BMW XMとはどんな車? 2026年モデルの価格・性能とPHEVの中身
この記事の要点
- 価格はXM Labelの2,333万円(税込・予定価格)。グレードはこれ1つ
- V8+モーターのプラグインハイブリッドで748PS・1,000N·m。 電気だけで走れる距離は、最新の車種ページで101.7km(等価EVレンジ)
- 同じ型のV8を積むM60i(X6は1,708万円、X7は1,846万円)より487万〜625万円高い。差は、モーターと、Mだけで作った車であること
XMは、BMWで唯一の「Mハイ・パフォーマンス専用モデル」だ。4.4L V8にモーターを組み合わせたプラグインハイブリッドで、システム全体の最高出力は748PS。グレードは「XM Label」の1つだけで、価格は2,333万円(予定価格)になる。
同じ型の4.4L V8は、X5・X6・X7の「M60i」にも積まれている。XMはそこへモーターを足し、最初からMだけの車として作られた。 違いはこの2つにある。
XMは通常の9色も内装も追加費用がかからない。価格は予定価格のまま。いま確かめられる数字は、手放す車の値段のほうだ。

店長、これ……本当にBMWですか? グリルがすごいことになってますけど
XMよ。BMWで、いちばん主張の強い車ね
値段、2,333万円って書いてあります。X7より高いんですか?
高いわ。BMWのSUVでいちばん高くて、いちばん出力が大きいの
見た目はびっくりしますけど、何がそんなに違うんですか?
V8に、電気のモーターが付いているのよ。速さのためのプラグインハイブリッド。そこがほかのBMWのSUVと違うの
そもそもXMは、どういう車なのか。
XM(G09型)は2023年1月に日本で発表された。BMWのXモデルとして初めてのM専用モデルで、Mとして初めてのプラグインハイブリッドでもある。ほかのXモデルのM60iが、X5やX7のラインアップの中の高性能グレードなのに対して、XMは最初からMだけの車として作られた。
2025年10月に、ラインアップが「XM Label」1つにまとめられた。それまでは「XM」というグレードもあった。
| 項目 | XM Label |
|---|---|
| エンジン | 4.4L V8ガソリン(585PS・750N·m) |
| モーター | 197PS・280N·m |
| システム全体 | 748PS・1,000N·m |
| 0-100km/h加速 | 3.8秒(欧州仕様の社内値) |
| 変速機・駆動 | 8速AT・4輪駆動 |
| 全長×全幅×全高 | 5,110×2,005×1,755mm |
| ホイールベース | 3,105mm |
| 最低地上高 | 220mm |
| 最小回転半径 | 6.2m |
| 車両重量 | 2,730kg |
| 荷室(通常時/後席を倒したとき) | 527L/1,820L |
| 乗車定員 | 5名 |
| 電池 | リチウムイオン 29.5kWh |
| ハイブリッド燃料消費率(WLTC) | 8.5km/L |
| タイヤ | 前275/35R23・後315/30R23 |
※寸法・重量・燃費・電池は2026年7月以前の生産車の諸元。2026年8月以降の生産車は一部に変更があり、国の型式の申請中。新しい諸元は認定後に公表される
この加速、完全にスポーツカーの数字ですよね
2.7トンのSUVでそれよ。V8とモーターが、2つで押し出すの
ホイールベースが3,105mmって、X7と同じですね
そうね。大きさはX7に近いけど、乗れるのは5人。3列目は無いわ
価格が「予定価格」になっている理由
2026年9月9日付の価格表では、XM Labelの価格は2,333万円の「予定価格」になっている。2026年8月以降に作られる車に一部変更があり、国の型式の申請をしているためだ。主要な諸元の欄も、認定が下りるまで空欄になっている。
| 時期 | 価格(税込) | 状態 |
|---|---|---|
| 2025年10月(XM Labelに一本化したとき) | 2,328万円 | — |
| 2026年9月の価格表 | 2,333万円 | 予定価格(型式の申請中) |
電気だけで走れる距離(等価EVレンジ)は、最新の車種ページで101.7kmと書かれている。7月以前の生産車の諸元表では91km(プラグインレンジは98km)だった。車種ページには、「2026年8月生産をもって」後席のクッション2個を廃止するという注記もある。
変わったところ、全部は分からないんですか?
はっきりしているのは、値段が予定価格になったことと、後ろのクッションくらいね。細かい諸元は、認定が下りてから確かめればいいわ
X5・X6・X7のM60iと、どこが違う?
XMと同じ型の4.4L V8は、X5・X6・X7の「M60i」にも積まれている。エンジン単体の出力はXMが585PS、M60iが530PSで、XMはそこへ197PSのモーターが加わる。
| 項目 | X6 M60i | X7 M60i | XM Label |
|---|---|---|---|
| 価格(税込) | 1,708万円 | 1,846万円 | 2,333万円(予定) |
| 動力 | V8+48Vマイルドハイブリッド | V8+48Vマイルドハイブリッド | V8+プラグインハイブリッド |
| 最高出力 | 530PS | 530PS | 748PS(システム) |
| 最大トルク | 750N·m | 750N·m | 1,000N·m(システム) |
| 電気だけで走る | — | — | できる |
| 乗車定員 | 5名 | 7名 | 5名 |
| 全長 | 4,955mm | 5,170mm | 5,110mm |
※X5 M60iは2026年3月で生産を終え、いまは在庫車のみ(ひとつ前の価格表で1,597万円)。XMの寸法は2026年7月以前の生産車
XMは、X6 M60iより625万円、X7 M60iより487万円高い。 その差で、システム全体で218PS上の出力と、家で充電して電気だけで走る使い方が手に入る。
500万円前後の差……。V8が同じなら、M60iでもいい気がします
速さの数字だけならね。XMは、Mが最初から自分のためだけに作った車なの。M60iは、X5やX7の中のいちばん速いグレード。そこに差を感じる人が買う車よ
電気だけで走れるのは、ちょっといいですね。近所の買い物ならエンジンをかけずに済みそう
家で充電できればね。2,300万円のV8が、平日は静かな電気自動車になる。そういう二面性がある車なの

