新型アルファード(40系・2026年改良)は先代30系と何が違う? V6が消えて、乗り心地を買う車になった
この記事の要点
- 現行40系は2023年6月21日発売。通常グレードは税込559万9,000円〜1,069万9,700円
- 30系の3.5L V6は廃止。いまは2.5Lガソリン/2.5L HEV/2.5L PHEVの3本立て
- プラットフォームがGA-K化。トヨタは剛性を従来型比 約50%高め、2列目に伝わる振動を約3分の1に減らしたとしている
トヨタ アルファードは2023年6月に現行の40系へ切り替わり、2026年6月3日の一部改良で中身がさらに動いた。価格は通常グレードで税込559万9,000円から。
先代の30系にあった3.5L V6は無くなり、代わりに骨格から作り替えた乗り心地と、外部充電できるPHEVが加わった。いま30系に乗っている人と、これから40系を検討する人に向けて、何がどう変わったのかを整理する。
新型アルファード(40系)の価格は上のとおりで、ここは交渉してもそう大きくは動かない。総額を動かすのは、いま乗っている車をいくらで手放すかのほうだ。 下取りに出すつもりでも、先に買取の相場を見ておけば、提示された下取り額が妥当かどうかを自分で判断できる。
店長、この前コンビニの駐車場が、アルファードとアルファードとアルファードだったんですけど
売れてる車だもの。そういう並びにもなるわ
店長は乗りたいですか?
乗りたくはないわ。よくできているのは知っているけれど
なんで嫌なんですか?
大きいものを静かに走らせる技術には感心するの。ただ、私が運転して楽しいかというと別なのよ
私は一回乗ってみたいです。後ろの席に
それは正しい乗り方ね。この車、後ろが本体だもの
あれって、いまだに新型って呼ばれてますよね。何年目なんですか?
型が変わったのは2023年だから、3年目ね。ただ、中身は去年も今年も動いてるの
3年経っても、まだ変わるんですか?
去年は外から充電できるタイプが足されて、今年6月にはいちばん下のグレードが増えた。反対に、消えたものもあるわ
安いのが出るのはいいことですよね
いいことよ。この車の値段は、もう普通ではないもの
消えた?
先代にあった大きいエンジン。3.5リッターのV6ね
無くなって困る人、いるんですか?
私が困るわ
乗りたくないって言ってませんでした?
乗りたくないのと、無くなってほしいのは別よ
えっ、無くなったんですか!? それ、格下げされたってことじゃないですか?
そう受け取る人はいるでしょうね。ただ、空いた枠を埋めたものもあるの。両方見ないと、格下げかどうかは決められないわ
そもそも、アルファードはどういう車なのか。
そもそもなんですけど、この車って高い・デカい以外に何かあるんですか?
じゃあ聞くけど、いちばん安いグレードでいくらだと思う?
えー……400万くらい?
560万
いちばん安くて!?
そこからいちばん上まで、通常のグレードだけで倍近い開きがあるの。ただ、値段より先に押さえたほうがいいことがあってね。この車、運転席を中心に作られていないのよ。2列目に座る人がどれだけ楽に過ごせるか、そこを軸に設計されている。上のグレードなら2列目は電動で動く専用のシートになって、後席用の大きな画面とスピーカーまで付く。運転する道具というより、動く部屋に近い発想ね
じゃあ、いい席は後ろなんですね。運転する人は……運転手ですか?
言い方は悪いけど、外れてもいないわ
ひどい車じゃないですか?
