【2026年】EVはいま買うと得? 補助金は12月に終わる見込み、家で充電できるかで燃料代はこう変わる

この記事の要点

  • 国の補助金(CEV補助金)は、登録車のEVで最大130万円、軽のEVで最大58万円。 車ごとに額が違い、8台では15万円〜130万円。受付は12月上旬〜下旬に終わる見込みで、車の登録が済んでからの申請になる
  • 家で充電できれば、1万kmあたりの電気代は約3万3,000〜3万8,000円。 ヤリスのガソリン車(約8万5,000円)の半分以下になる。外の急速充電をビジター料金だけで使うと約11万5,000〜13万6,000円かかる
  • 2028年5月からの車検で、EVの重量税に上乗せする方針がある。 金額はまだ決まっていない

EVの購入に国の補助金が出ている。2026年度は、登録車のEVで最大130万円、軽のEVで最大58万円。ただし、予算がなくなり次第、受付は締め切られる。その時期は12月上旬〜下旬になる見込みと発表されている。

それでも、EVで得をするかを決めるのは補助金だけではない。家で充電できるなら、1万km走ったときの電気代は約3〜4万円で、ガソリン車の半分以下。外の急速充電をビジター料金だけで使うと約11〜14万円になり、ガソリン車より高くなる。 補助金の額と締め切り、家で充電できるかで変わる損得を整理して、いま買えるEVを8台紹介する。

補助金は、車を登録したあとに振り込まれる。乗り換えるなら、買うときに立て替えるお金は、いまの車がいくらで売れるかでかなり変わる。

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EVの1万kmあたりの燃料代を比べた図解。上に「EVの燃料代、家で充電するかで変わる」。家で充電(31円/kWh):約3〜4万円。外の急速充電だけ(ビジター料金・110円/kWh):約11〜14万円。比べると、ガソリン車(ヤリス・170.1円/L):約8万5,000円。下に「1万km走ったときの目安」
EVの燃料代、家で充電するかで変わる
モモ
モモ

店長、ニュースでEVの補助金が12月に終わるかもって見ました。いま買わないと損なんですか?

レイ
レイ

補助金がもらえるうちに買うのは、たしかに得よ。でも、あなたの家、車を停める場所に充電用のコンセントを付けられる?

モモ
モモ

実家は戸建てで駐車場があります。でも、そんなコンセントがあるかは分かりません

レイ
レイ

そこが、EVで得をするかの分かれ目なの。家で充電できないと、補助金をもらっても毎月の燃料代で損をすることがあるのよ

モモ
モモ

え、電気って安いんじゃないんですか!?

レイ
レイ

家の電気はね。外の急速充電をその場の料金で使うと、ガソリンより高くつくこともあるわ

補助金はいくら? いつまで?

国の「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金(CEV補助金)」は、2026年3月31日に受付が始まった。上限は次のとおり。

車の種類補助金の上限
登録車のEV130万円
軽のEV58万円
PHEV85万円
燃料電池車150万円

上限がそのままもらえるわけではない。 車の電費や航続距離に加えて、メーカーの充電設備の整備や、整備の体制などを評価して、車ごとに額が決まる。

いま買えるEVの、2026年12月31日までに登録した場合の補助金は次のとおり。

車種補助金
トヨタ bZ4X130万円
日産 リーフ129万円(2027年1月以降の登録は100万円)
スバル ソルテラ129万円
日産 サクラ58万円
ホンダ N-ONE e:58万円
三菱 eKクロス EV57万4,000円
ヒョンデ インスター47万円(Crossは37万円)
BYD ドルフィン15万円

同じEVでも、補助金は15万円から130万円まで違う。 値段の安い車ほど補助金が大きいわけでもない。

受付は予算がなくなった時点で終わり、申請書類が届いた順の先着になる。2026年10月9日の発表では、終了の見込みは12月上旬〜12月下旬。申請は、車の登録と支払いが済んでからになる。契約しただけでは申請できないので、登録と支払いを済ませて書類を出すところまでが、受付の終了に間に合うかが決め手になる。

補助金を受けた車は、登録から4年間持っている必要がある。それより前に手放すときは事前の手続きが要り、原則として補助金の一部または全部を返すことになる。

自治体の補助が上乗せされることもある。東京都は、2026年7月1日以降に登録したEVに最大130万円を出している(都内の個人などが対象で、条件によって額が変わる)。さいたま市は、市内に住む人などを対象に、普通車のEVに5万円、軽のEVに3万円だ。

