ハイラックスとトライトン、どっちを選ぶ? 2026年モデルの価格・4WD・維持費を比較
この記事の要点
- 雨や雪の道を4WDのまま走りたい人、踏んだときの反応が欲しい人はトライトン(551万8,700円)。4Hのまま乾いた舗装路も高速も走れる
- 渋滞の多い道を毎日走る人、静かさと柔らかい乗り心地が欲しい人はハイラックス(498万800円〜550万円)。止まったまま待ってくれるレーダークルーズと電動パーキングブレーキが付く
- 維持費(毎年の車検・年16,000円の自動車税・中型車の高速料金)と最大積載量500kgは同じ。 装備をそろえた比較なら、価格差は1万8,700円
日本で新車として買えるピックアップトラックは、事実上この2台に絞られる。トヨタ ハイラックス(2026年5月28日発売の9代目)と、三菱 トライトン(2026年2月19日発売の改良型)だ。
出力はどちらも204PS。最大積載量は500kg。1ナンバーなので税金も車検も高速料金もまったく同じ。おまけに、装備をそろえて並べると価格差は1万8,700円しかない。同じに見えるところが多すぎる2台だが、乗ると別物になる。この記事は、どこで選び分ければいいのかを見ていく。
2台とも車両価格は交渉でそう大きくは動かない。総額を動かすのは、いま乗っている車をいくらで手放すかのほうだ。 先に買取の相場を見ておけば、ディーラーで提示された下取り額が妥当かどうかを自分で判断できる。
店長、ピックアップって、日本だとこの2台しかないんですか?
新車で普通に買えるのは、ほぼこの2台ね。ほかにもあるけど、960万円から1,200万円くらいの大きな車になるわ
じゃあ、迷う人は全員この2台で迷うってことですね
そういうこと。しかも困ったことに、数字がよく似てるの
似てるって、どのくらいですか?
馬力も、積める量も、税金も、ぴったり同じ。値段も、装備をそろえるとほとんど変わらないわ
それ、選べないやつじゃないですか!?
数字だけ見ればね。でも、乗ると全然違う車よ


2台は、どこが同じで、どこが違うのか。
まず、そろっているところから並べる。
| 項目 | ハイラックス(Z/Z“Adventure”) | トライトン GSR |
|---|---|---|
| 最高出力 | 204PS | 204PS |
| 最大トルク | 500N・m | 470N・m |
| 変速機 | 6速AT | 6速AT |
| 使用燃料 | 軽油 | 軽油 |
| 最大積載量 | 500kg | 500kg |
| 乗車定員 | 5名 | 5名 |
| 全長 | 5,325mm | 5,360mm |
| 全幅 | 1,885mm | 1,930mm |
| 全高 | 1,865mm | 1,815mm |
| ホイールベース | 3,085mm | 3,130mm |
| 最小回転半径 | 6.3m | 6.2m |
| 車両重量 | 2,140kg/2,190kg | 2,120kg |
| WLTC燃費 | 11.9km/L | 11.3km/L |
| 燃料タンク | 80L | 75L |
| 画面 | 12.3インチ | 9インチ |
| グレード数 | 2 | 1 |
| ボディカラー | 5色(有料1色) | 4色(有料2色) |
※荷台の内寸は、両社で測り方が違う(トヨタは床面長とサイドゲート間、三菱は荷台長と幅の最大・最小)。数値を並べて優劣は出せないので、この表には入れていない。
馬力が同じって、偶然ですか?
たまたまでしょうね。ただ、トルクはハイラックスが30N・m上よ。排気量が2.8Lと2.4Lで違うから
燃費もハイラックスのほうがいいんですね
WLTCで0.6km/Lね。タンクも5L大きいわ。数字だと、ハイラックスが勝ってるわね
大きさは?