そうでもないのよ。この車が良かったかどうかは、降りてきた人が疲れてるかどうかで決まるんだから
あー、乗せる側が買う車なんですね
送り迎え、家族の長距離、仕事の客。だいたいそのどれかね。ひとりで通勤するだけなら、この大きさも値段も持て余すだけよ
私、後ろに人を乗せるのってバイクのタンデムくらいなんですけど
じゃあ縁のない車ね。エストレヤの後ろに14インチの画面は付かないもの

40系アルファードは、先代30系と何が変わったのか。
まず全体像を並べる。数字の差より、成り立ちの差のほうが大きい。
| 項目 | 現行40系(2026年6月仕様) | 先代30系(後期・最終期) |
|---|---|---|
| 価格 | 通常グレード 559万9,000円〜1,069万9,700円 | 最終期の特別仕様車S "TYPE GOLD III" が430万6,000円〜515万4,400円(2022年) |
| サイズ | 4,995×1,850×1,935mm(PHEVの19インチは1,945mm)/WB3,000mm/6〜8人 | 4,935〜4,950×1,850×1,935〜1,950mm/WB3,000mm/7〜8人 |
| パワートレイン・燃費 | 2.5Lガソリン(10.4〜10.9km/L)、2.5L HEV(16.8〜18.9km/L)、2.5L PHEV(16.7〜16.8km/L) | 2.5Lガソリン(10.6〜11.0km/L)、3.5L V6(9.6〜10.2km/L)、2.5L HEV(18.4〜19.2km/L) |
| 安全・運転支援 | Toyota Safety Sense。Advanced Drive・Advanced ParkはExecutive Lounge標準、ZにメーカーOP | 第2世代Toyota Safety Sense。Advanced Drive・Advanced Parkは設定なし |
| 内装・画面まわり | 14インチHDディスプレイオーディオPlusを全グレード。14インチ後席ディスプレイはExecutive Lounge標準、ZはOP | 9インチディスプレイオーディオ(2020年一部改良以降)、13.3インチ後席ディスプレイ |
エンジンの顔ぶれは、こう入れ替わった。
| 区分 | 現行40系 | 先代30系 |
|---|---|---|
| ガソリン | 2.5L 2AR-FE/182PS・235N・m | 2.5L 2AR-FE/182PS・235N・m |
| 大排気量ガソリン | 設定なし | 3.5L V6 2GR-FKS/301PS・361N・m |
| ハイブリッド | 2.5L A25A-FXS/190PS・236N・m+前モーター(E-Fourは後モーターを追加。システム250PS) | 2.5L 2AR-FXE/152PS(システム197PS) |
| プラグインハイブリッド | 2.5L/システム306PS・EV走行換算距離73km | 設定なし |
V6のところ、丸ごと『設定なし』って書いてありますね
その枠は無くなったの。いま上を任されてるのは、外から充電できるプラグインハイブリッドよ
電気で代わりになるんですか? 力、落ちてません?
上がってるわ
上がってるんですか!?
システムで出せる力なら、V6より上。しかも充電しておけば、近所の買い物くらいはガソリンを使わずに帰ってこられるの
じゃあ強くなって燃料代も減って、いいことしかないじゃないですか?
数字の上ではね。ただ、音と回り方が目的だった人には、代わりが無いのよ
音のために選ぶ人って、そんなに多いんですか?
多くはないでしょうね
だったら、無くなって当然じゃないですか?
メーカーの判断としてはそうなるわ。……ただ、無くなった側の人にとっては当然じゃないの
あー……それは、そうですね
現行のグレードと価格(税込)は次のとおり。同じ「Z」でも、ガソリンとハイブリッドとPHEVで中身が変わる。
| グレード | パワートレイン | 駆動 | 定員 | 価格 |
|---|---|---|---|---|
| G | 2.5L HEV | 2WD | 7・8人 | 5,599,000円 |
| G | 2.5L HEV | E-Four | 7・8人 | 5,819,000円 |
| Z | 2.5Lガソリン | 2WD | 7人 | 5,599,000円 |
| Z | 2.5Lガソリン | 4WD | 7人 | 5,797,000円 |
| Z | 2.5L HEV | 2WD | 7人 | 6,399,800円 |
| Z | 2.5L HEV | E-Four | 7人 | 6,619,800円 |
| Z | 2.5L PHEV | E-Four | 6人 | 7,649,400円 |
| Executive Lounge | 2.5L HEV | 2WD | 7人 | 8,649,300円 |
| Executive Lounge | 2.5L HEV | E-Four | 7人 | 8,869,300円 |
| Executive Lounge | 2.5L PHEV | E-Four | 6人 | 10,699,700円 |
※このほかに、トヨタ車体が架装する4人乗りの特別架装車 Spacious Lounge があり、こちらは1,276万9,900円〜1,485万円と別枠。
Gっていうの、前は無かったですよね?
今年6月に足された、いちばん下のハイブリッドよ。8人乗りも選べるわ
でも上と下で、倍近く違うじゃないですか。同じ名前なのに?