モモ
モモ

12月に終わるなら、登録が間に合わない車もありそうですね

レイ
レイ

ありえるわ。だから、買うと決めたら、まず販売店に『登録はいつになるか』を聞きなさい。補助金が欲しいなら、そこから決まるの

CEV補助金を受け取るまでの流れの図解。上に「EVの補助金、どう受け取る?」。1:契約。2:登録・支払い。3:申請(登録日の翌月の前日まで)。4:審査・振込。下の帯に「受付は12月上旬〜下旬に終わる見込み。登録が間に合うかを先に聞く」。端に「登録から4年間は持ち続ける」
EVの補助金、どう受け取る?

家で充電できるかで、燃料代はこう変わる

1万km走ったときの燃料代を、家で充電する場合と、外の急速充電だけを使う場合で計算した。

車種電費(WLTC)家で充電外の急速充電だけ
ホンダ N-ONE e:105Wh/km約3万2,600円約11万5,500円
ヒョンデ インスター110Wh/km約3万4,100円約12万1,000円
トヨタ bZ4X G111Wh/km約3万4,400円約12万2,100円
スバル ソルテラ ET-SS113Wh/km約3万5,000円約12万4,300円
日産 リーフ B5 S118Wh/km約3万6,600円約12万9,800円
BYD ドルフィン123Wh/km約3万8,100円約13万5,300円
日産 サクラ/三菱 eKクロス EV124Wh/km約3万8,400円約13万6,400円
(比べると)ヤリス ガソリン車20.0km/L約8万5,100円
(比べると)ヤリス ハイブリッド35.8km/L約4万7,500円

※家の電気代は1kWhあたり31円(家電の電力料金の目安単価)、外の急速充電はe-Mobility Powerのビジター料金(一般道・電力量課金110円/kWh)、ガソリンは170.1円/Lで計算。各車の電費は表のグレードの値。充電するときに失われる電気は含めていない

家で充電できれば、表のグレードではガソリン車の半分以下、ハイブリッドよりも安い。 一方、外の急速充電をビジター料金だけで使うと、ガソリン車よりも高くなる。

外の急速充電でも、会員向けの料金なら安くなることがある。たとえばスバルの指定の急速充電器は、専用サービスの会員なら1kWhあたり27.5円で、家の電気代の目安より安い。ただ、急速充電は1回30分までなので、そのたびに充電できる場所へ出かけることになる。

モモ
モモ

外で充電するだけだと、ガソリンより高いんですか……

レイ
レイ

ビジター料金だとね。家で寝ているあいだに充電できる人と、外で充電する人では、同じEVでも燃料代の計算がまるで違うのよ

家に充電設備を付けるには?

家で充電するには、EV用の200Vのコンセントを付ける工事が要る。

メーカーの案内費用の目安
三菱(標準の工事)9万円(分電盤から10m以内の配線など)
ホンダ(販売店に相談する例)約9万4,000円〜

※家の配線や契約の容量によって、追加の工事がかかることがある

戸建て向けの国の充電設備の補助(定額5万円)は、2026年度は9月30日で受付が終わった。

マンションでは、駐車場に充電設備を付けるのに、管理組合などの合意が要ることが多い。国も、分譲マンションは合意をとるのが難しいことを課題に挙げている。

モモ
モモ

実家なら、10万円前後で付けられそうですね

レイ
レイ

戸建てで、駐車場が家のそばならね。充電ケーブルを別に買う場合もあるから、工事の見積もりは、車の契約より先に取っておきなさい

税金は、いまはどうなっている?

税EVの扱い
新車登録時の重量税免税(最初の車検も原則免税)
自動車税(登録車)年2万5,000円。新車の翌年度は6,500円
軽自動車税(軽EV)年1万800円。新車の翌年度は2,700円

2028年5月1日以降の車検からは、EVの重量税に、重さに応じた上乗せをする方針がある。金額は2027年度の税制改正で決める予定で、まだ決まっていない。 新車で登録するときの分は上乗せしない方針で、すでに乗っている車も、施行後に初めて受ける車検の分は免除する方針だ。くわしくは2026年の車の税金の記事にまとめている。

冬のEVは、どうなる?

