アウディ Q8はどう選ぶ? 2026年モデルのグレード・価格・装備を整理
この記事の要点
- 価格は50 TDI quattroの1,129万円からRS Q8 performanceの2,236万円まで(税込)。全車4輪駆動の5人乗り
- S lineにはエアサスペンションと22インチが標準。 後輪操舵を付けられるのもS line以上で、最小回転半径は6.2mから5.6mになる
- RS Q8 performanceは640PS・850N·m。限定車としての発表ではなく、通常の価格表に載っている
Q8は、アウディのエンジン車のSUVでいちばん上にいる、屋根の低いクーペ型のモデルだ。価格は1,129万円から、640PSのRS Q8 performanceの2,236万円まで。中身はQ7と近いが、こちらは2列シートの5人乗りになる。
迷うのはいちばん安い「50 TDI quattro」と、123万円高い「50 TDI quattro S line」のどちらにするか。123万円の差には、足まわりからライトまで、それに見合うだけの違いが詰まっている。
Q8は、いちばん安いグレードと後輪操舵まで付けた仕様のあいだに168万円の開きがある。どちらを選ぶかは、手放す車の値段で決まることが多い。 注文書にサインする前に、ボタンの先の査定額を一度見ておきたい。

店長、これQ7と何が違うんですか? 大きさ、同じくらいに見えますけど
近いわ。違いは屋根の高さと、座席の数よ
人が乗れないのに、Q8のほうが高いんですか?
見た目にお金を払う車だもの。屋根が低いだけで、同じ大きさでもまるで別の車に見えるでしょう
店長、もう好きなの顔に出てます
出てるわね。でも、グレード選びは冷静にやらないと、大きな差を見落とすわよ
そもそもQ8は、どういうSUVなのか。
Q8は初代(4M型)で、日本では2019年9月に発売された。2024年10月の改良で2DのAudi ringsを採用し、前後のデザインが新しくなった。2025年2月には高性能版のRS Q8 performanceが加わっている。
ホイールベースはQ7と同じ2,995mm。そこに屋根を後ろへ向かって低くしたボディを載せ、2列シートの5人乗りにしたのがQ8だ。全長はQ7より短く、全高は低く、全幅は広い。
| 項目 | 50 TDI quattro | 55 TFSI quattro S line | SQ8 | RS Q8 performance |
|---|---|---|---|---|
| エンジン | 3.0L V6ディーゼルターボ | 3.0L V6ガソリンターボ+マイルドハイブリッド | 4.0L V8ガソリンツインターボ | 4.0L V8ガソリンツインターボ+マイルドハイブリッド |
| 最高出力/最大トルク | 272PS/600N·m | 340PS/500N·m | 507PS/770N·m | 640PS/850N·m |
| 変速機・駆動 | 8速ティプトロニック・4輪駆動 | 同左 | 同左 | 同左 |
| WLTC燃費 | 11.6km/L | 9.6km/L | 7.5km/L | 7.4km/L |
| 全長×全幅×全高 | 4,995×1,995×1,705mm(標準グレード) | 5,005×1,995×1,690mm | 5,005×1,995×1,695mm | 5,020×2,005×1,700mm |
| ホイールベース | 2,995mm | 2,995mm | 3,000mm | 2,995mm |
| 最小回転半径 | 6.2m | 6.2m(後輪操舵装着時5.6m) | 5.6m | 5.6m |
| 車両重量 | 2,190kg | 2,170kg | 2,280kg | 2,410kg |
| 荷室(後席使用時) | 605L | 605L | 605L | 605L |
| 乗車定員 | 5名 | 5名 | 5名 | 5名 |
※荷室はVDA方式。50 TDIのS lineは全長5,005mm、全高1,690mm、車両重量2,210kg
最小回転半径、6.2mって大きくないですか?
