トヨタ GRカローラはどう選ぶ? 2026年モデルのグレード・価格・6MTとGR-DATの違いを整理
この記事の要点
- 価格は税込568万円(6MT)と598万円(GR-DAT)。中身の差は変速機だけではなく、運転支援の内容も変わる
- 1.6L直3ターボで304PS・400N・m。 駆動はGR-FOURの4WDで、前後にトルセンLSD。燃料はハイオク
- 荷室は後席使用時213L、後席を倒すと650L。電動パーキングブレーキの設定は無く、手動レバー
GRカローラのグレードはRZだけ。選ぶのは、6速MTか、8速のGR-DATか。この1点にほぼ集約される。
ただし変わるのは変速機だけではない。価格は30万円、車両重量は20kg、WLTC燃費は2.0km/L、そして運転支援の中身まで違う。順に見ていく。
トヨタ GRカローラの価格は上のとおりで、ここは交渉してもそう大きくは動かない。総額を動かすのは、いま乗っている車をいくらで手放すかのほうだ。 下取りに出すつもりでも、先に買取の相場を見ておけば、提示された下取り額が妥当かどうかを自分で判断できる。
店長、これ、カローラですよね
カローラよ。1.6Lの3気筒ターボで304PS。四駆
300!? さっき見てたカローラ、140PSでしたよね
同じ名前でここまで離れているのは、なかなか無いわ。正直、私はこの車が好きよ
出た。店長の速い車好き
否定しないわ。ただ、この車の面白さはパワーだけじゃないの

そもそもGRカローラは、どういう車なのか。
見た目は普通のハッチバックに見えますけど
幅が全然違うわ。1,850mmで、カローラの中でいちばん広いの。フェンダーが外に張り出しているから、タイヤも太い
あ、言われてみると足が太いですね
現行GRカローラ(GZEA14H型)のスペックは以下のとおり。
| 項目 | 6MT | GR-DAT(8AT) |
|---|---|---|
| 全長×全幅×全高 | 4,410×1,850×1,480mm | 同左 |
| ホイールベース | 2,640mm | 2,640mm |
| 最低地上高 | 120mm | 120mm |
| 室内長×幅×高 | 1,790×1,510×1,155mm | 同左 |
| 最小回転半径 | 5.5m | 5.5m |
| 車両重量 | 1,480kg | 1,500kg |
| エンジン | 1.6L直3ターボ(G16E-GTS) | 同左 |
| 最高出力 | 304PS/6,500rpm | 同左 |
| 最大トルク | 400N・m/3,250〜4,600rpm | 同左 |
| 駆動方式 | GR-FOUR(4WD)/前後トルセンLSD | 同左 |
| 燃料 | ハイオク・タンク50L | 同左 |
| WLTC燃費 | 12.4km/L | 10.4km/L |
エンジンはG16E-GTS。1.6Lの3気筒にターボを組み合わせて304PSを出す。ホイールベース2,640mmはカローラ全車で共通だが、全幅は1,850mmまで広げられ、前後のトルセンLSDで4輪に力を配る。最低地上高120mmは、シリーズでいちばん低い数字だ。
最小回転半径5.5mって、大きくないですか
大きいわ。太いタイヤを深く切れないからね。駐車場で1回多く切り返す車だと思っておいたほうがいい
悪いところも、隠さないんですね
隠しても、乗れば分かるもの
6MTか、GR-DATか。
ここがこの車のいちばんの分かれ道になる。
| 項目 | RZ[6MT] | RZ[GR-DAT] |
|---|---|---|
| 価格 | 5,680,000円 | 5,980,000円 |
| 車両重量 | 1,480kg | 1,500kg |
| WLTC燃費 | 12.4km/L | 10.4km/L |
| 市街地モード | 9.0km/L | 6.7km/L |
| 高速道路モード | 14.5km/L | 13.0km/L |
差額は30万円。GR-DATのほうが20kg重く、燃費は2.0km/L低い。とくに市街地モードでは2.3km/Lの差がある。
そして、運転支援の中身も違う。
| 機能 | 6MT | GR-DAT |
|---|---|---|
| レーダークルーズコントロール | 約30km/h以上でブレーキ制御 | 全車速追従(停止保持は無し) |
| プロアクティブドライビングアシスト | なし | あり |
| 低速時加速抑制 | なし | あり |
| パーキングサポートブレーキ | なし | 前後静止物・後方接近車両に対応 |
あれ、MTのほうが安全装備が少ないんですか
クラッチを踏む車だから、成立しない制御があるの。高速道路を長く走るなら、この差はけっこう大きいわ
じゃあ、通勤で毎日乗るならGR-DATですか
渋滞に入るならそう。ただ、MTを選ぶ人はそこを承知で選ぶのよ
うーん。私、原付しかMT乗ったことないんですけど、この車のMTって難しいですか
iMTという仕組みが入っていて、発進や変速のときに回転を合わせてくれるわ。とはいえ坂道も渋滞もあるから、楽ではないという前提で選ぶものね

SPORT Packageに25万3,000円を出すか。
