ホンダ ZR-V(2026年モデル)は改良前と何が違う? ガソリン車が消えて全車e:HEVに

この記事の要点

  • 2026年3月27日発売。価格は税込370万7,000円から472万7,800円。全車2.0L e:HEV(FFと4WD)
  • いちばん大きな変更は、ガソリン車の廃止。 いちばん安いZR-Vの価格は、改良前のガソリン車より42万2,400円上がった
  • Z系には9インチのGoogle搭載ディスプレーが標準になり、マットグレーのグリルとオレンジのステッチを使ったCROSS TOURINGが加わった

ホンダ ZR-Vは2026年3月27日の一部改良で、1.5Lターボのガソリン車をやめて、全車が2.0Lのハイブリッド(e:HEV)になった。あわせて、外観を変えた「CROSS TOURING」が加わっている。

価格は370万7,000円から472万7,800円。いま選ぶなら、XとZの60万円差に何が入っているかが、いちばんの迷いどころになる。

ZR-Vの値段は表のとおりで、値引きでそう大きく動くものではない。総額を動かすのは、いま乗っている車をいくらで手放すかのほうだ。 下取りに出すつもりでも、先に買取の相場を見ておけば、提示された下取り額が妥当かどうかを自分で判断できる。

モモ
モモ

店長、ZR-Vって、ヴェゼルの大きい版ですか?

レイ
レイ

サイズはそう見えるわね。ホンダ自身は、ヴェゼルとCR-Vのちょうど中間だと言ってるわ

モモ
モモ

今年、何か変わったんですよね?

レイ
レイ

ガソリン車がなくなって、全部ハイブリッドになったの。 私はちょっと寂しいけど

モモ
モモ

店長、ターボ好きですもんね

ホンダ ZR-V e:HEV Zの斜め前からの外観。縦基調のグリルと細いLEDヘッドランプ、低く構えたボンネットが分かるカット。ボディカラーはプラチナホワイト・パール
ホンダ ZR-V e:HEV Z。縦に並ぶグリルと細いヘッドランプが顔の目印

そもそもZR-Vは、どんな車なのか。

モモ
モモ

SUVって、背が高くて大きい車のイメージです

レイ
レイ

ZR-Vは少し違うの。狙いは『セダンライクなSUV』。座る位置が低めで、運転している感覚は乗用車に近いのよ

2023年4月に発売された、ヴェゼルとCR-Vの間のSUVだ。車台はシビック系で、フロントまわりの部品はシビックと共通、4WDに対応する後ろの足まわりはCR-Vをベースにしている。主要諸元は次のとおり。

項目
区分登録車・5名・ヒンジドア
全長×全幅×全高4,570×1,840×1,620mm
ホイールベース2,655mm
最低地上高190mm
室内寸法(長×幅×高)1,930×1,530×1,195mm
最小回転半径5.5m
車両重量1,560〜1,630kg
パワートレイン2.0L 直4+2モーター(e:HEV)
駆動FF/4WD(リアルタイムAWD)
モモ
モモ

幅が1m84cmもあるんですか!

レイ
レイ

ヴェゼルより5cm広いわ。古い立体駐車場を使ってるなら、幅の制限を先に見ておいたほうがいいわね

ホンダの車の中での位置は、次のとおりになる。

車種全長×全幅×全高価格(税込)
ヴェゼル4,340×1,790×1,590mm2,758,800円〜3,968,800円
ZR-V4,570×1,840×1,620mm3,707,000円〜4,727,800円
CR-V4,700×1,865×1,680〜1,690mm5,122,700円〜5,779,400円

※寸法はそれぞれの代表値

2026年3月の改良で、何が変わった?

改良の中身は次のとおり。

- 1.5L VTEC TURBOのガソリン車(XとZ)を廃止。 全車が2.0Lのe:HEVになった

- Z・Z BLACK STYLE・Z CROSS TOURINGに、Google搭載の9インチ Honda CONNECTディスプレーを標準装備

- Zに、急速充電できるUSB Type-Cと、足元を照らすアンビエントライトを追加

- BLACK STYLEのグリルを、縦に並ぶ形から黒のハニカム(蜂の巣状)に変更。ホイールも色を変えた

- CROSS TOURINGを新しく設定。X BLACK STYLEは廃止

改良前(2025年7月の一部改良後)と比べると、次のようになる。

項目2026年3月改良後改良前
価格3,707,000円〜4,727,800円ガソリン車 3,284,600円〜/e:HEV 3,634,400円〜
サイズ4,570×1,840×1,620mm同じ
パワートレイン・燃費2.0L e:HEVのみ(WLTC 20.5〜22.1km/L)e:HEVと1.5Lターボ(ガソリンはWLTC 13.9〜14.6km/L)
安全・運転支援Honda SENSING 全車標準同じ
内装・画面まわりZ系に9インチのGoogle搭載ディスプレーが標準今回の改良で標準になった

※改良前のe:HEVの価格は、公表された改良前後の価格差(X・Zは各72,600円)から計算

モモ
モモ

いちばん安いZR-Vが、40万円以上高くなったってことですか?