大きいわ。このままだと、狭い駐車場でけっこう切り返すことになるわね。そこを縮める方法が、グレードで決まっているの
いちばん安い50 TDIか、123万円のS lineか
RS Q8 performanceを除くと、グレードは4つ。いちばん迷うのが、50 TDIの標準グレードとS lineのどちらにするかだ。
| グレード | 価格(税込) | サスペンション | ホイール | ヘッドライト | 前席 |
|---|---|---|---|---|---|
| 50 TDI quattro | 11,290,000円 | ダンピングコントロール | 20インチ | LED | レザー/アーティフィシャルレザー |
| 50 TDI quattro S line | 12,520,000円 | アダプティブエアサスペンション スポーツ | 22インチ | マトリクスLED | スポーツシート(ダイナミカ/レザー) |
| 55 TFSI quattro S line | 12,720,000円 | アダプティブエアサスペンション スポーツ | 22インチ | マトリクスLED | スポーツシート(ダイナミカ/レザー) |
| SQ8 | 16,600,000円 | S/RSアダプティブエアサスペンション | 22インチ | HDマトリクスLED/レーザーライト | スポーツシート(ダイナミカ/レザー) |
50 TDIとS lineの差は123万円。 エアサスペンション、22インチ、マトリクスLEDヘッドライト、スポーツシートがまとめて付く。
もうひとつの大きな違いが、運転支援と後輪操舵だ。
| 装備 | 50 TDI | S line | SQ8・RS Q8 |
|---|---|---|---|
| 衝突被害軽減ブレーキ(前方)、前の車に付いていくクルーズ、全方位カメラ | 標準 | 標準 | 標準 |
| 後ろからの追突に備える「プレセンスリヤ」、交差点で横から来る車の警告、車線変更時の後方の警告 | 設定なし | コンフォートアシスタンスパッケージ(45万円) | 標準 |
| オールホイールステアリング(後輪操舵) | 設定なし | コンフォートアシスタンスパッケージ(45万円) | 標準 |
| 最小回転半径 | 6.2m | 6.2m(パッケージ装着で5.6m) | 5.6m |
いちばん安い50 TDIには、後輪操舵も、後ろや横を見張る運転支援も付けられない。 付けたいなら、S lineを選んで45万円のパッケージを足すことになる。
123万円に45万円って、168万円も上がるんですか
そう。でも、そのぶん車がまるごと変わるわ。足まわりも、ライトも、シートも、小回りも、後ろの見張りもね
でも、標準の50 TDIでも1,100万円以上する車ですよね。それで付けられないのは意外です
そこがQ8の分かりにくいところね。50 TDIは、Q8の見た目をいちばん安く手に入れるためのグレードだと思えばいいわ

Q7と比べて、何が違う?
ホイールベースが同じQ7と並べると、Q8の性格がはっきりする。
| 項目 | Q8 50 TDI quattro | Q7 50 TDI quattro |
|---|---|---|
| 価格(税込) | 11,290,000円 | 10,830,000円 |
| 乗車定員 | 5名(2列) | 7名(3列) |
| 全長×全幅×全高 | 4,995×1,995×1,705mm | 5,070×1,970×1,735mm |
| 最小回転半径 | 6.2m | 5.7m |
| 後輪操舵 | 50 TDIには設定なし(S lineでパッケージ45万円) | 20万円(エアサス33万円が必須なので、合わせて53万円) |
いちばん安いグレード同士で、Q8は46万円高い。 人は2人少なく乗れて、幅は25mm広く、最小回転半径は0.5m大きい。数字だけ見ると、Q7のほうが使える車だ。
数字だけ見たら、Q7でいい気がしてきました
数字で選ぶならQ7よ。Q8は、この形を見て欲しくなった人が買う車だもの。そこは割り切ったほうが幸せになれるわ
店長は、Q8なんですね
私はQ8ね。3列目に人を乗せる予定も無いし
RS Q8 performanceは、Q8の中で別の車
RS Q8 performance(2,236万円)は、4.0L V8にマイルドハイブリッドを組み合わせ、640PS・850N·mを出す。SQ8と比べても133PS高い。
全幅は2,005mmに広がり、車両重量は2,410kgになる。それでも後輪操舵が標準なので、最小回転半径は5.6mだ。限定車として発表されたモデルではなく、通常のラインアップとして価格表に載っている。
| 項目 | SQ8 | RS Q8 performance |
|---|---|---|
| 価格(税込) | 16,600,000円 | 22,360,000円 |
| 最高出力/最大トルク | 507PS/770N·m | 640PS/850N·m |
| 全幅 | 1,995mm | 2,005mm |
| 車両重量 | 2,280kg | 2,410kg |
| 最低地上高 | 200mm | 205mm |
私はこれ。SUVで640PSは、もう理屈じゃないの
2,000万円超えてますよ
理屈じゃないって言ったでしょう。欲しい人は、値段を見てから欲しくなるわけじゃないのよ
ボディカラーは全9色。白も黒も追加費用なし
色は、Q7と同じなんですか?
