新型BMW iX3(2026年・NA5型)はX3と何が違う? ノイエ・クラッセ第1弾の価格と航続距離
この記事の要点
- 2026年7月22日発売、7月下旬から納車。 価格は50 xDriveが982万円、50 xDrive M Sportが1,034万円(税込)。国の補助金は54.4万円
- 前後2つのモーターの4輪駆動で469PS、一充電906km。 最大320kWの急速充電で、10%→80%が約26分
- メーターをなくし、フロント・ガラスの下に端から端まで広がる表示「パノラミック・ビジョン」を採用。 高速道路で時速130kmまで手を離せる運転支援も標準(2026年11月以降に利用開始の予定)
新型iX3は、BMWの次の世代「ノイエ・クラッセ」の第1弾として、2026年7月22日に日本で発売された電気自動車のSUVだ。価格は982万円からで、一充電で906km(WLTC)走る。X3のラインアップに加わる電気自動車で、前後2つのモーターの4輪駆動になった。
この記事は、X3と迷っている人、そして「電気自動車は遠出が不安」と思ってきた人に向けて書く。
X3と比べるなら、グレードをそろえて見る必要がある。original同士と、M Sport同士では、差が50万円近く変わるからだ。

店長、この顔、いままでのBMWと全然違いますね
新型のiX3よ。BMWが『ノイエ・クラッセ』と呼ぶ、次の世代の第1弾なの
ノイエ・クラッセって、どういう意味なんですか?
1960年代の初めに出たBMWのモデル群の名前よ。いまの3シリーズや5シリーズにつながる出発点とされているわ。その名前を、もう一度使ったのね
それだけ気合が入ってるってことですね
そもそも、新型iX3はどんな車なのか
新型iX3は、X3と同じくらいの大きさの5人乗りSUVだ。前後に1つずつモーターを積む4輪駆動で、日本で買えるのは「50 xDrive」と「50 xDrive M Sport」の2つ。
先代のiX3は、エンジンのX3を土台にした後輪駆動の電気自動車だった。新型は別物で、前後2つのモーターで走る4輪駆動。新しい世代の電池とモーター(第6世代のBMW eDrive)を組み合わせている。
価格は、先代のM Sport(922万円)に対して、新型はどちらのグレードでも高くなった(50 xDriveで60万円、M Sportで112万円)。国の補助金は、先代の48万円から54.4万円になっている。
| 項目 | 50 xDrive | 50 xDrive M Sport |
|---|---|---|
| 価格(税込) | 9,820,000円 | 10,340,000円 |
| モーター・駆動 | 前後2基・4輪駆動 | 同左 |
| システム出力/トルク | 469PS/645N·m | 同左 |
| 一充電走行距離(WLTC) | 906km | 835km |
| 電費(WLTC) | 138Wh/km | 150Wh/km |
| 電池(総電力量) | 109.1kWh | 同左 |
| 全長×全幅×全高 | 4,780×1,895×1,635mm | 同左 |
| ホイールベース | 2,895mm | 同左 |
| 最低地上高 | 176mm | 同左 |
| 車両重量 | 2,330kg | 同左 |
| 荷室 | 520L(後席を倒すと1,750L)+前の収納58L | 同左 |
| タイヤ | 20インチ | 21インチ |
| 乗車定員 | 5名 | 5名 |
M Sportは21インチのタイヤを履き、航続距離は71km短い。
906kmって、東京から大阪まで、途中で充電しなくても行けそうな数字ですね
カタログの値だから、実際はエアコンや速度で減るわ。それでも、遠出のたびに充電のことを考えなくていい距離にはなったの
前にも荷物を入れる場所があるんですね
58L。充電ケーブルをそこにしまえば、後ろの荷室を全部使えるわ
X3と何が違うのか
新型iX3は、X3のラインアップに加わる電気自動車だ。比べると、次のようになる。
| 項目 | 新型iX3 50 xDrive | X3 20d xDrive(ディーゼル) |
|---|---|---|
| 価格 | 982万円(補助金を引くと928万円)。M Sportは1,034万円(同980万円) | originalは787万円、M Sportは887万円 |
| サイズ | 4,780×1,895×1,635mm、ホイールベース2,895mm | 4,755×1,920×1,660mm、ホイールベース2,865mm |
| パワートレイン・燃費 | 電気・469PS・一充電906km | 2.0Lディーゼル+48V・197PS・WLTC 16.3km/L |
