アウディ Q8 e-tronはどう選ぶ? 2026年モデルの価格・航続距離とQ6 e-tronとの違い
この記事の要点
- 価格はQ8 50 e-tron quattro S lineの1,099万円からSQ8 Sportback e-tronの1,492万円まで(税込)。全車4輪駆動
- 一充電走行距離(WLTC)は424〜501km。CEV補助金は55とSQ8が28.8万円で、50は補助金の銘柄一覧に載っていない
- ベルギーの工場での生産は2025年2月28日に終了。後席使用時の荷室569Lはアウディの電気SUVでいちばん大きい
Q8 e-tronは、アウディの電気SUVでいちばん大きいモデルだ。価格は1,099万円から1,492万円。もとは2020年に日本で発売された「e-tron」で、2023年の改良で電池を大きくし、名前をQ8 e-tronに改めた。
いま迷うのは、新しい世代で安いQ6 e-tronと、ひとまわり大きく荷室の広いQ8 e-tronのどちらにするかだ。Q8 e-tronの生産は2025年2月に終わっていて、日本の価格表には載っているものの、買える仕様は販売店で確かめる必要がある。
Q8 e-tronの補助金は、出ても28.8万円。それより大きいのが、50と55のあいだにある176万円の差だ。 その差をどこまで埋められるかは、いまの車の買取額で見えてくる。

店長、Q8 e-tronとQ6 e-tron、名前は似てますけど何が違うんですか?
生まれが違うのよ。Q8 e-tronは、2020年に日本で出た「e-tron」の改良版。Q6はそのあとに、ポルシェと共有する新しい骨格で作られたの
じゃあ、新しいQ6のほうがいいんですか?
走る距離と値段ならQ6ね。でも、大きさと荷室なら、まだQ8 e-tronに分があるわ
生産が終わってるって聞きましたけど
工場はもう止まっているわ。だから、欲しい色や仕様が日本にあるかは、販売店に聞くところからね
そもそもQ8 e-tronは、どういう電気自動車なのか。
Q8 e-tronのもとになったのは、日本では2020年に発売された「e-tron」だ。2023年の改良で電池を大きくし、急速充電を150kWに対応させて、Q8 e-tronと名前を変えた。日本では2023年に発表されている。
全車が4輪駆動のquattroで、前後にモーターを1つずつ(SQ8 Sportbackは3つ)積む。ベルギー・ブリュッセルの工場で作られていたが、2025年2月28日に生産を終えた。
| 項目 | 50 e-tron | 55 e-tron | SQ8 Sportback e-tron |
|---|---|---|---|
| モーター・駆動 | 前後に2基・4輪駆動 | 前後に2基・4輪駆動 | 3基・4輪駆動 |
| 最高出力/最大トルク(ブースト時) | 250kW/664N·m | 300kW/664N·m | 370kW/973N·m |
| 電池容量(総容量/使える容量) | 95kWh/89kWh | 114kWh/106kWh | 114kWh |
| 一充電走行距離(WLTC) | 424km | 501km | 482km |
| 急速充電(CHAdeMO) | 最大150kW | 最大150kW | 最大150kW |
| 全長×全幅×全高 | 4,915×1,935×1,635mm | 同左(Sportbackは全高1,620mm) | 4,915×1,975×1,615mm |
| ホイールベース | 2,930mm | 2,930mm | 2,930mm |
| 最小回転半径 | 5.7m | 5.7m | 5.7m |
| 車両重量 | 2,600kg | 2,600kg | 2,720kg |
| 荷室(後席使用時) | 569L | 569L(Sportbackは528L) | 528L |
| 乗車定員 | 5名 | 5名 | 5名 |
※荷室はVDA方式。10→80%の急速充電は50が約28分、55が約34分(理想条件での計算値)
2.6トンもあるんですか
Q6のquattroより200kg重いわね。電池も、Q6のquattroよりひとまわり大きいわ。そのわりに走る距離は短いけどね
大きい電池なのに、走る距離は短いんですか?
