BMW iXはどう選ぶ? 2026年モデルのxDrive60とM70の違いと、価格・航続距離
この記事の要点
- 価格はxDrive60 M Sportの1,519万円とM70 xDriveの1,994万円(税込)。国の補助金はxDrive60が68万円、M70が38.4万円
- xDrive60は544PSで航続723km、M70は659PSで602km。 エア・サスペンションと後輪操舵は両方に標準
- M70だけに、Bowers & Wilkinsの30スピーカーと、光の透け方を変えられるガラスの屋根が標準で付く
iXは、BMWの電気SUVでいちばん上のモデルだ。2025年9月の改良で、日本のグレードはxDrive60 M Sport(1,519万円)とM70 xDrive(1,994万円)の2つになった。一充電で走れる距離は、xDrive60が723km(WLTC)。
迷うのは、475万円の差があるxDrive60とM70、どちらにするか。M70の差額で手に入るのは、速さだけではない。そのうえ、国の補助金の額も2台で違う。
iXのオプションは、スピーカーもガラスの屋根も50万円を超える。xDrive60を選んでも、何を足すかで総額は100万円以上動く。

店長、この車、グリルが大きくて、ちょっと迫力がありますね
iXよ。BMWの電気SUVで、いちばん上のモデル。2021年に出て、2025年の秋に手が入ったの
1,500万円……どういう人が買うんですか
大きなSUVを、電気で選びたい人のための車ね。静かで、乗り心地が柔らかくて、広い。そこにお金を払う車よ
そもそもiXは、どういう車なのか。
iXは、BMWの電気自動車の大型SUVで、日本では2021年11月に発売された。2025年9月の改良で、グレードがxDrive60 M SportとM70 xDriveの2つになった。
| 項目 | xDrive60 M Sport | M70 xDrive |
|---|---|---|
| 価格(税込) | 15,190,000円 | 19,940,000円 |
| システム出力/トルク | 544PS/765N·m | 659PS/1,015N·m |
| 駆動 | 前後2モーター・4輪駆動 | 同左 |
| 一充電走行距離(WLTC) | 723km | 602km |
| 電費(WLTC) | 176Wh/km | 209Wh/km |
| 電池(総電力量) | 111.5kWh | 同左 |
| 全長×全幅×全高 | 4,965×1,965×1,695mm | 同左 |
| ホイールベース | 3,000mm | 同左 |
| 最低地上高 | 200mm | 同左 |
| 最小回転半径 | 6.0m(後輪操舵が働くと5.7m) | 同左 |
| 車両重量 | 2,530kg | 2,610kg |
| 荷室(通常時/後席を倒したとき) | 500L/1,750L | 同左 |
| 急速充電 | CHAdeMO対応 | 同左 |
| 乗車定員 | 5名 | 5名 |
全幅1,965mm、全長5m近い大きさだが、後輪も向きを変えるので、小回りは5.7mまで小さくなる。
幅が2m近くあるんですね
そう。停める場所は選ぶ車よ。ただ、後ろのタイヤも向きを変えるから、Uターンや車庫入れは、大きさのわりに楽なの
xDrive60とM70、475万円の差は何か。
次のものは、どちらにも標準で付く。iXは、xDrive60でも装備がほとんど削られていない。
- 4輪のアダプティブ・エア・サスペンション、後輪操舵(インテグレイテッド・アクティブ・ステアリング)
- ハンズ・オフ・アシストを含む「ドライビング・アシスト・プロフェッショナル」、リモート駐車を含む「パーキング・アシスト・プロフェッショナル」
- ヘッドアップ・ディスプレイ、ドライブ・レコーダー
- 4ゾーン・エアコン、シートの送風、前後のシート・ヒーター、ソフト・クローズ・ドア
- 光るキドニー・グリル、走行音を演出するアイコニック・サウンド・エレクトリック
- 停電のときに家や家電へ電気を送れるV2H・V2L、普通充電ケーブル
差が出るのは、次のところだ。
| 装備 | xDrive60 M Sport | M70 xDrive |
|---|---|---|
| 出力 | 544PS | 659PS |
| 一充電走行距離 | 723km | 602km |
| スピーカー | harman/kardon(655W・18スピーカー) | Bowers & Wilkins ダイヤモンド(1,615W・30スピーカー) |
| スカイ・ラウンジ・パノラマ・ガラス・サンルーフ(光の透け方を変えられる) | オプション(53万7,000円) | ● |
