88kW(120PS)/202N・m |
| リヤモーター(E-Fourのみ) | 40kW(54PS)/121N・m |
| 変速機 | 電気式無段変速機 |
| WLTC燃費 | G 22.7km/L(E-Four 22.0)/Z系 22.4km/L(E-Four 21.7) |
エンジンは前のハイブリッドと同じですか?
同じよ。中身を変えたんじゃなくて、選べる種類を減らしただけ
ボディカラーは3色。有料色が2つある。
色、少なくないですか?
少ないわ。しかも黒系が2つ
白と黒とグレー、みたいな感じですか?
グレーも消えたの。あれはPHEV専用色だったから、PHEVと一緒にいなくなったわ
| カラー名 | 追加費用 | 備考 |
|---|---|---|
| ブラック〈202〉 | — | 標準色 |
| プレシャスブラックパール〈219〉 | 55,000円 | メーカーオプション |
| プラチナホワイトパールマイカ〈089〉 | 38,500円 | メーカーオプション。選ぶとドアウインドゥフレームがブラックアウトになる |
グレードや特別仕様車によって選べる色が変わるため、注文時に当月の配色表で確認する。

もうひとつ、特別仕様車の“Night Shade”系も同時に手が入っている。ホイールナットの黒塗装、フロントバンパーのメッキモールを漆黒メッキに、マフラーカッターもブラックメッキ、リヤコンビネーションランプは黒いエクステンション付き。もともと黒くまとめた仕様を、さらに黒くした格好になる。
黒い車をもっと黒くしたんですね
そういう需要があるのよ。しかも標準のZより15万円ほど高い

走りと使い勝手は、どう評価されている?
実際に乗った評価では、静粛性としなやかな乗り味を挙げる声が繰り返し出てくる。高速での直進安定性、遮音のよさ、後席の居住性も評価されている。同じ骨格のRAV4と比べて、より重厚で静かという受け止めもある。実燃費については、約200kmを走って20km/L前後という報告がある。
弱点はないんですか?
荒れた路面で、後ろからロードノイズが入るという指摘があるわね。あとは後席の座面の位置と頭上の余裕が、人によって気になるという評価もあるわ
そこ、身長で変わりますよね
変わるわ。だから座ってみないと分からない。後席に人を乗せる前提なら、そこは実車で確認する項目よ

