ダイハツ コペンが2026年8月で生産終了。最後の軽オープンに何が起きた?
この記事の要点
- 2025年9月29日に生産終了を公式発表。2026年8月で生産終了、新規注文の受付も終了済み
- これで新車で買える軽オープンは無くなる。S660は2022年3月に生産終了済み
- 全車ターボ+2人乗り。約20秒で開く電動ルーフが全グレード標準。CVTと5速MTを選べた
ダイハツ コペンが、2026年8月で生産を終える。新規の注文受付はすでに終了していて、公式サイトにもその案内が出ている。次のモデルの発表はない。
これで、新車で買える軽のオープンカーは無くなる。 ホンダ S660は2022年に生産を終えていて、他に現行のモデルがないからだ。
コペンがどういう車だったのか、そして終わりに向けて何が起きたのかを整理する。
生産終了や販売終了が決まると、中古の相場は動くことがある。いま同じ車に乗っているなら、値段だけでも見ておく価値はある。 下取りに出すつもりでも、先に買取の相場を知っておけば、提示された額が妥当かどうかを自分で判断できる。
店長、コペンって、なくなるんですか?
2026年8月で生産終了ね。新しい注文の受付も、もう終わってるわ
店長、大丈夫ですか?
大丈夫よ。続けましょう
明らかに大丈夫じゃない顔してます
……軽で、2人乗りで、屋根が開く車よ。もう作られないの。それだけの話
それだけって顔じゃないです
……先を続けましょう
え、じゃあもう買えないんですか!?
新車としてはね。販売店に残っている在庫があるかどうか、という段階よ
今から探す人もいますよね
いるでしょうね。こういう車は、無くなってから欲しくなるものよ
店長は買わないんですか?
……その話は、あとにしましょう
次のコペンは?
次期モデルについては、公式には何も発表されていないわ

コペンは、どういう車だったのか。
そもそも、どういう車なんですか?
軽規格の2人乗りオープンカー。屋根が電動で開く車よ。しかも布の幌じゃなくて、金属の屋根なの
その屋根、どこに畳まれるんですか?
トランクの中にね。開けきるまでおよそ20秒よ
20秒って、待ちますね
その20秒が楽しいのよ
数字にすると、低さが際立つ。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 発売 | 2014年6月19日(2代目・LA400K) |
| 全長×全幅×全高 | 3,395×1,475×1,280mm |
| ホイールベース | 2,230mm |
| 室内長×幅×高 | 910×1,250×1,040mm |
| エンジン | 658cc 直3 ターボ(64PS/92N・m) |
| 変速機 | 7速スーパーアクティブシフト付CVT/5速MT |
| 駆動方式 | 2WD(FF)のみ |
| WLTC燃費 | CVT 19.2km/L/5MT 18.6km/L |
| 最小回転半径 | 4.6m |
| 車両重量 | 850kg(CVT)/870kg(5MT) |
全高1,280mmって、めちゃくちゃ低くないですか?
低いわ。軽のワゴンより400mm以上低いものもあるの。座る位置も当然低くなるから、速度の感じ方がまるで違うのよ
乗ったら別の乗り物みたいってことですか?
同じ軽とは思えないわね。それがこの車の商品性だったの
そして、スマートアシストとACCは設定がない。 電動パーキングブレーキも付かない。
え、スマアシも無いんですか?
無いの。設計が2014年の車だから、そこは新しい軽と同じには考えられないわ
グレードは3系統。性格がはっきり分かれていた
価格はすべて税込で、生産終了が発表される前の最終カタログのもの。
| グレード | エンジン | 2WD・CVT | 2WD・5MT |
|---|---|---|---|
| Robe | ターボ | 1,983,300円 | 2,038,300円 |
| Robe S | ターボ | 2,196,700円 | 2,251,700円 |
| Cero | ターボ | 2,040,500円 | 2,095,500円 |
| Cero S | ターボ | 2,255,000円 | 2,310,000円 |
| GR SPORT | ターボ | 2,501,400円 | 2,556,400円 |
中身は、こう分かれていた。
| グレード | 性格 |
|---|---|
| Robe | スポーティーな意匠 |
| Cero | 丸型ランプを使ったクラシック調 |
| S(Robe S/Cero S) | RECARO製のスエード調シート、MOMOステアリング、ビルシュタイン製ショック |
| GR SPORT | 専用の車体補強、専用ショック、専用RECARO、GRの意匠 |
RobeとCeroって、顔が違うだけですか?
基本はそう。スポーティーに見せるか、クラシックに見せるかね。中身は同じよ
Sが付くと?
シートとステアリングとショックが変わるの。走りの質を上げる方向ね。そのさらに上がGR SPORTで、こちらは車体そのものを補強してあるわ
走りを重視するならGR SPORTですか?
専用補強や専用ショックまで入るのはGR SPORTね。ただ250万円を超えるから、軽としてはかなりの金額よ

