メルセデス・ベンツ Gクラスはどう選ぶ? 2026年モデルのグレード・価格・装備を整理
この記事の要点
- 価格はG 450 dの1,866万円からAMG G 63の2,868万円まで(税込)。電気のG 580は2,237万円
- G 580はディーゼルより371万円高い。 4つのモーターで4輪を別々に動かし、一充電で530km走る(WLTC)
- ローレンジとデフロックは、エンジン車の2グレードに標準。 ボディカラーは17〜19色から選べる
Gクラスは、1979年に登場した「ゲレンデヴァーゲン」の流れをくむ、メルセデス・ベンツの本格的なオフロード車だ。いま日本で買えるのは3つ。ディーゼルの「G 450 d」、電気自動車の「G 580 with EQ Technology」、AMGの「G 63」で、価格は1,866万円から2,868万円まで。
3つとも四角い形はほとんど同じだが、中身はまったく違う。どれを選ぶかは、何に乗りたいかで決まる。
Gクラスは、中古になっても値段が落ちにくい車として知られている。これから買う人も、いま乗っている車の値段を知っておくと、総額の見え方が変わる。

店長、Gクラスって、ずっと同じ形ですよね
そう。四角いまま、中身だけ入れ替えてきた車よ。いまはディーゼルと電気とAMGの3つがあるの
電気のGクラスもあるんですか?
あるわ。エンジンの無いゲレンデヴァーゲン。最初に聞いたときは冗談かと思ったけど、中身を知ると本気なのが分かるわよ
そもそもGクラスは、どういう車なのか。
Gクラスは、はしご形のフレームにボディを載せた、本格的なオフロード車だ。いまの車体は2018年に日本で発表され(W463A型)、2024年にディーゼルとAMGがマイルドハイブリッドになる大きな改良を受けた(W465型。G 450 dの型式は3CA-465310C)。電気のG 580は2024年10月に発売された。
| 項目 | G 450 d | G 580 with EQ Technology | AMG G 63 |
|---|---|---|---|
| 価格(税込) | 18,660,000円 | 22,370,000円 | 28,680,000円 |
| 動力 | 3.0L 直6ディーゼル+マイルドハイブリッド | モーター4基(電気) | 4.0L V8ツインターボ+マイルドハイブリッド |
| 最高出力 | 367PS | 587PS | 585PS |
| 最大トルク | 750N·m | 1,164N·m | 850N·m |
| 燃費・航続 | WLTC 11.7km/L | 一充電530km(WLTC) | WLTC 6.8km/L |
| 全長×全幅×全高 | 4,670×1,930×1,980mm | 4,680×1,985×1,990mm | 4,690×1,985×1,985mm |
| ホイールベース | 2,890mm | 2,890mm | 2,890mm |
| 最低地上高 | 230mm | 250mm | 240mm |
| 最小回転半径 | 6.3m | 6.3m | 6.3m |
| 車両重量 | 2,540kg | 3,120kg | 2,570kg |
| 荷室(VDA方式) | 575〜2,010L | 575〜2,010L | 575〜2,010L |
| 乗車定員 | 5名 | 5名 | 5名 |
※G 580の出力・トルク・最低地上高・最小回転半径は、同じ車体のEdition 1の諸元。G 450 dはAMGラインパッケージ装着時に全長4,680mm・全幅1,985mm。最低地上高は社内測定値
最小回転半径6.3mって、かなり大きいですよね
大きいわ。GLSより大きいの。車体は短いのに、回るときはいちばん大回りよ
G 580、3トン超えてるんですね
バッテリーを床下に積んでいるからね。エンジン車より500kg以上重いわ
ディーゼル・電気・AMG、何が違う?
