ヤマハ TRACER9 GTとGT+は何が違う? 2026年最新、38万5,000円で増えるのはY-AMTとレーダーの運転支援

この記事の要点

  • 価格はGTが159万5,000円、GT+ Y-AMTが198万円。どちらも888ccの直列3気筒で120PS、タンクは19L
  • 電子制御サスペンション(KADS)・マトリクスLEDヘッドライト・電動スクリーン・7インチTFT・グリップヒーター・スマートキーは2台とも標準
  • GT+はY-AMTと、変速まで自動でこなすレーダー式のクルーズコントロール、後方の車を知らせるBSD、前方衝突警報などを持つ。 大型二輪のAT限定でも乗れる

ヤマハ TRACER9 GTとTRACER9 GT+ Y-AMTは、888ccの直列3気筒を積むスポーツツアラーだ。価格はGTが159万5,000円、GT+が198万円で、差は38万5,000円。

電子制御サスペンション、電動スクリーン、グリップヒーター、スマートキーは、GTにも最初から付いている。 GT+で主に増えるのは、クラッチ操作の要らないY-AMTと、前後のレーダーを使った運転支援、タイヤ空気圧モニターだ。38万5,000円の差は、長い高速道路をどれだけ楽にしたいかで考えることになる。

旅のバイクは、どうしても距離を走っている。乗り換えるなら、いま乗っている1台にいくらの値段が付くか、一度見ておきたい。

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ヤマハ TRACER9 GT+ Y-AMTを斜め前から見たカット。濃い青の車体、大きなスクリーン、細いヘッドライト、サイドケースを付けていない姿、直列3気筒エンジン
ヤマハ TRACER9 GT+ Y-AMT(2025年モデル・ダークパープリッシュブルーメタリックU)
モモ
モモ

店長、このバイク、顔がシュッとしてますね。旅用ですか?

レイ
レイ

TRACER9 GTよ。MT-09と同じ3気筒に、長距離のための装備を載せたバイクね

モモ
モモ

どんな装備ですか?

レイ
レイ

電子制御のサスペンションに、電動のスクリーンに、グリップヒーター。安いほうのGTでも、そこまで付いているわ

TRACER9 GTって、どんなバイク?

TRACER9 GTは、上体を起こした姿勢で長く走るためのスポーツツアラーだ。いまの形は2025年4月に大きく改良され、ヘッドライト、サスペンションの制御、車体と姿勢、電動スクリーン、メーターが新しくなった。GT+ Y-AMTは2025年5月に発売されている。

以下は2025年モデルの主要スペック。

項目TRACER9 GTTRACER9 GT+ Y-AMT
価格(税込)1,595,000円1,980,000円
エンジン水冷 直列3気筒 888cm³同じ
最高出力88kW(120PS)/10,000rpm同じ
最大トルク93N·m/7,000rpm同じ
変速6速MT(双方向クイックシフター)Y-AMT(自動変速と手元の変速を切り替え)
全長×全幅×全高2,175×900×1,440mm同じ
ホイールベース1,500mm同じ
シート高845mm/860mm(2段階)同じ
車両重量227kg232kg
燃料タンク19L(ハイオク)同じ
WMTC燃費20.9km/L21.1km/L
モモ
モモ

シートが845mmって、わたしには高いです……

レイ
レイ

低いほうでその数字よ。860mmにも上げられるから、背の高い人は膝の曲がりが楽になるの

GTとGT+は、どこが違う?

電子制御サスペンションが欲しいからGT+、という選び方にはならない。 GTにもKADSと呼ぶ電子制御サスペンションが付いていて、キーを入れた直後は押し歩きしやすいように減衰を弱める仕組みまで持っている。

装備TRACER9 GTTRACER9 GT+ Y-AMT
電子制御サスペンション(KADS)標準標準(レーダーと連動した制御も)
変速クラッチ付きMT+双方向クイックシフターY-AMT(クラッチレバー・足のシフトペダルなし)
クルーズコントロール標準標準(下のACC)
タイヤ空気圧モニター用品標準
マトリクスLEDヘッドライト標準標準
電動スクリーン標準標準
メーター7インチ カラーTFT(スマホ連携・ナビ)同じ
スマートキー標準(給油口も対応)標準
グリップヒーター標準標準
USB電源Type-A(小物入れ)・Type-C(メーター下)同じ
シートヒーター・パニアケース用品用品

GT+に加わる、レーダーを使った装備は次のとおり。

GT+の装備何をするか
ACC(前方レーダー式のクルーズコントロール)前の車との距離を保つ。速度を落とすときは、Y-AMTと連動して変速まで自動
BSD後ろから近づく車を、ミラーの中の表示で知らせる
前方衝突警報(FCW)前の車に近づきすぎると、表示とブレーキの振動で知らせる。自動で止めるブレーキではない
停車中のブレーキ保持(VHC)止まっているあいだ、車体が動かないように保つ
モモ
モモ

GT+って、車みたいですね。前の車についていってくれるんですか?