トライトンのほうが長くて幅広。でも背は低くて、小回りはトライトンのほうが利くの
大きいのに、よく曲がるんですか
0.1mだけどね。あと、2台には似た経歴もあるわ。どっちも一度、日本から消えてるの
ハイラックスは2004年に国内販売を終え、2017年に13年ぶりに戻ってきた。トライトンも先代の時代にいったん終わり、2024年に12年ぶりに戻っている。どちらもタイで作られた車だ。
値段は、条件をそろえるとどうなるのか。
| 車種・グレード | 税込価格 |
|---|---|
| ハイラックス Z | 498万800円 |
| ハイラックス Z“Adventure” | 550万円 |
| トライトン GSR | 551万8,700円 |
いちばん安いグレード同士で見ると、ハイラックスZとトライトンGSRの差は53万7,900円。ハイラックスの勝ちに見える。
ただし、Zにはベッドライナー(荷台の内側を守るカバー)もテールゲートの開閉を助ける装備も付かない。 それらが付くのは、ハイラックスではZ“Adventure”のほうだ。トライトンGSRには、どちらも標準で付いている。
同じ条件で並べ直すと、Z“Adventure”の550万円とGSRの551万8,700円で、差は1万8,700円になる。
53万円の差が、2万円以下になっちゃいました
揃え方で見え方が変わるのよ。荷台を使うつもりなら、比べる相手はAdventureとGSR。ここはもう誤差でしょう
じゃあ、荷台を使わない人は?
それならZが安いわ。 荷台まわりの装備を丸ごと諦めるぶん、50万円安く買える
トライトンには、安いグレードは無いんですか?
今年の2月まではGLSっていう安いグレードがあって、ハイラックスZとほとんど同じ値段だったの。でも改良でGSRの1つだけになったわ
安いほうが消えたんですね
そんな整理をされたら、選ぶ側は困るわよね
改良前のトライトンには、GLS(498万8,500円)とBLACK Edition(509万8,500円)があった。GLSとハイラックスZの差は7,700円で、当時はいちばん安いグレード同士がほぼ並んでいた。それが2026年2月の改良でGSRだけになり、いまの53万7,900円差になっている。
四駆の作りが、いちばん大きな分かれ目。
2台の性格がはっきり分かれるのは、ここだ。
| ハイラックス | トライトン | |
|---|---|---|
| 方式 | パートタイム4WD | スーパーセレクト4WD-II |
| 乾いた舗装路 | 2Hで走るのが基本 | 4Hのまま走れる |
| 4WDの中身 | 2Hと4WDを切り替えるパートタイム式 | 2H/4H(センターデフ付きフルタイム)/4HLc/4LLc |
| 路面別の制御 | マルチテレインセレクト(全車標準) | ドライブモード7種(NORMAL・ECO・GRAVEL・SNOW・MUD・SAND・ROCK) |
4Hのまま走れると、何がいいんですか?
天気が変わっても、いちいち切り替えなくていいの。朝は乾いてたのに、山を登ったら雪だった、みたいなとき、トライトンは4Hに入れっぱなしで走れるわ
ハイラックスだと、そのたびに2Hに戻すんですか?
乾いた舗装路ではね。パートタイム式の四駆は、舗装路で4WDのまま走ると駆動系に無理がかかるから
雪の多い地域の人だと、その差はけっこう大きそうです
実際、発売直後の購入者は北海道が一番多かったみたい。雪と関係あるのかもね
もっとも、悪路で使える機構はどちらも本格的だ。ハイラックスは路面に合わせて走行モードを選べるマルチテレインセレクトを全車に標準で積み、トライトンはドライブモードを7つ持つ。ラダーフレームと、前ダブルウィッシュボーン・後ろ板ばねという足まわりの形式も共通している。分かれるのは「未舗装でどこまで行けるか」ではなく、「舗装路で4WDのままでいられるか」のほうだ。
渋滞で楽なのは、どっちか。
こちらは逆に、ハイラックスが上になる。
| ハイラックス | トライトン | |
|---|---|---|
| レーダークルーズ | 全車速追従。止まったまま保持する | 先行車が止まるまで追従。停止から約3秒で解除 |
| パーキングブレーキ | 電動 | レバー式(手で引く) |
3秒で解除って、渋滞だとどうなるんですか?
渋滞のあいだ中、自分の足でブレーキを押さえ続けることになるわ
毎日それは、ちょっと疲れそうです
渋滞にはまる時間が長い人ほど、ここは差が出るわね。トライトンは、そのぶんのお金を四駆と走りに回した車だと思えばいいわ
私は完全にこっちです。山より、毎朝の渋滞のほうが現実なので
わかりやすいわね、あなた
走りは、どう評価されている?