選ぶときに気になるところで、3つを並べる。
| 項目 | G 450 d | G 580 | AMG G 63 |
|---|---|---|---|
| 価格 | 1,866万円 | 2,237万円(+371万円) | 2,868万円(+1,002万円) |
| 燃料 | 軽油 | 電気(家で充電) | 無鉛プレミアム |
| 自動車税(年額) | 50,000円 | 25,000円 | 65,500円 |
| 悪路の走り方 | ローレンジ+3つのデフロック | 4輪を別々のモーターで動かす | ローレンジ+3つのデフロック |
| 選べるボディカラー | 17色 | 販売店で確認 | 19色(マット2色を含む) |
G 450 dは、Gクラスらしさをいちばん安く味わえる。ディーゼルの太いトルクに、ローレンジとデフロックが標準で付く。
G 580は、同じ形のまま中身が電気自動車になる。家で充電できることが前提だ。
G 63は、V8で585PSを出すAMG。いちばん高く、いちばん燃料を使う。
わたしなら450 dですね。軽油だし、いちばん安いし
正しい選び方ね。Gクラスの形と悪路の強さは、450 dでもう手に入るの
じゃあ、G 580とG 63は何のためにあるんですか?
G 580は、電気でしかできない動きのため。G 63は、理屈を超えた速さのためよ

G 580は、電気だからできることがある
G 580は、4輪それぞれにモーターを1基ずつ積む。そのため、エンジン車にはできない動きができる。
| 機能 | 何ができるか |
|---|---|
| G-TURN | 左右のタイヤを逆に回して、その場で車体を回転させる |
| G-STEERING | 片側のタイヤの駆動を抑えて、悪路で小さく回る |
| 4輪独立の駆動 | タイヤが1本浮いても、残りのタイヤで進む |
※G-TURNとG-STEERINGは公道では使えない(悪路・私有地での機能)
実際に乗った評価では、タイヤが完全に浮くような場面でも、何事もなかったように進むと書かれている。エンジン車のGクラスも前・中央・後ろのデフをすべてロックすれば同じ斜面を登ったが、G 580の安定感は明らかに違った、という評価だ。

充電の時間は次のとおり。
| 充電 | 10%→80%の目安 |
|---|---|
| 急速充電(CHAdeMO 150kW) | およそ41分 |
| 急速充電(CHAdeMO 90kW) | およそ55分 |
| 急速充電(CHAdeMO 50kW) | およそ106分 |
| 普通充電(6kWのウォールユニット) | 約14時間 |
※バッテリーは116kWh。充電時間は気温や電池の状態で変わる
その場でぐるぐる回れるんですか
回れるわ。戦車と同じ回り方よ。ただし公道ではできないから、自慢する場所は選んでね
普通の充電器だと、14時間もかかるんですね
家で夜のあいだに充電する前提ね。家で充電できない人には、G 580はおすすめしないわ
G 450 dとG 63は、オフロードの道具をそのまま持っている
エンジン車の2グレードには、低いギアで悪路を進むローレンジと、前・中央・後ろの3つのデフロックが標準で付く。
| 装備 | G 450 d | AMG G 63 |
|---|---|---|
| ローレンジ・デフロック | ● | ● |
| ドライビングアシスタンスパッケージ | ● | ● |
| 360°カメラ・マルチビームLED | ● | ● |
| ガラススライディングルーフ | ● | ● |
| AMGラインパッケージ(ナッパ本革、20インチAMG等) | 1,397,000円 | — |
| AMGレザーエクスクルーシブパッケージ | — | 1,159,000円 |
| AMGカーボンエクステリアパッケージ | — | 1,324,000円 |
※●=標準
G 63はね、V8の音を聞くためにお金を払う車なの。速さだけならG 580も同じくらいよ
1,000万円違うのに、それでいいんですか?