レイ
レイ

そう。前の車に合わせて速度を落とすときは、ギアまで自動で落としてくれるの。変速まで任せられるから、高速道路の渋滞でも疲れにくいわ

モモ
モモ

わたしならGT+です。疲れないほうがいいので

レイ
レイ

私はGTね。変速は自分の足でやりたいの

ヤマハ TRACER9 GTとGT+ Y-AMTを比べた図解。上に「旅の装備はGTにもある。GT+はレーダーと自動変速」。TRACER9 GT(KADS・電動スクリーン・グリップヒーター・スマートキー・1,595,000円)、TRACER9 GT+ Y-AMT(Y-AMT・レーダー式クルーズ・後方の車の通知・前方衝突警報・1,980,000円)。端に小さなキャラクター
GTとGT+の違い

カラーは2色ずつ

グレードカラー価格(税込)
TRACER9 GTマットライトグレーメタリック41,595,000円
TRACER9 GTマットダークグレーメタリック61,595,000円
TRACER9 GT+ Y-AMTブラックメタリックX1,980,000円
TRACER9 GT+ Y-AMTダークパープリッシュブルーメタリックU1,980,000円

※2025年モデルの設定。バイクは年式で色が入れ替わる

GTはグレー2色、GT+は黒と濃い青。グレードで色が分かれているので、色から選ぶとグレードも決まる。

モモ
モモ

濃い青、旅先の写真に映えそうです

レイ
レイ

GT+の色ね。グレーのGTは、どこに置いても目立たない渋さがあるわ

直近の年式で何が変わった?

時期変わったこと
2023年10月改良前のGT+が日本で発売。このときからレーダー式のクルーズコントロールを持っていた(変速はクラッチ付きMT)
2025年4月GTを大きく改良。いまのGTは、マトリクスLEDヘッドライト、押し歩きを助ける制御付きのKADS、電動スクリーン、スマートキー、7インチTFTを持つ
2025年5月GT+をY-AMTに。いまのGT+は、クルーズコントロールと変速が連動し、BSD、前方衝突警報、停車中のブレーキ保持を持つ

レーダー式のクルーズコントロールは、2025年に初めて付いたわけではない。 いまのGT+では、Y-AMTと組み合わさって、変速まで自動で行う。

モモ
モモ

前のGT+も、前の車についていけたんですね

レイ
レイ

そう。違うのは、左手と左足が要らなくなったことね

走りは、どう評価されている?

実際に乗った評価は、GT+のものが中心だ。3気筒の余裕とスポーティさを持ちながら、上体の起きた姿勢で長く走れる点が共通して挙がる。Y-AMTとレーダー式のクルーズコントロールが連動することで、高速道路での疲れが減るという評価が多い。左手で変速して、自分でギアを選べる点も好評だ。

KADSについては、路面に沿って動く感触と、峠道で姿勢が素直に変わる点が評価されている。ただし、押して歩くときの重さが無くなるわけではない。

足つきは、シートを低い位置にしても、身長172cmの人で両かかとが浮いたという例がある。シートの高さは2段階あるので、販売店で両方の位置にまたがって確かめたい。

モモ
モモ

232kgを押すのは、正直こわいです

レイ
レイ

GTでも227kgあるわ。どちらにしても、またがって車体を起こしてみなさい。それで無理なら、そこで答えが出るでしょう

ライバルと比べると

モデル価格(税込)エンジン最高出力シート高車両重量電子制御サス
ヤマハ TRACER9 GT1,595,000円直列3気筒 888cm³120PS845mm227kgあり
ヤマハ TRACER9 GT+ Y-AMT1,980,000円直列3気筒 888cm³120PS845mm232kgあり
スズキ GSX-S1000GT1,683,000円直列4気筒 998cm³150PS810mm226kg―
スズキ GSX-S1000GX2,112,000円直列4気筒 998cm³150PS830mm232kgあり

