ホンダ WR-Vはどう選ぶ? 2026年モデルのグレード・価格・装備を整理
この記事の要点
- 価格は税込214万9,400円(X)から258万600円(Z+ BLACK STYLE)。全車1.5L ガソリン・CVT・FF
- 荷室は後席を使った状態で458Lで、同じホンダのヴェゼルより大きい。後席の足元にも余裕がある
- XとZの差は24万8,600円。17インチアルミ、LEDフォグ、本革巻ハンドル、プライムスムースとファブリックのシートが付く。運転支援は全車同じ
ホンダ WR-Vは、インドで作られて日本に入ってくるコンパクトSUV。エンジンは1.5Lのガソリンだけで、駆動は前輪駆動(FF)だけ。その代わり、ホンダのSUVでいちばん安い。
価格は214万9,400円から258万600円。グレードはX・Z・Z+の3つ(ZとZ+には特別仕様車BLACK STYLEがある)で、どこまで上げるかと、ヴェゼルとどちらにするかが迷いどころになる。
WR-Vは、XとZの差が24万8,600円で、安全装備は全車同じ。どこまでグレードを上げるかは、手持ちの予算に、いまの車の売値がいくら足せるかで変わる。 買取の金額を先に知っておけば、下取りで提示された額が妥当かどうかも自分で判断できる。
店長、WR-Vって、ヴェゼルの安いやつですか?
よく言われるけど、別の車よ。インドで作ってる、ハイブリッドも4WDも無いSUV
無いもの、多くないですか?
多いわね。でも、そのぶんヴェゼルより60万円以上安いところから買えるの。四角くて背が高くて、荷室が大きい。SUVの見た目と広さが欲しい人には、ちょうどいい1台よ
SUVの形が好きなだけの人には、ってことですね
それで足りる人には、この車がいちばん合うのよ

そもそもWR-Vは、どういうSUVなのか。
WR-Vは2024年3月に発売された。ホンダのインドの工場(Honda Cars India)で作られ、ホンダが輸入して売っている。主要諸元は次のとおり。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 区分 | 登録車・5名・ヒンジドア |
| 全長×全幅×全高 | 4,325×1,790×1,650mm |
| ホイールベース | 2,650mm |
| 最低地上高 | 195mm |
| 室内寸法(長×幅×高) | 1,945〜1,955×1,460×1,280mm |
| エンジン | 1.5L 直列4気筒(118PS・142N・m) |
| 変速機・駆動 | CVT(パドルシフト付き)・FFのみ |
| WLTC燃費 | X 16.4km/L/Z系 16.2km/L |
| 最小回転半径 | 5.2m |
| 車両重量 | 1,210〜1,230kg |
| 荷室容量(後席使用時) | 458L(VDA方式、床下収納を除く) |
最低地上高が19cm以上あるんですね!
SUVらしいのはそこね。ただ4WDが無いから、雪の坂道が多い土地なら不安は残るわ。段差や未舗装の駐車場で、下を擦りにくいくらいに思っておきなさい
回転半径の5.2mって、小さいほうですか?
このサイズのSUVなら小回りが利く部類よ。ヴェゼルの5.3mより少し小さいわ
グレードは3つ。XとZで何が違う?
