ノア/ヴォクシー・セレナ・ステップ ワゴンはどれを選ぶ? 2026年モデルの価格・サイズ・3列目の使い方を比較
この記事の要点
- ノア/ヴォクシー:燃費を優先する人。電動系で4WDが欲しい人(E-Four)。四角くて見切りのいい車が運転しやすい人
- セレナ:いちばん安く3列を買いたい人(ガソリンX 278万5,200円)。5ナンバー幅で停めたい人。8人乗れる構成が要る人
- ステップ ワゴン:3列目を頻繁に畳んで幅のあるものを積む人(床下に沈む)。雪が積もらない土地に住んでいる人(e:HEVは前輪駆動のみ)
3列シートのミニバンで最後まで残るのが、トヨタのノア/ヴォクシー、日産セレナ、ホンダ ステップ ワゴンの3台だ。サイズも定員も使われ方もほとんど同じで、カタログを並べても決め手が見つからない。
それでも、実際に住む場所と荷物の積み方を当てはめると、3台はきれいに分かれる。分かれ目は「3列目をどう畳むか」と「4WDが要るか」の2つだ。
3台とも値引きの幅は店の事情で決まるので、こちらから動かせる部分は多くない。動かせるのは、いま乗っている車をどこへ持っていくかのほうだ。 3台で迷っている段階なら、査定額をひとつ持っておくと予算の話が具体的になる。
店長、この3台ってどう違うんですか。並べても同じに見えるんですけど
サイズはね。中身の分かれ目は2つよ。3列目の畳み方と、4WDがあるかどうか
3列目の畳み方って、そんなに変わります?
変わるわ。畳んだシートが荷室の横に出てくるか、床の下に消えるかの違いだもの
あー、それは積むとき違いますね
そこまで分かれば、あとは細かい話だけよ
そもそも、この3台はどこが同じなのか。
違いの話をする前に、そろっている部分を押さえておきたい。3台とも全長4.7m前後、両側スライドドア、3列シートで7人か8人乗り。普段の使い方でいえば、どれを買っても大きく困ることはない。
じゃあ何で選ぶんですか
同じだからこそ、残った違いが全部決め手になるの。似ていない車どうしなら、そもそも迷わないもの
たしかに
それと、電動系の中身が3台とも違うわ。トヨタはエンジンとモーターを両方使うハイブリッド、日産はエンジンを発電に専念させるe-POWER、ホンダのe:HEVはその中間ね
数字を並べるとこうなる。
代表的なグレードで並べたのが下の表だ。ノア/ヴォクシーは通常グレードがハイブリッドに絞られている。
| 項目 | ノア/ヴォクシー | セレナ | ステップ ワゴン |
|---|---|---|---|
| 全長 | 4,695mm | 4,690mm(X系)/4,765mm(ハイウェイスターV系) | 4,800mm(AIR系)/4,830mm(SPADA系) |
| 全幅 | 1,730mm | 1,695mm(X系)/1,715mm(ハイウェイスターV系) | 1,750mm |
| ナンバー区分 | 全車3ナンバー | X系は5ナンバー枠 | 全車3ナンバー |
| 最小回転半径 | 5.5m | 5.7m | 5.4m(17インチ装着車は5.7m) |
| 電動系の燃費 | 23.6km/L(ノアS-G 2WD) | 20.3km/L(e-POWER X 2WD) | 19.8km/L(e:HEV AIR EX) |
| ガソリンの設定 | 通常グレードには無し | あり(X 278万5,200円〜) | あり(AIR 334万8,400円〜) |
| 電動系の4WD | E-Four(7人乗り) | e-4ORCE(7人乗り) | 設定なし |
| 3列目の畳み方 | 左右に跳ね上げ | 低い位置へ左右に跳ね上げ | 床下に格納 |
| バックドア | 上開き | デュアルバックドア(ガラス側だけ開く) | 上開き |
セレナだけ5ナンバーなんですね
X系だけよ。ハイウェイスターVにすると1,715mmで3ナンバーになるわ。5ナンバーで通したいなら、グレードのほうも見ておくこと
小回りはステップ ワゴンが一番なんですか。いちばん大きいのに
5.4mね。ただし17インチを履くPREMIUM LINE系は5.7mまで戻るの。足まわりで変わるから、グレードとセットで見る数字よ
違いその1:4WDにすると、選べる車が絞られる
雪が積もる土地に住んでいる人は、ここで話が終わることがある。
| 車種 | 電動系の4WD | 代表グレードの価格(税込) | 定員 |
|---|---|---|---|
| ノア | ハイブリッドE-Four(S-G) | 395万3,400円 | 7人 |
| セレナ | e-POWER e-4ORCE(X) | 359万9,200円 | 7人 |
| ステップ ワゴン | 設定なし(4WDはガソリンのみ) | AIR EX 4WD 376万3,100円 | 7人/8人 |
電動系で4WDを組めるのは、ノア/ヴォクシーとセレナの2台だけになる。 ステップ ワゴンで4WDを選ぶなら、1.5リッターのガソリンターボになる。
ステップ ワゴン、ここで脱落しちゃうんですね
雪国ならね。ただ、電動の4WDで比べるとセレナが359万9,200円でいちばん安いの。ここは日産が強いところよ
あ、ノアより35万円も安いんだ
そう。素の価格表を上から眺めているだけだと、この順番は見えないわ。条件をそろえて並べ直すと入れ替わるの
逆に、雪が降らない土地なら?