後ろの席は「Mラウンジ」と呼ばれる
XMの後席は「Mラウンジ」と呼ばれる。座る場所がひと続きになったシートに、ダイヤモンド形のヘッドレストと独特のステッチが入る。天井はアルカンタラ張りで、立体的なプリズム模様を間接照明が浮かび上がらせる。照明の色と模様は、走行モードや気分で変えられる。
5人乗りで3列目は無い。荷室は後席を使う状態で527L、倒すと1,820Lになる。
後ろの席、写真で見ると部屋みたいですね
そう。運転する人のための車に見えて、後ろの席にもこれだけお金をかけているの。XMの面白いところよ

ボディカラーは通常9色。黄色も追加費用なし
XMは、Mサンパウロ・イエローのような派手な色まで含めて9色が追加費用なし。有料なのは2色だけだ。
| 色 | 追加費用 |
|---|---|
| Mサンパウロ・イエロー | なし |
| Mカーボン・ブラック(メタリック) | なし |
| ブラック・サファイア(メタリック) | なし |
| ミネラル・ホワイト(メタリック) | なし |
| Mマリナ・ベイ・ブルー(メタリック) | なし |
| Mトロント・レッド(メタリック) | なし |
| Mアイル・オブ・マン・グリーン(メタリック) | なし |
| Mブルックリン・グレー(メタリック) | なし |
| ケープ・ヨーク・グリーン(メタリック) | なし |
| BMW Individual ドラバイト・グレー(メタリック) | 390,000円(予定価格) |
| BMW Individual スペシャル・ペイント | 983,000円(予定価格) |
※追加額は改良や年次で変わることがある
内装は、BMW Individualのエクステンド・レザー・メリノから4種類(ディープ・ラグーン、サキール・オレンジ、ブラック、シルバーストーン)を選べる。どれも追加費用はかからない。
黄色、いいですね。この形なら、黄色でも浮かない気がします
サンパウロ・イエローね。XMは、派手な色を選んでも車のほうが負けないわ。私はトロント・レッドにするけど
直近で何が変わった?
| 時期 | 変わったこと |
|---|---|
| 2023年1月 | XMを日本で発表 |
| 2025年6月 | 限定モデル「XM by Kith」 |
| 2025年10月 | ラインアップを「XM Label」に一本化。ウェルカム・ライト・カーペットを標準に。限定車「XM Label Frozen-Style Edition」(44台・2,450万円、完売) |
| 2026年8月〜 | 8月以降の生産車に一部変更。国の型式を申請中で、価格は予定価格 |
中古で探すと、『XM』と『XM Label』の2つの名前があるんですね
一本化の前の年式には、『XM』というグレードもあるの。中古で探すなら、どちらなのかを先に確かめて
走りは、どう評価されている?
試乗記の評価ははっきりしている。乗り心地は硬い。 コンフォート優先の設定にしても快適とは言いにくく、道路の継ぎ目でも硬さが出る。一般道では「薄いゴムを巻いただけ」のようだと書く試乗記まである。高速道路のように速度が上がると、「やや硬い」くらいに落ち着くという。
その硬さも含めて、XMはもてなしのための車ではなく、Mの車だという受け止め方がされている。
- 良い点: V8とモーターが生む圧倒的な力。ほかのBMWと違う存在感
- 気になる点: 一般道での乗り心地の硬さ
2,300万円で、乗り心地が硬いんですか
そこがいいのよ。高い車だから柔らかい、とは限らないの。XMはそれをいちばん分かりやすく見せてくれる車ね