| ブレーキ・キャリパー | ブルー | レッド |
| BMW Individual フローズン・ディープ・グレー | — | 471,000円 |
※●=標準、—=設定なし
xDrive60にBowers & Wilkins(76万5,000円)とガラスの屋根(53万7,000円)を付けると、1,649万円。 M70との差は345万円まで縮む。残る差は、115PS多い出力と、ブレーキ・キャリパーの色、ステアリングの種類などだ。
M70のほうが、走れる距離は短いんですね
速さに振ったぶんね。長く走りたいならxDrive60のほうが121km長い。それに補助金も、xDrive60のほうが多いの
わたしなら、xDrive60でオプションを付けるかなあ
賢いわね。エア・サスペンションも後輪操舵も、2台とも標準。速さが要らないなら、xDrive60で困ることはないわ。ブレーキ・キャリパーが青から赤に変わるのも、差額のうちだもの

補助金を入れると、差はさらに開く
| グレード | 価格(税込) | 国のCEV補助金 | 補助金を引いた額 |
|---|---|---|---|
| xDrive60 M Sport | 15,190,000円 | 680,000円 | 14,510,000円 |
| M70 xDrive | 19,940,000円 | 384,000円 | 19,556,000円 |
※国のCEV補助金(銘柄別の交付額)。xDrive60の補助金は、2027年1月1日以降に登録すると54.4万円に下がる。M70は38.4万円のまま。自治体の補助金は含まない
補助金を引くと、2台の差は約505万円になる。
電気自動車なので、新車を買うときの重量税はかからず、翌年度の自動車税はおおむね75%軽くなる。
来年になると、補助金が少なくなるんですか
xDrive60はね。年内に登録できるかどうかで、13万6,000円違うの。納車の時期は、販売店で確かめておきなさい
ボディカラーは、どちらも8色が追加費用なし
| 色 | xDrive60 M Sport | M70 xDrive |
|---|---|---|
| アルピン・ホワイト | ● | ● |
| Mカーボン・ブラック(メタリック) | ● | ● |
| ブラック・サファイア(メタリック) | ● | ● |
| ミネラル・ホワイト(メタリック) | ● | ● |
| アークティック・レース・ブルー(メタリック) | ● | ● |
| アヴェンチュリン・レッド(メタリック) | ● | ● |
| スペース・シルバー(メタリック) | ● | ● |
| デューン・グレー(メタリック) | ● | ● |
| BMW Individual ストーム・ベイ/タンザナイト・ブルー | 209,000円 | 209,000円 |
| BMW Individual フローズン・ピュア・グレー | 471,000円 | 471,000円 |
| BMW Individual フローズン・ディープ・グレー | — | 471,000円 |
※●=追加費用なし、—=設定なし。追加額は改良や年次で変わることがある
内装は、ナチュラル・レザーの「Suite」(アミドとカスタネア)と、M Sportのブラック/アトラス・グレーから選べる。
アヴェンチュリン・レッド、深い赤でいいですね
大きな車体に、深い赤。目立つけれど、派手すぎない。この車には似合う色ね
直近で何が変わった?
| 時期 | 変わったこと |
|---|---|
| 2021年11月 | iXを日本で発売 |
| 2025年9月 | 改良。グレードをxDrive60 M SportとM70 xDriveに整理 |
M70には限定車「The First Edition」(国内5台)もあったが、受付は2025年10月16日で終わっている。
改良前のiXは「xDrive40」「xDrive50」「M60」というグレードだった。 中古車サイトで「xDrive50」と出ていたら、改良前の個体だ。
走りは、どう評価されている?
評価が多いのはM70だ。車内が静かで、エア・サスペンションの乗り心地が柔らかい。後ろのタイヤも曲がるのに、その動きが自然で、違和感がない。
659PSもあるのに、ふだんは穏やかに扱える。広い室内と、運転する楽しさの両方がある。
- 良い点: 静かさ、柔らかい乗り心地、自然な後輪操舵、広い室内
- 気になる点: 全幅1,965mm(停める場所は選ぶ)
速いのに、静かで柔らかいって褒められるんですね
そう。iXは、速さより静けさのほうを褒められる車ね。M70でさえ、そこを褒められているんだもの

メルセデスのEQE SUV・EQS SUVと比べると、どこにいる?