数字じゃなくて、実際どうなの。
率直に、この改良って買う人にとっては良い話なんですか?
良し悪しが混ざっているわ。選択肢を取り上げられた代わりに、装備が1つ付いてきたという改良ね
1500Wのコンセントですか?
そう。家電が動く電源が、全車に標準で付いた。 改良前は、欲しければ追加で注文する装備だったの
災害のとき使えるやつですよね。それは大きいかも
大きいわ。停電のときに冷蔵庫や電気ポットを動かせる。それを439万円のグレードでも持てるようになったのは、素直に前進よ
じゃあ、悪いほうは?
安いハリアーが無くなったこと。 ガソリンの371万円は、この車に手が届くいちばん安いグレードだったの。そこを畳んで、439万円からになったの
上がった理由は説明されてるんですか?
メーカーはそこまで言わないわ。電動化に寄せた、で終わりよ
PHEVが無くなったのは、どうなんですか?
自宅で充電できる人には痛いわ。EVだけで走れる仕様が、ハリアーでは買えなくなったの。その用途ならRAV4に行くしかない
RAV4のPHEVについては 新型RAV4(2026年・6代目)は旧型と何が違う? と、ハリアーとRAV4、どっちを選ぶ? で扱っている。
同じトヨタの中で、役割を分けたってことですか?
そう見えるわね。ハリアーは電源付きのハイブリッド、RAV4は充電して使うPHEVも選べる、という住み分け
なんか、車を選んでるのか、メーカーの都合に合わせてるのか分からなくなってきました
いいところに気づいたわね。でも選ぶ側は、残った中から選ぶしかないの
身も蓋もない
買うべき人と、見送っていい人。
| こんな人 | |
|---|---|
| 買っていい | 静かで内装のいいSUVが欲しい人/2WDでいい地域に住んでいて、いちばん安く買いたい人(RAV4に2WDは無いので、2WDならハリアーが最安)/災害時に家電を動かせる電源が欲しい人 |
| 見送っていい | 400万円台前半までに抑えたい人(安いガソリングレードはもう無い)/自宅で充電してEVとして使いたい人(PHEVが消えたのでRAV4が候補)/色にこだわりたい人(選べるのは3色) |
色が3色しかないの、けっこう痛くないですか?
痛いわ。毎日見るものだもの。気に入った色が無いなら、それだけで見送る理由になる
買い替えの総額は、いまの車がいくらで手放せるかで決まる。
439万円からって言われても、実際いくら用意すればいいのか分からないです
新車の値引き交渉、頑張ってもらったことある?
一応。でも数万円くらいでしたね、動いても
それが限界なの。値引きって、店側にも下げられる幅があるから。でも売る側の金額には、そういう天井が無いのよ
え、そっちは青天井ってことですか
青天井は言いすぎだけど、同じ車でも数十万円の開きが普通に出るわ。査定なんて聞くだけ面倒って思ってない?
思ってました、正直
面倒がって確かめない金額のほうが、値引き交渉より大きいのよ。順番が逆なの
聞くだけならタダですもんね
そう。聞いて、それでも今のままでいいと思ったら、それでいいの
でも査定って、そんなに差が出ます?
出ることがあるわ。いまは相場自体が昔より高いし、人気のある車種は年式のわりに落ちていないの
もう価値ないと思ってました
その思い込みで安く手放す人がいちばん多いのよ。 下取りに出す前に、買取の金額を見ておきなさい
📌 まとめ
- 2026年8月3日の改良で、ハリアーはハイブリッド専用車になった。ガソリン車とPHEVは廃止
- 価格は税込439万6,700円〜556万1,600円。安いガソリン車が消えたうえ、ハイブリッド自体も約10万円上がった
- 代わりにAC100V・1500Wのアクセサリーコンセントが全車標準に。2WDを選べる点はRAV4に無い
結局、前より高くて、選べる幅は狭い車になったんですね
事実としてはそうね。ただ、残ったハイブリッドは元から評判のいい仕様よ
そこが救い、と
予算と、色と、4WDが要るかどうか。その3つで答えが出る車になったわ
よくある質問
ハリアーの2026年の改良はいつ発売された?
2026年8月3日に発売されました。フルモデルチェンジではなく一部改良です。
価格はいくら?
税込439万6,700円〜556万1,600円です。Gが439万6,700円(2WD)から、最上級のZ“Leather Package・Night Shade”のE-Fourが556万1,600円。
ガソリン車とPHEVは本当に無くなった?
どちらも廃止されました。トヨタは「パワートレーンをHEVに一本化」と発表しており、公式の主要諸元表にもハイブリッド車しか掲載されていません。
何が新しく付いた?
アクセサリーコンセント(AC100V・1500W/非常時給電システム+外部給電アタッチメント付)が全車標準になりました。改良前はメーカーオプションでした。なお、メーカーオプションのスペアタイヤを選ぶと非装着になります。
5代目へのフルモデルチェンジはいつ?
公式な発表はありません。
新車をお得に買うには、何から始めればいい?
いま乗っている車を、できるだけ高く手放すことです。車両価格の値引きには限りがありますが、手放す側の金額は車の状態や時期で動きます。ディーラーの下取りを使う場合でも、先に買取の査定額を知っておけば、提示された下取り額が妥当かどうかを判断でき、そのまま交渉の材料になります。
※この記事は2026年8月8日時点の情報をもとに作成しています。
※記事内の画像はイメージです。細部は実際のものと異なる場合があります。
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