寒い日は、暖房や電池の温度で電費が悪くなる。JAFは2021年2月、気温マイナス8.1℃の山形県で、EVの車内で一晩過ごすテストをしている。

暖房の使い方結果
エアコン25℃を使い続けた車翌朝4時30分ごろに電池の残りが10%になり、終了
電気毛布や、シートヒーターと電気フットヒーターを使った車翌朝8時の終了時に、電池の残りが50%以上

※停まったまま暖房を使ったときのテストで、走ったときの航続距離の減り方ではない

このテストでは、エアコンより電気毛布やシートヒーターを使った車のほうが、電池が多く残った。 ただ、エアコンを切った車では寒さや窓の凍結も報告されている。雪の多い土地や、冬の長距離が多い人は、カタログの航続距離に余裕のある車を選びたい。

乗った人は、どう評価している?

EVの所有者を対象にした調査では、約8割が満足していて、約7割が次もEVを選びたいと答えている。所有者の声で共通して挙がるのは、家で充電できる便利さと、外での充電の場所探しや待ち時間だ。

モモ
モモ

満足している人が多いんですね

レイ
レイ

満足の理由は人それぞれね。家で充電できる人なら、寝ているあいだに満タンになって、ガソリンスタンドに寄らなくていいわ

紹介するEV、8台

値段の安い軽から、長い距離を走る登録車まで、選び方の違う8台を並べた。

車種価格(税込)一充電走行距離(WLTC)電池の容量補助金
三菱 eKクロス EV244万6,400円〜321万4,200円180km20kWh57万4,000円
日産 サクラ244万8,600円〜299万8,600円180km20kWh58万円
ホンダ N-ONE e:269万9,400円〜319万8,800円295km29.6kWh58万円
ヒョンデ インスター284万9,000円〜372万9,000円393〜477km42・49kWh47万円(Crossは37万円)
BYD ドルフィン299万2,000円〜374万円415・476km44.9・58.56kWh15万円
日産 リーフ438万9,000円〜599万9,400円461〜702km55・78kWh129万円
トヨタ bZ4X480万円〜600万円544〜746km57.7・74.7kWh130万円
スバル ソルテラ517万円〜605万円622〜746km74.7kWh129万円

※eKクロス EVの価格はGビジネスパッケージを含む。リーフは通常のモデル

いま買えるEV8台を、街乗り中心の軽と、長い距離も走る登録車に分けた図解。上に「いま買えるEV」。街乗り中心の軽:サクラ(180km)、eKクロス EV(180km)、N-ONE e:(295km)。コンパクト:インスター、ドルフィン。長い距離も走る:リーフ、bZ4X、ソルテラ。下に「補助金は車ごとに15万〜130万円」
いま買えるEV、8台

街乗り中心なら:サクラ・eKクロス EV・N-ONE e:

サクラとeKクロス EVは、どちらも一充電で180km。補助金は58万円と57万4,000円で、急速充電は最大30kW。毎日の買い物や送り迎えが中心の人に向く。→ サクラの記事/eKクロス EVの記事

日産 サクラを斜め前から見た外観。軽の電気自動車
日産 サクラ
三菱 eKクロス EVを斜め前から見た外観。軽の電気自動車
三菱 eKクロス EV

N-ONE e:は、軽のEVで一充電295km。電費は105Wh/kmで、8台の中でいちばん少ない電気で走れる。ただ、いちばん安いe:Gでは、急速充電の差し込み口がオプションになる。→ N-ONE e:の記事

ホンダ N-ONE e:を斜め前から見た外観。丸いヘッドライトの軽の電気自動車
ホンダ N-ONE e:

3台の違いは軽のEVの比較で並べている。

長い距離も走るなら:リーフ・bZ4X・ソルテラ

リーフは、B7なら一充電で最大702km。補助金は129万円だが、2027年1月以降の登録では100万円になる。B5 Sの521kmは、B5 XとGの469kmより長い。値段の高いグレードほど長く走れるわけではない。→ リーフの記事