もうひとつの分かれ道が、メーカーオプションのSPORT Packageだ。どちらの変速機にも設定がある。
- 専用セミバケットタイプのフロントシート
- ウルトラスエード巻きのステアリング、シフトノブ、パーキングブレーキ
- レッドステッチ、レッドのフロントシートベルト
- 内装色はブラック×レッドになる
セミバケットって、体が挟まるやつですよね
横から支えられる形ね。速く走るときは体が固定されて楽になるわ。そのかわり、乗り降りのときにまたぐ壁が増えるの
毎日それをまたぐの、面倒になりませんか
なる人はなるわね。サーキットに行くなら付ける、街しか走らないなら標準シートで十分。それくらいはっきりした装備よ
なお、SPORT Packageとステアリングヒーター(1万1,000円)は同時に装着できない。寒い地域で毎日乗るなら、そこも判断材料になる。
そのほかのメーカーオプションは以下のとおり。
| 装備 | 価格 |
|---|---|
| SPORT Package | 253,000円 |
| サブラジエーター | 77,000円 |
| ステアリングヒーター | 11,000円 |
| シートヒーター | 16,500円 |
| デジタルキー | 33,000円 |
荷室と、日常で使えるのか。
| 状態 | 容量(VDA法) |
|---|---|
| 後席使用時 | 213L |
| 後席格納時 | 650L |
| デッキアンダースペース | 21L |
後席は6:4分割で倒せる。バックドアは手動で、パワーバックドアの設定は無い。
213Lって、少ないですよね
カローラのセダンが429Lだから、その半分ね。5ドアだから人は乗せられるけれど、荷物を積む車ではないわ
後ろを倒せば650Lになるんですよね。それなら
そう。2人で乗って、後ろに荷物を積む使い方なら足りるの
もうひとつ、諸元表には購入前の注意が明記されている。ブレーキ性能を高めているためブレーキノイズやダストが出やすく、パッドの寿命も早い傾向にあること。低温や雪、水の影響で効きが低下する場合があること。そして車高を下げる専用サスペンションと専用エアロを付けているため、段差や輪止め、踏切、悪路で下回りを擦るおそれがあること。
けっこう怖いこと書いてありますね
メーカーが先に言っているだけ誠実だと思うわ。この手の車を買うなら、知っておくべきことばかりよ
ボディカラーは全5色。
| カラー名 | 追加額 |
|---|---|
| スーパーホワイトⅡ | なし |
| プラチナホワイトパールマイカ | 33,000円 |
| プレシャスメタル | 55,000円 |
| プレシャスブラックパール | 55,000円 |
| エモーショナルレッドⅡ | 55,000円 |
5色って少なくないですか
この手の車はそんなものよ。無料で選べるのは白の1色だけ、というのも珍しくないわ
直近で何が変わった?
| 時期 | 変わったこと |
|---|---|
| 2025年2月4日(発売3月3日) | 8速のGR-DATを追加。同日から全国の販売店で注文受付を開始 |
| 2025年9月18日(発売11月3日) | 構造用接着剤の適用を拡大し、冷却性能や音まわりを改良。あわせて生産・供給体制を見直したことも説明された |
| 2026年5月11日 | GRヤリス/GRカローラ向けのアップグレード商品を発売(すでに買った人向けの商品) |
2025年9月18日以降、RZに一部改良や価格改定は入っていない。中古で探す場合は、GR-DATが選べるのは2025年2月以降の受注分になる。
走りは、どう評価されている?
実際に乗った評価で共通しているのは、トラクションの強さと姿勢の安定だ。304PSを4輪で受け止めるので、加速中も曲がっている最中も破綻しにくい。ロールが少なく、連続周回を意識した冷却まわりも高く評価される。低中速から力が出るので、サーキット以外でも扱いやすいという声が多い。
一方で、低速の継ぎ目や荒れた路面では硬さが出る。走行音や排気音も大きめで、現行モデルはエコモード時の音の出方が改善されたと書かれている。6MTは操作そのものが楽しい反面、渋滞や日常の足としては運転者を選ぶという指摘が繰り返し出てくる。GR-DATは変速が速く、サーキットではギア選択を任せられ、街中では通常のATに近い感覚で扱えるという評価だ。荷室の狭さと、約570万〜600万円という価格に対して内装にベース車の面影が残る点は、否定的な評価として挙がりやすい。実燃費はオーナーの記録でおおむね10〜12km/L程度の例が多い。
サーキットに行かない人が買っても、意味ありますか
あるわ。長距離や高速道路では、意外に疲れにくいという評価が多いの。四駆でまっすぐ走るのが得意だからでしょうね

いま、新車で買えるのか。
GRカローラは、初期は抽選販売だった。2022年にRZが500台とMORIZO Editionが70台、2023年にRZが550台。ここが強く記憶されている車なので、いまも抽選だと思っている人は多い。
現行モデルは違う。2025年2月と2025年9月の公式リリースは、どちらも「全国のトヨタ車両販売店にて注文を受け付け」と書いている。受注終了や次回抽選の告知も出ていない。