3台とも横一線に戻るわ。その場合は次の話が決め手になるの

違いその2:3列目の畳み方が、荷室の形を決める
3台とも3列目は畳める。ただし畳んだシートの行き先が違う。
- ノア/ヴォクシー:左右の壁へ跳ね上げる
- セレナ:低い位置で左右へ跳ね上げる
- ステップ ワゴン:床下へ沈む
跳ね上げるのと、床下に入るの。何が変わるんですか
荷室の横幅よ。跳ね上げると、畳んだシートが左右に張り出すの。床下に入れば、そこが真っすぐ空くわ
幅のあるものを積むときに違いが出るってことですか
そう。三輪車を積んだまま、スーツケースを横に3つ、みたいな積み方ね。逆に、縦に積み上げるだけなら、そこまで差は出ないの
荷室容量の数値も出ているが、3社で測定条件がそろっていない。トヨタは「背もたれ上端まで」と「ルーフまで」の2通り、日産とホンダはVDA方式で公表している。
| 車種 | 3列目使用時 | 3列目格納時 | 測定条件 |
|---|---|---|---|
| ノア/ヴォクシー | 298L | 1,243L(7人乗り) | 背もたれ上端まで。ルーフまでなら414L/1,959L |
| セレナ | 293L(3列目最前端) | 824L | VDA・2WD |
| ステップ ワゴン | 379L | 1,395L(キャプテンシート車) | VDA・ホンダ測定値 |
セレナの824Lって、少なくないですか
測り方が違うだけよ。リットルの数字だけで並べると読み違えるわ。見るべきは、畳んだシートがどこへ行くかのほう
じゃあこの表、あんまり意味ないですね
意味はあるわ。同じ車の中で、3列目を使うときと畳んだときを比べるには使えるの。よそのメーカーと横に並べるのには向かないというだけよ

違いその3:いちばん安いグレードの値段と、燃費の順番
いちばん安いグレードの価格は、ガソリン車を残しているかどうかで決まる。
| 車種 | いちばん安い構成 | 税込価格 |
|---|---|---|
| セレナ | X(ガソリン・2WD・8人) | 278万5,200円 |
| ノア | S-X(ハイブリッド・2WD) | 326万1,500円 |
| ステップ ワゴン | AIR(ガソリン・FF・7人) | 334万8,400円 |
ただし、電動系だけで並べ直すと景色が変わる。
| 車種 | 電動系のいちばん安い構成 | 税込価格 |
|---|---|---|
| ノア | S-X(ハイブリッド・2WD) | 326万1,500円 |
| セレナ | e-POWER X(2WD) | 329万3,400円 |
| ステップ ワゴン | e:HEV AIR EX(FF) | 393万8,000円 |
ステップ ワゴンだけ、ノアより68万円も高いじゃないですか!?
