BMWの電気自動車はどれを選ぶ? 2026年モデルの全車を補助金込みの価格と航続距離で比較
この記事の要点
- 初めての電気自動車を安く買いたいならiX1 eDrive20(補助金後610万円。エンジンのX1との差は43万円)
- 遠出が多いなら新型iX3(906km)。補助金で選ぶなら、年内に登録できるi4 eDrive40(85万円、2027年1月以降の登録は68万円)
- 背の高いSUVならiX1・iX2・iX3・iX、低いセダンの形ならi4・i5。 迷ったら、家の駐車場の幅と、遠出の多さで決める
BMWの日本の価格表に載っている電気自動車は6車種ある。SUVのiX1、iX2、新型iX3、iX、そしてセダン系のi4とi5。価格はiX1の678万円から、iX M70の1,994万円までだ。
電気自動車は、国の補助金を引いた値段で比べないと、選び方を間違える。補助金はモデルとグレードで38.4万円から85万円まで違い、i4・i5・iXの一部は2027年1月以降の登録で額が下がる。全車を補助金込みで並べ、形と走れる距離で選び分けると、迷う範囲はかなり狭くなる。
どれを選ぶにしても、補助金の額と、いつ登録できるかは先に確かめておきたい。 登録の日で、同じ車の補助金が十数万円変わるからだ。

店長、BMWの電気自動車って、名前にみんな『i』が付いてるんですね
そう。iのあとの数字は、エンジン車の名前とだいたい対応しているの。iX1はX1、i4は4シリーズ グラン クーペ、i5は5シリーズの電気自動車版よ
iXだけ、数字がないですね
iXは、大きな電気SUV。新型のiX3は、ノイエ・クラッセと呼ばれる新しい世代の1台目よ。名前の数字だけでは、大きさの順にならないの
まず、全部を補助金込みで並べる
価格表に載っている電気自動車を、国のCEV補助金を引いた額で並べると、次のようになる。
| モデル | グレード | 価格(税込) | 国の補助金 | 補助金を引いた額 | 一充電走行距離(WLTC) | 駆動 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| iX1 | eDrive20 M Sport | 678万円 | 68万円 | 610万円 | 550km | 前輪 |
| iX1 | xDrive30 M Sport | 746万円 | 48万円 | 698万円 | 507km | 4輪 |
| iX2 | xDrive30 M Sport | 768万円 | 48万円 | 720万円 | 507km | 4輪 |
| i4 | eDrive40 M Sport | 922万円 | 85万円 | 837万円 | 636km | 後輪 |
| 新型iX3 | 50 xDrive | 982万円 | 54.4万円 | 927.6万円 | 906km | 4輪 |
| i5 | eDrive40 M Sport セダン | 1,043万円 | 68万円 | 975万円 | 648km | 後輪 |
| i5 | eDrive35L ロング | 1,063万円 | 54.4万円 | 1,008.6万円 | 600km | 後輪 |
| i5 | eDrive40 M Sport ツーリング | 1,085万円 | 68万円 | 1,017万円 | 620km | 後輪 |
| i4 | M60 xDrive | 1,243万円 | 54.4万円 | 1,188.6万円 | 595km | 4輪 |
| iX | xDrive60 M Sport | 1,519万円 | 68万円 | 1,451万円 | 723km | 4輪 |
| i5 | M60 xDrive セダン/ツーリング | 1,625万/1,665万円 | 38.4万円 | 1,586.6万/1,626.6万円 | 527/515km | 4輪 |