そうなの。電池の大きさだけ見ても、走る距離は分からないってことね。比べるなら、カタログの一充電走行距離を並べるのがいちばん確かよ
グレードと価格
| グレード | 価格(税込) | 一充電走行距離(WLTC) | CEV補助金(2026年末まで/2027年以降) |
|---|---|---|---|
| Q8 50 e-tron quattro S line | 10,990,000円 | 424km | 銘柄一覧に記載なし |
| Q8 55 e-tron quattro S line | 12,750,000円 | 501km | 288,000円/288,000円 |
| Q8 Sportback 55 e-tron quattro S line | 13,170,000円 | 501km | 288,000円/288,000円 |
| SQ8 Sportback e-tron | 14,920,000円 | 482km | 288,000円/288,000円 |
※CEV補助金は定価(税抜)840万円以上の車で0.8倍した額。50はいまの銘柄別一覧に行が無いので、対象になるかは販売店で確かめたい
いちばん安い50と55の差は176万円。 そのかわり55は電池が19kWh大きく、走る距離が77km長い。補助金を受けられるのが確かなのは55から上だ。
50は補助金が出ないかもしれないんですか?
一覧に載っていないのよ。出ないと決まったわけじゃないけど、出る前提で予算を組まないほうがいいわね
55との差、実質はもう少し縮むってことですね
55の補助金を引いても、まだ100万円以上の差があるわ
Q6 e-tronと比べると、何が違う?
同じ4輪駆動のquattro同士で、Q6 e-tronと並べた。Q8 e-tronは全車がS lineなので、装備の条件まではそろっていない。
| 項目 | Q8 55 e-tron quattro S line | Q6 e-tron quattro advanced |
|---|---|---|
| 価格(税込) | 12,750,000円 | 10,100,000円 |
| CEV補助金(2026年末までの登録) | 288,000円 | 688,000円 |
| 補助金を引いた値 | 12,462,000円 | 9,412,000円 |
| 一充電走行距離(WLTC) | 501km | 652km |
| 電池容量(総容量) | 114kWh | 100kWh |
| 全長×全幅 | 4,915×1,935mm | 4,770×1,940mm |
| ホイールベース | 2,930mm | 2,895mm |
| 荷室(後席使用時) | 569L | 526L |
| 急速充電(CHAdeMO) | 最大150kW | 最大135kW |
補助金を引いた値でQ6 e-tronは305万円安く、151km長く走る。 Q8 e-tronが上回るのは、全長(145mm長い)と荷室(43L多い)、それに急速充電の受け入れの大きさだ。
数字だけならQ6ね。Q8 e-tronを選ぶ理由は、大きさと荷室。後席を使ったままで569Lは、アウディの電気SUVでいちばん広いのよ
43Lのために305万円……
高いわよね。だから、305万円の差を大きさで納得できる人の車ってことになるわ

エンジン車のQ8と比べると
名前は同じQ8でも、エンジン車のQ8とQ8 e-tronは別の車だ。どちらも「50」のS line同士で並べるとこうなる。
| 項目 | Q8 50 e-tron quattro S line | Q8 50 TDI quattro S line(エンジン車) |
|---|---|---|
| 価格(税込) | 10,990,000円 | 12,520,000円 |
| 全長×全幅×全高 | 4,915×1,935×1,635mm | 5,005×1,995×1,690mm |
| 荷室(後席使用時) | 569L | 605L |
| 最小回転半径 | 5.7m | 6.2m(後輪操舵が付くパッケージ装着時は5.6m) |
S line同士なら、電気のQ8 e-tronのほうが153万円安く、ひとまわり小さい。 荷室はエンジン車のほうが36L広い。