終わりに向けて、何が起きたのか
| 時期 | 起きたこと |
|---|---|
| 2024年4月 | 認証申請の問題による停止のあと、コペンを生産する工場を含む国内の完成車工場が稼働を再開 |
| 2024年12月10日 | 安全性能の向上を含む一部仕様変更と価格改定 |
| 2025年9月29日 | 現行モデルを2026年8月で生産終了すると公式発表 |
| 2026年6月19日 | 外板パネルを交換する「DRESS-FORMATION」のパーツの新規受付が終了 |
| 2026年7月10日 | 生産終了に伴うイベントを告知 |
この、外板を交換するやつって何ですか?
コペンは樹脂の外板を着せ替えられる構造だったの。RobeとCeroの間で、スタイルを変えられたのよ
えっ、後から顔を変えられたんですか!?
そういう車だったの。ただパーツの新規受付は2026年6月で終わっているから、いまから買う人が自由に着せ替えられる話ではなくなったわ
終わっていく感じがしますね……
順番に畳まれていったわね
新車で買える軽オープンは、これで無くなる
他のメーカーには、こういう車ないんですか?
無いの。ホンダのS660が2022年3月に生産を終えていて、それ以降は出ていないわ
じゃあ本当にコペンだけだったんですか?
そうなる。軽自動車の団体が出している現行のスポーツカーの一覧に載っているのも、コペンのRobe、Cero、GR SPORTだけになっている。この3つが消えると、新車で買える軽のオープンカーというカテゴリー自体が空になる。かつてカプチーノのような車が並んでいた枠が、いったん途切れることになるわ
なんか、寂しいですね
軽は税金も維持費も安いでしょ。その規格でオープンカーに乗れる、という独特の面白さだったの。それが一度途切れるのは、単純に惜しいわね
ボディカラー
最終カタログで確認できた色を挙げる。系統によって選べる色が違った。
| 系統 | 色 |
|---|---|
| Robe/Robe S | パールホワイトIII、ブラックマイカメタリック、ブライトシルバーメタリック、クリアブルークリスタルメタリック、リキッドシルバーメタリック、マタドールレッドパール、トニコオレンジメタリック、ジョーヌイエロー |
| Cero/Cero S | 上記からトニコオレンジ・ジョーヌイエローを含みつつ、ブリティッシュグリーンマイカを追加 |
| GR SPORT | パールホワイトIII、ブラックマイカメタリック、ブライトシルバーメタリック、クリアブルークリスタルメタリック、マタドールレッドパール、ジョーヌイエロー |
2トーンはRobe/Robe Sのみで、ブラックマイカメタリック×マタドールレッドパールの1通り(33,000円)。
※新規注文の受付が終了しているため、在庫車ではこの表どおりに色を選べない。 実際に選べるものは販売会社で確認する。
ブリティッシュグリーンって、Ceroだけなんですね
クラシック側の色よ。丸いランプに合わせてあるの
走りは、どう評価されていた?
試乗の記事で共通して挙がるのは、低い着座位置、小さな車体、軽快な旋回、そして屋根を開けたときの体験そのものだ。GR SPORTは操舵の正確さと接地感を求める人向け、Sは足まわりとシートの質感を求める人向け、という位置づけになる。
普段使いで困るのは?
室内と荷室は2人の小旅行までね。足は硬めで、車高が低いから路面も選ぶわ。屋根を閉めても、路面からの音や振動は感じやすいの
普段使いの便利さを優先する車ではないんですね
そこは割り切る車よ。満足度が変わるのは、体格と、CVTとMTのどちらが好きかね。ここは人によって答えが違うところなの

生産終了で相場は上がる? 確かめられるのは、いまの数字だけ
生産終了って聞くと、値上がりするイメージがあります
そう思う人は多いわね。でも上がる車もあれば、動かない車も、下がる車すらあるの。『終わるから上がるはず』で動くのが、いちばん危ないわ
じゃあ、期待しすぎないほうがいいってことですか
期待も予想もしなくていいの。予想できない未来より、今すぐ調べられる数字を先に知っておきなさい
でも私、コペン持ってないですし、関係なくないですか
あなたの話じゃないわよ、持ってる人の話。査定はタダで見られるんだから、売る気が無くても、まず見ておけばいいの。金額を見てから『もう少し乗ろう』と決めても、それはそれで正解よ
見るだけで終わってもいいんですか
もちろん。生産終了は待ってくれないけど、査定は何度でも聞けるわ
そんなに金額って変わるものですか
変わることがあるわ。中古の相場は昔より上がっていて、値が付かないと思っていた車に金額が出ることもあるの
気づいてない人、多そうですね
多いわよ。だから下取りに出す前に、買取でいくらになるかを見ておきなさい
📌 まとめ
- 2025年9月29日に発表。2026年8月で生産終了、新規注文の受付も終了済み。次期型の発表はない
- 全車ターボの2人乗りで、約20秒で開く電動ルーフが標準。CVTと5速MTを選べた。ただしスマートアシストとACCの設定は無し
- S660が2022年に終わっているため、新車で買える軽オープンはこれで無くなる
12年って、長いですよね
長いわ。軽でオープンカーを作り続けたこと自体が、かなり特殊なことよ
また出てほしいですけどね
そうね。ただ、それを待つより、いま走っている個体を大事にするほうが確実よ
よくある質問
コペンはいつ生産終了する?
2026年8月です。2025年9月29日にダイハツが公式発表しました。新規注文の受付はすでに終了しています。
まだ買えますか?
新規の注文受付は終了しています。販売会社に在庫がある場合に限られ、希望のグレード・変速機・色が選べるとは限りません。販売店に確認してください。
次のコペンは出る?
次期モデルの発売時期や仕様についての公式発表はありません。
他に軽のオープンカーはある?
ありません。ホンダ S660は2022年3月に生産を終えており、コペン以外に現行の軽オープンカーはない状態です。
新車をお得に買うには、何から始めればいい?
いま乗っている車を、できるだけ高く手放すことです。車両価格の値引きには限りがありますが、手放す側の金額は車の状態や時期で動きます。ディーラーの下取りを使う場合でも、先に買取の査定額を知っておけば、提示された下取り額が妥当かどうかを判断でき、そのまま交渉の材料になります。
※この記事は2026年7月31日時点の情報をもとに作成しています。価格・在庫・設定は販売会社によって異なります。
※記事内の画像はイメージです。細部は実際のものと異なる場合があります。
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