新型アウディ Q3(2026年・3代目)は先代と何が違う? フルモデルチェンジで何が変わった?
この記事の要点
- 2026年5月19日発売。価格は550万円から628万円(税込)。パワートレインはガソリンの2本だけ
- 伸び側と縮み側を別々に制御する電子制御ダンパーが全車標準になり、乗り心地の評価が高い
- 先代より全長40mm・全幅20mm大きくなり、最小回転半径は5.4mから5.2mに小さくなった。 荷室は530Lから488Lに減った
アウディのQ3が3代目にフルモデルチェンジし、2026年5月19日に日本で発売された。価格は550万円から628万円。SUVのQ3と、屋根を低くしたQ3 Sportbackが同時に入ってきた。
骨格の寸法はほぼ先代のままで、変わったのは足まわり、操作系、エンジンの顔ぶれのほうだ。グレード選びで迷うのは、前輪駆動の1.5Lと、57万円高い4輪駆動の2.0Lのどちらにするかだ。
Q3は、輸入車に初めて乗り換える人にも扱いやすい大きさだ。国産の人気車は、手放すときの値段が思いのほか落ちていないことがある。 見積もりを取る前に、下のボタンからいまの車の査定額を見ておくと、Q3の予算の組み方が変わる。

店長、Q3って新しくなったんですよね?
5月に3代目が出たわ。顔つきがだいぶ変わったでしょう
グリルが横に広くなって、ライトが細くなってます
そう。ただ、中の骨格は先代とほとんど同じなの。ホイールベースも変わっていないわ
じゃあ、見た目だけ新しくなったってことですか?
そうでもないのよ。足まわりと、運転席の操作がまるごと変わったの。カタログの写真を眺めても、足の出来までは分からないのが皮肉よね
そもそもQ3は、どういうSUVなのか。
Q3は、アウディのSUVの中でQ2の上、Q5の下にいるモデルだ。家族4人で使えて、日本の街でも持て余さない大きさだ。
3代目の日本仕様は、SUVのQ3と、屋根を低く傾けたQ3 Sportbackの2つのボディ。どちらも1.5Lガソリンの前輪駆動「TFSI 110kW」と、2.0Lガソリンの4輪駆動「TFSI quattro 150kW」から選ぶ。先代にあったディーゼルは、日本仕様には入らなかった。
| 項目 | TFSI 110kW | TFSI quattro 150kW |
|---|---|---|
| エンジン | 1.5L 直4ガソリンターボ+マイルドハイブリッド | 2.0L ガソリンターボ |
| 最高出力/最大トルク | 150PS/250N·m | 204PS/320N·m |
| 変速機・駆動 | 7速Sトロニック・前輪駆動 | 7速Sトロニック・4輪駆動 |
| WLTC燃費 | 15.6km/L | 12.1km/L |
| 全長×全幅×全高 | 4,530×1,860×1,610mm(Sportbackは全高1,570mm) | 同左 |
| ホイールベース | 2,680mm | 2,680mm |
| 最小回転半径 | 5.2m | 5.2m |
| 車両重量 | 1,610kg | 1,710kg(Sportback 1,700kg) |
| 荷室(後席使用時) | 488L | 488L |
| 乗車定員 | 5名 | 5名 |
※荷室はVDA方式。重量は基本仕様の値で、サンルーフなどで増える
4輪駆動のほうがパワーはあるけど、燃費は下がるんですね
そう。しかも1.5Lのほうにだけ、マイルドハイブリッドが付いているの。2.0Lのほうには無いわ
先代から何が変わったのか。
先代(2代目)と並べると、こうなる。
| 項目 | 新型(3代目) | 先代(2代目) |
|---|---|---|
| 全長×全幅×全高 | 4,530×1,860×1,610mm | 4,490×1,840×1,610mm |
| ホイールベース | 2,680mm | 2,680mm |
| 最小回転半径 | 5.2m | 5.4m |
| 荷室(後席使用時) | 488L | 530L |
| パワートレイン | 1.5Lガソリン(前輪駆動)/2.0Lガソリン(4輪駆動) | ガソリンとディーゼル |
| 足まわり | 2バルブ式の電子制御ダンパーを全車標準(アウディの小型SUVで初) | 2バルブ式の設定なし |