同じ価格帯の車と比べると、どこにいる?
価格帯が近いSUVとしては、ポルシェ カイエン(1,266万〜2,903万円)の上のほうのグレードがある。カイエンにも、V8やプラグインハイブリッドのグレードがそろっている。
同じBMWの中で選ぶなら、次のように分かれる。
| 欲しいもの | 選ぶ車 |
|---|---|
| V8の速さを、できるだけ安く | X6 M60i(1,708万円) |
| V8の速さと7人乗り | X7 M60i(1,846万円) |
| V8+電気で、BMWのSUVでいちばん出力の大きい車 | XM Label(2,333万円・予定) |
値段が近いのは、ポルシェのカイエンになるんですね
値段で並べるとね。BMWの中で選ぶなら、答えは上の表のとおりよ

買っていい人と、見送っていい人。
| こういう人 | どう考えるか |
|---|---|
| BMWのSUVでいちばん出力の大きい車が欲しい | XM Label |
| 家で充電できて、平日は電気で走りたい | XM Label(等価EVレンジ101.7km) |
| ほかに無い見た目と存在感で選びたい | XM Label |
| V8の速さがあれば十分・予算を抑えたい | 見送る → BMW X6 M60i(1,708万円) |
| 7人乗りが要る | 見送る → BMW X7(1,459万円から) |
| 乗り心地の柔らかさを重視する | 見送る → 空気ばねの BMW X5 か X7 |
わたしは……買えないですけど、選ぶならサンパウロ・イエローです
私はトロント・レッド。選ぶだけなら、XMがいちばん楽しいわね
予定価格の車で、先に決められる数字。
予定価格ってことは、まだ値段が動くかもしれないんですよね
動くかもしれない。それに、通常の色と内装は無料だから、色や内装で値段を調整することもあまり無いの
じゃあ、下取りの額を聞いて、それで決めるしかないですね
下取りの額は、買取の見積もりと並べてから判断しなさい。同じ車でも、出す先によって出てくる数字が変わるの。高級SUVやスポーツ系の車は中古の値段が落ちていないから、その開きも大きくなりやすいわ
買う車の値段が決まっていなくても、売る車の値段は先に分かるんですね
そういうこと。確定できる数字から先に押さえる。調べるのに費用はかからないわ
📌 まとめ
- XMはBMWで唯一のMハイ・パフォーマンス専用モデル。グレードはXM Labelの1つで、2,333万円(予定価格)
- V8+モーターのプラグインハイブリッドで748PS・1,000N·m。 電気だけで走れる距離は最新の表示で101.7km
- 同じ型のV8を積むM60iより487万〜625万円高い。差は、モーターと、Mだけで作った車であること
わたしは、同じお金ならX7の6人乗りにして、残りで旅行に行きます
正しいわね。正しすぎて、XMの話をしているのを忘れそう
店長は、それでもXMなんですよね
トロント・レッドでね
よくある質問
BMW XMはいくらで買える?
XM Labelの2,333万円(税込)です。2026年8月以降の生産車は国の型式の申請中のため、予定価格になっています。
XMとX5・X6・X7のM60iは、何が違う?
どれも同じ型の4.4L V8を積みますが、M60iは48Vのマイルドハイブリッドで530PS、XMはエンジンが585PSで、そこにモーターが加わるプラグインハイブリッド(システム全体748PS)です。XMは電気だけでも走れます。XMは最初からMだけのモデルとして作られた車です。
XMは電気だけでどのくらい走れる?
最新の車種ページでは、等価EVレンジ101.7km(国土交通省審査値)と書かれています。7月以前の生産車の諸元表では91kmでした。
XMは何人乗り?
5人乗りです。3列シートはありません。
新車をお得に買うには、何から始めればいい?
手放す車の買取相場を先に調べることです。高価な車ほど、どこに売るかで手元に残る金額の差が大きくなります。
この記事で参照した情報源(11件)
- BMWジャパン BMW XM メーカー希望小売価格/標準装備/オプション/主要諸元(2026年9月9日付)
- BMWジャパン BMW XM 主要諸元(2026年7月1日現在)
- BMWジャパン BMW XM 車種ページ
- BMWジャパン BMW唯一のMハイ・パフォーマンス専用モデル「BMW XM」のラインアップおよび装備内容を変更
- BMWジャパン 「BMW XM」誕生
- BMWジャパン プレスリリース(XM)
- BMWジャパン BMW X6/X7 メーカー希望小売価格(2026年8月版)
- webCG BMW XM 試乗記
- ル・ボラン BMW XM 試乗記
- 中古車オークション相場(車選びドットコム)
- 中古車市場レポート(車選びドットコム)
※この記事は2026年9月29日時点の情報をもとに作成しています。価格・装備・カラーは改良や仕様変更で変わることがあります。
※記事内の画像はイメージです。細部は実際のものと異なる場合があります。
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