名前が同じでも、装備は別の車ね。『アルファードは560万から』とだけ覚えて店に行くと、話が合わなくなるわ
安いほうの値段だけ見て行って、出てくるのは上のグレード。私、絶対それやります
先に出せる額を決めてから座りなさい。決めずに行くと、上から順に見せられて終わるわよ
色は何色あるんですか? こういう車って白と黒ですよね
白と黒と、もう一色
3色!? 軽自動車のほうが選べますよ
売れる色が決まってるクラスだからね。迷う時間が要らないと思えばいいわ
私、色を決めるのがいちばん楽しいんですけど
その楽しみは、この車には無いわね
ボディカラーは通常グレードで全3色。2トーンの設定はない。
| カラー名 | 種類 | 備考 |
|---|---|---|
| プラチナホワイトパールマイカ〈089〉 | モノトーン | メーカーオプション 33,000円 |
| ニュートラルブラック〈229〉 | モノトーン | 標準色。2026年6月の改良で設定 |
| プレシャスレオブロンド〈4Y7〉 | モノトーン | メーカーオプション 55,000円 |

走りと乗り心地は、どう評価されている?
40系でいちばん手が入ったのは、実は目に見えない部分だ。プラットフォームがTNGAのGA-Kをミニバン用に最適化したものへ切り替わり、ロッカーのストレート構造、床下のV字ブレース、構造用接着剤などで骨格を固めている。トヨタは、車両剛性を従来型比で約50%高め、2列目に伝わる振動を約3分の1に低減したと説明している。
実際に乗った評価も、この方向性に沿ったものが多い。広い室内を保ったまま1〜3列目の不快な振動を抑えた点と、ハイブリッドがモーターで走っているときの静かさは、繰り返し挙がる。ホイールが大きくなっても突き上げ感は少ない、という声もある。
一方で、高速域で橋の継ぎ目のような短い入力を受けると微振動を感じる場面があるほか、静粛性は突出しているというより十分なレベルだ、という受け止めも同時に出てくる。留意点として挙がるのは、最小回転半径5.9mという車体の大きさだ。
振動が3分の1って、乗ったら分かるものなんですか?
路面がきれいな道ほど差が出るわ。ただ、高速の継ぎ目みたいな短い衝撃まで全部消えるわけじゃないの
そこはゼロにならないんですね
ならないわ。全部消えると思って買うと、たぶん物足りなくなる
私、段差は全部お尻で拾う乗り物しか知らないので、その差が想像つかないです
比べる相手が違いすぎるわね
大きさのほうは、やっぱり気を使うんですか?
立体駐車場や細い道では素直に気を使う車ね。ただ30系からの乗り換えなら、寸法はほぼ据え置きよ。そこで戸惑うことはないはずだわ
じゃあ乗り換えても、運転してる感じは変わらないんですか?
変わるのは静かさと揺れ方。買い替える理由になるのも、だいたいそこなの
数字じゃなくて、実際どうなの。
いま30系に乗ってる人って、買い替える価値ありますか?
不満の中身しだいね。乗り心地と静かさが理由なら、替えた違いはすぐ分かるわ。とくに不満が無いなら、急ぐ理由は薄い
でも値段、上がってますよね
上がってるわ。ただ装備もパワートレインも違うから、何割高くなった、という計算はできないの
そう言われても、財布から出ていく額は増えてますよ
……それは、そうね
認めた
事実だもの。高くなったのは間違いないわ。そのうえで、何が増えたのかを見て決めるしかないの
増えたのは乗り心地と、プラグインハイブリッドですよね
あと、渋滞のときの運転支援。高速で渋滞にはまったとき、条件がそろえば運転を助けてくれるの。自動運転とは別のものよ
渋滞のときだけなんですか?
渋滞時支援だからね。毎日渋滞に座ってる人には大きいし、そうでない人にはほとんど出番がないわ
それ、迷いそうです。付けるかどうか
迷うなら、月に何回渋滞に座ってるか数えなさい。数えれば答えは出るわ
画面はどうですか。あの大きいの、全部のグレードに付くんですよね?
付くわ。上のグレードだと、後ろの席にもう一枚付くの
後ろで映画を観るための車ですね
そう作ってあるのよ

買うべき人と、見送っていい人。
| こんな人 | |
|---|---|
| 買っていい | 2列目に人を乗せる機会が多い人/30系の乗り心地・静かさに不満がある人/渋滞の多い区間を日常的に走る人(Advanced Drive)/自宅で充電できて、近距離が多い人(PHEV) |
| 見送っていい | いまの30系に不満が無い人/3.5L V6の走りと音が目的だった人(40系に設定なし)/狭い道や機械式駐車場が中心の人(最小回転半径5.9m)/ひとりで乗る時間が長い人 |
V6が欲しかった人は、どうすればいいんですか?