| iX | M70 xDrive | 1,994万円 | 38.4万円 | 1,955.6万円 | 602km | 4輪 |
※国のCEV補助金(銘柄別の交付額、2026年12月31日までの登録)。自治体の補助金は含まない。新型iX3 M Sport(1,034万円・835km)は省略
補助金の額って、車ごとにずいぶん違うんですね
そう。補助金を引くと、i4はiX3より90万円以上安い。値札だけ見ていると、気づかないところよ
2027年1月から、補助金が下がる車がある
国の補助金は、登録する日で額が決まる。次の3つは、2027年1月1日以降に登録すると額が下がる。
| グレード | 2026年12月31日までの登録 | 2027年1月1日以降の登録 | 差 |
|---|---|---|---|
| i4 eDrive40 M Sport | 85万円 | 68万円 | 17万円 |
| i5 eDrive40 M Sport(セダン・ツーリング) | 68万円 | 54.4万円 | 13.6万円 |
| iX xDrive60 M Sport | 68万円 | 54.4万円 | 13.6万円 |
iX1、iX2、新型iX3、i4 M60、i5 M60、i5 eDrive35L、iX M70は、2027年以降も同じ額だ。
年内に登録できるかどうかで、17万円も違うんですか
車は同じなのに、登録の日付だけで17万円。気前がいいのか細かいのか、分からない制度ね。ここに挙がった車なら、注文の前に、いつ登録できそうかを聞いておくことよ

背の高いSUVか、低いセダンの形か
まず形で2つに分かれる。
| 形 | モデル | 補助金を引いた額 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 背の高いSUV | iX1・iX2 | 610万〜720万円 | 初めての電気自動車、街なか中心 |
| 背の高いSUV | 新型iX3 | 927.6万円〜 | 遠出が多い、充電の回数を減らしたい |
| 背の高いSUV | iX | 1,451万円〜 | 静かさと乗り心地を最優先 |
| 低いセダンの形 | i4 | 837万円〜 | 4シリーズの形が好き、後輪駆動に乗りたい |
| 低いセダンの形 | i5 | 975万円〜 | 5シリーズの広さ、ワゴンやロングも選びたい |
いま価格表にある電気自動車で、後輪駆動はi4とi5(eDrive40、eDrive35L)だけ。 前輪駆動はiX1 eDrive20、残りは4輪駆動だ。
わたしは、まずiX1かな。値段も大きさも、ちょうどいいです
いい選び方ね。iX1のなかでは、前輪駆動のeDrive20のほうが補助金も多くて、走れる距離も長いわ
じゃあ、iX1から見てみます
走れる距離で選ぶなら
モデルごとに、いちばん長く走れるグレードを並べる。
| モデル | グレード | 一充電走行距離(WLTC) |
|---|---|---|
| 新型iX3 | 50 xDrive(M Sportは835km) | 906km |
| iX | xDrive60 M Sport | 723km |
| i5 | eDrive40 セダン | 648km |
| i4 | eDrive40 | 636km |
| iX1 | eDrive20 | 550km |
| iX2 | xDrive30 | 507km |
※WLTCモードの値。実際の距離はエアコンや速度、気温で短くなる
新型iX3 50 xDriveは、ほかのBMWの電気自動車より180km以上長く走れる。 急速充電も最大320kWに対応し、10%から80%まで約26分(BMW Japanの参考実測)だ。
iX3だけ、飛び抜けてますね
走れる距離も、充電の速さも、いまのBMWではいちばん上なの。遠出で充電のことを考えたくないなら、iX3がいちばん楽よ
エンジン車と比べると、差はいくら?