| 安全・運転支援 | ハイウェイ・アシスト(時速130kmまで手放し)標準 | ドライビング・アシスト・プロフェッショナル(渋滞時の手放し)標準 |
| 内装・画面まわり | パノラミック・ビジョン(43.3インチ)+17.9インチ画面、3Dヘッドアップ・ディスプレイ | 曲面ディスプレイ、ヘッドアップ・ディスプレイ |
※補助金は国のCEV補助金(54.4万円)。補助金を引いた差は、original同士で141万円、M Sport同士で93万円
表の差は、グレードの装備の中身まではそろえていない。
iX3は、X3より全幅が25mm狭く、全高も25mm低い。 ホイールベースは30mm長い。荷室はX3(570L)より50L小さいが、前に58Lの収納がある。
電気自動車なのに、X3より細いんですね
そう。狭い駐車場で隣の車とのすき間を気にするなら、2.5cmでもうれしいわね。値段の差は、補助金を引いても残るけど

充電は、いちばん大きく変わったところ
新型iX3は、800Vの電気系統を使い、最大320kWの急速充電に対応する。BMWの電気自動車として初めての数字だ。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 10%→80% | 約26分(BMW Japanの参考実測:外気温25℃、最大240kWの充電器) |
| 15分の充電で走れる距離 | 最大約395km相当(同上) |
| 350kW級の充電器を使った場合 | 15分で最大約420km相当(外気温22℃の参考値と計算値) |
| 外部給電 | V2H・V2L対応(停電のときに、家や家電へ電気を送れる) |
※使う充電器、気温、電池の状態で大きく変わる
海老名サービス・エリアなどに、最大350kW(総出力400kW)の新しい急速充電器が置かれる予定もある。
15分で400km近く……ガソリンを入れるのと、そんなに変わらないですね
出力の大きい充電器に当たれば、ね。そういう充電器が増えるほど、この車の値打ちが上がるの。家で充電できるなら、ふだんは家、遠出だけ急速充電。それで十分よ
画面と運転支援も、新しい世代になった
BMWパノラミックiDriveは、フロント・ガラスの下を端から端まで、約110cmにわたって使う43.3インチの表示「パノラミック・ビジョン」と、運転席側へ17.5度傾けた17.9インチのタッチ画面でできている。これまでのメーター・パネルはなくなった。
さらに、奥行きを持たせて表示できる3Dヘッドアップ・ディスプレイを、BMWで初めて採用した。
運転支援は、「ドライビング・アシスト・プラス」に加えて、「ハイウェイ・アシスト」が標準になる。高速道路で、時速130kmまで、条件付きでハンドルから手を離して走れる。車線変更は、ドライバーがドア・ミラーを見るだけで承認できる(日本で売るBMWで初めて)。ハイウェイ・アシストを使えるのは2026年11月以降の予定で、新車から3年間は利用料込み、その後は有料になる。
ミラーを見るだけで、車線を変えてくれるんですか
そう。ウインカーを出す代わりに、目で返事をするの。私はまだ慣れる自信がないけど
手放しの機能が、まだ使えないのはちょっと残念ですね
標準装備なのに、使えるのは2026年11月以降の予定。納車された時点では使えない時期がある、ということは覚えておきなさい
ボディカラーは、標準車が5色、M Sportが8色
| 色 | 50 xDrive | 50 xDrive M Sport |
|---|---|---|
| アルピン・ホワイト | ● | ● |
| ブラック・サファイア(メタリック) | ● | ● |
| スペース・シルバー(メタリック) | ● | ● |
| ファイヤー・レッド(メタリック) | ● | ● |
| ユーカリ・グリーン(メタリック) | ● | ● |
| Mブルックリン・グレー(メタリック) | — | ● |
| ポラライズド・グレー(メタリック) | — | ● |
| オーシャン・ウェーブ・ブルー(メタリック) | — | ● |
| フローズン・スペース・シルバー(メタリック) | — | 325,000円 |
| BMW Individual スペシャル・ペイント | — | 673,000円 |
※●=追加費用なし、—=設定なし。追加額は改良や年次で変わることがある
内装は「コンテンポラリー・インテリア」で、ブラック、デジタル・ホワイト、カスタネア、アガベ・グリーンがある。M SportにはMの黒い内装も用意される。
ユーカリ・グリーン、名前もかわいいです。標準車でも選べるんですね
緑の車体に、アガベ・グリーンの内装。この組み合わせは似合うわ
走り・使い勝手は、どう評価されている?