2台を乗り比べた評価では、トライトンは低い回転からのトルクの出方、ハンドルを切ったときの反応の素直さ、ロールの少なさで上とされる。「スポーティなSUVに近い」という書かれ方をする。路面の情報を積極的に伝えてくるタイプだ。
新型ハイラックスは、荒れた路面を包み込む柔らかさ、静かさ、中高速から高速の巡航で上。こちらは「本格的なクロカン四駆に近い」と評価される。凹凸を大きく吸収する方向だ。
エンジンの音は、トライトンのほうが大きいという評価で一致している。
同じピックアップなのに、そんなに違うんですね
骨格の考え方は似てるのに、味付けが逆を向いてるのよ。手応えが欲しいならトライトン、疲れにくさならハイラックス
店長はどっちが好きなんですか
私はトライトンね。踏んだときに前に出る感じが好きだもの
知ってました
なお、ハイラックスの先代は「空荷だと段差で後ろが跳ねる」「やや硬め」という評価が多かった。新型はばねと減衰力を見直していて、悪路のコースでの試乗では跳ねが抑えられたと書かれている。トライトンも2026年2月の改良で、フレームの前後にパフォーマンスダンパーを付け、細かな入力による横揺れを減らしている。どちらも、直近の変更で乗り心地に手が入った直後だ。
大きさと維持費は、どれくらい違うのか。
大きさは、トライトンが全長で35mm、全幅で45mm上まわる。逆に全高はハイラックスが50mm高い。どちらも5.3mを超え、全幅は1.9m前後。停める場所の寸法は、2台とも先に測っておきたい。
維持費は、ここがまったく同じになる。
| 項目 | 2台とも |
|---|---|
| ナンバー区分 | 1ナンバー(普通貨物) |
| 車検 | 初回2年、以降は毎年 |
| 自動車税(自家用・年額) | 16,000円 |
| 高速道路の料金区分 | 中型車 |
| 使用燃料 | 軽油 |
全部同じなんですか?
同じ区分の車だもの。毎年の車検も、中型車の高速料金も、税金も変わらないわ
じゃあ、維持費では選べないんですね
そういうこと。選ぶ材料から1つ消えたと思えばいいわ。残るのは四駆の使い方と、渋滞と、走りの好み。それと燃費が少しね
燃費はハイラックスが0.6km/L上でしたよね
そうね。ただ、その差で選ぶ人はあまりいないでしょうね
こんな人はハイラックス、こんな人はトライトン
| こういう人 | どっち |
|---|---|
| 渋滞の多い道を毎日走る | ハイラックス。止まったまま待つレーダークルーズと電動パーキングブレーキ |
| 静かさと、柔らかい乗り心地が欲しい | ハイラックス。荒れた路面を吸収する方向の味付け |
| 荷台を使わないので、なるべく安く買いたい | ハイラックスZ(498万800円)。荷台まわりの装備は付かない |
| 画面の大きさや、名前の付いた運転支援で選びたい | ハイラックス。12.3インチの画面、プロアクティブドライビングアシストなど |
| 雨や雪で、4WDのまま舗装路も走りたい | トライトン。4Hはフルタイム4WDで舗装路も高速もいける |
| 踏んだときの反応や、曲がるときの手応えが欲しい | トライトン。低速トルクと操舵の素直さが評価されている |
| 荷台を使う道具として買う | トライトン。ベッドライナーとテールゲートアシストが標準 |
| デリカD:5やパジェロからの乗り換え | トライトン。四駆の考え方がそのままつながる |

買い替えの総額を決めるのは、いまの車の売値。
2万円差なら、正直どっちでもいい気がしてきました
車両価格で悩むより、手放す側の金額のほうが大きく動くわ。こっちは数十万円単位で変わるもの
そんなに違うものですか?
オーナーの話だと、先代のハイラックスは1年で手放して、値段はほとんど落ちてなかったらしいわ
1年乗って、ほぼそのまま!?
ハイラックスは値落ちしにくいと言われるけど、これは一人の体験よ。どの車でもそうなるわけじゃないわ。ただ、自分の車がいくらなのかを知らないまま買い替えるのは、いちばんもったいないの
調べるのって、手間じゃないですか?
査定そのものは無料よ。数字だけ見て、売らずに乗り続けたっていいの
その差が、装備の差より大きいってことですね
そう。2台の差は1万8,700円。売値が数十万円動けば、そんなもの誤差みたいになるわ
📌 まとめ
- 維持費は完全に同じ。 1ナンバーで毎年車検、自動車税は年16,000円、高速は中型車。最大積載量500kg・出力204PSも並ぶ
- 装備をそろえると価格差は1万8,700円(ハイラックスZ“Adventure” 550万円/トライトンGSR 551万8,700円)。荷台まわりを諦めるなら、ハイラックスZの498万800円がいちばん安い
- 分かれるのは四駆の使い方(トライトンは4Hのまま舗装路も走れる)と、渋滞での楽さ(ハイラックスは停止保持と電動パーキングブレーキ)、そして走りの味付け
結局、数字じゃ決まらない2台でしたね
数字がそろってる車ほど、そうなるのよ。毎日どこを走るかで決めるのがいちばん早いわ
山と雪ならトライトン、渋滞ならハイラックス
それでだいたい合ってるわ。あとは顔の好みね
私はハイラックス派のままです
知ってるわ。私はトライトンのままよ
店長、そこも大事って言いそうですもんね
よくある質問
ハイラックスとトライトン、価格はどっちが安い?