ほとんど同じね。ただ、Q8はワイトモブルーがどのグレードでも選べるわ
全9色(Audi exclusiveのスペシャルカラーを含む)。有料はサヒールゴールド、アスカリブルー、スペシャルカラーの3つだけ。
| カラー名 | 追加額 | 選べるグレード |
|---|---|---|
| グレイシアホワイト メタリック | 0円 | 全グレード |
| サテライトシルバー メタリック | 0円 | 全グレード |
| ミトスブラック メタリック | 0円 | 全グレード |
| ワイトモブルー メタリック | 0円 | 全グレード |
| チリレッド メタリック | 0円 | S line・SQ8・RS Q8 |
| デイトナグレー パールエフェクト | 0円 | S line・SQ8・RS Q8 |
| サヒールゴールド メタリック | 130,000円 | 全グレード |
| アスカリブルー メタリック | 130,000円 | S line・SQ8・RS Q8 |
| Audi exclusive スペシャルボディカラー | 950,000円 | 全グレード |
※追加額は改良や年次で変わることがある
直近で何が変わった?
| 時期 | 変わったこと |
|---|---|
| 2019年9月 | 初代Q8が日本で発売 |
| 2024年10月 | 2DのAudi ringsを採用し、前後のデザインを新しくする改良 |
| 2025年2月 | RS Q8 performanceを日本で発売(2,206万円) |
| いまの価格表 | 50 TDIは1,129万円。2024年10月の改良時(RSは2025年2月の発売時)から24万〜34万円上がっている |
中古で探すなら、2024年10月の改良の前か後かで前後のデザインが違う。 RS Q8 performanceは2025年2月以降のモデルだ。
走りは、どう評価されている?
50 TDI quattro S lineにオプションの後輪操舵を付けた車(22インチ)に乗った2本の試乗記が、共通して書いているのは、この大きさで取り回しに困らないこと。後輪操舵で最小回転半径が5.6mになり、都心の混んだ道でも持て余さないという。高速で後輪が前輪と同じ向きに切れるときも、違和感はほとんど無いと書く試乗記もある。
V6ディーゼルは、低い回転から力が太く、2.2tの車体を滑らかに押し出す。踏み込むと、ガソリンエンジンと勘違いしそうなほど軽やかに回る、という感想もある。乗り心地は、荒れた路面でも強いショックを伝えないと2本とも評価し、山道では大きさを忘れるほど軽快に曲がる。
一方で、22インチのタイヤはロードノイズを拾い、小さな突き上げもある、ディーゼルの振動がわずかに伝わることがある、と書く試乗記もある。前の車に付いていくクルーズコントロールの操作レバーが、ハンドルの陰に隠れて見えにくいという指摘も同じ1本から出ている。
大きいのに、山道で軽快なんですか?
そう書かれているわ。ただし、試乗した車には後輪操舵とエアサスが付いていたの。どちらも、いちばん安い50 TDIには付かないものよ
じゃあ、50 TDIの乗り味は、また別なんですね
そういうこと。50 TDIを買うなら、50 TDIそのものを試乗して確かめること。そこは大事ね
BMW X6・メルセデス・ベンツ GLEクーペと比べると、どこにいる?