40系に選択肢は無いわ。音まで含めて欲しいなら、探すのは中古の30系ね
新しくなって、無くなるものもあるんですね
増えたものと消えたもの、両方見て決めるしかないの
買い替えの総額を決めるのは、いまの車の売値。
そのまま下取りに出せばいいんじゃないですか? わざわざ査定に出すの、面倒です
面倒なのは分かるけど、それだと店の言い値をそのまま飲むしかなくなるわよ
え、そんな大げさな話です?
大げさじゃないわ。基準になる数字を自分で持っていない人は、提示された額を疑う材料が無いの
疑うとか、そこまで考えたことなかったです
1,000万円級の買い物で、下取りの部分だけ丸投げするつもり? 見せてもらうだけなら、あなたが失うものは無いわ。それで『やっぱりいまの車をもう少し乗る』って決めても構わない
じゃあ、まずは見てもらうだけ、やってみます
それと、ひとつ言っておくわ。いまは中古の相場そのものが昔より上がっているの
じゃあ、古い車でも金額が出るってことですか
出ることがあるわ。人気のある車種なら、年式のわりに落ちていないこともあるの。下取りに出す前に、買取の金額を一度は見ておきなさい
📌 まとめ
- 40系アルファードは2023年6月21日発売。通常グレードは税込559万9,000円〜1,069万9,700円
- 30系の3.5L V6は廃止。上を担当するのはシステム306PSのPHEVで、EV走行換算距離は73km
- GA-K化で剛性 約50%向上・2列目の振動 約3分の1。買い替えの理由になるのは、主に乗り心地と静かさ
速くなりました、って話じゃないんですね
速さじゃなくて、乗せた人が疲れないかで作り替えた車ね
後ろに誰も乗せない私には、もったいないです
そうなるわね。使い方を先に決めて、それから今の車の値段を調べる。順番はそれでいいわ
よくある質問
40系アルファードはいつ発売された?
2023年6月21日に発売されました。その後2025年1月31日にPHEVが加わり、直近では2026年6月3日に一部改良が行われています。
価格はいくら?
通常グレードは税込559万9,000円〜1,069万9,700円です。別枠でトヨタ車体の特別架装車 Spacious Lounge があり、こちらは1,276万9,900円〜1,485万円です。
先代30系と何が違う?
最大の違いは、3.5L V6が廃止され、代わりにPHEV(システム306PS・EV走行換算距離73km)が加わったことです。プラットフォームもGA-K化され、トヨタは剛性を約50%高めて2列目の振動を約3分の1に減らしたとしています。Advanced Drive・Advanced Parkの設定も40系からです。
アルファードに2.4Lターボはある?
ありません。2.4Lターボは兄弟車ヴェルファイアの設定で、アルファードは2.5Lガソリン・2.5L HEV・2.5L PHEVの構成です。
新車をお得に買うには、何から始めればいい?
いま乗っている車を、できるだけ高く手放すことです。車両価格の値引きには限りがありますが、手放す側の金額は車の状態や時期で動きます。ディーラーの下取りを使う場合でも、先に買取の査定額を知っておけば、提示された下取り額が妥当かどうかを判断でき、そのまま交渉の材料になります。
※この記事は2026年7月28日時点の情報をもとに作成しています。価格・仕様は変更される場合がありますので、最新の情報は公式サイトでご確認ください。
この記事で参照した情報源(12件)
- トヨタ アルファード 公式ページ
- トヨタ アルファード 主要諸元表(2026年6月・公式PDF)
- トヨタ アルファード/ヴェルファイア 発売リリース(2023年6月)
- トヨタ 一部改良・PHEV追加リリース(2024年12月)
- トヨタ 一部改良リリース(2026年6月)
- トヨタ アルファード(30系)主要諸元表・2022年4月版(公式PDF)
- トヨタ 30系 特別仕様車 S "TYPE GOLD III" リリース(2022年)
- トヨタ車体 Spacious Lounge リリース(2026年6月)
- Motor Fan「3つのエンジン、どれを選ぶ? 新型アルファード&ヴェルファイア」(各エンジンの出力)
- GQ JAPAN「新型トヨタ アルファード試乗記」(乗り味)
- carview! アルファード 専門家レビュー(乗り味・留意点)
- 長野トヨタ 試乗記(乗り心地・静粛性)
※記事内の画像はイメージです。細部は実際のものと異なる場合があります。
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