| 画面・操作系 | メーターと中央の画面を1枚の曲面ガラスでつないだ「MMIパノラマディスプレイ」。シフトはハンドルの右奥のレバーへ | メーターと中央の画面は別々。シフトはセンターコンソール |
※先代は2代目の日本仕様の値
大きくなったのに、最小回転半径は0.2m小さくなった。 一方で荷室は42L減っている。
いちばん大きいのは足まわりだ。伸び側と縮み側を別々に制御できる2バルブ式の電子制御ダンパーが、いちばん安いグレードから付く。 先代のコンフォートモードは、低い速度の当たりが柔らかいかわりに、速度が上がるとフワフワした上下動が増えた。新型はそこが変わった、という試乗記もある(下の「走り」の節)。
大きくなったのに、小回りは利くようになったんですか
そうなの。体は大きくなって、回る輪は小さくなった。人間もそうだといいんだけどね
店長、それ誰の話ですか
独り言よ。聞き流しなさい
でも荷室は小さくなってるんですよね
42Lね。ベビーカーを積むとかなら困らないと思うけど、キャンプ道具を山ほど積む人は、実物で確かめたほうがいいわ

前輪駆動か、4輪駆動か。57万円で変わること
グレードはボディごとに2つずつ、計4つ。大きく違うのはエンジンと駆動方式、それにヘッドライトだ。
| グレード | 価格(税込) | 駆動 | WLTC燃費 | ヘッドライト |
|---|---|---|---|---|
| Q3 TFSI 110kW advanced | 5,500,000円 | 前輪駆動 | 15.6km/L | デジタルマトリクスLEDは28万円のオプション |
| Q3 TFSI quattro 150kW advanced | 6,070,000円 | 4輪駆動 | 12.1km/L | デジタルマトリクスLEDが標準 |
| Q3 Sportback TFSI 110kW advanced | 5,710,000円 | 前輪駆動 | 15.6km/L | 同上 |
| Q3 Sportback TFSI quattro 150kW advanced | 6,280,000円 | 4輪駆動 | 12.1km/L | デジタルマトリクスLEDが標準 |
110kWと150kWの差は57万円。 150kWには、110kWで28万円のオプションになるデジタルマトリクスLEDヘッドライトが標準で付く。そこに2.0Lのエンジンと4輪駆動が加わる。
一方で、ナビ、ワイヤレス充電、スマートフォンのつなぎ込み、前席の電動シートとシートヒーター、3ゾーンのエアコン、18インチのホイールは、いちばん安いグレードから付いている。 運転支援も、前の車に付いていくクルーズコントロールや、後ろから近づく車の警告、全方位のカメラ、自動で駐車を手伝う機能まで全車標準だ。
安いほうでも、ほとんど全部付いてるんですね
そう。Q2はクルーズコントロールを21万円のパッケージで付けるけど、Q3は最初から付いているの。Q2との差を考えるときは、そこも数えたほうがいいわ
じゃあ4輪駆動にするかどうかだけ決めればいいんだ
雪の降る土地や、スキーによく行くなら150kWね。街と高速が中心なら、110kWで困る場面は少ないと思うわ
SUVとSportback、21万円で何が違う?
Q3 Sportbackは、屋根を後ろに向かって低く傾けた形だ。全高は40mm低い1,570mm。価格はSUVより21万円高い。
| 項目 | Q3 | Q3 Sportback |
|---|---|---|
| 価格差 | — | +21万円 |
| 全高 | 1,610mm | 1,570mm |
| 荷室(後席使用時) | 488L | 488L(同じ) |
| ホイールベース・最小回転半径 | 2,680mm・5.2m | 同じ |
| パノラマサンルーフ(オプション) | 30万円 | 27万円 |
後席を使うときの荷室は、どちらも488Lで同じ。 形で選んでも、ふだんの積み込みで困ることはなさそうだ。
私はSportbackね。屋根が低いだけで、同じ車が別物に見えるの
わたしは普通のQ3がいいです。四角いほうが、道具っぽくてかわいいと思います
意見が割れたわね。でも、後席を使うときの荷室は同じだから、ここは見た目だけで決めていいわ
オプションで、どこまで変わる?