屋根の低いクーペ型のSUV同士で並べた。
| 車種 | いちばん安いグレード | 全長×全幅×全高 | 最小回転半径 | 乗車定員 |
|---|---|---|---|---|
| アウディ Q8 | 1,129万円 | 4,995×1,995×1,705mm | 6.2m(後輪操舵で5.6m) | 5名 |
| BMW X6 | 1,356万円 | 4,955×2,005×1,695mm | 5.9m(後輪操舵作動時5.6m) | 5名 |
| メルセデス・ベンツ GLEクーペ | 1,424万円 | 4,940×2,020×1,715mm | 5.5m | 5名 |
いちばん安いのはQ8。 ただし、Q8の1,129万円は後輪操舵を付けられないグレードの値段だ。後輪操舵まで付けたS lineで比べると、Q8は1,297万円。それでもX6よりは59万円安い。
S lineにパッケージを付けても、ほかより安いんですね
そうなの。この3台の中では、Q8は割安なほうね。そのかわり、後輪操舵が無いときの小回りは3台でいちばん苦手なの

買っていい人と、見送っていい人。
| こんな人 | |
|---|---|
| 買っていい人 | 大きなSUVを、屋根の低い形で乗りたい人/乗るのは5人までで足りる人/クーペ型SUVの中で、できるだけ価格を抑えたい人 |
| 見送っていい人 | 3列シートが要る人(→アウディ Q7)/駐車場が狭く、後輪操舵なしで6.2mは厳しい人(→Q7の後輪操舵付き、または一回り小さいQ5 Sportback) |
S lineにするか、45万円を足すか。決め手はいまの車の値段。
S lineにしてパッケージまで付けたら、1,300万円近いですね
そう。Q8の買い方は2段階なの。まずS lineにするかで123万円、次に後輪操舵の入ったパッケージを足すかで45万円
迷う額が2段階あるんですね
そう。その判断を楽にしてくれるのが、いまの車の値段なの。売った額は、そのまま買うほうの予算に乗るでしょう
Q8を見に来る人の車なら、高く売れそうな気もします
大きいSUVや輸入車から乗り換える人が多いでしょうね。大きいSUVは中古の値段が落ちにくいから、下取りだけで決めると、いちばん高い値段を取りこぼしかねないわ
じゃあ、買取の金額を先に聞いておけば
下取りと並べて比べられる。123万円で止めるか、168万円まで行くか、その数字を見てから決めればいいのよ
📌 まとめ
- Q8は1,129万円から。Q7と同じホイールベースに屋根の低いボディを載せた、2列シートの5人乗り
- 50 TDIとS lineの差は123万円。 エアサス、22インチ、マトリクスLED、スポーツシートが付き、後輪操舵(パッケージ45万円)を選べるのはS line以上
- RS Q8 performanceは640PS・2,236万円で、限定車ではなく通常の価格表に載っている
わたしなら、Q7に後輪操舵を付けます。7人乗れて、Q8のS lineより安いですし
数字ならそうね。でも、この屋根の線は、Q7をいくら眺めても出てこないわ
店長、さっきRSにも『私はこれ』って言ってましたよね
夢はRS、現実はS lineに後輪操舵よ。夢と現実を両方持っているのが、大人ってものなの
よくある質問
アウディ Q8はいくらから買える?
いちばん安いのは50 TDI quattroの1,129万円(税込)です。いちばん高いのはRS Q8 performanceの2,236万円です。
Q8とQ7は、何が違う?
Q7は3列シートの7人乗り、Q8は屋根を低くした2列シートの5人乗りです。ホイールベースは同じ2,995mmで、Q8のほうが全長は短く、全高は低く、全幅は広くなります。いちばん安いグレード同士の価格差は46万円です。
50 TDIとS lineは、何が違う?
差は123万円です。S lineにはアダプティブエアサスペンション、22インチホイール、マトリクスLEDヘッドライト、スポーツシートが標準で付きます。後輪操舵や後方・側方の運転支援を含むコンフォートアシスタンスパッケージ(45万円)を選べるのもS lineだけです。
RS Q8 performanceは限定車?
限定車ではありません。2025年2月に日本で発売され、通常のラインアップとして価格表に載っています。
新車をお得に買うには、何から始めればいい?
注文の前に、いまの車の買取額を調べておくことです。大きいSUVは中古の値段が落ちにくく、下取りの提示額と買取額に差が出ることがあります。2つを並べて見ると判断しやすくなります。
※この記事は2026年10月4日時点の情報をもとに作成しています。価格・装備・カラーは改良や仕様変更で変わることがあります。
この記事で参照した情報源(12件)
- アウディ ジャパン 価格表
- アウディ ジャパン Audi Q8/SQ8 製品情報(価格・主要装備・オプション・主要諸元)
- アウディ ジャパン Audi RS Q8 performance 製品情報
- アウディ ジャパン Q8/SQ8 改良モデル発売(2024年10月24日)
- アウディ ジャパン RS Q8 performance 発売(2025年2月20日)
- アウディ ジャパン Audi Q7 主要諸元・装備(比較用)
- BMWジャパン BMW X6(比較用)
- メルセデス・ベンツ日本 プライスリスト(比較用)
- webCG アウディQ8 50 TDIクワトロSライン 試乗記
- Car Watch アウディQ8 試乗記
- 中古車オークション相場(車選びドットコム)
- 中古車市場レポート(車選びドットコム)
※記事内の画像はイメージです。細部は実際のものと異なる場合があります。
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