同じ名前なのに、電気のほうが安いんですね
S line同士ならね。エンジン車のQ8は、45万円のパッケージで後輪操舵を付けると5.6mまで小回りが利くわ。取り回しを比べるなら、そのパッケージ込みの値段で比べなさい
オプションとボディカラー
| オプション | 価格 |
|---|---|
| インテリアパッケージ | 240,000円(Q8) |
| サイレンスパッケージ | 300,000円(Q8) |
| コンフォートパッケージ | 620,000円(SQ8) |
| デジタルマトリクスLEDヘッドライト | 480,000円 |
| バーチャルエクステリアミラー | 270,000円 |
| パノラマサンルーフ | 250,000円 |
| ブラックAudi rings&ブラックスタイリング | 190,000円 |
衝突被害軽減ブレーキ、前の車に付いていくクルーズコントロール、全方位を映すカメラ、後方から近づく車の警告は全車標準。
色、タダで選べるのが多いですね
そうなの。有料はソネイラレッドと特別色だけ。ここはQ4やQ6よりずっと気前がいいわ
| カラー名 | 追加額 | 条件 |
|---|---|---|
| グレイシアホワイト | 0円 | |
| クロノスグレー | 0円 | |
| ミトスブラック | 0円 | |
| ウルトラブルー | 0円 | |
| プラズマブルー | 0円 | |
| デイトナグレー | 0円 | |
| マデイラブラウン | 0円 | Q8のみ(SQ8は設定なし) |
| ソネイラレッド | 130,000円 | |
| Audi exclusive スペシャルボディカラー | 570,000円 |
※追加額は改良や年次で変わることがある
直近で何が変わった?
| 時期 | 変わったこと |
|---|---|
| 2020年 | 前身の「e-tron」が日本で発売 |
| 2023年3月 | 改良型をQ8 e-tron/Q8 Sportback e-tronとして日本で発表(電池の大型化、急速充電150kW対応) |
| 2023年12月 | SQ8 Sportback e-tronを日本で発売 |
| 2024年8月 | 限定車「edition S line」(SUV・Sportback各30台)を発売 |
| 2025年2月28日 | ブリュッセル工場での生産が終了 |
中古で探すなら、2023年の改良より前は「e-tron」という名前で、電池も急速充電の受け入れも小さい。 名前で見分けられる。
走りは、どう評価されている?
Sportback 55 e-tron(2023年型・21インチ)に乗った試乗記は、まず静かさに圧倒されたと書いている。前後にモーターがあるのに、回転音も高い周波数の音も聞こえない。アクセルを踏み込むと巨体をものともしない強い加速が始まるが、そのあいだも室内は静かなまま。前の車に付いていくクルーズコントロールの追従もよい、という評価だ。
SUVの形のQ8 e-tronに乗った別の試乗記は、e-tronからの歩みと電池の改良を中心に書いていて、乗り味の記述は多くない。路面からのショックの処理と静かさには触れている。
静かさは、1本目がとくに推してるんですね
そうね。ただ、Q6と乗り比べた試乗記じゃないの。どっちが静かかは、自分で確かめるしかないわ
新しいQ6と乗り比べたら、違いが分かりそうですね
分かると思うわ。同じ日に続けて乗るのが、いちばん違いが出るわよ
買っていい人と、見送っていい人。
| こんな人 | |
|---|---|
| 買っていい人 | アウディの電気SUVでいちばん大きい1台が欲しい人/荷物をたくさん積む人/急速充電の受け入れの大きさを重く見る人 |
| 見送っていい人 | 走る距離と値段を優先する人(→アウディ Q6 e-tron)/補助金を確実に受けたい人で50を考えている人(→Q8 55、Q6 e-tron)/新しい世代の電気自動車がいい人(→Q6 e-tron) |
50か55か。176万円の差は、いまの車で縮める。
Q8 e-tronって、補助金で値段がほとんど下がらないんですね
出ても28.8万円よ。この車で大きいのは、50と55のグレードの差のほう