同じ形のエンジン車がある3つは、補助金を引くと差がかなり小さくなる。
| 電気自動車(補助金後) | エンジン車 | 差 |
|---|---|---|
| iX1 eDrive20 M Sport(610万円) | X1 sDrive20i M Sport(567万円) | 43万円 |
| i4 eDrive40 M Sport(837万円) | 4シリーズ 420i M Sport グラン クーペ(764万円) | 73万円 |
| i4 eDrive40 M Sport(837万円) | 4シリーズ 420d xDrive M Sport グラン クーペ(822万円) | 15万円 |
| i5 eDrive40 M Sport セダン(975万円) | 5シリーズ 523i M Sport セダン(915万円) | 60万円 |
電気自動車は、新車を買うときの重量税がかからず、翌年度の自動車税はおおむね75%軽くなる。
i4とディーゼルの4シリーズ、15万円しか違わないんですか
そう。家で充電できるなら、i4を選ばない理由を探すほうが難しいくらいね。ただし、2027年の登録になると差は倍になるわ
家で充電できるかが、最初の分かれ道
BMWの電気自動車を選ぶ人の多くは、家で夜に充電することになる。付属の普通充電ケーブルは3kW、BMWの自宅用の充電器「ウォール・ボックス」は最大8kWと案内されている。どちらを使うかで、一晩に戻せる量が変わる。 充電器の工事の費用は、車の値段とは別にかかる。
遠出のときは、高速道路のサービス・エリアなどにある急速充電器を使う。
うちの駐車場に、充電器って付けられるかなあ
そこは、まず確かめるしかないわね。付けられないなら、電気自動車はまだ早い。無理をして選ぶと、毎日が充電の段取りになってしまうもの
付けられたら、どれくらいの電気自動車を選べばいいですか?
毎日の通勤と週末の買い物なら、iX1の550kmで十分すぎるくらい。遠出の回数が多いほど、走れる距離の長いiX3やiXの値打ちが上がるの。値段の差を、遠出の回数で割って考えてみなさい
走りは、どう評価されている?
試乗記の評価を、モデルごとに短くまとめる。
| モデル | よく挙がる良い点 | 気になる点 |
|---|---|---|
| iX1・iX2 | 力強い加速と扱いやすさ、車重を感じさせない動き | 細かい凹凸での硬さ |
| 新型iX3 | ハンドルの反応の良さと、2.3トンを超える車体の軽快さ | 低速での細かな揺れ(M Sport) |
| iX | 静かさ、エア・サスペンションの柔らかい乗り心地、自然な後輪操舵 | 全幅1,965mm(停める場所は選ぶ) |
| i4 | エンジンのBMWに近い自然な動き、快適さ | 車重と低い最低地上高 |
| i5 | 安定した姿勢、静かさ、長距離の快適さ | eDrive40のハンドルの手応え |
iX1・iX2、新型iX3、i5のツーリングでは、重い電気自動車なのに、重さを感じさせない身のこなしが評価されている。 iXとi4は、静かさや自然な動きのほうが評価されている。
軽快さで選ぶなら、iX3なんですね
そう。静かさを取るならiX、軽快さならiX3、エンジン車から乗り換えて違和感が少ないのはi4。乗り味でも、選ぶ車は分かれるわ
まだ買えないけれど、発表されている電気自動車
日本の公式サイトには、「Coming Soon」として次の3台が載っている。どれも日本での価格と発売日は未発表だ。 名前だけ先に並べて、値段はまだ教えてくれない。
| モデル | どんな車か | 日本への導入 |
|---|---|---|
| i7(改良型) | 7シリーズの電気自動車版 | 2026年秋以降の予定 |
| 新型i3 | 次の3シリーズの電気自動車版のセダン | 2027年以降の予定 |
| iX5 | 新型X5の電気自動車版 | 2027年以降の予定 |
i3って、昔の小さいi3とは違うんですか
名前は同じでも別物よ。今度のi3は、3シリーズのセダンの電気自動車版。日本には2027年以降に来る予定よ

買っていい人と、見送っていい人。
| こういう人 | どう考えるか |
|---|---|
| 初めての電気自動車を、なるべく安く | iX1 eDrive20(補助金後610万円) |
| SUVを形で選びたい | iX2(補助金後720万円) |
| 遠出が多い・充電の回数を減らしたい | 新型iX3(906km) |