グレード(ホンダの呼び方ではタイプ)は、X・Z・Z+の3つ。ZとZ+には、黒を使った特別仕様車のBLACK STYLEがある。
| タイプ | 税込価格 | WLTC燃費 |
|---|---|---|
| X | 2,149,400円 | 16.4km/L |
| Z | 2,398,000円 | 16.2km/L |
| Z 特別仕様車 BLACK STYLE | 2,483,800円 | 16.2km/L |
| Z+ | 2,549,800円 | 16.2km/L |
| Z+ 特別仕様車 BLACK STYLE | 2,580,600円 | 16.2km/L |
※全車FF・CVT。リサイクル料金は別
運転支援のHonda SENSING、フルLEDヘッドライト、サイドカーテンエアバッグ、後席の送風口、純正ナビをつなぐための配線(ナビ装着用スペシャルパッケージ)は、全タイプ共通。違いは見た目と内装に集まっている。
| 装備 | X | Z | Z+ |
|---|---|---|---|
| ホイール | 16インチスチール+キャップ | 17インチアルミ | 17インチアルミ |
| シート | ファブリック | プライムスムース×ファブリック | ブラウンのフルプライムスムース |
| 本革巻ステアリング・セレクトレバー | — | 標準 | 標準 |
| インパネ下部・リアドアのソフトパッド | — | 標準 | 標準 |
| LEDフォグライト | — | 標準 | 標準 |
| 後席のセンターアームレスト | — | 標準 | 標準 |
| 電動格納ミラーのオートリトラ | — | 標準 | 標準 |
| ルーフレール風・ドア下のシルバー加飾 | — | — | 標準 |
Xだと、ホイールがアルミじゃないんですね
スチールにキャップよ。安全装備は全部同じだから、Xは見た目と手触りを削った仕様ってことね
わたしはXでいいかも。安全が同じなら
否定はしないわ。でも、毎日触るハンドルが本革かどうかで、乗るたびの気分が違うのよ。24万8,600円で見た目と手触りが変わるなら、Zは悪くない買い物よ

BLACK STYLEは、何が違う?
ZとZ+にあるBLACK STYLEは、装備の中身はそれぞれのベースと同じで、外装と内装の色を黒でまとめた仕様だ。ドアミラー・ドアハンドル・アンテナが黒(クリスタルブラック・パール)になり、ホイールも黒、内装のガーニッシュはピアノブラック調、シートなどにはブラックのステッチが入る。
| 上乗せ(ベース比) | |
|---|---|
| Z → Z BLACK STYLE | +85,800円 |
| Z+ → Z+ BLACK STYLE | +30,800円 |
※Z+ BLACK STYLEのシートは黒基調。ブラウンのシートは通常のZ+
Z+のBLACK STYLEは、3万800円しか上がらないんですね!
そう。Z+なら、BLACK STYLEにするかどうかは、黒でまとめたいかどうかだけで決まるわ。私はZ+のBLACK STYLE。黒いホイールで顔が締まるの
店長、黒いホイールの話になると、毎回同じ顔してます
荷室と後席の広さが、この車の売り。
WR-Vの売りは、荷室と後席の広さだ。後席を使ったままで458Lの荷室があり、荷室の長さは5人乗車で840mm、後席を倒すと2,181mmまで延びる(どちらもホンダの測定値)。
458Lって、どのくらいなんですか?
ホンダは『クラストップレベル』と言っているわ。同じホンダのヴェゼルは、床下の小物入れまで含めて335〜341L。床下を数えないWR-Vのほうが、数字は大きいの
安いほうが、荷室は大きいんですか!
そういうこと。後ろの席も足元に余裕があって、後席にも送風口が付いている。家族を乗せる人なら、夏の後ろの席の機嫌がここで変わるわ
後ろの席の機嫌、侮れないです
後席は6:4で分けて倒せる。ただ、床下に沈み込むような倒れ方ではないので、倒したときに床が完全に平らにはならない。

ボディカラーは全6色。Xは5色。
全6色で、2トーンは無い。Xだけ、オブシダンブルー・パールが選べない。
| 色名 | X | Z・Z+・BLACK STYLE | 追加額 |
|---|---|---|---|
| クリスタルブラック・パール | ● | ● | — |
| オブシダンブルー・パール | — | ● | — |
| プラチナホワイト・パール | ● | ● | 38,500円 |
| メテオロイドグレー・メタリック | ● | ● | 38,500円 |
| イルミナスレッド・メタリック | ● | ● | 38,500円 |
| ゴールドブラウン・メタリック | ● | ● | 38,500円 |
※追加額は改良や年次で変わる
ゴールドブラウン、SUVっぽくていいですね。キャンプに行きそう
私は青ね。オブシダンブルーは追加料金なしで、しかもZ以上だけ。色で得をするなら、これよ
直近で何が変わった?
| 時期 | 変わったこと |
|---|---|
| 2024年3月 | 発売 |
| 2025年3月 | 一部改良。ZとZ+のインパネ下部とリアドアにソフトパッドを追加、Z+のシートをブラウンのフルプライムスムースに。Z以上にオブシダンブルー・パールを追加。ZとZ+に特別仕様車BLACK STYLEを設定 |
2025年3月の改良のあと、WR-Vに手は入っていない。中古でZやZ+を探すなら、2025年3月の改良の前か後かで、ソフトパッドの有無とZ+のシートの色が違う。
走りと使い勝手は、どう評価されている?