スズキの2台は2026年モデル。GSX-S1000GXとは、試乗記事で並べて比べられたことがある。出力ではスズキの4気筒が30PS上回る。TRACER9 GT+を選ぶ決め手は、Y-AMTだ。

モモ
モモ

スズキのほうが、シートは低いんですね

レイ
レイ

シートは低いし、4気筒の150PSよ。ヤマハの話をしているのに、正直そっちにも惹かれるわ

大型二輪だから発生するお金の話

項目内容(2台共通)
車検あり(新車の初回は3年、その後は2年ごと)
必要な免許大型二輪(GT+ Y-AMTは大型二輪のAT限定でも可)
軽自動車税年6,000円
重量税新車時5,700円(3年分)/継続3,800円(2年分)
自賠責(24か月)8,760円(2026年11月1日以降に始まる契約は9,640円)
燃料ハイオク

※税率・保険料は改正されることがある

2027年1月から、401cc以上のヤマハ車を売るのはYSP(ヤマハのスポーツバイクを扱う販売店)に限られる。ほかの店に残っている在庫車は、その店で買える。

ヤマハ TRACER9 GTとGT+ Y-AMTの選び方の図解。上に「変速を自分でやるか、任せるか」。自分で変速したい・予算を抑えたい→TRACER9 GT(1,595,000円)、高速道路の渋滞で楽をしたい・AT限定免許→TRACER9 GT+ Y-AMT(1,980,000円)。下に「2台とも電子制御サス・電動スクリーン・グリップヒーター付き」。端に小さなキャラクター
TRACER9の選び方

距離を走った1台ほど、値段を見てから決める

モモ
モモ

旅のバイクに乗っている人って、たくさん走ってますよね。そういうバイクって、売っても値段が付かなそうです

レイ
レイ

距離を走っていても、値段が付かないとは限らないわ。下取りの額を聞いただけでは、それが高いのか安いのかも分からないでしょう

モモ
モモ

でも、5万km走ってたら、さすがに厳しくないですか?

レイ
レイ

それを決めるのは、あなたじゃなくて相場よ。中古のバイクは輸出向けにも買われていて、業者どうしの値段はいまも高いの。売れたお金でGT+との差の38万5,000円が埋まるなら、話は変わるでしょう

モモ
モモ

調べるのは、手間がかかりますか?

レイ
レイ

年式と走行距離まで入れれば、そのぶん実際の値段に近い目安が出るわ。次の旅の計画を立てる前に、スマホで見ておけばいいのよ

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📌 まとめ

  • 価格はGTが159万5,000円、GT+ Y-AMTが198万円。888ccの直列3気筒で120PS、タンク19L、シート高845/860mm
  • 電子制御サスペンション・電動スクリーン・グリップヒーター・スマートキーは2台とも標準。 GT+はY-AMT、変速まで自動のレーダー式クルーズ、BSD、前方衝突警報、タイヤ空気圧モニターが加わる
  • GT+は大型二輪のAT限定でも乗れる。 2027年1月からはYSPでの取り扱い
モモ
モモ

わたしはGT+です。前の車についていってくれるなら、遠くまで行ける気がします

レイ
レイ

私はGTのグレー。ヤマハの3気筒は、自分で変速してこそよ

モモ
モモ

でもGT+も、左手で変速できますよね。それなら、わたしの勝ちじゃないですか?

レイ
レイ

……そうね。足で蹴るのが好きなのは、私の趣味よ。そこは認めるわ

よくある質問

TRACER9 GTにも電子制御サスペンションは付いている?

付いています。KADSと呼ぶ電子制御サスペンションはGTとGT+の両方に標準です。電動スクリーン・グリップヒーター・スマートキーも2台とも標準です。

GT+のクルーズコントロールは何が違う?

前方のレーダーで前の車との距離を保つクルーズコントロールで、Y-AMTと連動して変速まで自動で行います。この前方レーダー式は、GT+の装備です。

AT限定免許で乗れる?

GT+ Y-AMTは、大型二輪のAT限定免許で乗れます。GTはクラッチ操作があるので、AT限定では乗れません。

いま乗っているバイクは、いくらで売れる?

年式・走行距離・状態で変わります。距離を走ったバイクでも値段が付くことはあるので、売れたお金で38万5,000円の差が埋まるかどうか、先に見ておくと決めやすくなります。

この記事で参照した情報源(23件)

※この記事は2026年10月10日時点の公開情報をもとに作成しています。価格・装備・カラーは改良や仕様変更で変わることがあります。

※記事内の画像はイメージです。細部は実際のものと異なる場合があります。

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