主なオプションは次のとおり。
| オプション | 価格 | 中身 |
|---|---|---|
| S lineパッケージ | 450,000円 | S lineの外装、19インチ、スポーツシート、フラットボトムのハンドルなど |
| MMI experience pro | 380,000円 | ヘッドアップディスプレイ、急速USB、SONOSのサウンドシステム(12スピーカー) |
| レザーシートパッケージ | 90,000円 | レザー/アーティフィシャルレザーのシートなど(S lineパッケージが必須) |
| デジタルマトリクスLEDヘッドライト | 280,000円 | 110kWのみオプション(150kWは標準) |
| パノラマサンルーフ | Q3:300,000円/Sportback:270,000円 | |
| ダークAudi rings&ブラックスタイリング | 190,000円 | S lineパッケージが必須 |
Q3の110kWなら、S lineパッケージを付けても595万円で、600万円を切る。
S lineにすると、見た目はかなり変わりますか?
19インチとスポーツシートが付くから、印象はだいぶ締まるわ。電子制御ダンパーのおかげで、19インチでも乗り心地が崩れにくいみたいよ
ボディカラーは全8色
緑のQ3、きれいですね
セージグリーンね。アルコナホワイト以外はどれも8万円の有料色よ
白でも、グレイシアホワイトは8万円なんですか
白にも値段の付いた白があるの。S lineと組み合わせが決まっている色もあるから、パッケージと一緒に考えなさい
全8色。追加費用なしで選べるのはアルコナホワイトの1色だけ。
| カラー名 | 追加額 | 条件 |
|---|---|---|
| アルコナホワイト | 0円 | |
| グレイシアホワイト メタリック | 80,000円 | |
| タンボラグレー メタリック | 80,000円 | S lineパッケージとは組み合わせられない |
| ミトスブラック メタリック | 80,000円 | |
| プログレッシブレッド メタリック | 80,000円 | |
| ナバーラブルー メタリック | 80,000円 | |
| セージグリーン メタリック | 80,000円 | |
| デイトナグレー パールエフェクト | 80,000円 | S lineパッケージが必須 |
※追加額は改良や年次で変わることがある。発売時の特別仕様車には、launch editionにアローグレー パールエフェクト、200台限定のmatte editionにマデイラブラウン マットの設定がある
走りと使い勝手は、どう評価されている?
前輪駆動のTFSI 110kWにS lineパッケージ(19インチ)を付けた車で、2本の試乗記が出ている。どちらも褒めているのが、新しい電子制御ダンパー。姿勢の変化に角がなく、19インチのタイヤを足まわりがうまくいなす。1本は、先代のコンフォートモードが速度を上げるとフワフワしたのに対し、新型は速度を問わずフラットな姿勢を保つと書いている。
1.5Lの力は、ふだん使うぶんには十分。深く踏み込んだときの伸びは2.0Lにゆずるが、100kg軽いことやマイルドハイブリッドの効果か、日常の加速では大差を感じにくいと書く試乗記もある。一方で、急にアクセルを踏んだときの反応は少し雑だと指摘する試乗記もある。
静かさをクラスでも上のほうだと評価する声と、ハンドルが重めでどっしりした手応えだという声は、それぞれ1本ずつ。ハンドルの奥に移ったシフトとウインカーは評価が割れていて、ウインカーは初めてでも戸惑わないという声がある一方、シフトもウインカーも慣れるまで迷うという声もある。
シフトがハンドルの横って、ちょっと不安です
そこは乗る人によるわね。ディーラーで1回動かしてみれば、自分が慣れるかどうかは分かるわ
重めのハンドルは、どうなんですか?
私は好きよ。いい車に乗っている気がするもの。軽いほうが楽だと思う人もいるから、そこも試乗で決めればいいわ
BMW X1・メルセデス・ベンツ GLAと比べると、どこにいる?