レイ
レイ

そう。安く買えたガソリンのXが無くなったからよ。同じe:HEV同士なら、上がったのは7万2,600円ね

モモ
モモ

ガソリン車、そんなに売れてなかったんですか?

レイ
レイ

やめた理由は、発表のどこにも書かれていないの。だから、そこはこれ以上言えないわ

ホンダ ZR-V e:HEV Z CROSS TOURINGの斜め前からの外観。マットグレーのハニカムグリル、専用バンパー、マットブラックの18インチホイール。ボディカラーはデザートベージュ・パール。未舗装の駐車場に停まっている
新しく加わったCROSS TOURING。マットグレーのハニカムグリルと黒いホイール

グレードは4つ。XとZで何が違う?

グレード(ホンダの呼び方ではタイプ)は4つで、全部e:HEVだ。

タイプFF4WDWLTC燃費(FF/4WD)
e:HEV X3,707,000円3,927,000円22.1/20.8km/L
e:HEV Z4,307,600円4,527,600円22.0/20.5km/L
e:HEV Z BLACK STYLE4,479,200円4,677,200円22.0/20.5km/L
e:HEV Z CROSS TOURING4,529,800円4,727,800円22.0/20.5km/L

※税込。リサイクル料金は別

モモ
モモ

XとZで60万円も違うんですか!?

レイ
レイ

60万600円ね。そのぶん、座るところと聴くものと見るものが全部変わる

XとZの主な違いは次のとおり。Z系(BLACK STYLE・CROSS TOURING)はZと同じ装備を持つ。

装備e:HEV Xe:HEV Z
9インチ Google搭載ディスプレー+ETC2.0オプション標準
マルチビューカメラ・後退出庫サポートオプション標準
アダプティブドライビングビーム標準
BOSEプレミアムサウンド(12スピーカー)標準
運転席・助手席のパワーシート標準
前席シートヒーター4WDは標準(FFはオプション)標準
ステアリングヒーター標準
パワーテールゲート標準標準(足をかざして開けられる)
ワイヤレス充電器オプション標準
シート合成皮革×ファブリック本革(一部合成皮革)
荷室容量(後席使用時)395L385L
モモ
モモ

Zのほうが荷室が小さいんですか?

レイ
レイ

BOSE付きは385L。荷室のいちばん広いところの幅も、BOSE付きのほうが狭いの

モモ
モモ

わたし、音楽はスマホのスピーカーで十分なので、荷室が広いXにします

レイ
レイ

車に乗って、スマホで音楽を聴く気なの?

モモ
モモ

Xでも、画面とカメラはオプションで付けられるんですよね

レイ
レイ

付けられるわ。画面とカメラを足しても、パワーシートとBOSEと本革はXでは選べない。そこを要らないと思えるなら、Xは十分よ

安全装備のHonda SENSINGは全タイプ標準で、渋滞でも前の車について走るアダプティブクルーズコントロール、車線の中央を保つ支援、後ろから来る車を知らせるブラインドスポットインフォメーションまで、Xにも付いている。

ホンダ ZR-V e:HEV Zの運転席まわり。水平基調のダッシュボードに9インチの画面、マルーンの本革シートとセンターコンソールが見えるカット
e:HEV Zの運転席まわり。9インチの画面とマルーンの本革シート

BLACK STYLEとCROSS TOURINGは、何が違う?

モモ
モモ

Zの上に、あと2つあるんですよね

レイ
レイ

中身はZと同じで、見た目の違いよ。2026年の改良で、2つとも顔が変わったの。CROSS TOURINGは特別仕様車の扱いね

Z BLACK STYLEZ CROSS TOURING
Zからの上乗せ(FF)+171,600円+222,200円
グリル黒(ベルリナブラック)のハニカムマットグレーのハニカム
ホイール黒+ダーク切削クリアの18インチマットブラックの18インチ
バンパーまわり形を変えたバンパーとガーニッシュ
内装グレージュ+オレンジのステッチ
このタイプだけの色デザートベージュ・パール
モモ
モモ

CROSS TOURINGのベージュ、かわいいです。アウトドアっぽくて

レイ
レイ

私はBLACK STYLEね。黒いグリルに黒いホイール、顔が締まって見えるの

モモ
モモ

中身が同じなら、Zでよくないですか?