実際に乗った評価で、まず挙がるのは前の見晴らしだ。ボンネットが水平で角ばっていて、運転席から車の前の角がよく分かる。1,790mmの幅も、運転していて大きく感じにくい。
1.5Lの4気筒は、低い回転から力があり、走り出しはハイブリッド車に負けない、という声がある。ロードノイズは少なく、足まわりはしなやかで、荒れた道でも強い突き上げは来ない。一方で、加速したときのエンジン音は乾いた音で、少しガサつく。曲がり方は素直だが、走って楽しいタイプではない。
使い勝手では、オートワイパーが無いこと、クルーズコントロールが約30km/hで解除されて渋滞では止まるところまで追従しないこと、内装のパネルの合わせやドアの内張りがヴェゼルやフィットより簡素なことが、価格なりの部分として挙がる。前席の下が盛り上がっていて、後席の人が足先を入れにくい、という指摘もある。
クルーズコントロールが渋滞で使えないのは、ちょっと残念です
そうね。渋滞の多い道を毎日走るなら、そこはヴェゼルのほうが楽よ。週末に郊外へ出かけるくらいなら、WR-Vで困ることは少ないわ
ヴェゼルと比べると、どこにいる?
同じホンダのヴェゼルとは、全長がほぼ同じで、価格が大きく違う。
| 項目 | WR-V | ヴェゼル |
|---|---|---|
| 価格(税込) | 2,149,400円〜2,580,600円 | 2,758,800円〜3,968,800円 |
| 全長×全幅 | 4,325×1,790mm | 4,340×1,790mm(RSは全長4,385mm) |
| 全高 | 1,650mm | 1,580〜1,590mm(RSは1,545mm) |
| パワートレイン | 1.5L ガソリン | 1.5L ガソリン(Gのみ)/1.5L e:HEV |
| 駆動 | FFのみ | ガソリンは4WDのみ/e:HEVはFF・4WD |
| 最小回転半径 | 5.2m | 5.3m(RSは5.5m) |
| 荷室容量 | 458L(床下収納を除く) | 335〜341L(床下の収納を含む) |
※ヴェゼルの荷室容量はホンダのお客様FAQの値
WR-VのZ+と、ヴェゼルのハイブリッドのいちばん安いのって、いくら違うんですか?
ハイブリッドのいちばん安いe:HEV Xと比べると、44万8,800円ね
その44万円で、何が手に入るんですか?
ハイブリッドの静かさと燃費、選べる4WD、それに渋滞での運転支援(トラフィックジャムアシスト)よ。逆に、荷室の数字と頭の上の余裕はWR-Vのほうが大きいの
じゃあ、わたしはWR-Vです。荷物が多いので
私はヴェゼルのRSね。低い車高のSUVのほうが見た目が好きなの

買っていい人と、見送っていい人。
| こんな人 | |
|---|---|
| 買っていい | SUVの見た目と荷室の広さを、200万円台前半〜半ばで手に入れたい/後席に人を乗せることが多い/前の見晴らしがよく運転しやすいSUVがいい |
| タイプの目安 | 安全装備だけそろえばいいなら X。見た目と手触りまで欲しいなら Z。上質なシートなら Z+。黒い外装なら BLACK STYLE |
| 見送っていい | 雪道で4WDが要る、燃費を優先したいなら ヴェゼル。渋滞の多い道で運転支援を頼りたいなら、トラフィックジャムアシストの付く ヴェゼル |
予算が決まっている車ほど、いまの車の売値で選べるグレードが変わる。
WR-Vを選ぶ人って、予算をきっちり決めてそうですよね
そうね。『250万円まで』みたいに、上限を決めてから見に来る人には合う車だと思うわ
上限が決まってたら、それ以上は無理じゃないですか
その上限の中身を考えてみて。貯金と、いまの車の売値を足したものが予算でしょう。売値が10万円上がれば、その分、選べるグレードも上がるのよ
Xのつもりが、Zに届くかもしれないってことですか
届くかどうかは、売値の数字を見ないと言えないわ。XとZの差は24万8,600円。その数字を手元に置いて、売値と並べてみるの
売値って、どこで聞いても同じじゃないんですか?