試乗記の多くはM Sportに乗っている。ハンドルを切ったときの反応が良く、車体の動きが軽い。2.3トンを超える重さを感じさせない。
一方で、低い速度では細かい上下の揺れや硬さがあり、速度が上がると落ち着く。足まわりは引き締まっているが、嫌な硬さではない。
- 良い点: 軽快な身のこなし、ハンドルの反応
- 気になる点: 低速での細かな揺れ(試乗車はM Sport)
20インチの標準車の乗り味は、M Sportと違う可能性がある。乗り心地を重く見るなら、2つを乗り比べたい。

数字じゃなくて、実際どうなの
正直、982万円は高いです。補助金を引いても、928万円
高いわ。でも、BMWの次の世代の第1弾に払う値段でもあるの
X3のディーゼルなら、800万円を切るグレードもあるんですよね
そう。その差で、906km走れる電池と、短い時間で戻る充電が付いてくる。ただ、家で充電できないなら、その差を払う意味はだいぶ薄れるわ
わたしなら、906km走れるのがいいです。充電の心配が減るなら
この車が出した答えはそれね。電気自動車を『遠出が不安』で避けてきた人が、距離で迷わずに選べる数字になったのよ

買うべき人/見送っていい人
| こういう人 | どう考えるか |
|---|---|
| 遠出が多いが、電気自動車にしたい | 50 xDrive(982万円・906km) |
| 見た目と色の選択肢も欲しい | 50 xDrive M Sport(1,034万円・835km) |
| X3と迷っている・家で充電できる | 新型iX3(補助金後928万円) |
| 家で充電できない | 見送る → X3 20d(ディーゼル・787万円から) |
| もっと小さく安い電気SUV | 見送る → iX1(補助金後610万円) |
| もっと大きく上質な電気SUV | 見送る → iX(1,519万円から) |
わたしは50 xDriveで、ユーカリ・グリーンです。M Sportとの差52万円で、色は選べるので
私はM Sportのポラライズド・グレー。新しい顔は、暗い色で見るといちばん鋭く見えるのよ
新しい世代の1台目は、手放す車から考える。
でも、1,000万円近い車って、どう考えたらいいかわからないです
出ていくお金を小さくする方法は2つあるの。国の補助金と、いまの車の売値よ
売値は、そんなに期待できないです
最初からあきらめるのが、一番もったいないわ。乗りつぶすつもりだった車にも、値段は付くものよ。下取りの額だけで決めずに、買取の額と並べなさい
売った分も、そのままiX3の予算に回せますね
そう。補助金と売値を引いた残りが、本当に払うお金。X3でも売値は同じだけ引くから差は変わらないけれど、1,000万円近い数字は、ずいぶん小さく見えてくるはずよ
査定は無料。見てもらった数字が低ければ、売らなくていい。
📌 まとめ
- 新型iX3は2026年7月22日発売、982万円から。ノイエ・クラッセの第1弾で、補助金は54.4万円
- 一充電906km、最大320kW充電で10%→80%が約26分。 遠出の不安を減らした電気自動車
- メーターをなくしたパノラミック・ビジョンと、時速130kmまでの手放し運転支援(11月以降に利用開始予定)
新しい顔、最初は驚いたけど、見慣れてきました
でしょう。実車を一度見てきなさい。暗い色の車があれば、それも見比べるといいわ
ユーカリ・グリーンと暗い色、両方の実車を探してみます
よくある質問
新型iX3はいつ発売?
2026年7月22日に日本で発表・販売開始され、7月下旬以降に納車が始まりました。
新型iX3の価格はいくら?
50 xDriveが982万円、50 xDrive M Sportが1,034万円(税込)です。国のCEV補助金は54.4万円で、2027年1月以降に登録しても同じ額です。
新型iX3は一充電で何km走る?
WLTCモードで、50 xDriveが906km、50 xDrive M Sportが835kmです。
新型iX3とX3は、何が違う?
iX3は前後2つのモーターで走る電気自動車で、出力は469PSです。全幅はX3より25mm狭い1,895mmで、前にも58Lの収納があります。補助金を引いた差は、X3 20d xDriveのoriginal(787万円)とは141万円、M Sport同士(iX3 980万円・X3 887万円)では93万円です。
買い替えるなら、いま乗っている車はいくらで売れる?
車種や状態で大きく変わります。いまは中古の相場が高く、下取りより買取のほうが高くなりやすいので、見積もりの前に一度調べておくと、iX3に回せる予算が分かります。
この記事で参照した情報源(10件)
- BMWジャパン ノイエ・クラッセ第一弾モデル新型「BMW iX3」誕生(2026年7月22日)
- BMWジャパン BMW iX3 メーカー希望小売価格/標準装備/オプション/主要諸元
- BMWジャパン BMW iX3 車種ページ
- BMWジャパン 新型iX3 先行案内(2026年5月25日)
- BMWジャパン BMW X3 メーカー希望小売価格/標準装備/オプション/主要諸元(2026年8月版)
- 次世代自動車振興センター CEV補助金 銘柄ごとの補助金交付額
- webCG BMW iX3 50 xDrive M Sport 試乗記
- CAR and DRIVER BMW iX3 試乗記
- 中古車オークション相場(車選びドットコム)
- 中古車市場レポート(車選びドットコム)
※この記事は2026年10月3日時点の情報をもとに作成しています。価格・装備・カラー・補助金額は改良や制度の変更で変わることがあります。
※記事内の画像はイメージです。細部は実際のものと異なる場合があります。
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