じゃあ、普通にお店に行けば買えるんですか
注文の受け方としてはそう。ただし生産の枠があるし、販売店ごとの割当もあるわ。行けば必ずその日に決まる、という話ではないの
そこは聞いてみないと分からない、と
そういうこと。買えないと思って諦める必要はない、というのが今の状況ね
なお、2026年6月にGRMNカローラという別のモデルが発表されている。申込開始は2026年秋ごろ、発売は2027年の予定で、RZの抽選が復活したという話ではない。
買っていい人と、見送っていい人。
| こんな人に向く | ほかを見たほうがいい人 |
|---|---|
| 速さと4WDの安定を両方ほしい | 荷物を積む機会が多い(→ カローラ ツーリング) |
| 自分で変速したい(→ 6MT) | 燃料代を抑えたい(ハイオク・実燃費10〜12km/L程度) |
| 渋滞や高速も日常で走る(→ GR-DAT) | 段差の多い場所に毎日出入りする(最低地上高120mm) |
| サーキットに行く(→ SPORT Package) | 静かな車がいい(→ カローラ セダン) |
買い替えの原資は、いま乗っている車の中にある。
568万円って、私からしたら別世界の金額なんですけど
そうね。でも、その全額を新しく用意する人ばかりではないの。いま乗っている車を手放して、その分を充てる人が多いわ
あー、そうか。差額の話になるんですね
そう。だから最初にやるのは、いまの車がいくらになるかを知ること。買い取る会社によって金額は変わるし、査定に費用はかからないわ
聞いてから断ってもいいんですよね
いいの。金額を知らないまま下取りの数字だけを見て決めるのが、いちばんもったいないわ
聞いてみて安かったら、がっかりしませんか
そのときは断ればいいの。それに、いまは相場が上がっているから、思っていたより高い数字が出ることもあるわ
あ、逆もあるんですね
あるわ。下取りに出す前に、買取の金額を一度は見ておきなさい
📌 まとめ
- GRカローラはRZの1グレード。選ぶのは6MT(568万円)か、8速GR-DAT(598万円)か
- 差額30万円で、重量は20kg増、WLTC燃費は2.0km/L低下。かわりに全車速追従のレーダークルーズなど運転支援が増える
- 荷室は後席使用時213L。5ドアだが荷物を積む車ではない。ハイオク・最低地上高120mmという日常の条件も込みで選ぶ
私は……買えないですけど、乗ってはみたいです
乗ればいいわ。試乗はタダよ
店長は買うなら、MTですよね
もちろん
渋滞、嫌いなのに
……その話はやめましょう
よくある質問
GRカローラはいくらから買える?
RZの6MTが税込568万円、8速GR-DATが598万円です。グレードはRZの1つだけです。
GRカローラは抽選販売?
2022年と2023年は抽選販売でしたが、現行モデルは全国のトヨタ販売店で注文を受け付ける形になっています。受注終了や次回抽選の告知も出ていません。ただし生産枠と販売店ごとの割当があるため、実際の納期や注文可否は販売店に確認が必要です。
6MTとGR-DATは何が違う?
価格差は30万円です。GR-DATは20kg重く、WLTC燃費は12.4km/Lから10.4km/Lに下がります。かわりにレーダークルーズが全車速追従になり、プロアクティブドライビングアシストとパーキングサポートブレーキが付きます。
荷室はどのくらい積める?
後席使用時が213L、後席を倒すと650L(VDA法)です。デッキアンダースペースが21L別にあります。
燃料はハイオク?
無鉛プレミアムガソリン(ハイオク)です。燃料タンクは50Lです。
新車をお得に買うには、何から始めればいい?
いま乗っている車の評価額を先に確かめることです。新車の値引きには限度があり、総額を動かせるのは手放す側の金額のほうです。買い取る会社によって差が出るので、下取りの数字だけで決めないほうが判断しやすくなります。
※この記事は2026年8月16日時点の情報をもとに作成しています。価格・装備・カラーは改良や仕様変更で変わることがあります。
この記事で参照した情報源(13件)
- トヨタ GRカローラ 公式ページ
- トヨタ GRカローラ 価格・グレード(公式)
- トヨタ GRカローラ 主要諸元表(PDF・公式)
- トヨタ GRカローラ 安全性能(公式)
- トヨタ お客様FAQ ラゲージルームの容量・寸法(公式)
- TOYOTA GAZOO Racing GRカローラ RZ グレードページ(公式)
- トヨタ ニュースリリース 進化したGRカローラを発売(2025年2月4日)
- トヨタ ニュースリリース 進化したGRカローラを発売(2025年9月18日)
- TOYOTA GAZOO Racing GRMNカローラを発表(2026年6月2日)
- Car Watch GRカローラ 試乗記事
- webCG GRカローラ GR-DAT 試乗記事
- KINTO MAGAZINE GRカローラ オーナー使用記
- みんカラ GRカローラ 燃費記録
※記事内の画像はイメージです。細部は実際のものと異なる場合があります。
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