e:HEVがAIR EXからしか選べないの。いちばん安いAIRにはe:HEVの設定が無いのよ。セレナと比べても64万円の差ね
じゃあ安く電動に乗りたい人は、最初から候補が2台ってことですね
そういうこと。ただしAIR EXは装備も上がっているから、その差がまるまる高いわけではないわ。シートヒーターもオットマンもパワーテールゲートも付くもの
燃費はノアが23.6km/L、セレナが20.3km/L、ステップ ワゴンが19.8km/Lの順になる。頭のノアと最後のステップ ワゴンで3.8km/Lの差だ。レギュラーガソリンを1リットル175円として年1万km走ったとすると、燃料代の差はおよそ1万4,000円になる。
燃費はトヨタが頭ひとつ抜けてるんですね
数字はね。でも1年で1万4,000円ちょっとよ。それで車を決めるかは、また別の話ね
思ったより小さいですね

違いその4:運転支援の付き方が、3台で違う
同じ「先進安全装備あり」でも、揃い方が違う。
| 車種 | 付き方 |
|---|---|
| ノア/ヴォクシー | Toyota Safety Senseを全車に設定。全車速追従レーダークルーズコントロールと車線維持は全車標準。ブラインドスポットモニターはノアのS-Xには標準ではない |
| セレナ | プロパイロットを設定。ハンズオフに対応するプロパイロット2.0はLUXIONだけで、有料の通信契約も必要 |
| ステップ ワゴン | Honda SENSINGを全タイプ標準装備。 渋滞追従機能付きACC、ブラインドスポットインフォメーション、電動パーキングブレーキとオートブレーキホールドまで全車標準 |
ステップ ワゴンだけ、グレード関係なく全部付くんですか
運転支援と電動パーキングまわりはね。マルチビューカメラとアダプティブドライビングビームはグレードで差が出るけれど、安いグレードを選んでも運転支援で我慢する場面は少ないわ
セレナのハンズオフは、いいなと思ってたんですけど
LUXIONだけよ。499万8,400円ね。そこまで出す気があるかどうかの話になるわ
3台、乗った感じはどう違う?
実際に乗った評価で繰り返し出るところをまとめると、性格はきれいに分かれる。
ノア/ヴォクシーは、四角い車体で見切りがよく、扱いやすいという評価が多い。発進のモーターの反応も滑らかだ。一方で、強い加速や坂道でエンジンの回転音が目立つという指摘も同時に出ている。
セレナは、e-POWERの発進と低速の応答が早く滑らかで、足が柔らかく長距離が楽だという評価が並ぶ。ただし強く踏むと3気筒のエンジン音が入る。
ステップ ワゴンのe:HEVは、モーター主体で滑らかで静かだという受け止めが多く、重さのぶん姿勢が落ち着いているという評価もある。ガソリンの1.5ターボは低い回転から扱いやすく軽快だという評価で、こちらを好む試乗記もある。
3台に共通するのは、3列目についての指摘だ。どの車も、3列目は2列目より突き上げを感じやすく、座面も薄い。
静かとか滑らかとか、正直あんまり違いが分からない気がします
分からない人もいるわ。それは悪いことじゃないの。分からないなら、その項目にお金を払わなくていいというだけよ
あ、そういう考え方でいいんですね
いいのよ。その代わり、3列目には必ず座ってから決めなさい。ここは体格で感想が変わるところだから、他人の評価があてにならないの
数字じゃなくて、結局どれを選ぶのか。
私はセレナですね。幅が狭くて停めやすいし、8人乗れるし、値段も安いです
あなたらしいわ。私はステップ ワゴンよ
え、燃費も価格も負けてますよ
あの黒でまとめたSPADAの顔が好きなの。それと、床が平らな荷室ね。車って、そういう理由で選んでいいのよ
それ、記事に書いていいんですか
書いていいわ。気に入らない顔の車に10年乗るほうが、よっぽど高くつくもの

この人はノア/ヴォクシー、この人はセレナ、この人はステップ ワゴン
| 選ぶなら | どんな人か |
|---|---|
| ノア/ヴォクシー | 燃費を優先する人。電動系で4WDが欲しい人。四角くて見切りのいい車が運転しやすい人。中古も含めて選択肢を多く持ちたい人 |
| セレナ | いちばん安いグレードの値段を抑えたい人。5ナンバー幅で停めたい人。8人乗れる構成が要る人。後ろが詰まった駐車場でバックドアを大きく開けられない人 |
| ステップ ワゴン | 3列目を頻繁に畳み、幅のあるものを積む人。運転支援をグレードで悩みたくない人。押し出しの強い顔が苦手で、AIRの見た目を選びたい人。雪が積もらない土地に住んでいる人 |
見積りを取る前に、いまの車の値段を先に知っておく。
3台とも見積り取りに行ったら、1日仕事ですね
行く前にやることがあるわ。いま乗っている車が、いくらで売れるかよ
それ、車を決めてからでもよくないですか