| 4シリーズの形・後輪駆動が好き | i4 eDrive40(補助金後837万円) |
| 大きなセダン・ワゴンを電気で | i5(補助金後975万円から) |
| 静かで大きな電気SUV | iX(補助金後1,451万円から) |
| 家で充電できない | 見送る → エンジン車(X1、4シリーズ、5シリーズなど) |
| 7人乗りの電気SUVが欲しい | 見送る → BMWの電気SUVはどれも5人乗り。メルセデス EQS SUV(7人乗り)など他のブランドで探す |
わたしはiX1の前輪駆動です。補助金後で600万円そこそこなら、エンジン車と比べても考えられる値段なので
私はi4のM60。低いセダンの形で602PS。電気自動車で速さを買うなら、これよ
補助金と、手放す車の値段を足して考える。
補助金がこんなに出るなら、電気自動車も悪くないなって思えてきました
でしょう。補助金で戻るお金、それからいまの車を売ったお金。その2つを引いた残りが、本当に出ていくお金よ
わたしの車は、たぶんたいした値段じゃないです
台数の多い車は相場が落ち着いてきたけれど、SUVやスポーツ系はまだ高いわ。どちらにしても、自分の車の値段は、一度査定に出してみないとわからないの。それに下取りの額は、買取店の額と比べてから決めればいいわ
補助金で戻る分に、売った分も足せるなら、iX1よりひとつ上のiX2や新型iX3も見られるかもしれないですね
そういうこと。補助金と売った額の2つを足すと、ひとつ上のモデルに手が届くこともあるの
査定は無料。補助金と合わせてどのモデルまで届くかは、数字を見れば分かる。
📌 まとめ
- BMWの電気自動車は6車種。補助金を引くと、iX1 eDrive20の610万円からiX M70の1,955.6万円まで
- 補助金はi4 eDrive40が85万円で最多、走れる距離は新型iX3の906kmが最長
- i4・i5のeDrive40とiX xDrive60は、2027年1月以降の登録で補助金が下がる
家で充電できるかどうかを先に確かめて、それから形を決めます
その順番で正解よ。私なら形から決めちゃうけど。i4とi5とiXを選ぶなら、年内に登録できるかどうかで、補助金が十数万円変わるの。注文の前に聞いておくだけで、損を避けられるわ
まず、うちの駐車場に200Vのコンセントを付けられるか聞いてみます
よくある質問
BMWの電気自動車で、いちばん安いのは?
iX1 eDrive20 M Sportの678万円(税込)です。国のCEV補助金68万円を引くと610万円になります。
BMWの電気自動車で、いちばん遠くまで走れるのは?
新型iX3 50 xDriveの906km(WLTCモード)です。次がiX3 50 xDrive M Sportの835km、その次がiX xDrive60 M Sportの723kmです。
BMWの電気自動車の補助金は、いくら?
国のCEV補助金は、グレードによって38.4万円から85万円です。もっとも多いのはi4 eDrive40 M Sportの85万円で、2027年1月1日以降の登録では68万円になります。
BMWで、いま買える後輪駆動の電気自動車は?
価格表にある電気自動車では、i4 eDrive40 M Sport、i5 eDrive40 M Sport(セダン・ツーリング)、i5 eDrive35L(ロング)です。
新車をお得に買うには、何から始めればいい?
いまの車の買取額を調べておくことです。補助金で戻る分と売った額を足すと、iX1の上のiX2や新型iX3まで届くかどうかが分かります。
この記事で参照した情報源(20件)
- BMWジャパン 全モデル一覧
- BMWジャパン 装備・価格表ダウンロード
- BMWジャパン ノイエ・クラッセ第一弾モデル新型「BMW iX3」誕生(2026年7月22日)
- BMWジャパン BMW i7(Coming Soon)
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- 中古車市場レポート(車選びドットコム)
※この記事は2026年10月3日時点の情報をもとに作成しています。価格・装備・補助金額は改良や制度の変更で変わることがあります。
※記事内の画像はイメージです。細部は実際のものと異なる場合があります。
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