iXと同じ価格帯の電気SUVには、メルセデス・ベンツのEQE SUVとEQS SUVがある。
| 項目 | BMW iX xDrive60 M Sport | メルセデス EQE 350 4MATIC SUV | メルセデス EQS 450 4MATIC SUV |
|---|---|---|---|
| 価格(税込) | 1,519万円 | 1,311万円 | 1,661万円 |
| 国のCEV補助金 | 68万円 | 54.4万円 | 54.4万円 |
| 一充電走行距離(WLTC) | 723km | 550km | 673km |
| 全長×全幅×全高 | 4,965×1,965×1,695mm | 4,870×1,920×1,670mm | 5,130×2,035×1,725mm |
| 乗車定員 | 5名 | 5名 | 7名 |
※EQE SUV・EQS SUVの価格は2026年1月の価格表による
EQE SUVは208万円安く、ひとまわり小さい。iXはそれより173km長く走れる。 EQS SUVは3列シートで7人乗れる。
EQE SUVのほうが、200万円以上安いんですね
その代わり、iXは走れる距離が長くて、補助金も多い。遠出が多いならiX、街なかと近場ならEQE SUV。そういう分け方ね

買っていい人と、見送っていい人。
| こういう人 | どう考えるか |
|---|---|
| 静かで乗り心地のいい大型の電気SUVが欲しい | xDrive60 M Sport(補助金後1,451万円) |
| 遠出が多い | xDrive60 M Sport(航続723km) |
| 速さと、最高の音と、ガラスの屋根が全部欲しい | M70 xDrive(1,994万円) |
| 7人乗りが要る | 見送る → メルセデス EQS SUV |
| もう少し小さく安く、遠くまで走りたい | 見送る → 新型iX3(補助金後928万円・航続906km) |
| 全幅1,965mmが停められない | 見送る → 新型iX3(全幅1,895mm) |
わたしは、乗るならxDrive60のアヴェンチュリン・レッドです
私はM70。Bowers & Wilkinsの30スピーカーで、静かな車内に音楽を満たして走る。それがこの車のいちばん贅沢な使い方よ
オプション1つ分を、手放す車から出す。
1,500万円の車だと、オプションひとつでも数十万円なんですね
そこよ。スピーカーとガラスの屋根の2つで、130万円あまり。売った車のお金で、その2つを足せるかどうか、見ておきなさい
下取りに出せば、手間はかからないと思ってました
手間はね。でも中古車の値段はまだ高いところにあって、買取店のほうが上の数字を付けることもあるわ。下取りの額は、それと並べてから決めればいいの
その差で、ガラスの屋根に手が届くかもしれないんですね
そういうこと。戻ってくる額しだいで、屋根を付けるかどうかが決まる。査定の数字を見てからで遅くないわ
査定そのものは無料だ。
※国の補助金を受けた車は、自家用で4年の処分制限期間がある
📌 まとめ
- iXはxDrive60 M Sport(1,519万円)とM70 xDrive(1,994万円)の2つ。エア・サスペンションと後輪操舵は両方に標準
- xDrive60は航続723km、補助金68万円。 2027年1月以降の登録では補助金が54.4万円に下がる
- M70は659PSに、Bowers & Wilkinsとガラスの屋根が標準。 速さと音にお金を払うグレード
iXって、速さより静けさの車なんですね
私は、静かな車内でBowers & Wilkinsを鳴らしたいけど。それでも試乗では一度、音楽を止めて走ってみなさい。この車の静かさが分かるわ
試乗のときは、オーディオを切ってもらいます
よくある質問
BMW iXはいくらから買える?
iX xDrive60 M Sportの1,519万円(税込)からです。国のCEV補助金68万円を引くと1,451万円です。M70 xDriveは1,994万円です。
iXのxDrive60とM70は、何が違う?
M70は659PS(xDrive60は544PS)で、Bowers & Wilkinsの30スピーカーとスカイ・ラウンジ・パノラマ・ガラス・サンルーフが標準です。エア・サスペンション、後輪操舵、運転支援は両方に標準です。一充電走行距離はxDrive60が723km、M70が602kmです。
iXの補助金はいくら?
国のCEV補助金は、xDrive60 M Sportが68万円、M70 xDriveが38.4万円です。xDrive60は、2027年1月1日以降に登録すると54.4万円になります。
iXは何人乗り?
5人乗りです。3列シートの設定はありません。
新車をお得に買うには、何から始めればいい?
手放す車の買取額を、下取りの見積もりとは別に調べておくことです。iXはオプションが数十万円単位なので、売値の差で付けられる装備が変わります。
この記事で参照した情報源(11件)
※この記事は2026年10月3日時点の情報をもとに作成しています。価格・装備・カラー・補助金額は改良や制度の変更で変わることがあります。
※記事内の画像はイメージです。細部は実際のものと異なる場合があります。
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