いちばん安いグレード同士なら、ハイラックスZ(498万800円)がトライトンGSR(551万8,700円)より53万7,900円安いです。ただしZにはベッドライナーやテールゲートの開閉を助ける装備が付きません。それらが付くハイラックスZ“Adventure”(550万円)と比べると、差は1万8,700円です。
4WDの違いは?
ハイラックスはパートタイム4WDで、乾いた舗装路は2Hで走るのが基本です。トライトンのスーパーセレクト4WD-IIは、4Hがセンターデフを使うフルタイム4WDなので、舗装路や高速道路でも4WDのまま走れます。
渋滞で楽なのはどっち?
ハイラックスです。全車速追従のレーダークルーズに停止保持が付き、電動パーキングブレーキも備わります。トライトンのACCは停止から約3秒で解除され、パーキングブレーキはレバー式です。
維持費は違う?
同じです。どちらも1ナンバーの普通貨物車で、車検は初回2年・以降は毎年、自動車税(自家用)は年16,000円、高速道路は中型車の料金になります。燃料はどちらも軽油です。
荷台はどっちが大きい?
最大積載量はどちらも500kgです。荷台の内寸は両社で測り方が違うため、数値をそのまま比べて優劣を出すことはできません。実物を見て、積みたい物が収まるかを確かめるのが確実です。
燃費はどっちがいい?
WLTCモードでハイラックスが11.9km/L、トライトンが11.3km/Lです。燃料タンクもハイラックスが80L、トライトンが75Lです。
買い替えるなら、いま乗っている車はいくらで売れる?
車種と状態、時期で変わります。中古車の相場はここ数年で動いていて、値段が付かないと思っていた車に金額が出ることもあります。金額だけで比べるなら下取りより買取のほうが高くなるので、先に査定額を知っておくと、下取りの提示が妥当かどうかを自分で判断できます。
※この記事は2026年9月12日時点の情報をもとに作成しています。価格・装備・カラーは改良や仕様変更で変わることがあります。
この記事で参照した情報源(27件)
- トヨタ ハイラックス 公式ページ
- トヨタ ハイラックス 価格・グレード(公式)
- トヨタ ハイラックス 主要諸元表・装備一覧(PDF・公式)
- トヨタ ハイラックス 荷台寸法(公式FAQ・PDF)
- トヨタ ニュースリリース ハイラックスをフルモデルチェンジ(2026年5月28日)
- トヨタ ニュースリリース ハイラックスを13年ぶりに日本で発売(2017年)
- 三菱自動車 トライトン 公式ページ
- 三菱自動車 トライトン GSR 価格(公式)
- 三菱自動車 トライトン 主要諸元(公式)
- 三菱自動車 トライトン 主要装備(公式)
- 三菱自動車 トライトン 走破性(公式)
- 三菱自動車 トライトン 三菱e-Assist(公式)
- 三菱自動車 トライトン 取扱説明書 スーパーセレクト4WD-II(公式)
- 三菱自動車 よくあるご質問 トライトンの荷台寸法(公式)
- 三菱自動車 ニュースリリース トライトンを一部改良(2026年1月22日)
- 三菱自動車 ニュースリリース トライトンを発売(2024年2月14日)
- 国土交通省 自動車検査証の有効期間
- 東京都主税局 自動車税種別割の税率
- NEXCO中日本 車種区分(普通貨物車の料金区分)
- WEB CARTOP トライトンと新型ハイラックス 比較試乗
- webCG トライトン 2026年型 試乗
- くるまのニュース 新型ハイラックス 試乗
- LETS GO 4WD 新型ハイラックス 試乗
- Car Watch 先代ハイラックス 試乗
- マイナビニュース トライトンの初期受注の内訳
- 中古車オークションの平均成約単価(2026年2月・過去最高を更新)
- 中古車相場レポート(2026年7月)
※記事内の画像はイメージです。細部は実際のものと異なる場合があります。
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