いいのよ。あの音は、電気では出せないもの

ボディカラーは17色から
無償8色(G 450 d・AMG G 63共通)
| 色 | 追加額 |
|---|---|
| ポーラーホワイト(ソリッド) | 標準 |
| オブシディアンブラック(メタリック) | 標準 |
| イリジウムシルバー(メタリック) | 標準 |
| ソーダライトブルー(メタリック) | 標準 |
| モハーベシルバー(メタリック) | 標準 |
| ブリリアントブルー(メタリック) | 標準 |
| エメラルドグリーン(メタリック) | 標準 |
| セレナイトグレー(メタリック) | 標準 |
有償 MANUFAKTUR 9色(各674,000円):オーシャンブルー、グラファイト、サウスシーブルー、オリーブ、ルビーライトレッド、トラバーチンベージュ、オパリスホワイト、インジウムグレー、ヒヤシンスレッド(いずれもメタリック)
AMG G 63のみ マット2色(各1,077,000円):MANUFAKTURナイトブラックマグノ、MANUFAKTURハイパーブルーマグノ
※G 580のボディカラーは販売店で確認。内外装を細かく指定できる「MANUFAKTURプログラム」もある。追加額は仕様の切り替えで変わることがある
追加料金なしで選べる色が8色あり、メルセデスのSUVの中でいちばん多い。 緑や明るい青も、無償で選べる。
エメラルドグリーンが無償なんですね。Gクラスには緑が似合いそうです
似合うわ。四角い車は、色で性格がはっきり変わるの。黒だと威圧感が出るし、緑だと道具っぽくなる。わたしならマットの黒ね
店長、それ107万円です
直近で何が変わった?
| 時期 | 変わったこと |
|---|---|
| 2024年 | 大きな改良。G 450 dとAMG G 63がマイルドハイブリッド(ISG)に |
| 2024年10月 | G 580 with EQ Technology Edition 1を発売 |
| 2025年4月 | 限定車「G-Class Past II Future」 |
| 2025年7月 | 限定車「G 450 d Edition STRONGER THAN THE 1980s」 |
| 2025年9月 | 限定車「AMG G 63 Black Accent Edition」 |
| 2025年12月 | 限定車「AMG G 63 Offroad Pro Edition」 |
| 2026年3月 | 限定車「AMG G 63 Edition Performance」 |
| 2026年6月 | 内外装を注文で仕立てる「MANUFAKTUR Made to Measure」プログラムを開始 |
限定車が毎年いくつも出るのも、Gクラスらしいところだ。
走りは、どう評価されている?
実際に乗った評価では、G 580は普段の道ではG 63より乗り心地が良いと書かれている。車体が重いぶん上下の動きは小さく抑えられ、低い重心のおかげで、背が高いのにカーブでも安心感がある。ブレーキも強力だ。
一方で、重さは隠しきれないという声もある。路面によっては上下の揺れが残り、G 580からG 63に乗り換えると、G 63のほうが軽快に感じられた、という評価だ。電費も走り方しだいで大きく落ちる。
- 良い点: G 580の滑らかな加速と、4輪独立の悪路性能。G 63の軽快さとV8
- 気になる点: G 580の重さと電費。全グレード共通で、最小回転半径6.3mの取り回し
電気のほうが乗り心地がいいのは、ちょっと意外です
重さのおかげよ。重い車は、路面の細かい揺れを拾いにくいの。そのかわり、止まるときは3トンを止めることになるけどね
ほかのSUVと比べると、どこにいる?
| 項目 | GLS 450 d | G 450 d | トヨタ ランドクルーザー300 ディーゼルZX |
|---|---|---|---|
| 価格(税込) | 1,533万円 | 1,866万円 | 773万6,300円 |
| 全長×全幅 | 5,210×2,030mm | 4,670×1,930mm | 4,985×1,980mm |
| 乗車定員 | 7名 | 5名 | 5名 |
| 最小回転半径 | 5.8m | 6.3m | 5.9m |
| 荷室 | 355〜2,400L | 575〜2,010L | 1,130L(5人乗車時) |
| 悪路の装備 | エアサス(オプションでE-ACTIVE BODY CONTROL) | ローレンジ+3つのデフロック | ローレンジ。リアデフロックはオプション |
※荷室の測り方はメーカーごとに条件が違うので、1対1の大小比較には使わない
同じくらいの価格でも、GLSは人を運ぶ車、Gクラスは悪路を走る車だ。悪路を走る道具としてだけ見れば、ランドクルーザー300は半分以下の価格で買える。
ほかにも、レクサス LX、ランドローバー ディフェンダー、レンジローバーが同じ方向の車として挙がる。
Gクラスのほうが短いのに、5人しか乗れないんですね
そう。Gクラスは広さを取る車じゃないの。あの形と、どこへでも行ける強さを取る車よ

買っていい人と、見送っていい人。
| こういう人 | どう考えるか |
|---|---|
| Gクラスの形と悪路の強さが欲しい | G 450 d。 ローレンジとデフロックが標準 |
| 家で充電できる・電気でしかできない動きに惹かれる | G 580。4輪を別々に動かす |
| V8の音と速さが欲しい | AMG G 63 |
| 家で充電できない | G 580は見送る → G 450 d |
| 3列目や広い荷室が要る | 見送る → GLS |
| 狭い道・狭い駐車場を毎日使う | 見送る → GLC(最小回転半径5.5m、パッケージで5.1m) |
わたしは450 dのエメラルドグリーンにします
わたしはG 63のマットブラック。2人とも、広さのことはまったく考えていないわね
乗り換えの総額を決めるのは、いまの車の売値。
Gクラスって、中古でも高いって聞きます
そうなの。Gクラスは、買うときも高いけど、売るときも高い。だから、いまの車の値段をちゃんと知っておくと、総額の計算がしやすくなるわ
国産の普通の車でも、高く売れるんですか?