同じじゃないのよ。同じ車でも、出す先によって数字が変わることがある。下取りの1つだけで決めると、Zに届いていたかどうかも分からないまま終わるわ
じゃあ、本革ハンドルに届くかどうか、確かめてからにします
📌 まとめ
- 価格は税込214万9,400円から258万600円。全車1.5L ガソリン・FFで、ホンダのSUVでいちばん安い
- 荷室は後席を使ったままで458L。後席の足元が広く、後席にも送風口がある
- XとZの差24万8,600円は、見た目と手触り。運転支援は全車同じ。4WDやハイブリッド、渋滞での運転支援が欲しいならヴェゼル
無いものが多いって最初に言ってましたけど、要るものはちゃんとあるんですね
そう。削ったところと残したところがはっきりしている車よ
店長は、削られたほうが気になってそうです
それでも、ターボくらいは付けてほしかったわ
店長、まだ根に持ってるんですね
よくある質問
WR-Vに4WDやハイブリッドはある?
ありません。全車が1.5Lのガソリンエンジン・CVT・前輪駆動(FF)です。4WDやハイブリッドが欲しい場合は、同じホンダのヴェゼルが候補になります。
WR-Vはいくらから買える?
税込214万9,400円(X)からです。いちばん高いのはZ+ 特別仕様車 BLACK STYLEで、258万600円です。
WR-VのXとZは、何が違う?
運転支援や安全装備は同じです。Zには17インチアルミホイール、LEDフォグライト、本革巻ステアリング、プライムスムースのシート、ソフトパッドなどが付きます。差額は24万8,600円です。
WR-Vとヴェゼル、どっちがいい?
予算を抑えたい、荷室と後席の広さを優先したいならWR-Vです。荷室は後席使用時で458Lあります。ハイブリッドの燃費と静かさ、4WD、渋滞での運転支援(トラフィックジャムアシスト)が欲しいならヴェゼルです。
新車をお得に買うには、何から始めればいい?
いま乗っている車の買取の相場を先に調べることです。売った額が予算に加わるので、選べるグレードが上がることがあります。下取りの額が妥当かどうかも自分で判断できます。査定は無料で、見積もりを見るだけでもかまいません。
※この記事は2026年10月12日時点の情報をもとに作成しています。価格・装備・カラーは改良や仕様変更で変わることがあります。
この記事で参照した情報源(17件)
- ホンダ WR-V 公式ページ
- ホンダ WR-V タイプ一覧(公式)
- ホンダ WR-V 主要諸元表(公式PDF)
- ホンダ WR-V 主要装備表(公式PDF)
- ホンダ WR-V 室内・荷室(公式)
- ホンダFAQ WR-Vの4WD設定
- ホンダ ニュースリリース WR-V一部改良(2025年3月6日)
- ホンダ ニュースリリース WR-V発表(2023年12月21日)
- ホンダ ヴェゼル 公式ページ
- ホンダ ヴェゼル 主要諸元表(公式PDF)
- ホンダFAQ ヴェゼルの荷室サイズ・容量
- ホンダ カーラインアップ(公式)
- webCG WR-V Z+ 試乗記
- WEB CARTOP WR-V 試乗記
- carview! WR-V ユーザーレビュー
- 中古車オークション相場(車選びドットコム)
- 中古車市場レポート(車選びドットコム)
※記事内の画像はイメージです。細部は実際のものと異なる場合があります。
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