レイ
レイ

よくないわよ。毎日見るのは顔なんだから、顔に22万円払うのは正しいお金の使い方

モモ
モモ

店長、それ、車以外でも言ってそうです

ホンダ ZR-V e:HEV Z BLACK STYLEの斜め前からの外観。黒いハニカムグリル、黒い18インチホイール。ボディカラーはクリスタルブラック・パール。夜の街で街灯に照らされている
BLACK STYLEは、黒のハニカムグリルと黒いホイール

ボディカラーは全7色。タイプで選べる色が違う。

全7色で、2トーンは無い。タイプごとに選べる色が決まっている。

カラー名有料色XZBLACK STYLECROSS TOURING
クリスタルブラック・パール
プラチナホワイト・パール38,500円
メテオロイドグレー・メタリック38,500円
トワイライトミストブラック・パール38,500円
プレミアムクリスタルガーネット・メタリック60,500円
シーベッドブルー・パール38,500円
デザートベージュ・パール38,500円

※追加額は改良や年次で変わる

モモ
モモ

Xは3色しかないんですね

レイ
レイ

黒と白とグレーね。赤っぽいガーネットはZかBLACK STYLE、青はZかCROSS TOURING

モモ
モモ

色で60万円上がるのは、ちょっと……

レイ
レイ

色だけで上がるわけじゃないわよ。Zに付くものを全部欲しいなら、色はおまけで付いてくると思えばいいの

走り・使い勝手は、どう評価されている?

モモ
モモ

ハイブリッドだけになって、走りは物足りなくないんですか?

レイ
レイ

そこは逆よ。ZR-Vで褒められてきたのは、もともとe:HEVのほうの走りなの

実際に乗った評価では、e:HEVは走り出しから静かで、モーターの力で滑らかに、力強く加速すると言われる。エンジンがかかるときのつながりも自然だ。ハンドルを切ったときの反応が素直で、曲がるときに車体が傾きにくく、狙った線の上を走れる、という声が多い。

一方で、足まわりは締まっていて、4WDのe:HEVは低い速度で硬さや細かい揺れが出る。2026年型に乗った人からも、もう少し柔らかくていいという声が出ている。後席はひざ前も頭上も足りているが、座面と床が近く、足を前に投げ出す座り方になりやすい。荷室は後席を倒すと床がほぼ平らになり、開口も広いが、車体の大きさのわりに容量が特別大きいわけではない。

オーナーからは、「高速道路でサスペンションがよく動き、直進が安定している」「マルーンの内装の質感が高い」という声も出ている。

モモ
モモ

乗り心地は、ちょっと硬めなんですね

レイ
レイ

そうね。乗り心地の感じ方は人によって違うから、4WDを買うなら試乗で段差を越えてみて

数字じゃなくて、実際どうなの。

モモ
モモ

正直、370万円でZR-Vを買うなら、ヴェゼルの一番上でいい気もするんですけど

レイ
レイ

サイズと値段だけで見れば、そうなるわね。ZR-Vで払っているのは、広さより走りと静かさ

モモ
モモ

走りって、家族で乗る人にも関係あります?

レイ
レイ

あるわよ。高速で真っすぐ走って、車線変更で揺れない車は、後ろに乗っている人が疲れない

モモ
モモ

でも、荷室と後席はヴェゼルとそんなに変わらないんですよね

レイ
レイ

変わらないわ。荷物の多い家族なら、もうひとつ大きいCR-Vか、他のメーカーのSUVね。ZR-Vは、2人か3人で遠くまで乗る車よ

モモ
モモ

じゃあ、わたしはXのFFで、画面とカメラだけ付けます。白で

レイ
レイ

私はBLACK STYLEの4WD。ガソリンのターボが残っていたら、そっちだったけど

ホンダ ZR-Vの荷室。パワーテールゲートを開け、後席を倒して床が平らに広がった状態に、キャンプ道具を積んだカット
ZR-Vの荷室。後席使用時で395L(X)。後席を倒すと床がほぼ平らになる