でも1,000万円を超える買い物で、手放す車の値段なんて誤差じゃないですか
誤差じゃないわ。55を選べば、電池が19kWh大きくなって、走る距離が77km延びるの。いまの車が高く売れれば、その分だけ55が近づくでしょう
普通の車でも、少しは足しになりますかね
年式や走った距離しだいね。調べる前から誤差と決めつけないこと
下取りでまとめて済ませるほうが、楽そうですけど
楽なのは下取りね。ただ、値引きと下取りの額をまとめて出されると、どこで得をしたのかが見えにくくなるの。買取の額を別に知っておけば、そこを分けて見られるわ
混ぜないで、別々に見るんですね
そういうこと。数字を見るだけなら、どこにも何も約束しなくていいの
📌 まとめ
- Q8 e-tronは1,099万円から。アウディの電気SUVでいちばん大きく、後席使用時の荷室は569L。2025年2月に生産は終了
- CEV補助金は55とSQ8が28.8万円。50は銘柄一覧に載っていないので、補助金の扱いは販売店で確かめる
- Q6 e-tron quattroと比べると、補助金を引いて305万円高く、151km短い。上回るのは大きさ、荷室、急速充電の受け入れ
わたしはQ6のquattroにします。151km長く走って、305万円安いので
私はQ8 Sportbackの55ね。マデイラブラウンで
店長、さっき数字だけならQ6って言ってましたよね
言ったわ。数字で選ばない人のために、この車はあるのよ
よくある質問
アウディ Q8 e-tronはいくらから買える?
いちばん安いのはQ8 50 e-tron quattro S lineの1,099万円(税込)です。いちばん高いのはSQ8 Sportback e-tronの1,492万円です。
Q8 e-tronは生産終了している?
ベルギー・ブリュッセルの工場での生産は2025年2月28日に終わっています。日本の価格表とモデル一覧には載っていますが、買える仕様や在庫は販売店で確かめる必要があります。
Q8 e-tronの補助金はいくら?
55、Sportback 55、SQ8 Sportbackは、2026年12月31日までの登録も2027年1月1日以降の登録も28.8万円です。50はいまの銘柄別一覧に載っていません。
Q6 e-tronとQ8 e-tron、どっちを選べばいい?
走る距離と値段ならQ6 e-tronです。quattro同士で比べると、補助金を引いてQ6が305万円安く、一充電走行距離は151km長くなります。Q8 e-tronは全長が145mm長く、荷室が43L大きい車です。
50と55の176万円の差は、どう考えればいい?
55は電池が19kWh大きく、一充電走行距離が77km長く、CEV補助金の銘柄一覧にも載っています。差を縮める材料のひとつが、いまの車の買取額です。見積もりの前に調べておくと、55まで届くかが分かります。
※この記事は2026年10月5日時点の情報をもとに作成しています。価格・装備・補助金額は改良や制度の変更で変わることがあります。
この記事で参照した情報源(11件)
- アウディ ジャパン 価格表
- アウディ ジャパン Audi Q8 e-tron 製品情報(主要諸元・装備・色・オプション)
- アウディ ジャパン Q8 e-tron/Q8 Sportback e-tron 発表(2023年3月1日)
- アウディ ジャパン SQ8 Sportback e-tron 発売(2023年12月19日)
- アウディ ジャパン 限定モデル Q8 e-tron edition S line 発売(2024年8月22日)
- AUDI AG ブリュッセル工場での生産終了の発表(2025年1月27日)
- 次世代自動車振興センター CEV補助金 銘柄ごとの補助金交付額(令和8年10月1日現在)
- webCG アウディQ8スポーツバック55 e-tronクワトロSライン 試乗記
- GQ JAPAN 新型Q8 e-tron試乗記
- 中古車オークション相場(車選びドットコム)
- 中古車市場レポート(車選びドットコム)
※記事内の画像はイメージです。細部は実際のものと異なる場合があります。
← 記事一覧へ