車によるわ。でも、値落ちしにくいのはGクラスだけじゃないの。国産のSUVやスポーツカーも、ここ数年は値段が粘っているわ。値段が付かないと思っていた車に、意外な金額が出ることもあるの
下取りと、そんなに違うんですか?
違うわ。金額で比べれば、買取のほうが上になりやすいの。その差で、マットの塗装代くらいは出てくるかもしれないわよ。見積もりを取るだけならタダだから、まずは見てみて
📌 まとめ
- Gクラスは1,866万円から。ディーゼルのG 450 d、電気のG 580、V8のAMG G 63の3つ
- G 580は4輪を別々のモーターで動かし、その場で回るG-TURNもできる。 家で充電できることが前提
- エンジン車にはローレンジと3つのデフロックが標準。 ボディカラーは無償8色を含む17〜19色
3つとも同じ形なのに、選ぶ理由がばらばらなんですね
そう。形が同じだから、中身で選ぶしかないの
わたしは、形と色で選びました
それもGクラスの正しい選び方よ。この車を理屈だけで選ぶ人は、たぶんいないわ
よくある質問
Gクラスはいくらから買える?
いちばん安いのはG 450 dの1,866万円(税込)です。電気自動車のG 580 with EQ Technologyは2,237万円、AMG G 63は2,868万円です。
電気のGクラス(G 580)は何km走る?
一充電走行距離はWLTCモードで530kmです。バッテリーは116kWhで、150kWの急速充電器なら10%から80%までおよそ41分です。
G-TURNとは何?
4輪それぞれにモーターを積むG 580の機能で、左右のタイヤを逆に回して、その場で車体を回転させます。公道では使えません。
Gクラスは何人乗り?
全グレード5人乗りです。3列目のある7人乗りが必要なら、GLSやGLEになります。
新車をお得に買うには、何から始めればいい?
いま乗っている車の買取相場を調べることです。予算が大きい車なので、手放す額の差がそのまま選べる色や装備の差になります。
この記事で参照した情報源(12件)
- メルセデス・ベンツ日本 プライスリスト(2026年9月18日時点)
- メルセデス・ベンツ日本 Gクラス Data Information(主要諸元・装備・オプション・ボディカラー MP202602)
- メルセデス・ベンツ日本 G 580 with EQ Technology Edition 1 Data Information(MP202501)
- メルセデス・ベンツ日本 G 580 with EQ Technology 車種ページ
- メルセデス・ベンツ日本 「G 580 with EQ Technology Edition 1」を発売
- メルセデス・ベンツ日本 ニュースリリース(Gクラス)
- メルセデス・ベンツ日本 GLS Data Information(MP202602)
- webCG メルセデス・ベンツG580 with EQテクノロジー 公道試乗記
- webCG メルセデス・ベンツG580 with EQテクノロジー オフロード試乗記
- 東京都主税局 自動車税(種別割)
- 中古車オークション相場(車選びドットコム)
- 中古車市場レポート(車選びドットコム)
※この記事は2026年9月24日時点の情報をもとに作成しています。価格・装備・カラーは改良や仕様変更で変わることがあります。
※記事内の画像はイメージです。細部は実際のものと異なる場合があります。
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