買うべき人/見送っていい人

こんな人
ZR-Vを買うべき人ヴェゼルでは小さく、CR-Vやハリアーでは大きい・高い。高速道路をよく走り、静かさと運転の楽しさを求める。燃費のよい4WDのSUVが欲しい
タイプの目安装備を足して使うなら e:HEV X(画面とカメラはオプション)。パワーシートや本革、BOSEまで欲しいなら e:HEV Z。見た目で選ぶなら BLACK STYLECROSS TOURING
見送っていい人予算を300万円台前半に抑えたいならヴェゼル。荷物と後席の広さが最優先ならCR-Vや、ひと回り大きいSUV。ガソリン車で安く買いたいなら、改良前のガソリン車を中古で探す
ホンダ ZR-Vのタイプ選びの図解。左から「e:HEV X」「e:HEV Z」「BLACK STYLE/CROSS TOURING」の3段。Xは「画面・カメラはオプション」、Zで「BOSE」「パワーシート」「本革」、右端は「見た目の違い」。端に小さなキャラクター
ZR-Vのタイプの選び方

買い替えの総額を決めるのは、いまの車の売値。

モモ
モモ

XとZで60万円……。やっぱり大きいです

レイ
レイ

ZR-Vを見に来る人って、だいたい今もSUVかミニバンに乗っているのよ。そこが大きいの

モモ
モモ

SUVに乗ってると、何かいいんですか?

レイ
レイ

SUVは中古でも欲しい人が多いから、値段が落ちにくいの。自分の車がいくらになるか、思っているより高いことがあるわ

モモ
モモ

でも、ディーラーで下取りに出すつもりでした。ZR-Vを買うお店で全部済むし

レイ
レイ

それでもいいのよ。先に買取の査定を1回取っておけば、下取りの金額が安すぎないかが分かるでしょう。比べる数字が無いと、言われた額で決まっちゃうの

モモ
モモ

高く売れたら、そのぶんZに近づくってことですか

レイ
レイ

そういうこと。売った額がそのまま予算に足されるから、Xのつもりだった人がZを選べるかもしれない

モモ
モモ

60万円の差が、いまの車で埋まるかもしれないんですね!

レイ
レイ

全部埋まるとは言わないけど、中古の相場が上がっていて、人気の車は値段がほとんど落ちていないこともあるの。調べるのにお金はかからないわ

査定は1回・やり取りの窓口はセルカだけ

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※出品前に、自分で「いくらなら売るか」を決められます

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📌 まとめ

  • 2026年3月27日の一部改良で、ガソリン車がなくなり全車e:HEVに。価格は税込370万7,000円から472万7,800円
  • XとZの差は60万600円。ZにはBOSE、パワーシート、本革、ステアリングヒーター、9インチの画面が付く。代わりに荷室は10L減る
  • BLACK STYLEとCROSS TOURINGは、Zに見た目の違いを足したもの。走りと静かさに払う車で、広さならCR-Vや他のSUV
モモ
モモ

全部ハイブリッドになったぶん、選ぶのは楽になりましたね

レイ
レイ

そうね。あとはXかZか、顔をどうするかだけよ

モモ
モモ

店長、結局ハイブリッドでも好きなんですね

レイ
レイ

モーターで押し出される加速は、嫌いじゃないのよ

よくある質問

ZR-Vの一部改良はいつ?

2026年3月26日に発表され、3月27日に発売されました。改良前の最後の変更は、2025年7月の一部改良(外装のクリア塗料の変更と価格改定)です。

ZR-Vの価格はいくら?

税込370万7,000円(e:HEV X・FF)から472万7,800円(e:HEV Z CROSS TOURING・4WD)です。

改良前と何が違う?

1.5Lターボのガソリン車が廃止され、全車が2.0L e:HEVになりました。Z系には9インチのGoogle搭載ディスプレーが標準になり、BLACK STYLEの外観が変わり、CROSS TOURINGが新しく加わりました。

ZR-VのXとZは、何が違う?

Zには、BOSEプレミアムサウンド、前席のパワーシート、本革シート、ステアリングヒーター、アダプティブドライビングビーム、9インチの画面とマルチビューカメラが標準で付きます。差額はFFで60万600円です。荷室容量はXが395L、BOSE付きのZが385Lです。

買い替えるなら、いま乗っている車はいくらで売れる?

車種・年式・走行距離・状態で大きく変わります。ディーラーの下取りだけで決めずに、買取店の査定も取って比べると、差額を次の車の予算に回せます。査定は無料で、見積もりを見るだけでもかまいません。

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※この記事は2026年9月19日時点の情報をもとに作成しています。価格・装備・カラーは改良や仕様変更で変わることがあります。

この記事で参照した情報源(23件)

※記事内の画像はイメージです。細部は実際のものと異なる場合があります。

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