逆ね。先に知っておくと、3台の値段差が小さく見えるか大きく見えるかが変わるの。いちばん安いグレードの値段で56万円、電動系でそろえても68万円の幅よ。手放す側の金額しだいで、その差はいくらでも埋まるの
まだ買うって決めてないんですけど、査定していいんですか
いいわ。お金はかからないし、そのまま乗り続けても構わないの。数字をひとつ持ってディーラーに行くだけで、話の進み方が変わるわよ
もう古い車だと、査定しても意味ない気がします
そこを自分で決めないこと。 いまは相場が上がっていて、思っていた額と違うことがあるわ
そうなんですか
人気のある車種なら、年式のわりに落ちていないこともあるの。下取りの金額だけで決めないで、買取のほうも見ておきなさい
📌 まとめ
- 電動系で4WDを選べるのはノア/ヴォクシーとセレナ。ステップ ワゴンのe:HEVは前輪駆動のみ
- 3列目は、ノア/ヴォクシーとセレナが左右に跳ね上げ、ステップ ワゴンだけ床下に沈む。幅のあるものを積むかで決まる
- 電動系のいちばん安い構成で並べると、ノア326万1,500円、セレナ329万3,400円、ステップ ワゴン393万8,000円
同じに見えてたのに、けっこう分かれるんですね
分かれるわ。でも、どれを買っても失敗はしない3台よ。そこは安心していいの
じゃあ最後は好みですか
住んでいる場所と、積むものと、好みね。その順番で決めれば間違えないわ
よくある質問
ノア・ヴォクシー・セレナ・ステップ ワゴンで、いちばん安いのはどれ?
セレナのガソリンX(2WD・8人乗り)が税込278万5,200円で、この4台でいちばん安くなります。ただしノア/ヴォクシーは通常グレードがハイブリッドに絞られているため、電動系どうしで並べるとノアのS-X(2WD)が326万1,500円、セレナのe-POWER Xが329万3,400円、ステップ ワゴンのe:HEV AIR EXが393万8,000円という順になります。
ハイブリッドで4WDにできるのは、どれ?
ノア/ヴォクシーのE-Fourと、セレナのe-4ORCEです。どちらも7人乗りになります。ステップ ワゴンのe:HEVは前輪駆動のみで、4WDを選ぶ場合は1.5リッターのガソリンターボになります。
3列目を畳んだときに荷物を積みやすいのは、どれ?
幅のあるものを積むならステップ ワゴンです。3列目が床下に格納されるため、畳んだシートが荷室の左右に張り出しません。ノア/ヴォクシーとセレナは左右に跳ね上げる方式なので、そのぶん荷室の幅が狭くなります。なお荷室容量のリットル値は3社で測定条件が違うため、数字の大小だけで比べることはできません。
5ナンバーサイズで買えるのは、どれ?
セレナのX系(全幅1,695mm)だけです。同じセレナでもハイウェイスターV系は1,715mmで3ナンバーになります。ノア/ヴォクシーは1,730mm、ステップ ワゴンは1,750mmで、いずれも全車3ナンバーです。
3台で迷っています。何から始めればいい?
住んでいる土地で電動系の4WDが要るかどうかを先に決めると、候補が2台に絞れます。そのうえで、3列目を頻繁に畳むかどうかを考えると、荷室の作りで方向が決まります。あわせて、いま乗っている車の査定額を1つ取っておくと、3台の価格差をどう見るかの基準ができます。
※この記事は2026年8月25日時点の情報をもとに作成しています。価格・装備・カラーは改良や仕様変更で変わることがあります。
この記事で参照した情報源(24件)
- トヨタ ノア 公式ページ
- トヨタ ノア 価格・グレード
- トヨタ ヴォクシー 価格・グレード
- トヨタ ノア 主要諸元・装備一覧(PDF・公式)
- トヨタ ノア 荷室寸法・容量(公式FAQ・PDF)
- トヨタ ノア 安全性能
- 日産 セレナ 主要諸元・価格表(公式)
- 日産 セレナ 主要諸元表(PDF・公式)
- 日産 セレナ 荷室寸法・容量(公式FAQ)
- 日産 プロパイロット2.0(公式FAQ)
- ホンダ ステップ ワゴン タイプ一覧・価格
- ホンダ ステップ ワゴン 主要諸元表(PDF・公式)
- ホンダ ステップ ワゴン 主要装備表(PDF・公式)
- ホンダ ステップ ワゴン ファクトブック(荷室容量・PDF)
- ホンダ ニュースリリース AIR EX・BLACK EDITIONを追加(2025年5月15日)
- 日本自動車販売協会連合会 2025年 通称名別順位
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※記事内の画像はイメージです。細部は実際のものと異なる場合があります。
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