| 車種 | いちばん安いグレード | 全長×全幅×全高 | 最小回転半径 | 荷室(後席使用時) |
|---|---|---|---|---|
| アウディ Q3 | 550万円 | 4,530×1,860×1,610mm | 5.2m | 488L |
| BMW X1 | 525万円 | 4,500×1,835×1,645mm | 5.4m | 500L |
| メルセデス・ベンツ GLA | 653万円 | 4,445×1,850×1,605mm | 5.3m | 425〜1,420L(後席を使う状態から倒した状態まで) |
いちばん安いのはX1、小回りが利くのはQ3。 X1のいちばん安いグレードは色が3色に限られ、上位の運転支援が付けられない。Q3は550万円のグレードでも、運転支援とナビまで標準で付いている。GLAは価格が上だが、運転支援のパッケージは全車に付く。
X1のほうが25万円安いんですね
いちばん安いグレード同士ならね。付いているものを数えると、Q3の550万円はかなり頑張っているわ

買うべき人/見送っていい人
| こんな人 | |
|---|---|
| 買うべき人 | 家族4人で使えて、街でも持て余さない輸入車SUVが欲しい人/乗り心地を重視する人/オプションを足さずに、最初から装備がそろっていてほしい人 |
| 見送っていい人 | ディーゼルが欲しい人(→アウディ Q5のTDI、BMW X1の20d)/荷室の広さを最優先する人(→BMW X3)/とにかく小さく安い輸入車SUVが欲しい人(→アウディ Q2) |
国産から乗り換えるなら、先に値段を知っておく。
Q3を見に来る人って、どんな車から乗り換えるんでしょう
国産のSUVやコンパクトカーから乗り換える人もいるでしょうね。そこで差が出るのが、手放す国産車の値段なの
国産車って、そんなに高く売れるんですか?
人気のSUVやハイブリッドは、年式のわりに値段が落ちていないことがあるのよ。売った額は、そのまま買うほうの予算に乗るでしょう。 思ったより高ければ、迷っていた4輪駆動の150kWにも手が届くわ
でも、ディーラーで下取りしてもらうほうが、話が早そうです
早いのは確かね。納車の日まで乗っていられるし。ただ、金額だけなら買取のほうが上になりやすいの。下取りの金額を言われる前に、買取ならいくらかを知っておくと、その場で判断できるわ
先に知っておくだけなら、損はしないですね
そういうこと。査定を頼んだからといって、売らなきゃいけないわけじゃないもの
📌 まとめ
- 新型Q3は2026年5月19日発売の3代目。550万円から628万円で、パワートレインは1.5L(前輪駆動)と2.0L(4輪駆動)のガソリン2本
- 2バルブ式の電子制御ダンパーが全車標準で、乗り心地の評価が高い。最小回転半径は5.4mから5.2mに小さくなり、荷室は488Lに減った
- 110kWと150kWの差は57万円。150kWにはデジタルマトリクスLEDも付く。運転支援とナビは、いちばん安いグレードから標準
私は150kWね。同じ形なら、204PSのほうを選ばない理由がないわ
わたしは110kWです。差の57万円で、有料色を選んでもまだだいぶ残りますし
残ったお金の使い道まで決めてるのね
試乗記も、110kWで力は十分だって書いてましたし
……そこを突かれると弱いわね。雪が降らないなら、あなたのほうが正しいわ
よくある質問
新型Q3はいつ発売された?
2026年5月19日に日本で発売されました。SUVのQ3と、屋根の低いQ3 Sportbackが同時に発売されています。
価格はいくら?
Q3が550万円(TFSI 110kW advanced)と607万円(TFSI quattro 150kW advanced)、Q3 Sportbackが571万円と628万円です(税込)。
先代と何が違う?
全長が40mm、全幅が20mm大きくなり、最小回転半径は5.4mから5.2mに小さくなりました。2バルブ式の電子制御ダンパーが全車標準になり、メーターと中央の画面は1枚の曲面ガラスでつながっています。荷室は530Lから488Lに減り、日本仕様のパワートレインはガソリンの2本になりました。
ディーゼルはある?
新型Q3の日本仕様にディーゼルの設定はありません。1.5Lガソリン(前輪駆動)と2.0Lガソリン(4輪駆動)の2本です。
買い替えるなら、いま乗っている車はいくらで売れる?
国産の人気SUVやハイブリッドは、年式のわりに高い金額が付くことがあります。Q3の見積もりを取る前に買取の査定額を知っておけば、前輪駆動と4輪駆動のどちらまで予算が届くかを先に決められます。
※この記事は2026年10月4日時点の情報をもとに作成しています。価格・装備・カラーは改良や仕様変更で変わることがあります。
※記事内の画像はイメージです。細部は実際のものと異なる場合があります。
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