日産 リーフ(3代目)を斜め前から見た外観。クーペのような形の電気自動車
日産 リーフ

bZ4Xの補助金は130万円で、8台の中でいちばん大きい。いちばん安いGでも一充電544km走る。→ bZ4Xの記事

トヨタ bZ4Xを斜め前から見た外観。SUVの電気自動車
トヨタ bZ4X

ソルテラはbZ4Xの兄弟車で、補助金は129万円。→ ソルテラの記事

スバル ソルテラを斜め前から見た外観。SUVの電気自動車
スバル ソルテラ

輸入のコンパクトEV:インスター・ドルフィン

ヒョンデのインスターは、284万9,000円から買えて、一充電427km(Casual)。補助金は47万円。BYDのドルフィンは299万2,000円からで、補助金は15万円になる。

モモ
モモ

わたしならN-ONE e:です。家で充電すれば、いちばん電気代が安いので

レイ
レイ

電気代で選ぶなら、いい選択ね。私はbZ4Xかしら。補助金がいちばん大きいから、上のグレードまで手が届くもの。速さだけで選ぶなら、この8台には入っていない車になるけど

乗り換えるなら、補助金の前にお金の準備を

補助金は、車を登録して申請したあとに振り込まれる。買うときには、補助金の分も含めて、いったん全額を払う必要がある。

モモ
モモ

130万円が戻ってくるまで、立て替えておくってことですか?

レイ
レイ

そういうこと。だから、いまの車がいくらで売れるかで、買うときに用意するお金が大きく変わるの。下取りだけでなく、買取の見積もりも並べてみなさい

モモ
モモ

実家の車、もう何年も乗ってるから、あんまり値段は付かないと思いますけど……

レイ
レイ

それは、見積もりを取ってから言いなさい。古い車でも、いまの相場なら値段が付くことがあるの。家の充電工事の代金くらいは、売り方の違いで浮くこともあるわ

一括査定のような電話ラッシュなし。連絡はセルカからだけ

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📌 まとめ

  • 国の補助金は登録車のEVで最大130万円、軽のEVで最大58万円。 8台では15万円〜130万円で、受付は12月上旬〜下旬に終わる見込み。登録が間に合うかを先に確かめる
  • 家で充電できれば、1万kmの電気代は約3〜4万円でガソリン車の半分以下。 外の急速充電をビジター料金だけで使うと約11〜14万円かかる
  • 2028年からの重量税の上乗せは、金額が決まっていない。 冬は暖房で電気を使うので、航続距離に余裕のある車を選ぶ
モモ
モモ

まず実家の駐車場に、充電用のコンセントを付けられるか見てきます

レイ
レイ

そうしなさい。付けられないなら、近くや職場で充電できるかを先に調べること。それで計算がまるで変わるわ

よくある質問

2026年のEVの補助金はいくら?

国のCEV補助金の上限は、登録車のEVで130万円、軽のEVで58万円です。実際の額は車ごとに決まっていて、たとえばbZ4Xは130万円、サクラは58万円、BYD ドルフィンは15万円です(2026年12月31日までに登録した場合)。

EVの補助金は、いつまでもらえる?

予算がなくなった時点で受付が終わります。2026年10月9日の発表では、12月上旬〜12月下旬に終わる見込みです。申請は車の登録と支払いが済んでからで、申請書類が届いた順の先着です。登録が間に合うかを販売店に確かめてください。

EVの電気代は、ガソリン代より安い?

家で充電する場合(1kWhあたり31円)、1万kmで約3万3,000〜3万8,000円(この記事の各車の表のグレード)で、ガソリン車の半分以下です。外の急速充電をビジター料金(110円/kWh)だけで使うと約11万5,000〜13万6,000円で、ガソリン車より高くなります。会員向けの料金なら安くなることもあります。

家にEVの充電設備を付けるには、いくらかかる?

200Vのコンセントを付ける標準の工事で、三菱の案内では9万円、ホンダの案内では約9万4,000円からです。家の配線によって追加の工事がかかることがあります。

EVは2028年から税金が上がる?

2028年5月からの車検で、車の重さに応じた重量税の上乗せが予定されています。新車で登録するときの分と、すでに乗っている車が施行後に初めて受ける車検の分は免除する方針です。いくらになるかは2027年度に決める予定で、いまは分かりません。

この記事で参照した情報源(56件)

※この記事は2026年10月17日時点の公開情報をもとに作成しています。補助金の額・受付状況・電気代は変わることがあります。

※記事内の画像はイメージです。細部は実際のものと異なる場合があります。

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